2016年02月29日

孫の誕生祝いで思い出したこと

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年02月28日
孫の誕生祝いで思い出したこと

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 かんでもかんでも鼻水が出る。花粉症などという自覚はなかったが、今年のこの症状は花粉症に違いない(とここで鼻をかむ)。明日で2月も終わりだ。台所とブロック塀の狭い空間に植えたしだれ梅が満開だ。物置小屋の前の沈丁花も。裏の小花壇(20p×2m)の3鉢108円の黄色い花が元気いい。

 小2の孫の満8歳の誕生祝いで横浜・磯子に2泊してきた。八景園の魚市場で魚や肉や野菜を買い込み、昼飯はどんぶり屋で穴子2本入り丼を食べた。夜はブリとイクラを主体にした手巻きずし。クジラ刺身と牡蠣の酢の物が冷やした白ワインによく合った。結局孫を肴に酔いつぶれたようなものだ。

 おれはこの孫の歳に満州で敗戦を迎え、翌年やっとこさで引き揚げてきた。命からがらと言っても過言ではない。現におれの5つ下の妹は敗戦翌年の3月、疫痢にかかって医者も看護婦もいない病院で何の手当もしてもらえずに死んだ。おれはその妹の骨が入った箱を白い布にくるんで首から下げて日本まで連れて帰ったんだ。

 おれたち家族の引き揚げ先は茨城県南部の農村。お袋の実家の世話になった。あてがわれた家は畳のない10畳の部屋と土間と台所。便所は外で便槽に2枚の板を渡しただけ。親父は魚の干物の行商、お袋は農家の日雇いで親子5人食いつないだ(4歳上の姉は引き揚げるとすぐ洋裁屋の住み込みで上京)。

 貧乏の辛さをいやというほど味あわせられた。友達の家はほとんど農家だから食いものはたっぷりだ。おれはそんな友達を見ながらいつもひもじさをこらえていた。学校の成績だけがおれの拠り所だった。親父は中学卒業で就職させようとしたが、お袋は担任の先生に「奨学資金を受けるとタダで高校へ行ける」と説得され、一大決心をして旧地主や大農家の子らしか行かない県立高校へ行かせてくれた。

 月額800円の奨学資金で月謝はまかなわれたが、通学用自転車や学生服の購入とお袋にすれば大変な物要りだったと思う。しっかり勉強して親孝行すべきであった。事実、入学試験の成績は最上位で先生の受けもよかった。にもかかわらず2年になったとたん、いっぱしの左翼かぶれに変身。文芸部で「逃散」という百姓一揆の小説を書いたり、授業中「共産党宣言」を読んだり、歌声サークルや「社研」をつくったり、生徒会副会長になり試験ボイコットを扇動したりと、幼稚なりに左翼路線をつき進んだ。

 昨夜、孫が「じいじ、一緒に寝たい」とおれの布団に入ってきた。孫の体温をじかに感じながら、23年前83歳で死んだお袋が何故か思い出された。それもつかの間、ことんと眠りに落ちたのでした。

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11307 今の日本だと廃刊だね

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年02月27日
11307 今の日本だと廃刊だね

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 アメリカの大統領選挙の候補者指名選挙に関して、ワシントン・ポスト紙が共和党の候補者・ドナルド・トランプ氏について、「阻止のためあらゆる手段を講じるべきだ」という社説を掲げたという。これは異例だそうだが、共産党を非合法化するなど問題はあるにせよ民主主義の国である。

 これが日本だとどういうことになるか。先の高市総務大臣の「電波停止」発言にならえば、新聞だから「廃刊」ということになるのではなかろうか。とりあえず以下、時事通信ウェブから。

                           ◇=◇=◇
トランプ氏の指名獲得阻止を=米有力紙が異例の社説―大統領選
時事通信 2月26日(金)6時26分配信


 【ワシントン時事】米有力紙ワシントン・ポストは25日、大統領選について「思いも寄らなかったことが不可避になりつつある。不動産王ドナルド・トランプ氏が共和党の指名候補になりそうだ」と危機感を示し、トランプ氏の指名を阻止するため、共和党指導者はあらゆる手段を講じるべきだと主張する異例の社説を掲載した。

 ポスト紙はこれまでのトランプ氏の言動を挙げながら「トランプ政権の危険性」を指摘。特に不法移民1100万人の強制送還を言明している点に触れ、「(旧ソ連とカンボジアの独裁者)スターリンかポル・ポト以来のスケールの強制措置だ」と非難した。
                           ◇=◇=◇

 トランプ氏に関しては批判が強い。ローマ法王でさえ、トランプ氏のテロ行為阻止のために、サウジアラビアからの難民受け入れを拒否するという発言に対して、「橋をつくるのではなく、壁を作るものはキリスト教者ではない」と痛烈に批判した。

 さらに隣国カナダの島(ノバスコシア半島先端の沖合に浮かぶケープブレトン島)が、同氏の大統領就任の場合には米国人を「政治難民」として受け入れる用意があると呼び掛けているという(25日/AFP=時事)。

 何故このようなことが起きるのか。国民の、いや大きく構えれば人間の五感・触覚が、トランプ氏に警戒感を持ち始めたからではなかろうか。もしかするとヒトラーの再現を恐れているからではないか、とも思わせる。

