2018年08月16日

おれたちの年金積立金をドブに捨てるな

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


労働運動は社会の米・野菜・肉だ。

2018年08月14日

おれたちの年金積立金をドブに捨てるな

 「トルコ通貨急落連鎖」「アジア株安 東証440円下げ」(14日付『毎日』)。「週明け13日の金融市場は、先週末のトルコリラ急落に端を発した混乱が続き、日本を含む世界の株価が下落した。日経平均株価は、前営業日比440円65銭安の2万1857円43銭で取引を終え、約1か月ぶりに2万2000円を下回った」。トルコリラ急落の仕掛人はトランプ大統領。日本の株式のもろさがもろに出た。

 安倍首相と黒田日銀総裁がタッグを組むアベノミクスは、総崩れの様相なのに株価だけが下落しない。内閣支持率の下落を必死で支えている。株価つり上げの財源は何なのか。それを暴露したのが8日付の『赤旗』だ。「公的マネー投入」「株価つり上げに66兆5000億円」「アベノミクス 異常事態」。

 「株式を買い入れている公的資金は、日銀と年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)です」。日銀の資金投入額が6月末で26兆1000億円、GPIFは40兆4000億円、合わせると66兆5000億円になるというわけだ。これは東証1部の時価総額644兆円の10.3%に当たる。

 今度のトルコリラ急落に絡む日本株式の下落にあたっても、当然公的マネーによる買い支え資金投入が行われるだろう。それ自体も問題だが、こうやって際限なく投入される資金は結局はヘッジファンドに吸い取られてしまう。まるでドブに金を捨てているようなものだ。しかもそのお金はおれたちが汗水たらして積み立てた年金積立金だというから心底怒り心頭なのだ。まさに「異常事態」と言わねばならない。

 そもそも年金積立金は国民の貴重な財産なので、その運用は堅実の上にも堅実に扱われてきた。それがこの数年、株式投資の枠がどんどん広げられ、今やGPIFを抜きにしては株価を語れなくなった。もし今日銀やGPIFが証券市場から手を引いたらどんなことになるか。想像もつかない事態が待っている。

 『赤旗』報道によれば、公的マネーが筆頭株主になっている東証1部企業はこの3か月で12社増え722社にのぼるという。こうなっては日銀やDPIFはもう企業社会にどっぷ嵌って抜き差しできない。株式投資で資産が増えたと言っているようだが、金に換えられない証券は紙屑同然でしかない。

 このままいくと日本資本主義と心中だ。アベノミクスのご本尊に辞めてもらって、カジノまがいの経済政策を大転換させなければならない。おれは死んでも死にきれない。
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戦争体験を語り継ぐ大切さ

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


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2018年08月11日

戦争体験を語り継ぐ大切さ

 もうすぐ8月15日、敗戦記念日である。新聞やテレビがそれなりに特集的な取り上げ方をしているが、年々色あせているというのがおれの実感だ。そんな中でおれより5歳年上の作家、早乙女勝元さんのインタビュー記事を読んだ(『週間金曜日』8月10日、17日合併号)。

 タイトルは「『伝わりにくい時代』に戦争と敗戦をどう語り継ぐか」。早乙女さんは「伝わりにくい」ということの証拠として二つの例を挙げる。「『真珠湾から攻撃が始まった』と話すと、『三重県かなあ』なんてね。真珠がとれるから」「(ある大学に講演に行ったらタイトルが空襲の)襲の字から衣が抜けて『東京大空龍』。怪獣みたいで、とたんに気抜けしましてね(笑)」。

 早乙女さんは「戦争体験者がいなくなるこれからは、『追体験』しかできません」と指摘する。それを日本人は怠ってきた。「だから戦争体験を思想化できずに今この段階にきてしまった。思想化とは、戦争体験がその人の生き方に結び合うものになっていたか、ということです」。

