2018年10月18日

来年のメーデー、天皇行事のごり押し許すな

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


労働運動は社会の米・野菜・肉だ。

2018年10月15日

来年のメーデー、天皇行事のごり押し許すな

 現天皇の退位と新天皇の即位まであと半年になった。政府は即位の日を5月1日とし、臨時祝日とするという。5月1日はいうまでもなく労働者の祭典メーデーの当日である。世界中の労働者が集会・デモでたたかう決意を示す日だ。なんでそんな日に即位をぶっつけるのか。政府の意図は何なのか。

 そもそも天皇とメーデーは相性が悪い。戦後はいろんな紛争があった。その一つが1946年5月19日に起こった「プラカード事件」である。この日皇居前広場で通称「食料メーデー(米よこせメーデー)」、正式には「飯米獲得人民大会」が開催された。この会場で参加者の1人松島松太郎さんがこんなプラカードを掲げた。「ヒロヒト 詔書曰く 国体はゴジされたぞ 朕はたらふく食ってるぞ ナンジ人民飢えて死ね ギョメイギョジ」。松島さんは不敬罪で逮捕されたが、結局免訴になった。

 もう一つは1952年5月1日の「血のメーデー事件」である。戦後50年までは、皇居前広場はメーデーをはじめ国民的なたたかいの場所として使われ、別名「人民広場」といわれてきた。ところがアメリカ占領軍(JHQ)の命令で51年から使用禁止となる。52年の第23回メーデーも主催者の強い要望にかかわらず、皇居前広場の使用は認められず神宮外苑絵画館前で行わざるを得なかった。

 「メーデー事件は、デモ行進の解散地点である日比谷公園に着いた参加者が、政府の不当な使用禁止に対して抗議の意思をあらわすため、自発的にすぐ隣にある『人民広場』に平穏に集まったところ、治安立法の口実に『騒擾事件』を企図していた警視庁警官隊が一斉に警棒で殴りかかり、催涙ガス弾、拳銃弾を発射するなど、死者2人、1500人の重軽傷者を出した事件です。このとき1232人が逮捕され、261人が『騒乱罪』として起訴されましたが、72年11月、東京地裁は騒乱罪全員無罪を言い渡し、確定しています」(08年5月1日付『赤旗』に掲載された解説記事)。

 来年のメーデーについても、会場の代々木公園や日比谷野音を貸さないとか、デモ行進を許さないとかの政府・自治体からの妨害が予測される。即位の日にデモをやられるのが嫌ならほかの日に設定すればいいのだ。こちらは130年も前から決まっている世界的行事なのだ。後から割り込んできて「迷惑だからお前が止めろ」はないだろう。これから議論が激しくなるだろうが、筋は通さなければならない。

 明日16日から3日間、たまたま会「こてこての大阪」旅行だ。昔新聞労働運動をともにたたかった全国の仲間に会えるのが楽しみだ。串カツ料理や大川クルーズを堪能してこよう。
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佐高信氏への愛想尽かし

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


労働運動は社会の米・野菜・肉だ。

2018年10月13日

佐高信氏への愛想尽かし

 佐高信氏が『週間金曜日』の今週号(10月12日付)から長年つづいた編集委員を辞めた。表紙の上辺から名前が消えた。どうやら本人の意向らしい。氏は5日付の同誌で「ひとりに還る」と題して辞める心境を語っている。何度読み返しても酷い文章である。これまでの歯切れのよさはどこへいったのか。

 氏は「辞任に踏み切った」第一の理由に「盗用問題」に対する社員の鈍感さを挙げる。「盗用は出版社にとって一発で信用をなくす行為」であるにかかわらず、社員は責任を問われず、編集委員にかぶされていたという。そんなことはないと思うが、だから何だというのだ。責任を持ちたくないのか。

 辞める第二の理由は「(読者は)今日おもしろくなければ明日は買ってくれない」という厳しさが本誌には欠けているからだと言う。個人の感想だから何を言うのも勝手だが、「厳しさ」に欠けている論拠として挙げた「他では通用しないレベルの連載が惰性的に続いている」との指摘は酷すぎる。