 翻って日本。暴走政治に歯止めがかからない安倍政権に、どれだけのメディアが批判しているだろうか。廃刊≠竝L告出稿止めを恐れて手控えている、としか思えない為体(ていたらく)である。日本の報道は信用できない、という最悪事態に陥ってはいないか。アメリカ好きのジャーナリストは、ワシントン・ポスト紙を見習ってほしいものである。

★脈絡のないきょうの一行
民主・維新の合流に「野合だ」と自民党。公明党と野合しているアンタに言う資格はない。

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11306  ほのぼの

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年02月27日
11306  ほのぼの

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 アメリカでオバマ大統領が誕生した時、長崎県の「小浜温泉」と福井県の「小浜市」が脚光を浴びた。小浜市には行ったことはないが小浜温泉には浸かったことがある。今度はUSAだ。こういうジョーク、私は好きだ。

                           ◇=◇=◇
宇佐駅の駅名標がアメリカ国旗なのはJR職員の遊び心から 担当者「狙っていきました」
ねとらぼ  2月26日(金)21時22分配信


 九州を旅行中のSさがみさんが立ち寄った宇佐駅の駅名標が「どう見てもアメリカ国旗だし確信犯なんだよな」と話題だ。遠目で見ると……なるほど青と赤の配置がUSA。

 JR九州日豊本線の宇佐駅(大分県宇佐市)は「うさ」をアルファベットにすると「USA」となることから、訪れる旅行者が「ちょっとアメリカに立ち寄った」と話題にするのがある意味お約束となっている。駅名標の「うさ(USA)」の前で写真を撮影し、SNSに投稿する方もちらほら見受けられる。しかし、こんな絵柄があるとは聞いたことがなかった。

 それもそのはず、新しい駅名標に変わったのは2016年1月中旬で、デザイン変更については特にどこにもアナウンスしていなかったんだとか。

 JR九州大分支社の担当者によると、安全面を考慮して宇佐駅のホームを20センチほどかさ上げする工事をした際、駅名標の高さの規定に合わなくなり、非電照化のついでもあって現在のものに変更したとのこと。

 せっかくだからと新しい駅名標に絵柄も入れようとデザインを建築部に依頼。4つほど候補があった中から満場一致で遠目から見るとアメリカ合衆国国旗に見えるものを選んだ。宇佐市にある宇佐神宮をモチーフに、神宮の屋根などで赤と白のストライプを、「八幡総本宮宇佐神宮」の文字で青地の星を表現した。デザインをひと目みた時から「狙っていきました」と担当者。

 駅名標は文字の書体などルールが決まっているが図柄については規定がなかった。大分支社エリア内でも前例がなかったため、できるだけ「遊び心を持とう」と採用したそうだ。狙っていった駅名標だったが、話題になり問い合わせがあったのは今回が初めてという。変更することは伝えていたがどう変わったのか知らなかった上司が、偶然宇佐駅を通過する際このデザインを目撃した際に説明したくらいと明かす。

 宇佐駅のような取り組みは今後も考えているという。宇佐駅のアメリカ合衆国の国旗っぽい駅名標は1番ホームと2番ホームの2カ所に設置されている。今後はこの駅名標の前での写真撮影が増えそうだ。
                           ◇=◇=◇

 この報道、写真付きなのだがすみません取り込めなくて。

★脈絡のないきょうの一行
民主党の鈴木貴子衆院議員(鈴木宗男元議員の娘・民主党の北海道比例区で当選)が、離党届を提出。自民党へ移籍という報道も。娘も仁義なしかい?

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2016年02月26日

個人の尊重に根ざした野党共闘の模索

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年02月26日
個人の尊重に根ざした野党共闘の模索

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 今夏の参院選熊本選挙区で政党、市民団体が野党統一候補として擁立したあべ広美候補と「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(市民連合)」が政策協定を結んだ。「あべ候補・市民連合が協定」「安保法制廃止・無所属議員貫く」「市民の候補、全力で支援=v(12日付『赤旗』)。

 調印には市民連合から、山口二郎(立憲デモクラシーの会)、佐藤学(安保関連法に反対する学者の会)、本間信和、芝田万奈(SEALDs)が立会い、あべ候補の推薦団体「戦争させない・九条壊すな!くまもとネット」の代表や共産党、民主党などと1時間にわたって意見交換した。

 「くまもとネット」には労働組合として熊本労連とともに連合熊本も名を連ねている。連合熊本の上田淳会長は今年1月6日の新春旗開き・賀詞交歓会」で、安全保障関連法と改正労働者派遣法の成立について「国民の疑問に答えない政府は不誠実で遺憾」「暴走する安倍政権を止めるため、今夏の参院選で与野党逆転しなければならない」として野党統一候補のあべ広美氏への支援を訴えた。

 2月19日の「5野党党首合意」以降、急速に野党選挙協力の流れが本格化している。熊本のあべ候補擁立は現情勢を先取りするものだった。野党合意そのものが熊本情勢に刺激されたものと言ってもいいだろう。熊本での野党統一の動きは政党や市民団体の誠実な話し合いに支えられたものであることは確かだが、おれには二つの路線の違う労働組合が同一歩調で噛んでいることに新鮮さが感じられる。

 連合本部がすぐさま共産党との共闘(選挙協力)に踏み出すかどうかは未知数(というよりだいぶ悲観的)だが、市民運動はそんなことにお構いなく野党協力を当然のことと受け止めて運動を強めている。特にこれまで共産党と距離があったり、疑心暗鬼だったりの団体、個人が垣根を外している。

