2016年12月07日

自民党、連合の政策協議に思う

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年12月07日
自民党、連合の政策協議に思う

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 ネットのNHKニュースウェブに、自民党本部で5年ぶりに行われた自民党と連合の政策協議の模様が載っている。自民党からは茂木政務調査会長ら、連合からは逢見事務局長らが出席した。自民党と連合は民主党政権以前は定期的に会合していたが、この5年間はパイプが途絶えていた。「同一労働同一賃金」「働き方改革」などを掲げる安倍政権だがこの時期、パイプを繋げる意味は何なのか。

 果たしてどんな協議だったのか。NHKニュースウェブの記事によって見てみよう。
 連合の逢見氏は「大きな影響力を持つ自民党との意見交換は大変ありがたい」と述べ、労働者の雇用の安定やすべての世代が安心できる社会保障制度の確立などを要請しました。

 これに対して茂木氏は「連合の政策にもっとも近いのは自民党ではないかと自負している。労働界を代表する連合との意見交換を通じて、働き方改革などの実現につなげていきたい」と応じ、協議をつづけていきたいという考えを伝えました。

 協議が終わって記者会見した逢見事務局長は「相撲でいえば、お互いの感覚が一致して、立ち合いができた。自民党とは政策面での距離感は無く、特に雇用や労働、社会保障の面での問題意識は、自民党も同じであり、来年は、もう少し早く行いたい」と述べたという。

 連合という労働組合のだらしなさについて諦観しているはずのおれも正直改めて驚いた。逢見事務局長は中小企業や非正規労働者も組織しているUAゼンセン出身だ。その彼が、自民党と「感覚が一致した」とか「政策面で距離感がない」とか「雇用、労働、社会保障の政策が同じ」とか平気で言う感覚。いったいどうなっているんだろう。自民党に対するすり寄り以外の何物でもないとおれには思える。

 この点、自民党の方が上手(うわて)だね。「連合の政策にもっとも近いのは自民党」と言って憚らない。共産党を含む野党共闘に前向きな民進党をけん制し連合を抱き込む意図が見え見えだ。連合は協議の席上「雇用の安定や安心できる社会保障」を要請したではないか、と言うかも知れないが、雇用も社会保障も根底からぶち壊そうとしているしているのが自民党ではないか。自民党へのすり寄りは労働者への裏切り行為だ。

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2016年12月04日

海外旅行・ポーランド、ハンガリー(2003年)@

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年12月04日
海外旅行・ポーランド、ハンガリー(2003年)@

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 8月16日〜25日の9泊10日(機中泊含む)、添乗員なし、メンバー18人。おれたち夫妻と井川、東京新聞の横田一雄、田中貞子、元劇団員の町田秀子、元都労委事務局の細見夫妻、清水勝之、大坂正、日経の石坂、税関の牛越、関西電力の高馬夫妻、高岡日出子、生駒夫妻、油田京子。多士済々だ。

 16日は前夜から土砂降りの雨。集合時間に遅れた人もいた。それでも10:25発のKLM便は定刻に成田を飛び立って一路アムステルダム空港へ。現地時間午後2時半に着陸したが、ワルシャワへの乗り換え便の待ち合わせ約5時間は長かった。待合室で持参の酒を開け大宴会。町田女史に叱られた。

 ワルシャワ着は21:50。現地ガイド(女性)の用意したバスでホテル・ホリデイインへ。疲れているんだからすぐ寝ればいいのに、おれの部屋で清水、大坂、細見、牛越らと飲む。女房の迷惑お構いなしだ。それでも翌朝6時に起きてホテル近辺を散歩した。おれもまだ若かったんだね。

 17日は午前中市内見学。無名戦士の墓のある公園では、ナチを市民の力で追い出した「ワルシャワ蜂起」(1944年8月)の記念セレモニーが行われていた。ユダヤ人を何万人も収容したゲットー跡は公園になっていて立派なモニュメント。いまワルシャワにはユダヤ人は数えるほどしかいないそうだ。

 午後はバスで郊外のジェラゾヴラヴォラというところにあるショパンの生家へ行った。ポーランドはどこへ行ってもショパンの銅像だらけだ。生家の庭ではピアノコンサート。おれが聞いても素晴らしい調べだ。庭からはみ出した観光客が拍手を送っていた。市内に戻って民謡酒場で夕食。ワインは不味かった。

