2015年12月31日

11282 改めて、さようなら吉村尚紀君

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
15年12月31日
11282 改めて、さようなら吉村尚紀君

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 今年は延べ19回山に登った。そのなかで忘れられないのは5月の日向山だ。娘とその友人、吉村尚紀君との3人旅だった。山頂の白い砂礫はまるで海辺のようで、ビーチボールを持ってきた若者2人は、ボールのやりとりに興じていた。甲斐駒ヶ岳とその反対側には八ヶ岳が聳えていた。

 この山行が吉村君と一緒に歩く最後になるとは想像もしなかった。彼は7月、八海山の不動岳(正確には不動岳と七曜岳の間)で滑落、30歳という若さで鬼籍に入った。信じられなかった。同行者に経過を詳しく聞いた。(詳細は7月22、24日の小ブログ)

 9月、その八海山にチャレンジした。1日だけしか休みが取れず、山小屋泊まりがかなわなかった娘は、事件の時お世話になった山小屋まで行ってお礼を述べて下山した。私と同行の鋤柄さんは小屋に泊まり、翌日、滑落した現地を訪ねた。

 この山は2004年9月に今回同様、鋤柄さんと登っている。そのときは吉村君が滑落した鎖場コースではなく反対側を歩き、八海山の最高峰・入道岳をピストンしている。その意味では2度目の八海山だが、鎖場を歩くのは初めてだ。

 小屋を後にして間もなく長い鎖場に取り付く。これをクリアすると稜線に出る。コースを少し戻るとまず地蔵岳だ。そこから小さな鞍部をはさんだ向こう側が、不動岳である。不動岳の山頂には、お不動さんだろうかいくつかの像が立っていた。そこには鉄製の花瓶も備えてあり、持参した花をそこに供えて、手を合わせる。事故現場はここから急な鎖場を下って、鞍部から少し登った場所である。

 前日、小雨が降り岩場が濡れていたため、その鎖場を下るのは危険と判断、不動岳山頂から現場付近の様子を見ることにした。しばらくして5人のパーティーがその現場を通った。見ているとそこをまたぐようにして通過している。中には後ろ向きで渡る人もいる。

 その様子を見ていて原因が想定できた。間違いなく、彼は踏み外したのだ。その現場の写真は吉村君と一緒に歩いていた人から事前にもらっていた。そこは少しえぐれている。そのえぐれに気づかずに彼は踏み外したのではなかろうか。

 原因らしきものが分かったとしても、彼が戻ってくることはない。仲間たちからは信頼され、平和でなければ登山はできない、と「超平和登山部」なるものをつくり、周りを山に誘っていた。娘も誘われた一人だが、面倒見のいい若者であった。

 彼が八海山に登るという1ヶ月ほど前、池袋の居酒屋で飲んだ。そのとき「今度、八海山にチャレンジします」と語っていた。私はあの山は危険だから、十分気を付けるようにとアドバイスした。が、それは実らなかった。あのときのあの時間まで、巻き戻しがきくのであればそう願いたい。

 さようなら、吉村君。優しさをありがとう。

★脈絡のないきょうの一行
株価乱高下の1年。「三本の矢」の失速をはじめとした経済の不安定さの証明でもある。
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11281 記憶遺産に登録すべし

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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15年12月30日
1281 記憶遺産に登録すべし

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 ぎくしゃくしている。きのうの新聞で「慰安婦問題、日韓合意」の大見出しが躍った割には、きょうの新聞は元「慰安婦」が納得していないことや、韓国の日本大使館前の少女の像撤去をめぐって、韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺対協)が「撤去はない」と述べていることを伝えている。

 さらにもう一つが以下である。

                           ◇=◇=◇
韓国、遺産登録不参加は事実無根 慰安婦資料で
共同通信 2015年12月30日 00時15分 (2015年12月30日 00時18分 更新)


 【ソウル共同】韓国外務省報道官は29日の定例会見で、旧日本軍の従軍慰安婦問題の「最終解決」に関する28日の日韓合意を受け、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に慰安婦問題の関連資料の登録を申請する動きに韓国が加わらないとの認識が日本で出ていることに対し「事実無根」と否定した。

 韓国では一部に、中国などと共に慰安婦に関する資料の登録申請を目指す動きがある。岸田文雄外相は28日記者団に、韓国は申請に加わらないとの見方を示していた。
                           ◇=◇=◇

 記憶遺産登録と、今回の慰安婦問題の解決とは直結しないのは当然。にもかかわらず、岸田外相が「韓国は申請に加わらない」ことに言及したことを不思議に思っていた。その疑問は「やはり」であった。この発言は外相の首相に対する単なる土産話≠セったようだ。首相に期待を抱かせた外相の責任はどうなるのだろうか。

 慰安婦の存在について記憶遺産に登録すべきだと私は思う。この問題を後世に残さないという安倍首相の発言に応える意味があるし、不可逆的・蒸し返しのない解決のためにも、記憶にとどめおく必要があると思うからだ。

 国内の保守層からの反発が強い、ということもあるようだが、むしろ日本政府がそういう人たちを説得すべきではないのか。あちこち穴だらけの「慰安婦問題合意」。当事者を抜きにした「合意」に何の意味があるのか。

 一方で、中国と台湾の慰安婦問題は放置されたままだ。本来なら韓国だけでなく、台湾なども同時解決すべきだったのではないか。そうしなかったところに胡散臭さを感じる。やはり、昨日の小ブログで述べたとおり、米・日・韓の軍事同盟強化を急ぎ過ぎたために起きた従軍慰安婦問題の処理、と言えるのではないか。出直しを求めたい。

★脈絡のないきょうの一行

辺野古の空に想いを寄せながら、今年も暮れていく。がんばれ沖縄。

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2015年12月30日

11280 主人公は誰だ

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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15年12月29日
11280 主人公は誰だ

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 監督/アメリカ・オバマ大統領
 出演/日本・安倍晋三首相、韓国・朴槿恵大統領
 脚本/アメリカ政府
 エキストラ/元「従軍慰安婦」

 この数日の「慰安婦」問題の最終的かつ不可逆的解決≠フ小劇場の内幕である。

 29日夕方7時のNHKニュースは、慰安婦問題の解決に向けた日韓合意に対する元「慰安婦」の怒りの声を放送した。最近のNHKにしては珍しいことだが、「どうして私たちの意見を聞かなかったのか」という問いかけは、当然であった。被害者の意向を聞くこともなく、政府が勝手に解決を図るなど許されないからだ。

 今回の「慰安婦」問題の解決≠ノ当たって、私は不思議でならなかった。国民の意見を聞こうともせず、憲法を踏みにじることを厭わないあの安倍晋三が、自分の持論・信念を曲げてまでこの問題に合意したことについてだ。その謎は瞬時にして溶けた。

 アメリカにとって、日韓間の「慰安婦」問題をめぐる感情的ズレは誠に不都合である。なぜなら、対中国、対北朝鮮を含む「極東」の軍事戦略は日本と韓国に肩代わりさせたいからだ。その当事国が不団結¥態では心もとない。このままでは日本がせっかく、「戦争できる国」になったことの意味が半減する。