 今度の熊本におけるあべ候補と市民連合の協定の1項目に「個人の尊厳を擁護する政治の実現」が明記されている。志位委員長はじめ共産党として「個人の尊重」こそ社会変革の根本理念だと発言していることが好感を持って迎えられているのではないか。民主主義は「押し付け」や「教条」であってはならない。

 これから政党や市民団体(労働組合も含めて)が、価値観の違う個人・団体とどう手を結ぶのか、あるいは結ばないのか、が問われていると思う。これまでの歴史的経過からすると、それはそう簡単なことではない。
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2016年02月23日

「新・二都物語」は『赤旗』のヒット

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年02月23日
「新・二都物語」は『赤旗』のヒット

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 『赤旗』本紙の連載小説「新・二都物語」が2月18日付の第377回で完結した。これが無茶苦茶面白かった。作者は芦辺拓。あれは1月末頃だったかな、新松戸の本屋で同じ作者の文庫本を見つけた。「殺人喜劇の13人」(創元社 創元推理文庫 税込1080円 453頁)。10日位で読了した。

 浅はかながらおれは芦辺拓という推理作家を知らなかった。「1958年大阪府生まれ。同志社大学卒。86年『異類五種』で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年「殺人喜劇の13人」で第回1鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。著作は『綺想宮殺人事件』『スチームオペラ』『奇譚を売る店』『時の審廷』『異次元の館の殺人』『金田一耕助vs明智小五郎ふたたび』など多数」(文庫の作家紹介)。

 話を「新・二都物語」に戻すが、とにかく奇想天外、話がどこへ飛ぶか分からない。小説の醍醐味は次はどうなるんだろうと興味しんしん頁をめくること。この小説は完璧に読者の期待にこたえている。関東大震災のさなか、ひょんなことから主人筋の男を殺した柾木謙吉が、その男になりすましてイギリスに留学する。

 もう1人の主人公は大阪の地元銀行の倅水町祥太郎。世界不況の影響で取り付け騒ぎになり銀行は潰れる。おっとりした遊び人と思わせておいて実はこの男が意外なしっかりもの。実業家としての才能を発揮する。活動屋になって成功したかと思ったら撮影所の火事ですっからかん。中国の上海に渡る。

 イギリスから帰った謙吉はお役人になり映画の検閲官に。しかし上層部のいいなりにならないため満州の新京に飛ばされる。新京と上海、戦争の激しくなる中国大陸を舞台に2人の主人公はすれ違いのままそれぞれの生きざまをへて敗戦という終局を迎える。その後の主人公2人の運命や如何に・・・。

 甘粕大尉が実名で出てきたり、李香蘭らしき女優が顔を出したり、虚実入り混じってストーリーは展開する。中でも悲惨なのは上海で祥太郎の小間使いをしていた中国人の少年。八路軍の将校になって中国解放に貢献するのだが、例の文化第革命のとき「親日分子」の汚名を着せられて粛清されてしまう。

 昭和の時代、日本人が中国でしたことは何だったんだろう。国家的規模で言えば「侵略」に違いないだろうが、日本がつくった満州の兵器工場で働いていたおれの親父も含めて、1人ひとりの日本人はどんな気持ちで中国という国に接していたのだろうか。そんなことを考えさせられた小説だった。いずれにせよ「新・二都物語」は最近の『赤旗』のヒットであることは間違いない。

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2016年02月21日

新聞労働者のたたかいは続く

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年02月20日
新聞労働者のたたかいは続く

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 新聞労連が1月21日〜22日、春闘臨時大会を開いた。労連統一要求として@1%のペアプラス定昇相当額、A要員体制の整備と業務の見直し、Bワーク・ライフ・バランスの実現などを決め、産別スト権を確立した。2月1日付の機関紙から主に争議関係の代議員発言を取り上げてみた。

 「ブルームバーグの解雇は、日本の雇用制度に挑戦したものと考える。無理やり日本でアメリカと同じ解雇をしようとした。」「リーマンショックの後、解雇したい人にだけ異常なノルマが押し付けられ、どんなにがんばっても最後は面談で能力不足と言われ追い出される」「裁判で解雇無効をかち取り、その後3回の裁判も全部勝利した」「勝利和解できたことを皆さんにお礼申し上げたい」。

 「外国特派員協会が公益法人化することを理由に34人が解雇され3年半たたかった。去年の12月10日、勝利和解が成立した」「3年半前までは、仲間が解雇されるなど考えられなかった」「それが一転赤字の飲食部門を廃止し仲間の解雇が通告された」「皆さんの支援でここまでたたかえた」。

 「(宮古毎日労組は)県労委で団交の問題で闘っている。年末一時金も交渉を無視して会社が一方的に支給。名刺や駐車場代も一部社員持ちになるなど組合ができてからの弾圧は多い。争議支援行動を3月31日、結成10周年集会を5月21日に開く、全国から参加をお願いする」。

 「北海道新聞社で会社から団交範囲を経済案件に制限するとの提案があった。労使慣行が大きく変わる。また社員の社外言論活動の規定も出された。原稿の事前提出を求められ『社の信用低下や業務阻害』と判断されれば不承認も。職場から反発の声も多い」(1月27日社外言論活動規定の実施延期表明)。

 「年明けに朝日新聞社は賃金12.6%カットと定年延長を通告してきた。100億円規模の人件費削減。現在5年間かけて5%の賃金カットを実施している最中で、通告通り実施になると8年連続での賃下げになる」「執行部内で対応を議論しているが、組合員の意識にばらつきがある」。