 翌朝、9:00の特急列車で南下して古都クラフトへ。ワルシャワ中央駅のホームは地下で、照明が薄暗いが利用するにはこれで十分。大体日本の駅が明るすぎるんだよな。2時間半の乗車でクラクフ着。驚いたことにおれたちのトランクを運ぶ車が到着ホームで待っていた。とこから入ってきたんだろう。

 駅から出ると太陽が照りつけてきた。ちょうどヨーロッパは熱波襲来の年だった。クラクフの温度も32度。ただし乾燥しているから日陰では涼しい。ホテルで一休みして昼飯だ。旧市街を散策しながら適当なレストランで食べた。当然ワインを飲む。ここのも不味い。食後お城や教会を見学、3時頃ホテルに戻った。女性たちは別行動でいろんな店を覗いてきたようだ。高い琥珀など買わされないかと心配だ。
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2016年12月03日

殿堂入り、清原ダメで原はパス?

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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2016年12月02日
殿堂入り、清原ダメで原はパス?

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 1日付『毎日』スポーツ面を見て「ええっ」と思った。「原、中畑氏ら候補に」「野球殿堂 清原氏は外れる」。野球殿堂博物館が発表した2017年度の殿堂入り候補に原、中畑が入り、清原が外されたという。今年2月覚せい剤取締法違反で逮捕された清原が除外されるのは当然として、では原はどうなんだ。

 清原が殿堂入りできない理由は「スポーツマンシップに反する行為」を犯したからだという。それでは原辰則はスポーツマンシップの鏡だったのか。おれにはそうは思えない。以下3つの理由をあげる。

 第1は女性問題で暴力団に脅され1億円を払った事実があるからだ。スポーツマンだから聖人君子でいろとは言わないが、88年に巨人定宿先のアルバイト女性と深い関係になる。その後トラブルになり、女性は95年に失踪する。原との交際の証拠品が暴力団の手に入り、高額を脅し取られたというのだ。

 普通の家庭では1億円も取られたら家計崩壊だが原は何ともなかったらしい。被害届も出さず、そのまま隠しとおしていたのが巨人内部のゴタゴタのとばっちりで週刊誌が取り上げ、公に出てしまった。原自身も不倫を認め「私個人の不徳の致すところ。ファンの皆様、大変申し訳ありませんでした」と謝った。

 第2は去年のシリーズ終了間際に発覚した巨人内で行われていた野球賭博の問題である。この事件では元投手の笠原将生らが摘発され、笠原には今年10月、執行猶予付きの有罪判決が出た。このチーム内賭博行為はかなり大っぴらにやられていたとされている。監督の原が知らなかったわけはない。原は賭博発覚の寸前に突然監督退任を表明しさっさと野球界から姿を消してしまった。おれには怪しく映る。

 第3は13年5月に表に出た「飛ぶ統一球」問題だ。巨人はこの年、シーズン当初から快進撃。開幕1ヶ月の4月25日までの成績は18勝3敗2引き分けだ。実はシーズン初めから使用する統一球の製法が変わっていた。それを誰も知らなかった。知っていたのは読売のドンと原監督だけだったのではないかというのがおれの推理だ。誰もが統一球の変化を知るようになった後、巨人の成績はイーブンペースに戻っている。

 以上のような理由でおれは原元監督のスポーツマンシップに疑問を呈する。半分はおれの邪推かも知れないけどね。
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2016年12月02日

海外旅行・韓国ー慶州(2003年)A

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年12月01日
海外旅行・韓国ー慶州(2003年)A

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 バスで慶州駅に戻り、昼飯を食べ市場を見学してから特急でソウルへ。もう夜になっていた。韓国4日目の22日、朝はゆっくりして昼は梨大前の小さな食堂。桃子が留学中に通ったという「おばちゃんの店」。おれは辛い鍋料理を食った。ここもビールなし。午後は宗廟という大きなお寺を見学した。

 夜は桃子の友だちのジョンファーと4人で新村の居酒屋へ。日本でいうとワタミとか庄屋とかの感じ。ここのチジミとマッコリはおいしかった。食事を終えて夜の新村を歩く。渋谷か原宿といった若者の街だ。桃子たちは衣装を貸してくれる写真屋に行った。おれたち夫婦は変哲もない喫茶店へ。

 23日は日曜日。地下鉄で市庁舎前へ行き、東亜新聞ビルまで歩いた。新聞博物館みたいになっていて、係の人が丁寧に案内してくれた。新聞の制作工程の説明。やはりコンピュータ紙面づくりだった。おれたち3人の写真を撮ってそれを紙面に載せてプリントしてくれた。日本では考えられぬサービスだ。