 「そこが草の根分けてもナチスの残党を探すドイツとの違いでしょ。日本では東条英機内閣の閣僚だった岸信介が総理になり、東京大空襲の指揮官カーチス・ルメイが航空自衛隊育成の功とかで勲一等旭日大綬章を受けてるんですから」。ほんとだ。おれもひどい話だと思う。

 じゃあもう手遅れかというと「そうではない」と早乙女さんは言う。「この国が新たな『戦前』に突入しつつあるとはいっても、『戦争やめよう!』と集会で叫んだ後、『ご苦労さん』で一杯やって帰れるでしょ。あの戦争中にそんなことしたら無事に帰れませんよ。群衆から袋叩きにあう。この非国民め、国賊め、って。それで特高警察に引き渡されるのが落ちです」。

 「今はまだそこまで行ってません。小さな勇気の積み重ねで、大きな勇気、深刻な勇気を必要とする事態を未然に防げる余地がある日々です」と早乙女さんは最後に訴える。「諦めちゃいけない。諦めた時が、終わりですから」。その通りだ。おれも諦めない。そんな気持ちで1年かけて「爆風」を書いた。今それを冊子にしようとして悪戦苦闘している。
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2018年08月10日

22年前ベトナムで台風に遭う

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


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2018年08月09日

22年前ベトナムで台風に遭う

 台風13号が房総半島をかすめて北東へ抜けた。台風一過の晴天とはいかないが、一応雨も風も収まった。夕方有楽町まで出かけるのでほっとした。もう10年以上続いている江草晋二さんのグループ展。交通会館のエメラルドルームに友人たちで集まって絵を鑑賞した後食事することになっている。

 台風と言えばもう20年以上前になるが心底コワイ思いをしたことがある。日本でなくベトナムでだ。1996年8月、映画の堀江さん、印刷の川村さん、民放の川村女史らと10日間のベトナム旅行をした。18日に成田を発って最初はホーチミン市、ベトナム戦争の戦跡巡りをした後北ベトナムへ。

 22日、ホーチミンからベトナム第3の都市ハイホンへ国内便で飛ぶ。昼飯を食ってからバスでハロン湾へ向かった。もの凄い雨と風だ。ガイド氏は「強い台風が近づいています」と平然と言う。バスがしばらく走るとかなり大きい川が。橋がなくてフェリーで対岸に渡るという。ところがフェリーとは名ばかりで言ってみれば水に浮いた鉄板だ。エンジンもついてない。エンジン付き小舟で後ろから押して進む。

 バスから降ろされ、鉄板フェリーの舳先に乗客が集められた。雨風に晒され放題だ。滑って転んだりしたら荒波の川にドボン。とうてい命の保証はない。ベトナム人も乗っているが、彼らは平然としている。このくらいの嵐には慣れっこなのか。おれたち日本人グループはひと塊になってお互いの衣服を掴んで川への転落を防ぐ。船着き場が見えたが風雨のために容易に接岸できない。

 ようやく接岸して濡れネズミでバスに乗る。一路ハロン湾の見える炭鉱の町フォンガイへ。着いたらもう夕方だった。ホテルで夕食をとり早めに寝たのだが、一晩中雨と風が吹き荒れていて深夜に目が覚めた。翌朝もまだ台風の余波で風が強かったが雨は止んでいた。朝食後、露天掘りの炭鉱見学へ。

 バスで炭鉱へ向かう途中、昨日の台風の中で泳いでいて水死したというロシア人男性の死体を見た。ロウのよな顔色、海水パンツだけの腹が異様に膨らんでいた。あの鉄板フェリーから転落したらおれもこんな死体になっていたんだ、と思うともう一度あの時の恐怖がよみがえった。

 これは22年前の話だから今はあの川には橋が架かっていることだろう。できれば渡ってみたいものだ。
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「生産性」をテコにした労働者弾圧の歴史