 おれたちが現役だったころは新聞労連の組合員は4万3000人いた。それが今は2万人を切ろうとしている。争議支援にしてもあの頃はおれみたいな印刷・発送や製作などの現場労働者が動員要請に応じて大挙駆けつけた。今は編集や営業・総務の労働者だけだからどうしても腰が重い。大変だなあとは思うが、新聞労連は産業唯一の由緒ある労働組合だ。手を取り合ってがんばってほしい。

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2016年02月19日

11305 『子どもの貧困』表現考

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年02月19日
11305 『子どもの貧困』表現考

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 前回ブログで私が子どものころのことを書いたが、最近、「子どもの貧困」という表現を多々見るが、この表現に私は抵抗感を持っている。親が貧困であれば、子どもは当然貧困になるのであって、ことさら「子ども」という冠をつける必要はないと思うからだ。

 「子ども」を突き出すことによって、貧困の厳しさと、可哀そうだ≠ニ強調する意図があるのかもしれないが、対応する反意語として「子どもの富裕」というのはない。子どもが貧困であるということは、その親が貧困だからなのだ。

 逆に考えれば分かりやすい。子どもだけが貧困になることはあり得ない。もちろん、子どもは貧困だが、親は富裕というのもあり得ない。子どもの貧困は、親がそうだからなのだ。

 やけに理屈っぽくなってきたが、「子どもの貧困」という言葉の耳触りはいいが、「子ども」が強調されるために、実は親が貧困だから、ということを薄めてしまう恐れを持っている。貧困は子どもに責任はない。(まともに働こうとしない親を除けば)大人の貧困の責任も当事者にはない。社会や政治の仕組みにこそ原因があるからだ。

 それではどういう表現をすればいいのか、ということになる。毎日新聞は「子育て貧困世帯」という表現をしている。これは支持できる。が、私は『貧困家庭の子ども』にしてはどうかと思っている。前回ブログの西日本新聞の報道は、まさに貧困家庭の子どもの実像である。通学の制服の代金を支払えないのは、子どもの貧困ではなく、貧困家庭の子どもだからである。

 私はこの種の表現は慎重であるべきだと常々考えている。ずいぶん昔のことになるが、毎日新聞社が経営危機になったとき、毎日新聞労組は「再建闘争」に全力をあげた。そのとき闘いの基軸に「真実の報道を守ろう」というスローガンがあった。

 ところが「これまでの新聞は真実の報道を守ってきたのか」という疑問が生まれた。労組内でこれが大論議になった。その結果、もっと「守る」ではなく攻めの能動的なものにしようではないか、ということで「真実の報道を貫こう」という表現に変えた。以来、新聞労連をはじめマスコミ関係の労働組合は、これをスローガンとして定着させた。

 これは言葉の持っている意味を重視した結果のことである。「名は体を表す」という言葉があるが、それになぞらえれば「言は体を表す」ということになろうか。言葉を大事にしたい。「子どもの貧困」ではなく「貧困家庭の子ども」に変えるべきではないか、そう考える所以である。

★脈絡のないきょうの一行
自民党法務部会の会長が、国会で「黒人は奴隷だった」発言。この党ならではだし、この人だったら頷ける。ひどいね。
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11304 昔と変わらぬ貧困の現実

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年02月18日
11304 昔と変わらぬ貧困の現実

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 貧困の現場からの報告である。身につまされる。

                           ◇=◇=◇
入学式に姿なく、2日目も、3日目も…制服買えず欠席 困窮家庭の子にとっては「関門」
西日本新聞 2月17日(水)11時5分配信


 3年前の春、九州北部のある公立中学校。入学式に新入生の陽介(仮名、12)の姿はなかった。2日目も、3日目も。母親は電話で「体調が悪いから」と説明するばかり。ぴんときた担任教諭は学校指定の制服業者に電話した。

 「ああ、その子、受け取りに来てませんよ」

 採寸して注文はしたが、約3万5千円のお金がなくて取りに行けず、登校させられなかった−。母親は、そう打ち明けた。

 校長が立て替え、制服を陽介の家に届けた。担任の勧めで母親は就学援助を申請し、校長に少しずつ返済すると約束した。

 4日目、陽介は真新しい制服に身を包み、ようやく校門をくぐった。

 翌年からこの中学では、制服を取りに来ていない生徒がいないか、入学式前に制服業者に確認するようにした。スタートから子どもがつまずくようなことがあってはならない。

(以下、省略)
                           ◇=◇=◇

 こういう現実が今でもあるのだ。この風景は、私が子どものころ経験したそのものである。

 写真家の土門拳さん(1909年−1990年)の「筑豊のこどもたち」という写真集をご存知だろうか。1960年の作品で、炭鉱まちの子どもたちの様子を収めたものである。これは優れた報道に贈られるこの年の「第3回JCJ賞」に選ばれている。

 その写真集の復刻版が我が家の本棚に収まっている。私はまさにその子のなかの一人と同じだった。その頃私は長崎県佐世保市の炭鉱長屋に住んでいた。もちろん、父は炭鉱夫だった。父が仕事を放棄したための貧困ではなかった。それこそ、早朝から深夜まで働き詰めだった。しかし、低賃金は子ども7人を養うには足りなかった。

 私(長男)の二人の姉は、中学を卒業する間もなく奉公に出された。口減らしである。私が小学校入学のとき、買ってもらったぴかぴかのランドセルは、一度の雨に晒されてぼろぼろになってしまった。なんと、段ボール紙で出来ていたのだ。今にして思えば、紙製のランドセルがあったこと自体が驚きだが、親の精一杯の入学祝いだったのだろう。