 「慰安婦」問題を解決するよう日韓両国に促したのが米・オバマ大統領であったことは広く知られているとおりだ。その意を早速汲んだのが安倍晋三だったと考えると、今回の慰安婦問題解決≠フ動きが理解できる。自らの「軍の強制はなかった」とする歴史修正主義を棚上げにして、解決の道に踏み出したのはアメリカからの圧力だったのだ。

 同時に、戦争法=安保法制を実効あるもの≠ノするためにも、日韓軍事同盟を強化する必要があろうことは、シロウトの私にも分かる。安倍晋三にとっては、自分の歴史的認識の信念より、戦争する国への信念の方が強かったということになる。いや、正確にはアメリカからの要請を受ける服従精神が強かったということになる。

 朴槿恵の罪も看過できない。元「慰安婦」のみなさんが高齢化し、「生きているうちの解決」が迫られていることは理解できる。だからと言って、当事者の意見や要望を聞くことなしに解決を図ったことの批判は免れない。ここにもアメリカが見え隠れする。

 今回の合意に当たって、日本政府は「蒸し返し」をしないことを主張した。しかし、蒸し返しをした張本人は安倍晋三だったのではないか。村山談話や河野談話にいちゃもんをつけて蒸し返したのは誰だったのか。あわせて、蒸し返しの典型ともいえるのが、ヘイトスピーチではないのか。蒸し返すなと言いながら、蒸し返しを白昼堂々と行うことを放置しているのは誰なのか、しっかり見極めたい。

 そして何より大事なことは、この問題解決の主人公≠ヘ、元「慰安婦」のみなさんだということだ。それを棚上げすることは許されない。

★脈絡のないきょうの一行
今年もあと少し。よい年をお迎えください。
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2015年12月29日

みなさん、よいお年を!

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2015年12月29日
みなさん、よいお年を!

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 今年もどんづまりだ。あと3つ寝ると2016年である。昨夜「うたごえゴリ」の忘年会に女房と斉藤さんの3人で行ってきた。忘年会だから許されるとばかりに思い切り飲んでしまった。家へ帰り着くやバタンキュー。深夜に小便したくなって目が醒める。再び寝床に入ったのだが目が冴えてしまった。

 23日に雪乳争議団長だった田畑文男さんが死んだ。元豊島区労協の清水勝之さんから電話があって27日に線香あげに行くという。喪服着て香典持って待ち合わせの浮間船渡駅で1時間立っていたのに何かの手違いらしくすっぽかされた。それにしても、ほんとに今年も友人知人がずいぶん死んだな。

 14年12月30日 渡邊清次郎(79)細川活版争議の頃から40年の付き合い。
 15年6月22日 古谷静(83)我家のはす前の元教師。高校の先輩。15年の闘病の末。
 7月14日 宮良信永(87)酒を飲むとでかい声、閉口しながらも松戸の居酒屋でよく飲んだな。
 7月28日 井川昌之(75)新聞労連東京地連活動から40年寝食共に。ハンガリーなど旅行にも。
 9月4日 四宮晴彦(79)地連当時から50年の付き合い。新聞OB九条の会活動の相棒。
 10月10日 田中龍男(82)日立争議のまとめ役。温厚な人柄で会社からの信頼も厚かった。

 『赤旗』の切り抜きだけでもこれだけある。ほかに毎日輪転の後輩・津田秀雄(72)、我家のまん前の伊藤繁久さん(80)の葬儀にも出た。家の近所では古谷さん、伊藤さんの「次は戸塚さんだろう」ともっぱらの噂。今年「ナポリを見て」きたので、ことわざ的にはいつ死んでもいいのだが・・・。

 昨日思い立って数年ぶりに仏壇の徹底掃除を敢行した。先祖代々と父母の位牌、供え物、線香やロウソクの箱などを引き出し埃を払って丁寧に拭く。線香立ての壺に燃え残りの線香が詰まっているのできれいに取り除く。壺に入っているのは灰かと思ったら微小な何かの粒だった。父母の写真額の埃が凄い。掃除機で吸い取ってから濡れ雑巾で拭く。750円の仏花を飾ったら一段と見栄えがした。

 2008年1月に始めた本ブログ、丸8年経って来年は9年目に入る。新規投稿897回で訪問者は延べ5万7554人になる。当初労働者、労働組合、労働運動に特化したブログを目指すとしたが、来年あたりから身辺雑記風に切り替えていくことも考えている。いずれにしてもみなさんの訪問が励みです。拙いブログですがぜひ開いてください。それでは少し早目ですが、みなさんよいお年を!

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2015年12月28日

11279 本末転倒

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
15年12月28日
11279 本末転倒

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 これはもう転倒ムシのサンバ≠ナある。交通事故を起こして、加害者が被害者に治療費を出せというようなものだ。何がって、以下。

                           ◇=◇=◇
慰安婦問題
「共同基金」韓国に提案…28日、外相会談
毎日新聞2015年12月28日 02時31分(最終更新 12月28日 02時34分)


 【ソウル小田中大】日韓両政府は27日、ソウルで外務省局長協議を開催し、慰安婦問題の最終決着での大筋合意に向け詰めの調整を行った。日本側は元慰安婦を支援するための新たな基金を創設し、韓国側にも拠出するよう求め、「共同基金」の形式にするよう提案したとみられる。両政府は28日の外相会談後、共同記者発表で成果を打ち出すことを目指す。

 協議は韓国外務省で2時間余りにわたって行われ、外務省の石兼公博アジア大洋州局長と韓国外務省の李相徳(イ・サンドク)東北アジア局長が出席した。

 新基金は、元慰安婦に対して支援金を支給するほか、医療・福祉支援に活用する方向だ。医療・福祉支援では2007年に解散したアジア女性基金のフォローアップ事業の拡充を検討している。日本側は政府予算を少なくとも数億円支出する調整をしており、韓国政府も関与させるため、基金への拠出を求める考えだ。これに対し、韓国側は基金を10億円以上の規模にするよう求めている。(以下、省略)
                           ◇=◇=◇

 基金をつくることはいいだろう。しかしその資金を韓国側も出せというのは筋が通らない。慰安婦問題は日本が起こした事件だからだ。この提案は加害者が被害者に(被害者救援の)基金をつくるから、あなたもカネを出してください、と言うに等しい。

 しかも日本側は1億円を用意しているという報道もある。アメリカへの思いやり予算は1800億円を超え、憲法違反の政党助成金に350億円も出し、領収書のいらない官房費を沖縄にばらまき……、その上のたった1億円。日本人として恥ずかしい。

 日本側はただひたすら臭いものにフタ≠したいだけのようだ。その一つが慰安婦問題について蒸し返すことがないように決着をつけたいとも言っていることだ。「蒸し返すな」という、これもまた傲慢である。日本人として恥ずかしい。