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


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2018年08月06日

「生産性」をテコにした労働者弾圧の歴史

 自民党の杉田水脈(みお)衆議院議員が同性愛のカップルを「生産性がない」と決めつけて大問題になっている。昨夜も渋谷で抗議集会が行われ、若者をはじめ大勢が参加した。同性愛を認めないのも酷い話だが、おれは政治家が人間の多様な生き方を否定することが根本の問題でと思っている。

 それはそれとしておれがここで取り上げたいのは彼女が使った「生産性」という言葉についてだ。最近、「働き方改革法案」と絡んで「生産性」という言葉がよく出てくる。日本の生産性が低いのは年功序列のせいだから成果型に制度を変えなければならない、というわけだ。

 財界から生産性と働き方の関係が最初に提起されたのは1950年代だからもう60年も昔になる。当時の日経連の肝いりで1955年に「日本生産性本部」が設立された。この生産性本部がまずやり玉に挙げたのが年功序列賃金である。大して仕事をしてなくても勤続年数で賃金が上がるのは不合理だという理屈で、職務・職能給の導入を促した。これをいち早く取り入れたのが独占大手の鉄鋼と電機産業である。

 ときあたかも60年安保闘争を挟んだ労働運動高揚期。日本経済は高度経済成長の真っただ中。元気のいい労働運動か経済成長の恩恵で脇の甘くなっている経営者を圧倒した。これではいけない、日経連は必死に対抗策を考えた。それが生産性向上運動である。職務・職能給のほかに提案制度とかHR(ヒューマンリレーションズ)運動とかが職場で実施された。生産性の物差しで労働者の選別差別が厳しく行われた。

 生産性が上がれば賃金も上がるという理屈はそれなりに説得力があった。ストを打って賃金を上げるより生産性を挙げた方が賃上げへの近道ではないか。「豚は肥らせて食え」というわけである。こうして労使協調の労働組合が、鉄鋼、造船、自動車、電機などの基幹産業に生まれていった。
 
 そしてついにたたかう労働組合を潰すことが生産性向上の早道だということになる。それが職場で顕著に表れたのが国鉄のマル性運動である。1970年、国鉄当局は職員管理室と能力開発課を設置し管理職が中心になって、それまでの労働慣行の破棄、職場団交権権の否定に狂奔した。国労はこの時の反マル生闘争では勝利したが、15年後の国鉄・民営分割で組織攻撃を受け少数組合に突き落とされる。痛恨の歴史だ。

 「生産性」という言葉を使った資本・国家権力の攻撃は今も昔も変わらない。問題は労働者・国民がそれにとう立ち向かうか、ということだとおれは思う。
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栃木女児殺害事件と一木弁護士

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


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2018年08月04日

栃木女児殺害事件と一木弁護士

 「栃木女児殺害2審も無期」「『録画で認定1審違法』東京高裁」(4日付『毎日』1面)「無期判決弁護団『不当』」「手紙の評価疑問視」(同第2社会面)。05年12月に発生した事件。捜査が難航し、懸賞金つきで情報提供を呼びかける。9年後の14年6月に「犯人」逮捕。取り調べでは犯行を自白したが、裁判では無罪を主張。宇都宮地裁の一審で無期懲役。今回東京高裁でも判決は踏襲された。

 足利事件で再審無罪になった菅谷利和さん、布川事件の桜井昌司さんも「この事件は冤罪なんですよ。なんでこんなことが繰り返されるのか」と怒っている。おれも冤罪だと思う。状況証拠だけで無期懲役なんて酷すぎる。それはそれとしておれがこのブログで書きたいのは、関連はするが別の話だ。

 この判決を報じた『毎日』記事に「判決後、記者会見する」弁護団の写真が載っている。なんか見覚えのある顔だ。主任弁護人の一木明弁護士。そうだあの一木先生ではないか。1983年だからもう35年前になる。栃木県の地方紙『下野新聞』争議で最初から最後までお世話になった。