 小学校はすでに給食が始まっていた。しかし、給食費が払えない我が家は弁当を持参した。麦飯のうえ、おかずは毎日塩コンブとタクワンだった。クラスには同じような子どもが数人いたが、給食時間はいやだった。前出の「筑豊のこどもたち」では、弁当さえ持っていけない子がいて、給食時間に本を読んでいる姿が納められている。それと比べるとまだまし、だったのかもしれない。

 食べるものがなくなり、父親に連れられてイモ畑に行ったこともある。姉たちはすでにおらず、年長である私が見張り役をさせられた。泥棒をしている、と思うと怖かった。あれから60年を過ぎるが、今でも夢に見ることがある。トラウマになっている。

 そんな昔と同じようなことが、現代においても存在するという現実は(しかも筑豊で)、この国の政治がいかに貧困であるかを如実に物語っている。怒り心頭である。

★脈絡のないきょうの一行
民主党と維新の党の合流、先送り(朝日新聞デジタル)。生い立ち≠フ違うもの同士の合流そのものが難しいのではないのかなー。

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2016年02月17日

たたかう若い力に期待する

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年02月17日
たたかう若い力に期待する

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 本17日付『赤旗』大衆運動面の囲み記事「組合っていいな」を読んで、苦笑いの後でほんわかした気分になれた。「東京都内で開かれた全教大会で、若い教職員が『組合っていいな』を語りました」。

 彼が属している岐阜県の組合。執行部提案の大会スローガンが「もがき、苦しみ、前に進もう」だった。これに対し若い組合員から反対意見が。私たちが「組合に求めるのは『楽しい』ということ。交流ができて、つながって、学べて楽しい」こと。この意見が取り入れられてスローガンは「楽しみ、つながって、前に進もう」になったというのだ。大会の模様が手に取るように分かる。思わず苦笑いだ。

 執行部の面々は組織減少をどう食い止めるか、深刻に考えて「もがき、苦しみ」になったんだと思う。これが正直な気持ちだし、ある意味では「それしか考えられない」スローガンだった。ところが青年たちの求めたのは「楽しい組合」だった。スローガン変更を心から喜んだのは執行部だったのではないかな。

 去年の夏を熱く彩った国会前の集会、デモ。「戦争はんたい」「安倍をたおせ」「原発なくせ」「憲法まもれ」のコール。なんとリズミカルで楽しい響き。おれたちじじいは「戦争法を断固粉砕せよ!」式の絶叫調に郷愁を感じるがもはや時代遅れだ。軟弱なようでいて集会やデモの指揮は整然とやられていた。

 「シールズ」にしろ「アキタス」にしろ、ひと頃の過激集団のように「既成の権威の否定から新しい運動は始まる」などと変に粋がったりしない。大人たちのやってきたことをきちんと引き継いでいこうとしている。ただ同じことの繰り返しではない。まだつくりかけだが、自分たちのスタイルを持っている。

 全教大会でベテラン教員と檀上に上がった北九州市の若い組合員は「(2年前に初めて参加した集会では)正直ドン引きし、二度と行かないと心に決めました。でも安心してください。今ここにいますから」と発言して満場の拍手を受けた。「隣にいるじい≠ノいつまでも甘えていられない」。

 おれはこの前久しぶりに現役の新聞労働者と交流した。その時もたたかいのスタイルは違うが、きちんと受け継がれている脈々とした伝統のようなものを感じた。学校だって新聞だっておれたちの時代よりずっとたたかう環境は厳しくなっているんだと思う。だからこそおれはたたかう若い力に期待する。
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11303 これは目隠しだ

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年02月17日
11303 これは目隠しだ

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 昨夜の朝日新聞ウェブから。

                           ◇=◇=◇
「現代社会」廃止を検討 必修科目「公共」新設で文科省
朝日新聞デジタル 2月16日(火)23時0分配信


 2020年度から小中高校で順次スタートする新学習指導要領で、文部科学省は16日、高校の公民科のうち「現代社会」の廃止を検討する考えを示した。現代社会と共通点が多い「公共」(仮称)が必修となるためだという。

 この日、文科相の諮問機関「中央教育審議会」に示した案では、「公共」を必修とし、「倫理」と「政治経済」は選択科目とする方針。16年度中をめどに議論する。

 現在は、「現代社会」1科目だけを履修するか、「倫理」と「政治経済」の2科目を学ぶかの選択必修。文科省は昨年8月、政治参加などについて学ぶ必修の「公共」を新設する方針を決めたが、公民科の既存科目の扱いは未定だった。(高浜行人)
                           ◇=◇=◇

 これはもう露骨な目隠し≠ニしか思われない。今年の参議院選挙から始まる「18歳選挙権」へのそれである。現代社会を深く学べば学ぶほど、社会の矛盾を知ることになるのは公知のとおり。知られれば知られるほど、選挙権を得た18歳からの若者は保守政治から離れていく恐れがある。

 それを食い止めるにはどうしたらいいか。簡単である。教えなければいいのだ。「現代」を教えないことによって、政治への関心を薄めさせる。結果、投票所に足を運ぶ若者が減るであろうことは十分想定できる。その狙いは露骨すぎるほど、明瞭。