 歴史の事実として行われたことに対して、たとえばアウシュビッツにみられるように、蒸し返すほうが自然である。むしろ蒸し返すことによって、同じ過ちを繰り返させない保障にもなるからだ。日本政府は、韓国側はカネが欲しいと思っているフシがある。カネを出す(いや、出させる)ことによって歴史の事実にフタをしようとするその手法は、許し難い。

 この慰安婦問題で大事なことは、取り返しのつかない過ちをおかしたことに対する、心からの謝罪である。隣国の友に「ごめんなさい」をきちんと言えるのかどうか。きよう、日韓外相会談が行われるという。目を見開いて見極めたい。

★脈絡のないきょうの一行
フィギュアスケート・全日本選手権の女子の部で、14歳の樋口新葉が2位に。先が楽しみ。

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2015年12月26日

毎日倒産を防いだOBたちのつどい

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2015年12月26日
毎日倒産を防いだOBたちのつどい

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 24日午後、竹橋・パレスサイドビルの毎日ホールで50人ほどのパーティがありおれも出席した。9月に発行した『夢を追いかけた男たち―毎日新聞再建闘争から四十年―』の出版記念会。「男たち」では女性差別になるというのか、会場の横断幕では「夢を追いかけた仲間たち」になっていた。

 最初にあいさつしたのが当時の編集局長牧内節男氏。筋の通ったきりりとした話だった。現在の新聞メディアの危機にも触れて「編集綱領の精神に戻れ」と力説。こんな立派な会社幹部がいたなんておれ知らなかった。牧内氏と切磋琢磨しながら編集綱領を作り上げた藤田修二さんの言も爽やかだった。

 司会はおれの4つ後輩の田場武勝でおれにも喋らせてくれた。「組合活動に熱中する私を会社も嫌っていたが私も恨みを持っていた。だから74年に大赤字を出し潰れそうになった時はザマァみろと思った」と切り出したが期待したほどには受けなかった。「死ぬまで毎日の株主でいる」と強調して話を締めた。

 そもそもおれは「再建闘争」という言葉に違和感を持つ。件の本でも「毎日労組は毎日新聞を倒産させないたたかいを組んだのであって、再建まで請け負ったのではない。再建するのは経営者なのだ」と書いた。「労働組合は経営のチェック機能に徹すべきある」というのがおれの信条だった。

 おれが今感動的に振り返るのは「再建闘争」をたたかった執行部の面々のその後である。この本の企画・編集責任者である福島清が「編集後記にかえて」で次のように吐露している。「再建闘争の延長線上で職制になるべきだとの判断で」組版課班長、制作部長、制作局次長に就任した。「しかし職制は職制です」「時には人事評価と、『合理化』の一環として人事異動と降格人事もせざるを得ません」でした。

 このような悩みはみんなが抱えていたのだと思う。新社発足で一区切りついた77年、おれは新聞労連専従・都労委委員に就任、定年まで戻らなかった。企業内のしがらみと無縁で過ごせたおれは幸せだったんだろうな。

 パーティはこのところ渦中の人となっている岸井成格さんの登場でぐんと盛り上がった。岸井さんは元気いっぱい。たんたんと理不尽な攻撃に対し「負けないぞ」との決意を語った。「がんばれ!岸井さん」の横幕を掲げて岸井さんを中心に毎日労組現役執行部も含め参加者全員が集まり記念写真を撮った。

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2015年12月25日

最賃闘争の新しい展開に期待

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2015年12月24日
最賃闘争の新しい展開に期待

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 先日の本ブログでACQUITAS(エキタス)の「最低賃金1500円」要求・デモに触れたが、エキタスのホームページに彼らの言い分が載っている。これが新鮮で小気味いい。概略を紹介する。

 「安倍内閣が最近になって、唐突に『最低賃金を全国平均1000円にするぞ!』とアピールをはじめました」「みなさんはなぜ今、安倍内閣が『最低賃金1000円』を打ち出してきたと思われますか?」「その理由は、安倍政権が安保法制の強行採決でボロボロに傷ついてしまった国民の信任を取り戻すために耳触りのいいアプローチが必要だからです」「私たちは新自由主義に対して、新たなふさわしい名前をつけて、こう呼んでいます。『ブラック資本主義』と」「(新自由主義の)実態は、私たちに格差と貧困の拡大をもたらし、経済や社会の公正さを著しく損なうものです」。

 そしてエキタスのホームページは「さようならアベノミクス」「WHAT WE NEED IS DECENT LIFE」「MONEY FOR LIFE NOT FOR WAR」と叫ぶ。

 エキタスの運動は全国に広がっている。「『最低賃金1500円に上げて』札幌で青年ら」(24日付『赤旗』)。「北海道の最低賃金(時給764円)は去年と比べて16円上がりましたが、全然足りません。エキタス(最低賃金の引き上げを求める若者グループ)から始まった運動に連帯し、全国一律1500円の最低賃金を実現したい」(労働組合「さっぽろ青年ユニオン」岩崎唯さん)。

 「最低賃金1500円」の要求があっという間に燎原の火のように燃え広がっている感じだ。その運動の主体になっているのが若者たちだということが心強い。かつて60年安保闘争と並行して「全国一律8000円(月額)」の最低賃金要求が盛り上がった。おれも動員で集会デモに行った。あの時の運動主体は総評だった。「中小企業などの低賃金を改善してやる」という上から目線の運動だったような気がする。

 昨年春闘では全労連の最低賃金要求は全国一律時給1000円だった。今年はいくらにするのだろう。非正規労働者をはじめ最低賃金額がそのまま自分の賃金になる低所得労働者が自ら声を上げて運動を始めたことの意義は大きい。これぞ労働運動の原点だと思う。既存の労働組合の対応が試されているのではないだろうか。神奈川労連の水谷前議長が切り拓いた最賃裁判が実を結びつつあることが嬉しい。
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2015年12月23日

11278 拝啓、橋下徹前大阪市長殿

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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15年12月23日
11278 拝啓、橋下徹前大阪市長殿