 下野新聞は毎日新聞の系列、経営者が毎日から派遣される。中には点数稼ぎにあくどいことをする奴がいて、賃金をけちるために組合を弾圧した。協約破棄に端を発し、団交拒否、組合幹部配転と攻撃を強めてとうとう労働争議になった。当時おれは新聞労連法対部長で争議指導の責任者だった。

 組合は一連の攻撃を不当労働行為だとして栃木県労働委員会に申し立てた。その組合側代理人を引き受けてくれたのが一木明弁護士。当時まだ独身で真面目一辺倒、ち密な法廷戦術を立てて組合側にいい加減な対応を許さない。一方酒は嫌いな方ではなく、対策会議が終わると宇都宮の繁華街によく飲みに出かけた。打ち合わせのため上京すると新聞労連書記局のある水道橋界隈でも一緒に飲んだ。

 下野新聞争議は2年間たたかって、配転撤回、協約復活、会社陳謝などを盛り込んだ労働委員会の和解が成立し完全勝利した。毎日本体から送り込まれた労務屋は更迭され、組合幹部は全員元の職場に戻った。市内のホテルで開かれた闘争勝利パーティで一木先生は最高の笑顔を見せていた。

 あれから35年、新聞で見る一木弁護士は髪に白いものが目立ち、顔だちも年相応に変わっている。しかし眼鏡の奥の鋭いまなざし、正義を主張する厳しい表情は昔と変わらない。最高裁での逆転を陰ながら応援したい。
posted by マスコミ9条の会 at 18:33| Comment(0) | 新聞報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月02日

おれも年を取ったなあ 

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


労働運動は社会の米・野菜・肉だ。

2018年08月02日

おれも年を取ったなあ

 過日、イナゴの佃煮を買いに三ノ輪へ行った。松戸から千代田線に乗って町屋で東京で唯一残った路面電車に乗り換える。終点の三ノ輪橋まで。停留所から徒歩30秒のところに老舗の佃煮屋。店先に誰もいない。声をかけるとお姐さんが現れた。イナゴとゴリの佃煮をワンバックずつ、千円でお釣りがくる。

 近くのジョイフル三ノ輪商店街を歩く。中ほどにこれも老舗の蕎麦屋「砂場」。格子戸を開け暖簾をくぐる。3歳くらいの女の子を連れたお母さんと常連らしいおばあさんの2組の客。生ビールと天ざるを頼む。それから自家製のお新香も。ゆっくり飲んでゆっくり食べて、蕎麦湯も飲む。満足。「砂場」を出て、明治通りを渡って横丁に入る。去年の秋に店仕舞いした居酒屋「中ざと」の方向に足が向く。

 おれはこの店のことを08年9月発行の新聞OB会誌「オレンジの旗」に書いた。もう十年以上も前の暮れも押し詰まったある夜の話だ。おれがチューハイ・レモンをぐいぐいやっていると、職人風の数人の男たちの会話が耳に入った。「ところで松の野郎死んだんだってな」と親分肌が言う。

 「『日本の夜明けは近い』とかなんとか言いながらせっせと赤旗新聞配っていたけどな。酒は弱いけどいい奴だった。仲間の面倒見もよかったよな。おれは共産党も金平糖もあんまり縁がねえけど、松の野郎だけは本物の人間だった気がする。本物の人間ちゅうのもおかしな言い方だが、ま、ニセモノじゃねえってことよ。松の野郎に献杯だ」とコップを掲げる。おれは何故か涙が滲んだという思い出話だ。

 「中ざと」の建物は、入口にぶら下がっていた赤提灯がなくなっただけでそのまま残っていた。家の周りの植木類が手入れされずに放置されているらしく、鬱蒼と茂っているのが寂寥感を誘う。2階には人が住んでいる雰囲気だ。主人夫婦が2人で暮らしているんだろうな。