 午後、貞洞劇場というところで伝統舞踊を観た。終わると出演者が舞台衣装のままで一緒の写真に入ってくれる。親子3人で踊り子たちとの記念写真を撮った。夜は韓国における「最後の晩餐」。東大門の庶民的な焼肉屋に行った。韓国の焼き肉は豚が主力だが、ここは牛専門の珍しい店だ。

 開け広げた座敷にもうもうと煙が立ち込めていておれには東上野の朝鮮街を思い起こさせた。桃子のお薦めは牛の背筋の刺身。さっぱりしていてマッコリとよく合う。さんざん食って飲んでその値段の安かったこと。食い終わると珈琲まで出る。女房は口に合わないようだったが、おれは大満足で店を後にした。

 23日は帰国の日。ホテルをチェックアウトする時、ベルボーイが寄ってきて「ぼく千葉県柏に留学していました」と懐かしそう。もしかすると新松戸の流通経済大かも知れない。

 桃子が大学へ行って留学当時の先生に会いたいというので、長い坂道を上って梨大構内に入った。「ノムヒョンは戦争にNOと言え!」と書いたタテカンがあった(むろんハングルで桃子の訳)。桃子が先生と再開している間、女房と2人、大学前の喫茶店で甘いジュースをすすりながら待った。

 雨が降り出した中インチョン空港へ。18:50発のアシアナ航空便。成田には午後9時過ぎに着いた。
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2016年11月29日

トランプ当選へのサンダース議員の提言

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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2016年11月29日
トランプ当選へのサンダース議員の提言

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 米大統領選結果について、予備選挙でヒラリー・クリントンと争い善戦したバーニー・サンダース上院議員が厳しく論評している(11月11日付『ニューヨークタイムス』ウェブ版。12月1日発行『労働情報』誌掲載)。アメリカの民主勢力はトランプとどう向き合おうとしているのか、興味深い。

 サンダース議員は選挙結果について「私はこの結果を悲しいことだと思うが、驚きはしない。何百万人もの人々が既存の経済・政治・メディアにうんざりし、我慢できなくなって投票したということは驚くことではない」と受け止める。「トランプが『アメリカ人は変化を望んでいる』と言うのは正しい」。

 ではトランプは国民が望んでいる「変化」を実現できるのだろうか。サンダース議員はいくつかの疑問を呈する。「彼は多くの労働者家族が感じている経済的苦痛を作り出してきた強大な勢力に立ち向かう勇気があるだろうか」「彼はウォール街に立ち向かい、『巨大すぎて潰せない』金融機関を解体し、大銀行に小企業への投資や農村、インナーシティでの雇用創出を要求する勇気があるだろうか」「彼は本当に、選挙中に公約していたように医薬品産業に闘いを挑み、薬価を引き下げるだろうか」。

 サンダース議員は結局はトランプが「別のウォール街の銀行家を財務長官に据え、これまで通りのやり方を継続する」のではないかと警告する。それを見極めるのはこれからだ。「彼が本気で労働者家族の生活を改善するような政策を追求するつもりなら、私は彼が私の支持を獲得するチャンスを提供するだろう」。

 一方サンダース議員は民主党も今までやってきたことの反省の上に立って一連の改革をしなければならないと提言する。「私は民主党が企業エスタブリッシュメント(既成勢力)の束縛を断ち切り、再び働く人々や高齢者、貧困層の草の根の政党になるべきだと強く確信している」「われわれはウォール街、製薬会社、保険企業、化石燃料企業の強欲と権力に立ち向かう勇気を持たなければならない」。

 サンダース議員の提言は、日本の政治、経済状況にもぴたり当てはまるのではないだろうか。日本の野党、中でも最大勢力の民進党がサンダースが提示するような方向に舵を切ることができれば、ずいぶんと政治状況も変わると思う。確かにトランプは歴史を逆行させる危険をはらんでいるが、これを機に民主勢力が大きく飛躍する可能性もあるということだ。

 「われわれは退行するのでなく、前進しなければならない」(サンダース議員の結びの言葉)。

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2016年11月28日

海外旅行・韓国ー慶州(2003年)@

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年11月27日
海外旅行・韓国ー慶州(2003年)@

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 02年、二女の桃子がソウルの梨大に1年間語学留学した。卒業して1年後の03年3月、おれと女房と3人で韓国へ行くことに。今回の旅の目玉は韓国の京都と呼ばれている慶州へ行くこと。成田発9:30、2時間半でインチョン空港。バスでソウル市内へ。ホテルは梨大前のHOTEL SEOKYO。