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 拝啓、橋下徹前大阪市長殿。
 まずは、8年間の活動お疲れさまでしたと申し上げましょう。
 大阪府知事から始まって「大阪都構想」実現のため、大阪市長に鞍替え。任期途中で都構想実現の執念を燃やし、市長を辞任し再選挙。自民党をはじめとする野党からは総スカンを食らい、独りよがり選挙≠ニなりました。
 市長は再選されたものの、あのいい加減な是々非々≠旨とする公明党が自由投票にしたにもかかわらず、都構想は住民投票によって退けられました。市民に負担を強いるこの構想の当然の帰結でした。それを受けて貴方は「政界引退」を表明しました。
 しかし、その表明とは裏腹に隠然と、時には公然と政治に口出しし、維新の党を分裂させ大阪主導を強行しました。自分の意見に従わない者は排斥するという貴方の手法が、ここでも実践されました。
 自分の意に従わない者といえば、大阪市職員で構成されている労働組合との関係は顕著でした。前代未聞の職員の思想調査は、さすがのメディアも批判しました。労働組合事務所の立ち退き命令もひどかったですね。なぜ労働組合攻撃が行われたか。理由ははっきりしています。市長選挙において、組合が「反橋下」をかかげたからです。
 私の知人にも自分の気に入らない人を排除する傾向の強い人がいます。こういう人は、周りが何を言っても耳を貸すことはないガンコさを持っています。そのことを子どもレベルに引き下げれば「ワガママ」ということになります。記者会見の場で、毎日放送の記者にねちねちと攻撃したのは典型でした。不幸なのは排斥していることを本人が気づいていないことです。間違いなく貴方もその一人です。
 そういえば、多くの人々の記憶の彼方に消えていますが女性問題もありましたね。従軍慰安婦問題も含めて、女性に対するあなたの考えが浮き彫りになった事件でした。この問題どうなったのでしょうか。
 ところで貴方は、大阪府知事と大阪市長として何をやったのでしょうか。死語化した「船中八策」などと坂本龍馬ボケをかましたことがありましたが、あれは市民にどう活かされたのでしょうか。つまるところ貴方は「何もしなかった大阪市長」で終わったのではないでしょうか。
 いや、一つだけ大きな功績がありましたね。安倍政権の補完勢力として公然化したことです。安倍晋三首相との会談は不可解なものでしたが、政権補完勢力としてみれば実に分かりやすい図式でした。これに対してさすがの谷垣自民党幹事長は苦言を呈しました。「大阪府知事選挙と市長選挙でたたかった相手としていかがなものか」と。
 こちらの方が、よほど筋が通っています。ついこの間まで火花を散らしていた相手と握手(それもにこやかに)するわけですから、異常です。しかし、貴方と首相にとっては何の矛盾もないでしょう。「似た者どうし」だからです。その共通点は前述の「意見の違う者の排斥」です。
 冬至も過ぎて寒さが厳しくなります。くれぐれもお身体ご自愛を。
 敬具。

★脈絡のないきょうの一行
北海道と北アルプスで山の遭難死。雪の季節、十分注意したいもの。

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2015年12月22日

手帳のメモから何かが見える

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2015年12月22日
手帳のメモから何かが見える

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 今年の手帳ももうすぐ終わる。メモ欄に書きこんだのを書き移してみる。

 「人間が何かを強く望んでいると、その望みを裏づけるかのように、あらゆる情報を整理しがちで、その場合それに矛盾するような情報は、好んで見落としたがる」(トルストイ『戦争と平和』第四巻)。

 議案提案権=衆議院20、参議院10 他に提案者が1人必要
 明乳 申立人64人中12人が恨みを抱いたまま憤死(15年1月現在)
 リニア新幹線 品川―名古屋40分(現在1時間30分) 建設費5兆円 維持費年2000億円

 新聞労連 朝日、読売、日経、春闘で賃上げ要求せず
      組織人員2万8000人 経費節減=副委員長の専従取り止め 書記の賃金引き下げ
 美空ひばり 1937年1月29日〜1989年6月24日 両側大腿骨壊死
 石原裕次郎 1934年12月28日〜1987年7月17日 肝細胞癌

 毎日川柳欄=「琴になり下駄になるのも桐の運」「ガード下昭和のにおい有楽町」
 SEALDs(シールズ)自由と民主主義のための学生緊急行動
 藤田充の墓参り 府中市四谷「フラワー・メモリアル」 街中のモダンなお墓 花いっぱい

 井川昌之 胆管がん 7/6入院 埼玉医大中央医療センター 7/16見舞い(田畑、清水と)
      7/28死去 8/1通夜 8/2告別式
 九条の会呼びかけ人 井上ひさし ○梅原猛 ○大江健三郎 奥平康弘 小田実 加藤周一 
           ○澤地久枝 鶴見俊輔 三木睦子(○印生存者)

 3日間便秘で塗炭の苦しみ 11:00太いのが3本出て解消 原因は何だったのか
 あと5分/出るか出ないか/それが勝負だ/便秘の朝
 ネグレクト(ないがしろ)=悪意をもって故意に外す
 プリンター紙詰まり カスタマーセンターに電話 サポートを受けながらなんとか修復
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2015年12月19日

高橋和巳著「悲の器」を読む

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2015年12月19日
高橋和巳著「悲の器」を読む

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 高橋和巳著「悲の器」(河出文庫549ページ)を読み終えた。著者の名前も本の題名も聞いたことはあったが、40歳で死んだ暗い作家の暗い小説だくらいのイメージしか持っていなかった。なるほど暗くて難解な作品である。高校を出て社会人になった頃夢中で読んだドストエフスキーの文学世界だ。

 巻末の埴谷雄高の解説(同時代エッセイ「苦悩教の始祖」)によれば高橋和巳には「日本の悪霊」という著作もあるようだから、ドストエフスキーの影響が大きいのだろう。埴谷曰く「社会的孤立の極限へ赴き乞食のような状態になることによって自己本来の唯一の原点ともいうべきところに到達して、いわば存在が存在の上に重なるごとくに裸かの自分の上に安堵して重なるのである」。なんのことかさっぱり分からないが多分その人にとっては大変な精神的苦痛なのだろう。おれの理解の範囲を越えた精神世界である。

 「悲の器」の時代は1950年代後半で、主人公正木典膳は55歳になる法学者である。多分東大だと思うがそこの法学部長だから学者としては登りつめた地位だ。戦前の弾圧時代を些細な犯罪を告発する検事になることによってすり抜ける処世術を有している。自分の思想に忠実に生きようとして自殺したり破滅したりした同僚を尻目に見ながら現在の地位を築いてきた自負がある。

 正木教授は結局女でしくじることになる。癌で自宅療養中の妻がいるのに、お手伝いの女性米山みきに手を出す。みきは妻が死ねば正妻になれると期待して身を任す。それなのに身ごもった子供を正木の命令で堕胎させられ、あまつさえ正木は恩師の娘の栗谷清子と婚約する。頭にきて損害賠償訴訟を提起する。

 それがケチのつき始めで、警職法改正と勤評闘争のあおりで学生たちの追及に遭う。正木の中途半端な態度が災いして学生組織との争いになり侮辱的言辞を投げつけられる。それを裁判に訴えたことによって学長はじめ大学側も放っておけなくなりついに退官に追い込まれる。兄弟や子供達からも冷たくされる。

 破たんした主人公は最後に周囲の俗物たちを呪って次のように吠える。「私は友情の名において、他の力によってではなく、君たちの苦悩する地獄へと、君たちをたたきのめすために赴くのである。私たちは格闘し続けるであろう。人間が人間以上のものたりうるか否かを、どちらかが明証してみせるまで」。こうなると、もうおれにはこの著者や「悲の器」にはつき合いきれない。他の小説を読む。
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2015年12月18日

AEQUITASの最賃要求は凄い

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2015年12月17日
AEQUITASの最賃要求は凄い