 最盛期には主人夫婦が板前とお運びさんを雇って切り盛りしていた。あの頃は賑やかだったな。注文の声が飛び交い、おかみさんがてきぱきとさばいていた。夫婦には男の子がいたと思う。その子に店を継がせようとしていたらしいが、外国へ行ったきり帰ってこないという話を聞いた気がする。

 時計を見たらまだ1時、これから浅草へでも足を延ばそうとも考えたが熱中症が心配だ。地下鉄日比谷線の三ノ輪から北千住へ出て家へまっすぐ帰ってきた。おれも年を取ったなあ。
posted by マスコミ9条の会 at 22:10| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

真夏の夜のパソコン故障

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


労働運動は社会の米・野菜・肉だ。

2018年08月01日

真夏の夜のパソコン故障

 8月になった。声がガラガラだ。多分一晩中つけているエアコンのせいだと思う。熱がでたり咳がひどいわけではないので悪性の夏風邪ではなさそうだが、電話するにも支障をきたしている。昨夜どのくらい声が出ないか試してみた。「あいうえおかきくけこ」は低音でガラガラ声ながら何とか言えた。

 次に「旅姿三人男」を歌う。「清水港の名物はお茶の香りと男伊達」ここまではなんとか歌えた。次の「見たか聞いたか・・・」が出ない。声が裏返って無理に出そうとすると苦しい。そのうち「なんでおれはこんな馬鹿らしいことやってんだ」と思い当たって小便をして寝た。

 深夜午前2時、例によって目が覚めてしまう。寝る時は大抵酔っぱらっている。3時間も眠ると酔いが醒めて眼も覚める。一度目が覚めてしまうとなかなか寝付けない。そこで冷たい麦茶を飲んでパソコンに向かった。インターネットエクスプローラーをクリックしたら「ネットワークに接続されていません」。

 画面の右下にあるインターネットアクセスの扇型の標識が消えて×が点いている。以前やはりインターネットにつながらなかった時、ここをクリックして接続したことがある。以前と同じ画面が出たので「接続」という文字をクリックした。以前はそれでつながったのだが今回は駄目だ。

 画面の細長い枠へ「ネットワークセキュリティ」を入力しろという。この「ネットワークセキュリティ」というのが何のことか分からない。試しにメールアドレスやなんやかや思いつくものを次々入れてみたがもちろん無駄骨。トラブルシューティングというのを開いてそこで指摘されていること、例えば機器の電源や接続コードの点検などもしたが全部空振り。もう意地になる。気が付いたら午前4時だった。

 翌日、思い余ってパソコンを設定してくれた甥っ子に助け舟依頼の電話をした。おれのくだくだした事情説明を聞いていた彼は「トラブルシューティングの言ってることはすべて無視していいです。おじさん、テレビの脇の本棚の隅にルーターがあるでしょう」という。受話器を持ったまま探したらルーターなるものがすぐ見つかった。コードが何本もつながっているA5版くらいの薄い器具だ。

 「その裏に記号が書いてあるはずです」というのでルーターの裏を見たら「pr500-d3b7be-1」という記号とそれに対応する13字の半角英数字が「暗号」として記されてあった。「それをネットワークセキュリティの枠に入力して接続をクリックしください」と甥っ子。その通りにしたら見事にインターネットがつながった。おかげでこうやってブログを更新している。持つべきはパソコンに詳しい甥っ子だ。
posted by マスコミ9条の会 at 22:08| Comment(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

地球上の空気が薄くなる日

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


労働運動は社会の米・野菜・肉だ。

2018年07月30日

地球上の空気が薄くなる日

 夜中に息苦しくなって目が覚めた。熱帯夜のせいもあるが、直接的には鼻づまりだ。指を鼻の穴に突っ込んで鼻糞の塊をとったら少しは楽になった。それにしても必要な空気が十分に肺に送り込めないというのは人を不安に陥れる。死亡率の第一位は肺がんだというがおれは呼吸困難で死ぬのだけは嫌だな。