 着いた日に桃子の案内で西大門刑務所跡博物館を訪れた。日本の植民地当時、朝鮮独立運動の志士たちがここで拷問を受け殺された。血にまみれて拷問を受けるリアルな人形が展示されており鬼気せまる。お父さんたちに見せたかったという桃子。ずいぶん成長したな。死刑場の建物をバックに写真を撮った。

 夜は桃子が留学していた当時の友だちジョンファーの案内で韓国庶民料理。ドンブリで出てくるマッコリがうまかった。韓国の焼き肉は牛でなく豚なんだよね。ホテルはオンドル部屋。酔った体で横になると、なんとも気持ちいい。朝めしは近所の食堂で韓国風海苔巻を食う。これもうまい。

 地下鉄でソウル駅へ向かい、流麗な車体の特急セマウル号に乗る。慶州までは4時間30分だ。座席の前には小型のテレビがついている。音を聞くためには100ウオン(90円)でイヤホーンを借りねばならない。正午に慶州着。駅前にはタクシーやホテルの客引きがいっぱい。かなりしつっこい。

 駅前通りのレストランで昼食。定食を頼んだら物凄い料理の品数だ。ビールを飲みたいのだが置いてないという。腹がいっぱいになったところでバスで30分、ホテルKOLDONへ。8階の見晴らしのいい部屋でここもオンドル。ゆっくり寛げる。ひと休みして仏国寺まで歩く。きらびやかな有名なお寺だ。

 門の傍には浅草寺にあるような仁王様が立っている。こちらが本家で日本は分家なんだろな。境内の三重塔も日本風だった。いや日本の塔が朝鮮風なんだよな。夕食はホテル内のレストラン。メニューは海鮮チゲとチジミ。伝統舞踊の余興も。昼と違ってアルコールもたっぷり。心から満足した。

 バイキング料理の朝食後、ゆっくりホテル敷地内を散歩。芝生があり、池があり、天気もよくて気持ちいい。チェックアウトしてタクシーで近くの民族工芸館へ。焼き物や木工品の制作過程を丁寧に説明してるかと思うと、急に強制売り付けに転じる。買わないとなると冷たく追い出された。
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2016年11月27日

横山秀夫「64(ロクヨン)」を読んだ

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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年11月26日
横山秀夫「64(ロクヨン)」を読んだ

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 バリ島往復の機中で読むために何がいいか。お茶の水駅前の丸善の文庫本売り場でふと目に止まったのがこの本。横山秀夫著「64(ロクヨン)」。文春文庫上巻355ページ、下巻429ページ、ともに税抜価格640円。あそうか今気がついた。「64」だから640円なのか。洒落たことするな。

 どこか特定してないD県警が小説の舞台説。帯の惹句「ミステリー界を席巻!究極の警察小説」(上巻)、「怒涛の展開、驚愕の傑作ミステリー」(下巻)。俺の読後感で言えば何が「究極」で何が「驚愕」なのかよく分からないが、ま、面白いのは面白かった。著者は元上毛新聞記者だ。

 それにしてもD県てどこだろう。著者が上毛の記者だったというから群馬県警かな。そしたら最近のネットニュースで千葉県警が強姦犯人の千葉大生の氏名を匿名で発表して問題になっていた。なるほど千葉県警もあるな。いずれにしても作中に東京新聞記者が出てくるから首都圏ということになる。

 主人公はD県警の広報官。腕のいい刑事だったが、不本意な人事で畑違いの部署に回された。広報官はマスコミ対策が仕事だ。広報室は記者クラブの隣にある。何かというと記者たちが押しかけてくる。記者クラブには朝日、毎日、読売、東京、産経など実在社のほかに東洋新聞、地元のD日報と全県タイムス、地元テレビ局のDテレビ、ラジオのFMケンミンが入っている。記者クラブの描写はさすがリアルだ。

 これらのメディアのうち作中で主な働きをするのが架空の東洋新聞で、キャップの秋川とサブキャップの手嶋。秋川は記者クラブを扇動して主人公の三上広報官を攻めたてる。広報室と記者クラブの対立の種は交通事故の加害者の名前を匿名にしたこと。加害者の主婦はD県の公安委員会の大物委員の娘だから県警としては発表したくない。記者クラブは怒って本部長あてに抗議文を出すと息巻く。