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 「東京・新宿 最低賃金1500円に上げて」「雨のなか若者ら500人デモ」(15日付『赤旗』)。「最低賃金を時給1500円にするよう求めるデモ行進が、13日、東京都新宿区で行われました。主催したのは、学生や若者のグループ『AEQUITAS』(エキタス、ラテン語で『正義』『公正』の意味)で、雨のなか500人が参加しました」。記事には3段の写真が付いていてなかなか楽しそうなデモ風景だ。隊列の先頭に「ふっ潰せブラック資本主義」というプラカードが見える。

 「数字の『1500』をかたどった大型バルーンやプラカードを手に、先頭のサウンドカ―から流れるロック音楽やラップ調のリズムに乗せて『最低賃金1500円、上げろ』『中小企業に税金使え』『消費増税絶対反対『マネー・フォー・ライフ、ノット・フォー・ウォー』(税金は生活のために使い、戦争に使うな)とコールしました」。参加の若者は戦争法反対のあのSEALDSの流れに違いない。

 おれはこの記事を読んで55年前を思い出した。60年安保を街頭や国会前でたたかった青年労働者が、安保成立に挫折なんかせず、職場で労働運動を始めた。おれも23歳で250人の職場を仕切る執行委員に選出された。新聞労連東京地連書記長も引き受けた。朝日や読売の青年と腕を組んでたたかった。

 石川島播磨、日本航空、国鉄、日立、東電、明治・雪印乳業、日赤病院、凸版・大日本印刷、日本テレビ、日産自動車、営団地下鉄、東京証券、外国銀行、三池炭鉱、日本製紙、日本信託銀行、エスエス製薬、日本ロール等々日本中の大企業で青年たちが労働運動に生き甲斐を見いだして立ちあがった。

 大きな政治闘争をくぐった若者は自分の労働者としての価値に目覚める。あの頃歌われたメーデー歌に「汝の価値に目覚むべし」というフレーズがあっておれはわけもなく感動した。その時のおれにどれほどの価値があったか高が知れていたろうが、「構うものか吹っかけちまえ」という心意気だった。

 AEQUiTASの青年たちが自分の労働に時給1500円の価値を主張する。それを獲得するために企業内で何かするのでなく、街頭で仲間と一緒に声を出したというところが凄い。60年安保の後の青年労働者のたたかいは、要求も闘争形態もなかなか企業の枠を越えられずに資本の個別撃破に遭って沈黙させられた。それを乗り越えるたたかいの芽がAEQUiTAS運動の中に芽生えているようにおれには思える。嬉しくなる。

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11277 軽減税率と「財源」論

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
15年12月17日
11277 軽減税率と「財源」論

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 3回つづけて軽減税率問題で恐縮です。

 軽減税率導入にあたって政府とメディアは「財源をどうするのか」という議論をしている。この表現の仕方、私はどうしてもすっきりしない。その典型が以下。

                           ◇=◇=◇
恒久財源確保を=軽減税率導入で―麻生財務相
時事通信 12月15日(火)13時20分配信


 麻生太郎財務相は15日の閣議後記者会見で、酒類・外食を除く食料品に適用する消費税の軽減税率制度の財源が1兆円に上ることについて「(与党で)1年かけて検討していく。安定的な恒久財源確保が必須だ」と述べた。

 増税など具体的な財源には言及しなかった。

 また2017年4月の消費税率10%と軽減税率導入の同時実施まで時間がなく、事業者らの準備が間に合わないとの懸念がある。財務相は「極めて厳しいと思っている」と語り、ある程度の混乱は避けられないとの認識を示した。
                           ◇=◇=◇

 すっきりしないのは、まだ全体の税率が10%になっていない段階で、軽減相当部分について「財源」という表現はないだろうという点だ。すでに消費税が10%になっており、一部品目を8%に下げる。そのために財源をどうするか、というのならまだ理解できる。たとえば所得税を引き下げるための財源をどうするか、という議論であれば納得できる。

 今回は、初めて食品などに軽減税率を導入する訳だから、その予定される収入はないことになる。そもそも「財源」とは支出を決めて、それを賄うための収入をどうするかを考えるものである。軽減税率は支出ではない。

 ところが前出麻生財務相の発言は、もともとない収入を支出計画に入れた上で「財源をどうするか」と論じているのだ。もともとないもの(ゼロ)に対して予想される収入分を「財源」と呼んでいるのだ。これは空論である。

 したがって軽減税率導入に伴う「財源論」は算数的にも表現的にも間違っている。それではどう表現すればいいのか。簡単である。前述したが「税収相当額」が正しいと考える。

 ではなぜメディアと政府は「財源」という言葉を使うのだろうか。この理由ははっきりしている。「本来ならこれだけのカネが必要になる。にもかかわらず軽減税率を導入するのだから、国民はありがたく思え」と恩を売ろうとしているのだ。「税収相当額」という表現をした場合、「その分の支出を減らせばいいじゃないか」と反論されたら困るからである。

 それにつけても笑ったのは、自公両党が軽減税率導入に合意したときの共産党の志位委員長の一言だ。「毒薬をオブラートに包んで国民に飲ませようとしている」――実に真理を衝いている。

★脈絡のないきょうの一行
新聞協会の白石会長、談話で「書籍・雑誌も軽減税率を適用すべき」。再販が適用されている品目は、すべて足並みそろえるべき。
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2015年12月16日

11276 ご褒美だろうが問題あり――新聞の軽減税率

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
15年12月16日
11276 ご褒美だろうが問題あり――新聞の軽減税率

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 きのう、今日とテレビも含めて報道は軽減税率中心となっている。そのなかで、想定どおりの「品目」が入った。何が、といえば新聞の購読料金である。以前、小ブログに書いたが新聞は消費税増税にやたら積極的だった。一部地方紙を除いて、談合ではないかと思うほど社説や解説欄で「早期導入」を主張した。とりわけ全国紙のその歩調は異常に見えた。

 消費税増税は新聞離れを引き起こし、新聞経営を困難にするのではないかと私は警鐘した。ところが新聞はどこ吹く風か、ヒトゴトのように増税促進に与した。そのとき感じた疑問が、新聞の軽減税率適用が約束されているのではないか、ということだった。

 もちろん、確証はない。だが、この間の新聞のこの問題に関する動きを見れば「何かある」と勘繰りたくなるのは人の性だ。結果、やはり来た。馬券を買って、それが大当たりして「キタ、キタ、キター!」という感じである。

 新聞への軽減税率適用は、爆弾が隠されていると私は考えている。適用対象は定期購読だけとなっている点だ。コンビニや駅の露店などで買う新聞は適用外だということになる。問題はここだ。

 新聞は「再販制度」によって「同一新聞の価格は同一」となっている。たとえば冷蔵庫を例に出せば、その価格は販売店によって自由に決められることになっている。しかし新聞は再販制度が適用されているため、地域が違ってもその価格(購読料金)を変える必要はない。いや、むしろ変えられないというほうが正しい。