 『週間金曜日』には次のような連載物がある。「西谷玲の政治時評」「高橋伸彰の経済私考」「さらん日記」「たとえば世界でいま」「マイケル・ペンのペンと剣」「初めて老いった」「犬が王様さまを見て、何が悪い?」「話の特集 矢崎泰久 中山千夏」「なまくらのれん 小室等」「写日記 松元ヒロ」

 「俺と写真 本多勝一」「浜矩子の経済私考」「風速計 田中優子」「無責任架空対談 松崎菊也」「らんきりゅう 雨宮処凛」「金曜俳句 櫂未知子」「『不道徳母さん講座』倉本さおり」「それでもそれでもそれでも」など。佐高氏自身も辞任するまで「佐高信の新・政経外科」を連載していた。

 これらを全部ひっくるめて「他では通用しないレベルの連載」と一刀両断するのはあまりにも乱暴だ(おれなんか他のメディアにない面白さにつられて真っ先に読む)。自分一人が世間に通用する立派なジャーナリストで他はクズだと言わんばかり。ちょっと思い上がりもいい加減にしたら、と言いたくなる。

 佐高氏は「編集委員が無報酬であることに驚かれることも多い」ともいう。これもあいまいな表現で、自分が驚いているのか他人が驚いたといっているのかはっきりしない。はっきりしているのは「編集委員が無報酬」であることに不満を持っているらしいということだ。佐高氏の辞任の真相は案外こんなところにあるのではないかと勘繰りたくなる。いずれにしてもおれが佐高信氏に愛想をつかしたことは事実だ。
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佐高信氏への愛想尽かし

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


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2018年10月13日

佐高信氏への愛想尽かし

 佐高信氏が『週間金曜日』の今週号(10月12日付)から長年つづいた編集委員を辞めた。表紙の上辺から名前が消えた。どうやら本人の意向らしい。氏は5日付の同誌で「ひとりに還る」と題して辞める心境を語っている。何度読み返しても酷い文章である。これまでの歯切れのよさはどこへいったのか。

 氏は「辞任に踏み切った」第一の理由に「盗用問題」に対する社員の鈍感さを挙げる。「盗用は出版社にとって一発で信用をなくす行為」であるにかかわらず、社員は責任を問われず、編集委員にかぶされていたという。そんなことはないと思うが、だから何だというのだ。責任を持ちたくないのか。

 辞める第二の理由は「(読者は)今日おもしろくなければ明日は買ってくれない」という厳しさが本誌には欠けているからだと言う。個人の感想だから何を言うのも勝手だが、「厳しさ」に欠けている論拠として挙げた「他では通用しないレベルの連載が惰性的に続いている」との指摘は酷すぎる。

 『週間金曜日』には次のような連載物がある。「西谷玲の政治時評」「高橋伸彰の経済私考」「さらん日記」「たとえば世界でいま」「マイケル・ペンのペンと剣」「初めて老いった」「犬が王様さまを見て、何が悪い?」「話の特集 矢崎泰久 中山千夏」「なまくらのれん 小室等」「写日記 松元ヒロ」

 「俺と写真 本多勝一」「浜矩子の経済私考」「風速計 田中優子」「無責任架空対談 松崎菊也」「らんきりゅう 雨宮処凛」「金曜俳句 櫂未知子」「『不道徳母さん講座』倉本さおり」「それでもそれでもそれでも」など。佐高氏自身も辞任するまで「佐高信の新・政経外科」を連載していた。

 これらを全部ひっくるめて「他では通用しないレベルの連載」と一刀両断するのはあまりにも乱暴だ(おれなんか他のメディアにない面白さにつられて真っ先に読む)。自分一人が世間に通用する立派なジャーナリストで他はクズだと言わんばかり。ちょっと思い上がりもいい加減にしたら、と言いたくなる。