 いま大事なことは、社会の仕組みや現状がどうなっているかを高校生にきちんと伝え、教えることではないのか。「由(よ)らしむべし、知らしむべからず」という言葉がある。意味は「人民を為政者の施政に従わせることはできるが、その道理を理解させることはむずかしい。転じて、為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、その道理を人民にわからせる必要はない。」(デジタル大辞泉)ということになる。

 つまり、高校生に「現代社会」を分からせるのではなく、政府の施策を教え込むだけでいい、という発想なのだ。そのために「公共」を必須科目にしようというのである。これは政府による若者・国民のマインドコントロール強化策にほかならない。芽のうちに摘み取る必要があろう。

★脈絡のないきょうの一行
大学新卒者採用、7割が「解禁」前に面接(時事通信)。スタート前から仁義なき戦い。
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2016年02月16日

11302 100万円で利息10円

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年02月16日
11302 100万円で利息10円

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 きょうから日銀のマイナス金利が始まる。これは銀行と日銀間の取引であり、一般庶民には関係ない、と言われていた。ところが恐れていた、国民が預ける預金金利が早くも下がることになったのだ。きょうの毎日新聞によると、三井住友銀行の普通預金は0.001%になるという。

 これは、100万円を1年間預けて、10円の利息ということになる。ここから税金20%を差し引かれるから、実質的には8円である。100万円の利息が手取り8円とは情けない。銀行はお金を預けるところではなく、単なる「お金の管理所」と考えたほうがよさそうだ。

 それにつけても銀行の対応は早い。預金金利引き下げは、日銀のマイナス金利の穴埋めに使われることになる訳だ。マイナス金利はとりあえず庶民への影響はない、と言っていたことが早くも崩れたことになる。

 前出、三井住友銀行の場合、これまでの普通預金の金利は0.02%だった。100万円を1年間預けたら少ないながらも200円の利息がついた。それが今度は10円になる訳だから190円分が「マイナス金利」の犠牲となるのだ。そんな小さい額、と笑うことなかれ。

 日本人の総預金額は約1300兆円といわれている。やや乱暴を承知で、これを三井住友の利息になぞらってみると、これまでの年間利息は0.02%で2600億円あった。これがなんと、130億円に目減りするのである。国民から預かったお金の金利を下げて、日銀のマイナス金利をフォロー≠キる姿がよく分かる。いや、銀行はフォローを通り越して儲けることになりはしないか。

 日銀のマイナス金利策を奇貨として、銀行は国民の預金金利を下げることで自らの儲けを増やそうとしているのではないか、そんなふうに疑うのは私の性格が悪いためか。いやいや、数字には性格はなく、事実として物語っている。

 さて、貴方はどう考えますか。

★脈絡のないきょうの一行
ポケット献金疑惑の前甘利大臣の元秘書が、口利き報酬として高級車を要求している肉声が露呈。こりゃまー、あれだね。やくざだね。

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2016年02月14日

真の「同一労働同一賃金」へ向けて

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年02月14日
真の「同一労働同一賃金」へ向けて

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 2月12日付『毎日』1面トップ。「『同一賃金』法制化へ」「差別待遇禁止 全非正規に」「実効性が課題に」。「政府は正規・非正規に関わらず同じ職務の労働者に同じ賃金を支払う『同一労働同一賃金』を法制化する方針を固めた」。これから、労働政策審議会の議論を経て来春の通常国会に提出の方針だという。

 記事の内容にもいろいろ言いたいことがあるが、あまりにも酷過ぎるのが「同一労働同一賃金」の用語解説である。「(同一労働同一賃金は)職務によって給与が決まる仕組みで『職務給』とも呼ばれる。同じ仕事なら待遇も同じことから『均等待遇』とも言われ、主に欧州で導入されてきた」。

 「同一労働同一賃金」と「職務給」はまったく別の概念である。職務給は生産性向上と人件費抑制を見込んでアメリカで開発された賃金体系だ。日本には高度経済成長時代に持ち込まれ、当時の日経連生産性本部が普及に努めた。職務給導入には職務分析、職務評価という作業が必要で、手間とヒマがかかる。

 1962年、手間ヒマかけて最初に導入したのが当時の八幡製鉄と松下電器だ。八幡はずばり職務給で松下は仕事別賃金と称した。ただし年功賃金や査定制度といった従来の賃金体系の枠を出ず、言ってみれば「日本型職務給」であった。経営者の狙いは合理的賃金体系というより、職場労働者を文句言わずに働かせるための労務管理手法の色合いが濃い。それは中間職制の職務を高く評価したことにも表れている。

 『毎日』の用語解説は続けて「日本では経験年数や能力に応じた『職能給』が一般的だ」と言う。職能給は職務給に対比するものでなく、職務給を簡素化したものとする方が正しい。根っこは同じだ。職務給も職能給も同一労働同一賃金という均等待遇を目指すものでなく差別支配そのものなのだ。

 確かに欧米では「同じ仕事なら待遇も同じ」という賃金体系が一般的である。これは職務給ではなく産業別横断賃金(率)と呼ばれている。何故均等待遇が可能なのか。それは欧米の労働組合が企業別でなく、産業別に組織されていることと密接な関係がある。日本のような企業別労働組合では困難な課題である。

 政府の「日本1億総活躍プラン」による「同一労働同一賃金」なるものが、欧米型を目指しているとはとうてい思えない。今、春闘が真っ盛りのはずだ。労働組合が政府のインチキ賃金理論の化けの皮をはがし、真の同一労働同一賃金の獲得へ突き進むことが求められている。
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2016年02月13日