 この制度は新聞の「言論の自由や文化の保護」という立場から、独占禁止法を越えて特別に許されているものである。同一価格維持によって、新聞の乱売競争を防ぐ意味もある。いやむしろこちらのほうが重きをもっている。

 軽減税率適用によって何が生じるかというと、定期購読と駅などで売っているいわゆる即売の価格が違うということは、この再販制度と矛盾する点である。新聞経営は「本体価格は同じだ」というかもしれないが、納税者たる国民にとっては「違う」のである。同じ日の同じ新聞であるにもかかわらず、定期購読と駅売りで値段が違うのである。

 もともと政府はこの再販制度を葬ろうと考えている。再販制度はいわゆる「規制緩和」に反するからだ。新聞といえども価格(購読料金)は自由であるべきだと考えている。その図に、軽減税率は乗ることになるのではないか、懸念は消えない。

 同時に、書籍や雑誌など再販制度が適用されている品目について、軽減税率をどうするかは明確になっていない。これも問題だ。軽減税率適用を理由に書籍などの再販制度が外される恐れもある。以下、「知恵蔵」から再販制度の解説を記したい。

                           ◇=◇=◇
 (知恵蔵2015の解説)再販制度/正式には再販売価格維持制度といい、独占禁止法上は原則として禁止されている再販売価格の指定を例外的に認める制度。独占禁止法は自由な価格競争を促進する立場から、商品の製造業者(供給者)が販売店に対してその商品の小売価格を指定することを、不公正な取引方法として禁止しているが、書籍、雑誌、新聞及びレコード盤、音楽用テープ、音楽用CDの6品目については例外的に、言論の自由や文化の保護という見地から、1953年以来、再販売価格の指定が認められてきた(著作物再販制度)。
 かつては化粧品なども例外とされてきた時代があったが、自由競争の見地から例外の範囲が狭められ、出版物についても廃止を検討しようとする考え方が70年代末に公正取引委員会から提起され、特に90年代に入って本格的な検討がすすめられてきた。これに対して、日本新聞協会が新聞の戸別配達の維持や質の低下の回避などを主張し、日本書籍出版協会、日本雑誌協会なども全国同一価格の維持や活字文化の振興などを主張して、強く反対している。
 2001年3月に公正取引委員会は報告書「著作物再販制度の取扱いについて」を公表し、「同制度の廃止について国民的合意が形成されるに至っていない」として「当面同制度を存置することが相当」であるとする判断を示すと共に、長期購読者への価格割引など同制度の弾力的運用により消費者利益の向上を目指すべきものとした。こうした弾力的運用への取り組みの検証など著作物流通に関する意見交換の場として、著作物再販協議会が設けられている。また、05年末に公正取引委員会は、差別価格販売や定価割引等を禁止する独占禁止法上の「特殊指定」の新聞への適用を見直す考えを示したが、戸別配達制度への影響の懸念から反対も強く、実施はされていない。
(浜田純一 東京大学教授 / 2007年)
                           ◇=◇=◇

★脈絡のないきょうの一行
どこまで続く、スケートの羽生弓弦の記録更新。素人目でもそのすごさが分かるから凄い。

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2015年12月15日

11275 報道にあたいするのか?

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
15年12月15日
11275 報道にあたいするのか?

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 当たり前のデータを、それもたったの120円の違いをまことしやかに発表し、それを報道する神経を疑いたい。以下、それである。

                           ◇=◇=◇
軽減税率、高齢世帯への恩恵大きいとの試算
読売新聞 12月13日(日)17時34分配信


 消費税の軽減税率が、酒類と外食を除く食品全般に適用されると、家計にはどれだけの影響があるのだろうか。

 日本総合研究所が、総務省の家計調査に基づいて試算したところ、年金収入で生活している夫婦など、高齢世帯への恩恵が大きかった。家計に占める食品購入額の割合が大きいためだ。

 年収250万円の高齢夫婦世帯(夫は65歳以上で無職、妻60歳以上)の場合、酒と外食を除く食品全般に支払う金額は、平均で月5万500円。消費税率が8%のまま据え置かれると、10%に引き上げられるのに比べ、年間の負担軽減額は1万2120円になる。

 年収500万円の勤労者世帯(家族2人以上)では、食品購入額は月平均5万200円で、年間軽減額は1万2000円。収入の少ない高齢夫婦世帯の方が、軽減額が多くなった。一人暮らし世帯でみても、高齢者の負担軽減額が勤労者世帯より多い。
                           ◇=◇=◇

 食品購入額の多いほうが軽減税率による「恩恵額」が多くなるのは算数的にみて、当然のこと。別に目新しいことでもなんでもない。食品だけではなく、衣料品など負担が増える側面からこの問題は考えるべきではないのか。

 年収250万円の世帯も500万円の世帯も、衣料費や住宅費に増税分は平等にのしかかる。重税感が低所得者ほど大きくなるのは、算数的に当然のこと。むしろ研究や報道は軽減分ではなく、そこにスポットを当てるべきではないのか。どこか変だ。

 軽減税率があたかも高齢者に恩恵を与えるかのようなこの報道、数字のまやかしであり一種のやらせ≠ノ抵触するのではないかと思えてならない。この報道は年間を通しての数字である。年間120円差の恩恵が報道に値するのか。食品以外にかかる税負担増を隠すための報道ではないのか、私は疑ってやまない。

★脈絡のない今日の一行
COP21が終わった日、中国の大気汚染がより深刻に。何かを暗示していないか。
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沖縄基地跡地にディズニーランド?

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2015年12月14日
沖縄基地跡地にディズニーランド?

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 12月8日に菅官房長官と佐喜眞宜野湾市長が首相官邸で会談。市長から出た話はなんとディズニーランド。東京ディズニーリゾートを普天間基地跡に誘致したいので政府にも協力してほしいとの依頼だ。菅長官は「夢のある話」だとして大いに乗り気だったという。そんな呑気な話をしている場合なのか。

 「翁長知事 国交省の決定違法=v「沖縄県議会 抗告訴訟への議案説明」(12日付『赤旗』)。10日の沖縄県議会で「代執行裁判が行われている中、なぜ新たな裁判をするのか」という自民党議員の質問に対し、県側は「抗告訴訟は国土交通大臣の行った執行停止決定の違法性が主な論点となる」と説明し「国の埋め立て工事を止めるため」だと強調した。論旨明快だ。

 強権的に事を進めようとする国にカウンターパンチを食らわせようというのだ。おれたち新聞OB「九条の会」で沖縄に行ったのは9月。あの時も辺野古海岸やシュワブ基地前は緊迫した状況だったが、その後座り込みの市民に対する機動隊によるごぼう抜きや不法逮捕など弾圧がエスカレートしている。

 逮捕された70代の男性はずっと拘留されたまま。11日の拘留理由開示裁判で裁判長は「(釈放すると)逮捕時に現場にいた警察官を含む関係者に働きかけるなどして証拠を隠滅すると疑う理由があること、逃亡のおそれがあること」を理由にさらなる拘留を決定。明らかに司法も国とグルになっている。