 佐高氏は「編集委員が無報酬であることに驚かれることも多い」ともいう。これもあいまいな表現で、自分が驚いているのか他人が驚いたといっているのかはっきりしない。はっきりしているのは「編集委員が無報酬」であることに不満を持っているらしいということだ。佐高氏の辞任の真相は案外こんなところにあるのではないかと勘繰りたくなる。いずれにしてもおれが佐高信氏に愛想をつかしたことは事実だ。
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2018年10月11日

日本艦船は旭日旗を降ろすべきだ

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


労働運動は社会の米・野菜・肉だ。

2018年10月11日

日本艦船は旭日旗を降ろすべきだ

 韓国・済州島沖でこの10日から行われている「国際観艦式」に、当初参加予定の海上自衛隊が艦船派遣を取りやめた。韓国側が自衛隊旗「旭日旗」の掲揚自粛を求めてきたことへの反発である。ネットの反響を見ると「日本の主権蹂躙だ」「国際的にも通用しない」などの韓国批判が大半だが。

 そもそも旭日旗は明治維新直後に制定された大日本帝国陸軍旗で、後に海軍の軍艦旗にもなった日本軍国主義を象徴する旗である。あの203高地や旅順港などの日露戦争の激戦地に翻っていた。日中戦争、太平洋戦争でも日本軍のあるところ必ず旭日旗があった。戦後も自衛隊旗、自衛艦旗として受け継がれている。単なる「旗」ではない。日本や近隣諸国の人民の血を吸っているのだ。

 旭日旗というと5年前に経験した嫌な思い出がある。2013年9月、新聞OB九条の会で広島・岩国を巡るツアーを実施した。おれがツアーの団長である。ツアーの3日目に江田島の旧海軍兵学校を見学。広大な敷地に当時と同じ建物・施設が並び、今でも自衛隊の訓練が行われている。

 見学はあらかじめ防衛庁に申し込む必要がある。新聞OB会として申し込んだのだが向こうは警戒してこちらの素性を調べたらしい。海上自衛隊OBのガイドで見学を始めると、黒い背広姿の目つきの鋭い男が2人我々の列に入ってきた。遠くを撮るふりをしてこちらの動向をカメラに収めている。

 おれはおかしいとは気が付いたが事を荒立てるのはまずいと思い黙っていた。見学がほぼ終わると2人は姿を消した。最後、ガイドに連れていかれたのは頑丈で大きな講堂だった。正面に日の丸と交差して掲げられていたのが旭日旗である。ガイドは旗をバックに記念写真を撮れという。グループが並び始めたところでとうとう我慢しきれなくて「おれは嫌だよ。こんな旗を背景に写真なんか撮れるか」と拒否した。

 ガイド氏は明らか不満顔。今までこんなことはなかったのだろう。おれの言葉に従ってグループは写真を撮らず外へ出た。おれたちが外へ出るのを待っていたように講堂の重い扉が閉められた。

 戦時下の従軍慰安婦、強制労働問題がいまだに日韓の間にわだかまっている。問題の根源は日本の朝鮮侵略・植民地化であり、それを武力で推し進めたのが日本帝国軍隊なのだ。その象徴が旭日旗だとすれば今回の韓国の言い分は至極もっともと言わざるを得ない。自衛隊艦船が参加しようとするなら旭日旗を降ろすべきだ。
 
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この次は何かありそではしご酒

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


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2018年10月08日

この次は何かありそではしご酒

 「はしご酒まづ一軒目秋の暮れ」(8日付『毎日俳壇』)。思わず笑っちゃった。まるで「吉田類の酒場放浪記」だ。そういえば吉田類の方も俳人だった。酒と俳句というのは相性がいいのかな。おれも昔よくはしご酒をした。20代は安保デモとはしご酒で過ぎた気がする。今考えれば幸せな時代だった。

 毎日新聞は1966年まで有楽町にあった。高卒で56年入社のおれは10年間ここに通った。有楽町はいつもはしご酒の一段目。駅前のすし屋横丁からすべては始まる。夕刊印刷が終わるのが午後4時、すぐ風呂に飛び込んでインクと油の汚れを落とす。4、5人の仲間と示し合わせて居酒屋の暖簾をくぐる。