 そんなこんなで揉めてる最中に誘拐事件が発生する。東京から応援の記者がどっと駆けつける。D県警は喧噪の渦だ。事は誘拐事件だから犯人が捕われるか、被害者が見つかるか(死体の場合もある)するまで報道規制しなければならない。警察幹部、キャリア組、広報室と100人を超えるメディア関係者のつばぜり合いが始まる。この辺のストーリーの進め方はスピード感と熱が籠っていて迫力がある。

 県警と本庁の権力争いが背景にあるが、警察の内部のことなのであまり興味が沸かない。事件報道とマスコミの使命、国民の知る権利にどう応えるのか。それが問われる小説だったと思う。
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2016年11月24日

海外旅行・バリ島(2002年)A

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年11月24日
海外旅行・バリ島(2002年)A

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 カンプンカフェで昼食。棚田を概観できる観光レストラン。メニューを見て「チンプンカンプン」と言って皆の笑いをとる。1時間の昼食の後はネカ美術館へ。地元の有力者ネカ氏が開いた美術館で大きくて質も高い。光森さんの解説でじっくり鑑賞。夕闇の前に白鷺の村へ。無数の白鷺が木に止まっている。白い花が満開になったようだ。きれいだけど地元の人は糞の始末で大変だろうな。

 夕食後はケチャダンス。50人を超す上半身裸の男性が「チャッチャッチャ」との口伴奏で唄を歌う。お姫様と悪魔が入り乱れて争うが、最後は悪魔が退治される。黒光りする裸の群像は凄い迫力だ。ラストで火のついた棒きれを振り回したり踏みつけたりする。一種のカルチャーショックで興奮したね。

 28日は車に分乗して遠くのお寺のお祭りに行って、帰りに道端の露店でドリアンを買った。午後ビラビンタンのミーティングルームでドリアンパーティをやった。食っているうちは甘くておいしいのだがしばらくすると強烈なウンコの臭いがやってくる。みんなキャーキャー言いながらも喜んで食った。

 夕方、うちの女房が雨の道路で滑って足腰を打った。29日はみんな川下りやおみやげ屋に出かけたのだが、おれたちは残って、光森さんに呼んでもらった地元の診療所の日本人看護師さんの手当てを受けた。傷は大したことはなくほっとした。午後、コテージで休んでいると物凄いスコール。やはり南国だ。

 その夜は小豚の丸焼きを囲んでお別れの「日パリ交流パーティ」。みんな歌って踊って賑やかに騒いだ。この模様がテープに撮ってあるが、この3年後に亡くなる小倉さんの「今日の日よさようなら」の替え唄が入っている。感慨無量だ。おれは音痴の声を張り上げて「可愛いあの娘」を歌った。

 バリ最後の30日、みんな正装して近くのお寺のお祭りに行った。お祈りしている寺院の境内に特設された競技場で闘鶏が行われており、鈴なりの人だかりだった。光森さんに聞くと結構な額を賭けているそうだ。人びとの頭越しに覗いたら、白と茶色の鶏が争っており、白が負けてひっくり返ると歓声が上がった。闘鶏の傍では数人が車座になってカード賭博のようなものもやっていた。

 マイクロバスで空港へ行く途中のジンバラン海岸に寄り、魚のバーベキューを食べた後、それぞれの航空便で帰路についた。成田へは12月1日の7:30に着いた。

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2016年11月21日

豊友会はおれのライフワーク

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年11月21日
豊友会はおれのライフワーク

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 昨夜地元の地酒の会「豊友会」の例会があって43人が集まった。今回が169回。立ちあげが1988年3月だからもうすぐ29年になる。おれは2002年3月17日の第81回からの参加。当時おれは松戸市長選(6月23日投票)に立候補して選挙運動中だった。五香・白樺書店の青柳さんが、なるべく地元に顔を売っておいた方がいいといって連れて行ってくれた。何しろ酒の会だ。すぐ溶け込んだ。

 おれが入会した年、豊友会は鴨川の大山千枚田友の会に入った。田植え、草刈り、稲刈り、収穫祭には10〜15人が2時間半かけて鴨川まで出かけた。これらにほぼ毎回参加するうちに会の運営の集まりにも呼ばれるようになる。09年1月から10年12月の2年間は第11代会長もやらせてもらった。