蓮池透さんと対談。折しも・・・・。

元ワイドショープロデューサー仲築間 卓蔵(なかつくま・たくぞう)のブログ
「テレビ」と「平和」と「憲法」のblogより転載
http://blog.goo.ne.jp/takuzou4108
2016年02月13日
蓮池透さんと対談。折しも・・・・。

■仲築間 卓蔵(元日本テレビプロデユーサー)


2月12日夕。蓮池透さんと対談。
蓮池さんといえば拉致被害者家族連絡会の元事務局長。
最近、「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」(講談社)を上梓している。
この本、過日衆院予算委員会でも取り上げられて話題になっている。

対談の内容は、拉致問題の経緯から東アジアの平和、拉致問題解決の道筋など多岐にわたった。
折も折、北朝鮮は(日朝合意の)拉致問題調査を「全面中止」したというニュースが飛び込んできた。
拉致問題は完全に暗礁に乗り上げた感である。

対談は、間もなく(「自由メディア」で検索してもらえば)オンエアならぬオンインターネットされます。
お暇なときご覧いただければ幸いです。

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2016年02月11日

米大統領選 サンダース候補の言行録

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年02月11日
米大統領選 サンダース候補の言行録

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 米大統領選の予備選挙でバーニー・サンダース上院議員が急浮上してきた。若者の絶大な支持が要因と言われているがおれには労働者階級が後押ししているように思える。何といっても彼の政策と言ってることが魅力的だ。日本のメディアはあまり取り上げないが、ネット上で飛び交っている彼の言行を拾ってみた。

 「労働者は所得や医療費を工面するため、複数の仕事を強いられ、若者は教育を受けるため、多額の借金を強いられる。彼らは不当に扱われるべきではない」「もう十分だ。この偉大な国家は人民のものであって、一握りの億万長者やそのキャンペーングループや、ロビィストのものではない」。

 「一方的な軍事行動に訴えるのは最後の手段であって、決して最初のオプションではないという最低限くらいは守らないでどうする」「アメリカ合衆国では、CEOは、普通、彼らの労働者の300倍を確保する。これはまったく非道徳なことでチャラにするほかはない」。

 「私たちは世界の歴史上もっとも豊かな国にいるのではないか。人びとはなぜ飢餓かつかつの賃金で働かねばならないのか」「アメリカは、世界で最も教養の高い人びとをもつ国であるべきであって、刑務所の中に最も多い人口をもつ国であってはならない」「TPP反対&アウトソーシング反対」。

 「350万ドル以上を相続する0.3%の富裕層を対象に『遺産税』を設けます。何百万ものアメリカ人が仕事、家と貯蓄を失う原因となったウォール街の投資家に対する税金を法制化します。そして若者の雇用プログラムに5.5億ドルを投資することにより、仕事に恵まれない若者のために1万人の雇用を生み出します」。

 有権者の反応はどうか。サンダース支持集会に参加したプロスポーツ広報責任者(23歳)は「(サンダースの言い分は)理想主義にすぎないとも言われるが、我々には理想が必要。ウォール街とのしがらみもなく、我々が直面する深刻な課題に正面から取り組もうとしている唯一の候補者だ」と熱烈に語る。

 立候補表明当時は泡沫候補扱いだったサンダース上院議員。いまやクリントン陣営に挑む堂々たる有力候補だ。それにしても、金や組織でなく候補者の政策と言行によって支持者が劇的に増大するアメリカという国の人民の底力におれは圧倒される。これを草の根民主主義というのかな。

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11301 検閲≠フ先取り許すな

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年02月09日
11301 検閲≠フ先取り許すな

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 前回の小ブログに掲載したが、高市総務大臣の「電波停止もありうる」という発言に対して、いくつかのメディアから疑問の声が上がっている。ジャーナリズムの視点からみれば当然のことで、これらの疑問や批判はきっちりやるべきだ。

 ところが関西方面から変な火の手≠ェ上がった。滋賀県議会が予算審議前にその内容を報道したNHKの担当者を呼んで、説明を求めるというのだ。これはある種、「高市発言」の先取りであり、とんでもないことだ。

 国の予算の場合、国会審議の前にメディアがその内容を報道するのは常識になっている。その予算(案)が国民生活にどういう影響を及ぼすかまで、かなり詳細にわたっている。この報道は当然のことで、説明を求める対象ではない。

 ところが滋賀県議会は、説明を求めるという。県の予算といえども事前報道はあって不思議ではない。これはある種の圧力をかけることと同意語である。説明を求める=圧力をかける、ことによって相手(今回の場合はNHK)を委縮させようという魂胆がミエミエである。

 この動きは看過できない。知事公室長はすでに抗議文を送っているというが、それも含めて滋賀県議会は「説明要求」を撤回すべきだ。以下、毎日新聞ウェブから。

                           ◇=◇=◇
<滋賀県議会>「NHK呼び説明」決める 予算案報道で
毎日新聞 2月10日(水)12時9分配信


 滋賀県議会は10日、NHK大津放送局が2016年度県当初予算案の概要について、県から議会に説明する前に報道したことを「遺憾」として、17日に開かれる全員協議会にNHKの担当者を呼んで説明を求めることを決めた。自治体が正式公表する前の報道に対し、議会が介入して報道機関を呼び出すことは極めて異例で、報道の自由の問題に詳しい識者は批判している。