 煮込みとイカ刺しを肴に渦巻正宗を湯呑で3杯。湯呑の底に渦巻の模様があるから渦巻正宗と呼ぶ。うまいからって4杯飲むとこちらの目ん玉が渦を巻いてぶっ倒れる。薬用アルコールが主成分の強烈合成酒だからだ。外へ出ると秋の夕暮れはまだ明るい。開通したばかりの地下鉄丸ノ内線に乗って新宿へ。

 今は丸の内線も銀座線も日比谷線もすべて銀座だが、当時は西銀座と言った。フランク永井の歌に「西銀座駅前・・・」という歌詞があるはずだ。ちなみに「有楽町で逢いましょう」は57年に駅前に開店したデパート「そごう」の宣伝のためにつくられた。「小雨に煙るデパートよ」というわけだ。

 おれたちのグループは61年までは池袋駅西口のマーケット街のトリスパーが根城だった。それが区画整理でマーケットが取り壊され、なじみの店が新宿花園に引っ越した。花園飲食街は「青線」と呼ばれていた。58年の売春禁止法で「赤線」(公認の売春街)もなくなったのだが、呼び名は残っていた。

 8人も座れば満員のカウンターだけの店でトリスのオンザロックを飲んだ。おれは酔うとまだはたちにならない店の子に人生論を吹っ掛けた。トリスバー従業員の労働条件改善のため労働組合をつくれとけしかけた。それに同調したのかみんなが狙っていた可愛い娘がおれとのデートをしてくれた。おれは夜勤、彼女の仕事が始まるまで新宿御苑の芝生に寝転んだりした。キスくらいしたのかな。

 当時おれは赤羽に住んでいた。はしご酒の最後の段はその赤羽だ。東口のすずらん通りから少し横丁へ入った小料理屋。おれより一回り年上の大柄で美人のママさんがツケで飲ませてくれた。――ママさんは肝臓を痛めて70歳を前にやせ細って死んだ。おれの人生はしご酒も最上段(その上は天国)に近づいている。
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スルガ銀行の一部業務停止に思う

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


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2018年10月05日

スルガ銀行の一部業務停止に思う

 「スルガ銀 一部業務停止へ」「不正融資 金融庁週内にも命令」(4日付『赤旗』)。「同行の不正融資は、破産したスマートディズ(東京)が手掛けていたシェアハウス投資をめぐるトラブルがきっかけで発覚、シェアハウスの入居率が低迷し、同社は投資家への賃料の支払いを停止。ほとんどの投資家が、スルガ銀からの借り入れで物件を購入していたため、返済に窮しています」。

 おれはこの記事を読んで10年前のリーマンショック、その原因になったサブプライムローンを思い出した。あれも根本は貧困層を食い物にした金融資本の悪だくみだった。簡単に振り返ってみよう。

 アメリカの銀行が融資する基準として有料客(プライム層)とそれ以下のサブプライム層がある。サブプライム層とは、例えばローンが払えなくて一度破産した人とか、年収の半分以上の借金がある人のこと。その人たちにローンを組んで住宅を建てるのだから当然不良債権化する。それを分かっていてサブプライムローンを組み入れた金融証券を、アメリカの証券会社が世界中で売り出した。

 この危ない証券を保有していたリーマン・ブラザースや多国籍企業の保険会社AIGなどが潰れたり国の経営管轄下に置かれたりした。世界金融危機である。日本でもその影響で輸出産業を中心に業績が悪化し、いわゆる派遣切りが横行した。日比谷公園では年越し派遣村が設置されメディアで話題になった。

 スルガ銀行がシェアハウス投資のために金を貸したのも、本来は多額の融資は無理な人たちである。「第三者委員会の報告書によると融資審査書類の改ざんや契約書の偽造が投資用不動産関連融資で蔓延。一部役員を含む行員も関与していました」(『赤旗』)。返済困難になるのは目に見えていた。