 会長といっても乾杯の前に挨拶するくらいの役目しかないが、おれはそれなりに会のために働いた。まず黄色の生地に黒く「豊友会」と縫いとりしたノボリをつくった(もっとも縫いとりしたのは女房だが)。08年からは常盤平桜まつりに合わせて「花見の会」を催し、おれが下準備した。

 09年には6月と12月に箱根の毎日新聞強羅保養所で親睦旅行をやった。この世話人活動は結構手間ひまがかかったがその分参加者に喜ばれた。12人と15人が参加した。小田原「だるま」で食った昼食の鯵寿司も忘れられない。11年10月には大山千枚田の人たちも加わって18人参加という盛況だった。富士山が見事だった。ちなみにこの2年後、強羅保養所は健保組合の都合で閉鎖されてしまった。

 会長を降りて、かねてから考えていた交流会報づくりに着手した。新松戸に住んでいて地元の地域誌にエッセイを書いている大井さんに相談。やってみようということで11年3月に『豊友』創刊号を発行した。A5版4ページ100部。2号までは事務局の友野さんに刷ってもらったが、3号からはおれが自分で刷ることにした。カラー印刷にして写真をふんだんに使い見やすくした。

 友野さんと相談して作成経費として1部あたり4ページ10円、6ページ15円、8ぺーじ20円もらうことにした。それでも赤字かも知れないが、半分おれの趣味なのでそれで十分だ。『豊友』は今年の11月号で37号になった。継続は力なりというわけで、すっかり会に根付いている(と自賛している)。

 というわけで豊友会はおれのライフワークになりそうだ。昨夜もさんざん酔っぱらった。自転車では危ないので女房に車で迎えに来てもらった。ますます女房に頭が上がらなくなるが命には替えられない。
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2016年11月19日

海外旅行・バリ島(2002年)@

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年11月19日
海外旅行・バリ島(2002年)@

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 その後10回も行くことになるバリ島旅行の第1回目。当時のたまたま会に元神戸新聞労組委員長・新聞労連中執の光森史孝さんが参加していて、しきりにバリの素晴らしさを語っていた。光森さんは数年前からバリ島ウブドにコテージを建て、半分移住のような形で生活していた。その話を聞いてたまたま会のメンバーでバリへ行こうじゃないかという話になり実現したのがこのバリツアーだった。

 参加者は関西空港組と成田組に分かれ、それぞれ02年11月25日に日本を発ち、ウブドで落ちあうことになっていた。成田組は小倉三千雄さんと斉藤哲成夫妻、それからおれと女房の5人。成田発16:05のJAL便でデンパサールに向かう予定。ところが急に欠航だという。機体故障とかなんとかあいまいな理由をあげているが、ほんとは搭乗予定者の大量のキャンセルのせいではなかったか。

 何故キャンセルがそんなに出たのか。バリ島ではこの旅行の直前に繁華街のクラブで爆弾テロがあり、白人を中心に100人以上の犠牲者が出た。それで日本からの観光客もがた減りした。このたまたま会バリツアーも予定者のキャンセルが出ていた。結局18:55発の香港行きに乗りその夜は香港泊まりとなる。

 翌朝9:55発のJALでデンパサールへ。デンパサール空港には光森さんと関西空港組が待っていて出迎え。マイクロバスでウブドへ向かった。道は酷かったな。両側を下水が流れているが蓋をしていない。舗装はお粗末でがたがた揺れる。ベンジョールというお祭り用の飾りが家々の門に立っていた。

 夕食後、村の集会所で数十人が竹の筒を叩いて気勢を上げる民族音楽を堪能。正装の女性の澄んだ歌声、しなやかに手を動かす踊り。ただただ圧倒された。音楽と踊りが終わるとおれたちはみんな舞台に上がって可愛い踊り子と写真を撮る。コテージに帰っても興奮覚めやらず酒を飲む。飲んでるところに蛍が飛んできた。

 翌27日はウブド市内散策。王宮の中をのぞいてから向かいの市場へ。物凄い混雑。甘酸っぱい果物の匂い。早口のかけ声。サンダル、小物雑貨、衣類、玩具。魚には蝿がいっぱいたかっている。衛生的とは言えないが、いかにもアジアの市場らしい。足元はどろんこで滑りやすい。腰を引いてそろそろ歩く。

 市場を出てペンダントや腕輪を売るおみやげ屋さんの通り。女性たちは一軒一軒寄りたがる。狭い道をオートバイがスピードをあげて通り過ぎる。暑い。湿度も高くて汗がとめどなく出る。
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