 話は飛ぶが、台風12号が日本列島を東から西へ縦断した。これまで日本を襲うった台風とは逆の、常識を覆すコースだという。今年の7月は超高温が続き、関西から中国、四国にまたがる広範囲の地域に深刻な水害をもたらした。地球の温暖化にともなう世界的な異常気象の影響だと思われる。

 おれが心配するのは異常気象と空気との関係だ。今おれたちは無意識に呼吸している。もし空気がなくなったら2分もしないで人類は死滅する。一気になくならないとしても、例えば排気ガス等の環境汚染により酸素が徐々に足りなくなる現象は既に世界中で起こっている。それも心配だがおれは空気そのものが地球上に不足してくるんじゃないかと杞憂かも知れないが恐れている。

 おれたちが無意識に空気を吸って生きていられるのは、地球が大気に覆われているからだ。同じ大気圏でも高度差によって空気の濃度(酸素濃度)が異なる。平地(海抜0メートル)を100とすれば、1000メートルで88、2000メートルで78、3000メートルで68、5000メートルでは53になり、エベレスト頂上(8820メートル)になると平地の30%程度の濃度しかない。高度順応型に鍛錬した人間でも、日常的に暮らしていける限界は3000メートルだと言われている。

 このまま地球温暖化、異常気象が進行すると、しまいには空気の濃度に影響が出てくるのではないか、というのがおれの心配だ。詳しくは知らないが、空気は緑の森が炭酸ガスを吸って酸素を吐き出してくれるから濃度を保っているはずだ。地球規模の環境破壊で緑はどんどん失われている。酸素濃度を保つ自然のシステムに狂いが生じ、もし今の濃度の70%になったとすれば人類はどうなるか。

 昔は空気と水は無料(ただ)と言われた。今飲料水はほとんどの人が市販のミネラルウォーターに頼っている。水はただではなくなった。そのうち空気が薄くなると酸素ボンベが生存の条件になるんじゃないかな。渋谷の駅前交差点を酸素ボンベを背負った若者が黙々と渡っている光景もあながち幻視と言い切れないのではないか。熱帯夜の寝苦しい夜、そんな悪夢に襲われる。ああいやだいやだ。
posted by マスコミ9条の会 at 22:06| Comment(0) | 環境問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月26日

暑さで「殺人オリンピック」の警鐘

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


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2018年07月26日

暑さで「殺人オリンピック」の警鐘

 「猛暑五輪に懸念」「海外メディアが次々と」(26日付『毎日』)。そうだろう。当たり前だ。7月末から8月初めにかけての東京なんてまるで蒸し風呂。人間の体温に近い気温が連日続く。オリンピックはピクニックとは違う。体力の限りを尽くして速さ、高さ、耐久力、跳躍力などを競うのだ。

 「英紙『ガーディアン電子版』は23日、日本全国で過去2週間に暑さが原因で死亡し、数十人が病院に運ばれたと報じた。そのうえで、東京五輪のマラソンコースは晴天の場合、ランナーにとって『危険』または『極めて危険』なレベルになるとの東大の研究結果を紹介。日本最北の北海道で開催したり、午前7時予定のスタート時間を午前2時に変更したりするなどの改善案を検討すべきだという専門家の見方も伝えている」。午前2時の競技なんて前代未聞だ。それだけ真夏の東京五輪は無理筋だということだ。

 このような海外からの懸念に対して日本のオリパラ組織委員会はなにをどう言っているのか。23日、組織委員長の森喜朗会長は記者会見で「この暑さでやれるという確信を得ないといけない。あるい意味、五輪関係者にとってはチャンスで、本当に大丈夫か、どう暑さに打ち勝つか、何の問題もなくやれたかを試す、こんな機会はない」と息巻いたという。まるで戦前の「撃ちてし止まん」の「特攻精神」ではないか。