 そもそもシェアハウスは一人では部屋を借りられない貧困層のための住宅である。今そういった貧困層が年寄りだけではなく若者にも増えている。そこへ目をつけたのがスマートディズなる不動産屋で、それと結託して垂れ流しの融資をしたのがスルガ銀行なのだ。しかし貧困の若者はシェアハウスにも入れない。不動産屋の甘い言葉のようなシェアハウス経営ができるわけがない。投資者に残ったのは借金だけだ。

 『赤旗』は今回のスルガ銀行の不祥事を「経営陣が営業現場での書類改ざんなどの不正を把握せず、ガバナンス(企業統治)が機能不全に陥っていた」と指摘するが、おれはもっと深いところに原因の根っこがあるような気がしている
posted by マスコミ9条の会 at 20:08| Comment(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月04日

たまの新宿は疲れるな

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


労働運動は社会の米・野菜・肉だ。

2018年10月03日

たまの新宿は疲れるな

 昨日2日夕方、三睦会という都労委OB・現役の親睦会に行ってきた。久しぶりに新宿駅で降りたが大変な混みようだ。しかも3人に1人はスマホを見ながら歩いているのでいつぶつかるか分からない。年寄りはヨロヨロハラハラの連続だ。西口の改札を出てそのまま地下鉄丸ノ内線に向かった。

 西新宿まで一駅だがこれがもの凄い混みよう。入るのと出るのとドアが反対なので出るのが大変。1番出口を探す。外へ出たが、会場のホテル・ローズガーデンはどっちだろう。左か右か。立ち止まっていると人の流れに突き飛ばされそうなのでとりあえず左へ歩く。30歩も行かないのに「こちらです」と声をかけられた。黒い背広の事務局職員だ。よく分かったな。おれの雰囲気がそれらしかったのかな。

 開会時間の6時15にまだ20分ほど間がある。受付でも名前を言わないのに名札を渡された。写真でも見て顔を覚えたのかな、と感心。会費4000円を払って会場に入る。去年までの会場は都庁32階の食堂で立食だったが、今回はテーブルに席が決まっていて椅子に座れる。これはありがたい。

 周りを見回したが知ってる顔がいない。両隣と話してみると昔の同盟系の労組出身のようだ。おれが現役当時の和田さんや志村さん、天井さんなどの名前を言ったら共通の話題になった。おれと行き違いに委員になった連合東京プロパーの水谷さん、現役で出版労連・元C&S争議団の大塚さんが挨拶に来た。

 もう一人挨拶に来てくれたのが事務局長OBの立花さん。おれは顔に記憶はないが向こうはおれを知っていた。「総会で揉めて事務局には迷惑を掛けました」と言ったら「知ってます。当時の事務局長が早死にしたのはその心労が原因かも」。よく言うわ。おれはワインをガブガブ飲みながらしきりに恐縮した。

 多羅尾という副知事や労使委員の挨拶の後、現在中労委公益委員をやっている荒木氏が壇上へ。都労委事務局は中労委より優秀だなどとお世辞を言う。彼は労政審の会長とかで、今日はその開催日だが時間をずらせてこちらへ出たと言うと会場から拍手。おれは無視した。明乳の棄却命令を書いた奴に拍手なんかできない。おれは市川工場事件で却下命令の高田氏(故人)と全国事件の荒木氏は絶対許せない。

 8時にお開きになり、身動きもできない電車で帰路についた。日暮里からの常磐線、北千住で発車直前に中年の男性が席を譲ってくれた。ほっとして座ろうとしたら右隣の若い男がおれを押しのけるようにして座ってしまった。その素早さ。おれは悔しくて男をにらみつけたが彼はスマホから目を離さない。「こいつも疲れてるんだな。明日また朝早くから仕事なんだろう」と思った、というのはきれいごとだ。このアホンダレ!
posted by マスコミ9条の会 at 20:09| Comment(0) | 災害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