 こんなむごいことをやっておきながら、県や市町村の頭越しに金をばらまく。そして今度はディズニーランドというわけだ。やることがこすからいし品性がない。都労委労働委員在職中、組合活動家を狙い撃ちにして仕事取り上げや退職強要をし、会社に尻尾を振る社員にはボーナスを出した例を見ているが、あれと同じだ。

 ディズニーランドの話に戻るが菅官房長官は早速、東京ディズニーリゾート経営責任者を宜野湾市長に紹介したという。これに対してネットでは「沖縄そのものが自然のテーマパークなのに、わさわざディズニーやUSJつくる必要ない」「沖縄の基地跡にディズニーランド?土地の所有者達に返却するんとちゃうん?」などの疑問の声がつぶやかれている。辺野古新基地反対闘争への陽動作戦以外の何物でもない。

 国民の過半数が反対に回った戦争法案もそうだが、沖縄問題もあまりにも強引な進め方、姑息な懐柔策に安倍政権は自ら溺れて自滅するとおれは見ている。来年の参院選で結果を出そうではないか。

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2015年12月11日

「1億」づくしの日本近代史

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2015年12月11日
「1億」づくしの日本近代史

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 安倍政権が来年の参議院選挙目当てに「1億総活躍社会」を派手にぶちあげている。安倍首相は「子育てや社会保障の基盤を強くする。成長と分配の好循環を生み出していく」と胸を張るが、おれにはどうも「1億」という呼称が気になる。「1億」から連想される日本の近代史を振り返ってみよう。

 おれが物心ついた1940年代には「1億火の玉」「1億一心」というかけ声が日本中を覆っていた。戦争遂行へ向けて国民全てが心を一つにして猛進せよ、というわけだ。その結果とうとう「1億玉砕」の窮地に落とされ、ついに敗戦。戦争責任をあいまいにする「1億総懺悔」が意図的にふりまかれた。

 「1億総飢餓」状態で少年期を過ごし、やがて高度経済成長の時代へ。テレビの普及で国民の娯楽環境ががらりと変わり「1億総白痴化」が心配された。でもあの頃の労働組合はしっかりしていた。春闘で毎年大幅賃上げを勝ち取り、格差解消に貢献。一寸違和感もあるが「1億総中流化」と称された。

 ところがどっこい、成長の行きつく先は土地や株式など実態を伴わないバブル経済。人々は「1億総ギャンブラー化」して、挙句の果ては借金地獄。そして失われた20年と言われる不況の時代。労働者は正社員の地位を追われ「1億総派遣」へ。年収200万円では結婚もできない。

 そこで国民にカラ元気をつけさせようと編み出されたのが「1億総活躍社会」。その原資はどうするかというと「異次元の金融緩和」でお札をじゃぶじゃぶ印刷すること。そんなことで「1億幸福社会」がくるわけがない。『週刊金曜日』12月11日号で竹信三恵子さんは「だから言ったじゃないの」と嘆く。

 「『異次元の量的緩和』で回復するはずだった消費や賃金は、一向に盛り上がらない」「(失業率が減ったというが)増えているのは最低賃金すれすれの非正規雇用」「しかも、中低所得者に重い消費税の税率が引き上げられる」「(その穴埋めに)法人税減税が急ピッチで進む」。なにもいいことない。

 そろそろ「1億総決起」して安倍政権を打倒し、日本社会の舵とりをまともな方向に向けようではないか。本11日付『赤旗』に「ポルトガル左派政権始動」「反緊縮政策に着手」「議会可決 最低賃金引き上げへ」との見出しが躍っていた。政権を変えれば国が変わるのだ。

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2015年12月10日

11274 おめでとう!!

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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15年12月10日
11274 おめでとう!!

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 微妙に心が躍る――。

 日本人が作った宇宙探査機が、金星に近づくという。ちょうどいま、「下町ロケット」というテレビドラマが展開中である。視聴率はそれなりに高いらしいが、カミさんがビデオにとっておいてくれ、それをみせてもらっているが日本の中小企業の底力みたいなものを感じさせてくれる。そのドラマと今回の探査機がオーバーラップして、想像力を掻き立てる。

 金星は地球に一番近い惑星で、誕生の時双子だったのではないかとも言われ、「地球の姉妹惑星」とも表現される。「兄弟」ではなく「姉妹」という表現がいい。女性らしい優しさを感じさせるからだ。明けの明星のように。

 金星も地球と同じように自転しているが、地球時間≠ナ243日もかけて1回転する。逆に金星時間≠ナみれば、金星が1日で自転する間に、地球は243回転する計算だ。ということは、金星は実にゆったりした「時」を紡いでいることになる。

 面白いのは金星の大気速度だ。大気はなんと秒速100bで動いているという。これは金星の時点速度40倍で、なぜこのようなことが起きるのか、なぞとされているという。今回の探査機はこの問題の調査も行うというが、果たして結果はいかに。

 金星探査機は2010年にも打ち上げられたが、主エンジンの故障で軌道に乗れず失敗している。今回は計算どおり軌道に乗ったという。今後の活躍には期待をこめて、おめでとうと言いたい。以下、読売新聞ウェブから。

                           ◇=◇=◇
金星探査機「あかつき」、周回軌道投入に成功
読売新聞 12月9日(水)17時34分配信


 宇宙航空研究開発機構(JAXA=ジャクサ)の金星探査機「あかつき」が9日、金星を回る軌道に入ったことがわかった。

 関係者が明らかにした。日本の探査機が、惑星の周回軌道に入るのは初めてとなる。あかつきは金星の大気現象の解明をめざし、2016年春から本格的な観測に入る予定だ。

 あかつきは2010年5月に種子島宇宙センターから打ち上げられた。同年12月に軌道投入に挑戦したが、主エンジンが故障して失敗。JAXAは今月7日、4台の小型エンジンを使って、5年ぶりとなる軌道投入に再挑戦していた。

最終更新:12月9日(水)20時42分
                            ◇=◇=◇

★脈絡のないきょうの一行
水木しげるさんに続いて、作家の野坂昭如さんが逝った。順不同の当然の出来事とはいえ、淋しいね。

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11273 フザケにも限度ある

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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15年12月09日
11273 フザケにも限度ある

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 誰が考えたのだろうか、フザケルナと言いたい。沖縄件宜野湾市の普天間基地跡地に、ディズニーランドを誘致するという話しだ。いま、沖縄で問題になっている辺野古新基地建設問題をはぐらかす意味もあるのだろうが、あまりにも見え見えの姑息さに開いた口が塞がらない。

 来年1月24日投開票の宜野湾市長選挙も意識しているようだが、それにしても市民をバカにしている。こんなに分かりやすい「争点ぼかし」はない。今度の市長選挙は、辺野古新基地を許すのかどうかが、最大の争点のはずである。それがなんと、レジャー施設誘致を持ち出してきたのだ。