 暑さもダメージだが、台風襲来の可能性も大きい。今まさに台風12号が南方海上にあって、「3、4日後には関東地方直撃も」という予報がテレビで流れている。もし五輪開催中なら屋外競技は総べてお流れだ。おまけにこのところ関東地方でも震度3から4の地震が頻繁に起こっている。競技中にグラッときたら地震のない国の選手はパニックになってしまう。絶対起こらないという保証などない。

 そもそも東京へオリパラを持ってくるという考え自体が無理筋だった。5年前の2013年9月、IOC総会に安倍晋三自身が乗り込んで「福島原発事故による放射能被害はアンダーコントロールされており、何ら心配は要らない」とうそをついてオリパラ東京招致をかすめ取った。これがボタンの掛け違いだった。その結果ここへきて、海外メディアが「殺人オリンピック」と警鐘を鳴らす事態を呼んだのだ。

 開催時期を変えて前回同様10月にしたらどうか、という声もあるらしいが、そんなに無理をする必要はない。今すぐに開催返上をIOCに申し出ればいい。確かに「2020年オリパラ」を目標に精進してきた選手たちはがっかりするだろうが、命には代えられない。それが世界中のアスリート、スポーツファンに対する日本としての誠意ある態度ではないだろうか。
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明乳争議の解決機運を国会で

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


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2018年07月20日

明乳争議の解決機運を国会で

 昨日衆議院第二議員会館で開かれた明乳争議団の院内集会に参加してきた。11:30からという暑い盛りの半端な時間だというのに120人も集まり立ち席も出る盛況だった。院内集会だから「争議解決」をメインテーマにするわけにはいかず、表面上は学乳異臭などの真相究明を求める集会となっていた。

 日本共産党の山添拓参議院議員の報告があった。山添議員は今年の4月13日、消費者問題特別委員会で明乳の度重なる不祥事について質問している。その時の議事録が資料として配布されていたが、よく事実を調べて、社会的責任を有する食品企業としての明乳のあり方を問う鋭い質問だ。

 学校給食に異臭のする製品を提供したなどは食品会社として失格と言われても仕方ない。このような明乳の企業体質は、社内の従業員に対する働かせ方の異常さに起因している。だからこそ明乳争議は33年も続いているのだ。40年勤続の定年退職者が新入社員とほぼ同じ職分だなんて他の会社では考えられない。

 山添議員の質問は消費者問題特別委員会なので難しかったのだろうが、明乳の度重なる不祥事と過酷な労務管理の関係を国会でも取り上げてもらいたかった。山添議員の質問の後国会は「働き方改革法案」の審議で与野党の対決が高まったのだから、何らかの形で明乳の異常労務管理を追及できなかったか。

 明乳争議は今何度目かの対決局面にきている。「対決局面」は一字違いで「解決局面」に転換することも可能だと言える。中労委命令に対する行訴が結審し、11月29日に地裁判決が予定されている。審尋に入る前、裁判長は会社に和解勧告をしたが会社はけんもほろろに断った。裁判長は判決しかないと判断したのだろうが、何らかの情勢変化で和解になればそれに越したことはないと思っているに違いない。

 このような場合、労使の何らかの接触で解決への動きが見いだせれば一番いいのだが、今の状態ではほぼ絶望的だ。別の強力なショック療法が必要となる。それが国会であることはまったく可能性ゼロとは言えないのではないか。かつてJR争議は国会の動きの中で解決の糸口をつかんだ。今労使の解決交渉に入っているJALの解雇争議も国会での質問がジャブのように利いているとおれは考える。

 地裁判決まであと4ヶ月余、33年争議の解決を願っているのは争議団ばかりではないはずだ。社員、OBの中にはもちろん、経営陣の中にももうそろそろ矛を収める時期と思っている人間がいるに違いない。なにかきっかけがあれば大きく動く可能性がある。そのきっかけの一つが国会なのではないか。猛暑の中院内集会の熱気を全身で感じながらそんな期待を持ったのだが無理だろうか。
posted by マスコミ9条の会 at 20:08| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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