危険な天皇の「引退花道」づくり

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


労働運動は社会の米・野菜・肉だ。

2018年09月30日

危険な天皇の「引退花道」づくり

 『週間金曜日』(9月28日号)の清水雅彦「『護憲天皇』の美化と神格化」を読んで目からうろこが落ちた気がした。おれは前から天皇の生前退位なるものについてモヤモヤしたものを感じてはいた。ま、どうせ「象徴」なのだから辞めようが辞めまいが勝手にしろ、と突き放して済ませておいたのだが、そんなどうでもいいことではなさそうだ。「天皇の退位等に関する皇室典範特別法」という法律までつくって平成天皇の引退花道を飾るのはどうやら憲法違反のようだ。そう聞いて思わず胸がスーッとしたね。

 そもそも平成天皇の言動にいちいち感動するマスコミや、いわゆるリベラ層まで含めた世論なるものがおかしいのだ。清水教授は言う。「このところ、明仁天皇の『護憲』や『平和』についての『おことば』、あるいは『慰霊の旅』を評価するリベラル派や『護憲派』の言説をよく耳にします」「確かに、この間の昭仁天皇の発言は『平和志向』が強いように思われ、『安倍一強』と呼ばれるような時代で、平和運動に参加しているような市民でも天皇に期待してしまうのでしょう」。

 その通りだ。かく言うおれの近辺でも平成天皇の言動を盾に安倍批判をする向きがある。「天皇さえ言っておられるのにお前はなんだ」というわけだが、それは「天皇の権威にすがって」ものを言ってるだけではないか。昭和天皇は悪かったが平成天皇は良い、という属人的評価は許されないのではないか。

 天皇が生前退位したいという理由は、遠隔の地や島々への慰霊の旅、災害地慰問、国体や植樹祭への出席などなどの「公的行為」(天皇の言葉では「務め」)が果たせなくなったからだという。憲法で天皇の行為として定められているのは限定された「国事行為」だけだ。ほかはしんどかったら止めればいい。

 ところが平成天皇は取りやめはできないと次のように言う。「これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ」(2016年8月8日の天皇メッセージ)。

 つまり現行天皇制が「途切れることなく安定的に続く」ことを念じるからだ。清水教授はこのメッセージについて「象徴天皇制を未来永劫にわたって続けさせようという、明仁天皇のしたたかな戦略すら感じられます」と指摘する。この指摘は真相をついているようにおれは思う。

 憲法上主権は国民にあるのであって、天皇の意思が新しい法律までつくらせるのは国民主権への侵害ではないか。行きつく先は「天皇の神格化」であるように思われても仕方がない。
posted by マスコミ9条の会 at 20:07| Comment(0) | マスメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月29日

「派遣切り」10年に思う

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


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2018年09月27日

「派遣切り」10年に思う

 『毎日』の企画記事「平成という時代」が面白い。9月26日付は10年前に問題になった「派遣切り」を取り上げている。「親に負い目孤立深め」「『リズム狂えば全て失う』」「『つながりで生きている』」。2008年のリーマンショックで派遣切りに遭った名古屋在住のタロウさん(仮名)のその後。日雇い派遣で食いつなぎ、繁華街栄の高架下で週1回行われる炊き出しの列に並ぶ。

 記事の中で08年末に行われた「年越し派遣村」にも言及している。この運動に支援する側として参加した司法書士の力丸さんは「メディアに大々的に報じられたが、『ブーム』が過ぎると関心は薄れ、相談窓口に加わる法律家の数も減っていった」「大変な世の中になっていることを社会に示したのはよかったが、困っている人たちの行方を決めることなくみんないなくなってしまった」と嘆く。

 08年の年末年始に救援を求めて日比谷公園に集まった貧困者は500人、支援者は1300人、支援カンパは2300万円と言われた。この運動自体は凄いことだし、ある意味では東京都や政府・厚労省を動かした(都は翌年官製の派遣村を開催した)。しかしそのうち下火になり火は消えた。