 確かにディズニーが誘致されれば、観光資源として大きな役割を果たすだろう。そこで暮らしている人たちに雇用や利益をもたらすだろう。しかし、辺野古新基地が作られたら、沖縄はますます「米軍基地のまち」化してしまうではないか。それでいいのか。今回のディズニー誘致作戦≠ヘ、市長選挙の争点逃れであり、政府の自信のなさの表れでもある。

 この問題に菅官房長官はかなり乗り気である。政府と現市長の「やらせ」としか考えようがないが、しっかり監視する必要がありそうだ。以下、時事通信ウェブから。

                           ◇=◇=◇
宜野湾市長、米軍跡地にディズニー誘致=菅長官「橋渡しする」
時事通信 12月8日(火)18時37分配信


 沖縄県宜野湾市の佐喜真淳市長は8日午後、菅義偉官房長官と首相官邸で会い、返還予定の米軍基地の跡地にディズニーリゾートの誘致を目指す方針を伝え、協力を要請した。

 菅長官は「非常に夢のある話だ。政府として全力で誘致実現に取り組むことを誓いたい」と応じ、バックアップを約束した。

 関係者によると、キャンプ瑞慶覧(同市など)の「インダストリアル・コリドー」返還後の跡地に、リゾートホテルなどを誘致する計画が浮上しているという。

 これに関し、菅長官は8日午後の記者会見で、「宜野湾市と(事業者と)の橋渡しなどで全面的に協力したい」と強調。政府関係者によると、菅長官は既に、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドに対し、同市の要望を伝達したという。 
                           ◇=◇=◇

★脈絡のないきょうの一行
暴力団元組長が3億円相当の盗難被害に遭ったという。すごいね、金持ちなんだね。
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2015年12月08日

韓国の覆面デモの行方は

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2015年12月08日
韓国の覆面デモの行方は

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 韓国の大衆運動が年末を控えて燃えている。「労働改悪 国家暴力を糾弾」「ソウル 政権退陣求め市民ら集会」(12月6日付『赤旗』)。「韓国の市民団体や労組などで構成する『総国民対策委員会』は5日、ソウル中心部で、国家暴力を糾弾し、労働改悪を進める朴槿恵(パク・クネ)政権の退陣を求める『第2次民衆総決起大会』と『総国民大会』を開催しました。主催者発表によると4万人が参加しました。

 今、日本と同じように韓国でも、非正規労働者増やそうとする政府の労働改悪が進んでいる。「母親が経営する飲食店を手伝いながら正社員の仕事を探すキム・スニさん(26)は『年齢の壁あるので正直、焦っている。(非正規職を増やそうとする)政府の労働改悪を止めたい』と話しました」。

 旗とプラカードでぎっしり埋まったソウル市内の集会の写真。3段で迫力がある。先月14日に開いた「第1次民衆総決起大会」では警察の放水などによる弾圧でけが人が多数出た。今だに重体の参加者もいる。民主労総のハン・サンギュ委員長は「13万人の声を暴力で罵倒した」と怒りの表明をした。

 集会・デモへの参加者と政府の対立はさらにエスカレートの様相を見せている。「韓国『覆面デモ禁止』に抗議」「朴大統領 ISと同一視し波紋」(7日付『毎日』)。11月14日のデモで参加者の一部が覆面をしていたことに朴大統領が「覆面デモはできないようにすべきだ。(過激派組織の)イスラム国(IS)もそういったことをしている」と非難。これに反発して5日にはさらに覆面デモが広がった。

 覆面というがどんなものか。写真が載っている。昔日本で試合をしていたプロレスラーにデストロイヤーというのがいたが、あれと同じ目だけの覆面だ。覆面の上の部分を鉢巻きで締め、そこから二本のツノみたいなのが出ている。ちょっと異様だがよく見るとなかなかユーモラスだ。

 かつて日本でも70年安保で暴れまくった全共闘の学生デモがヘルメットに覆面というスタイルだった。このときは目を隠さずに鼻と口を覆っていた気がする。あの連中の少なくない部分が高級官僚や保守政治家、大企業の中枢に変身していった。韓国の覆面デモが今後どのような歴史を産むのか、注目したい。

 やっと熱が取れ、咳もおさまった。北海道や日本海側からは大雪の便りもあるが、基本的には温暖化が進んでいる。パリで開かれている地球温暖化防止のCOP21も改善の決め手がつかめないまま終わりそうだ。大国が先導する世界的な金儲け第一主義が温暖化の犯人だとおれは思うのだが。

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2015年12月06日

アーミーテージの旭日大綬章に思う

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2015年12月06日
アーミーテージの旭日大綬章に思う

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 長嶋茂雄氏の長男、長嶋一茂さんがテレビ番組で「安保法は廃案すべきだ」と意思表明し、話題になった。長嶋さんは安保法に反対する理由を「安保法は安倍さんじゃなく、ジャパンハンドラ―が決めたこと。日本にメリットはない」と言い切っている。ジャパンハンドラ―と言えばアーミーテージの名がすぐ浮かぶ。

 そのリチャード・アーミーテージが今年秋の叙勲で旭日大綬章を授与された。あのイラク戦争をおっぱじめたラムズフェルド(当時の国防長官)も一緒だ。旭日大綬章ということは「日本の国家や公共に功労のある方で、最高に顕著な功績を上げた方」となり、日本政府からの最高の賛辞を得たことになる。

 アーミーテージは現在70歳。1967年にアナポリス海軍兵学校卒業後、志願してベトナム戦争従軍。パリ協定でアメリカがベトナム戦争から手を引くと決めたことに反対してサイゴンに残る。75年4月のベトナム解放で、最後はぶざまな逃走劇を演じた男。根っからの「戦争大好き人間」なのだ。

 このアーミーテージを骨まで愛しているのが安倍晋三日本国総理大臣。昨年の集団的自衛権容認の閣議決定、今年の安保法制強行採決はすべてアーミーテージの示した指針(2000年に作成されたアーミーテージレポート)通りと言われている。「日本に有事法制の整備を期待する」と明記されている。

 ずっと知日派として米政府の指示で活動してきたが、公職としては1983年から89年まで務めた国防次官補だけ。あとはCIAがらみの何やら薄暗いところでうごめいてきた。2003年、CIA工作員である身元を漏らしてしまい、大統領や国務長官に申し訳ないことをしたと謝ったこともある。

 ブッシュ政権によるイラク侵攻のときはパウエル国務長官とともに反対したといわれているが、後に態度を翻し、アフガン侵攻には旗振り役を買って出ている。当時アフガン侵攻に慎重だったパキスタンのムシャラフ大統領に「協力しなければパキスタンを爆撃し『石器時代に戻す』と脅した」といわれる。

 とにかくこのアーミーテージという男、日本にどんな役割を果たしてきたのか。アメリカの目下の同盟国として戦争の片棒を担がせることに血まなこになっていたのではないか。こんな男に日本の最高位の勲章を差し上げ、そのおっしゃることを這いつくばって受け入れている安倍首相。長嶋一茂さんのいう通りの図式ではないか。

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