 『毎日』記事の司法書士力丸さんが言う「困っている人たちの行方を決める」とはどういうことか。それを探ることによって「火が消えた」原因に迫ることになるような気がする。

 日比谷の派遣村に同調して全国各地で同様趣旨の運動が広がった。松戸や柏の駅デッキでも派遣村活動が取り組まれた。相談や救援を求めて来る人は確かに多かったが、いわゆる労働相談ではなく生活相談が主で結局生活保護を受けることを勧めるだけだったと支援に参加した人から聞いている。

 これだけ貧困が社会にはびこっているのだから、その日の食事を与えるとか、生活保護申請を手伝うとかも大事な仕事だろうが「派遣村」の趣旨とはだいぶ違うのではないか。派遣切りは自然現象ではない。資本が自ら招いた経営困難を労働者の犠牲で乗り切ろうとして行う、いわば人災である。人の首を切ってニンマリしている奴がいるに違いない。そいつへ向けてたたかいの矛先を突きつけなければならない。

 派遣切りをした大手自動車会社を取り巻くデモ・集会とか、日本縦断の貧困突破大行進とかができなかったか。1970年代のはじめ、東京の中心部を労組の赤旗で埋めた「東京総行動」が行われた。当時の日経連本部(現日本経団連)や商社の丸紅、倒産解雇の大映本社などを包囲して抗議の声を上げた。あの勢いを再現できないかと嘆く今日この頃である。
posted by マスコミ9条の会 at 15:03| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沖縄知事選あと1週間、悪質自公に負けるな

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載


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2018年09月24日

沖縄知事選あと1週間、悪質自公に負けるな

 沖縄知事選で血道を上げているのは公明党・創価学会だけかと思っていたら、政権政党の自民党もかなり汚い手口でやってるらしい。「期日前投票 自民党本部が主導」「中央団体に日報要求」(23日付『赤旗』)。「大激戦・大接戦となっている沖縄県知事選(30日投票)で自民党本部が各種中央団体に対し、日々の期日前投票者数を党本部に報告するよう求めていることが同党の内部文書で判明しました」

 「同党本部は、塩谷立選対委員長、山口泰明組織運動本部長の連名文書(18日付)を『関係議員』に送付。『勝敗を決するのは期日前投票の如何にかかっている』と強調し、『貴殿に関係の深い団体と、要請した期日前投票者数を送付』したので『当該団体』に以下のことを『指導』するよう求めています」

 「@すでに課されたノルマを『上回る規模で期日前投票を実施』することA日々の投票者を各団体から自民党本部へ報告すること。文書はさらに、@Aについては党本部からも直接『中央団体にに対し要請している』と記し、党組織運動本部のファクス番号を記載しています」。

 期日前投票を強制しても投票者が別の名前を書いたのでは彼らの意図は水の泡だ。そこで彼らが編み出したのが恥知らずのあくどい方法なのだ。どんなやり口なのか。「投票所内の撮影禁止求め弁護士が要請 知事選期日前投票」(21日配信『琉球新報』デジタル版)。

 「沖縄県知事選の期日前投票で、特定の候補者を書いた投票用紙を撮影して報告を求める企業があるとし、沖縄県内の有志弁護士でつくる『投票の自由と秘密を守り公正な選挙を求める会』の池宮城紀夫代表らが20日、県選挙管理委員会に対し、投票所での写真撮影を禁止し、周知するよう求めた」「県選管は要請を受け、明確に撮影を禁止する条文はないとしつつも『トラブルの火種になり、秩序保持の観点から撮影しないよう求めている。改めて注意喚起』したい」と述べた。

 沖縄知事選の投開票日まであと1週間。「沖縄知事選2氏互角」「共同調査 争点は移設問題」(24日付『毎日』)。佐喜眞陣営の自民・公明の組織をあげた謀略選挙、公選法違反の期日前投票強制をはねのけて翁長知事の遺志を継ぐ玉城デニー候補の勝利をぜひとも勝ち取りたい。
posted by マスコミ9条の会 at 15:01| Comment(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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