 県は今月5日、「滋賀県政記者クラブ」に加盟する新聞・放送各社に当初予算案を説明し、10日にある県議会議会運営委員会の終了後に報道するよう求めた。NHKは前日の4日夕方、独自取材に基づいて予算案の規模や事業の概要を放送していた。報道機関と県議会の間では、報道の時期について取り決めはされていない。

 この日の議運で、自民党県議団の県議が「県議会への説明前に報道したことはルール破りであり、看過できない。議会に説明を求めたい」と発言。出席した他会派からも異論はなく、2月定例県議会初日の17日に開催予定の全員協議会に、NHKを呼んで説明を求めることを決めた。

 報道を巡っては、県は5日、知事公室長名でNHK大津放送局に抗議文を送っていた。

 NHK大津放送局は取材に対し「県議会から連絡がなく、お答えのしようがない」とした。【北出昭、衛藤達生】
                            ◇=◇=◇

★脈絡のないきょうの一行
原子力規制委員会、原発事故後に福島県内設置の放射線監視装置(モニタリングポスト)配置を見直す(減らす)方針。住民の健康軽視ではないのか。
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2016年02月09日

11300 これは国家による検閲だ

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年02月09日
111300 これは国家による検閲だ

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 これはひどいぞ。とりあえず、以下。

                           ◇=◇=◇
高市総務相、電波停止に言及 公平欠ける放送に「判断」
朝日新聞デジタル 2月8日(月)23時35分配信


 高市早苗総務相は8日の衆院予算委員会で、放送局が政治的な公平性を欠く放送を繰り返したと判断した場合、放送法4条違反を理由に、電波法76条に基づいて電波停止を命じる可能性に言及した。「行政指導しても全く改善されず、公共の電波を使って繰り返される場合、それに対して何の対応もしないと約束するわけにいかない」と述べた。

 民主党の奥野総一郎氏が放送法の規定を引いて「政権に批判的な番組を流しただけで業務停止が起こりうる」などとただしたのに対し、高市氏は「電波法の規定もある」と答弁。電波停止などを定めた電波法76条を念頭に、「法律は法秩序を守る、違反した場合は罰則規定も用意されていることで実効性を担保すると考えている」と強調した。

 そのうえで高市氏は、「私の時に(電波停止を)するとは思わないが、実際に使われるか使われないかは、その時の大臣が判断する」と語った。

 放送法4条は放送の自律を守るための倫理規範とされてきたが、高市氏はNHKの過剰演出問題で、行政指導の根拠とした。この点についても「放送法の規定を順守しない場合は行政指導を行う場合もある」との考えを重ねて示した。

 「政治的な公平性を欠く」の事例については、「国論を二分する政治課題で一方の政治的見解を取り上げず、ことさらに他の見解のみを取り上げてそれを支持する内容を相当時間にわたり繰り返す番組を放送した場合」などと列挙。「不偏不党の立場から明らかに逸脱していると認められるといった極端な場合には、政治的に公平であるということを確保しているとは認められない」とした。
                           ◇=◇=◇

 ずいぶん古い話しで恐縮だが、1983年に東京都知事候補として立候補した松岡英夫さん(毎日新聞出身、長年「サンデー時評」を執筆)の応援をした時のことだ。意外な一言に驚いたことを覚えている。

 「君ね、最近、労働組合などは『客観報道』などと言っているが、あれは違うよ。報道には数字などのデータを除いて客観などない。必ず報道する人の主観が入るし、新聞の見出しも主観でつくられる。大事なことは客観報道ではなく、権力と対峙していく報道ができるかどうかだ」

 そうなのである。「不偏不党」という言葉の耳触りはいいが、報道には本来、あり得ないのだ。報道は権力の側に立つのか、それとも反権力を貫くのかの二者択一なのである。高市大臣のこの説明は、明らかに政府を批判した者=放送法4条違反、というレッテルを貼ることになる。そのうえで、「電波法76条に基づいて電波停止を命じる可能性」を示唆したのだ。これは明らかな「検閲」である。

 この問題は、放送局だけの問題ではない。新聞や雑誌にも波及することは必至である。週刊文春がすっぱ抜いた甘利経産大臣の献金疑惑が政界を揺るがしているが、この報道を不偏不党に反する、と判断されたら文春は発行停止になるおそれもある。全てのメディアはこの発言の撤回を求めるべきだ。

 ところで今回のこの発言、特定秘密保護法の施行ともリンクしているのではないか、そう見るのは穿(うが)ち過ぎだろうか。

★脈絡のないきょうの一行
台湾地震によるマンション倒壊。手抜き工事の可能性大だという。だとしたらこれは殺人だ。
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新聞労連のたたかいの伝統に感動

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年02月08日
新聞労連のたたかいの伝統に感動

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 今月2日、「ブルームバーグ争議 勝利的和解」「PIP解雇争議・解決報告集会」に顔を出した。場所は文京シビックセンター26階スカイルーム。主催は新聞労連とマスコミ文化情報労組(MIC)。

 ブルームバーグは経済情報の通信会社。社長の名前を社名にしている。元ニューヨーク市長で、今年11月の大統領選に民主、共和以外からの立候補も取りざたされている大富豪。そのブルームパーク東京支局で2010年8月、中堅のM記者が勤務成績不良・能力不足を理由に解雇された。

 この解雇の手法をPIP解雇という。主に外資系企業で実施されているもので、従業員に達成不可能な業務課題を強要し未達成を理由に降格させたり解雇したりする。アイピーエムでもJMIUの組合員を狙い撃ちで解雇に追い込んでいるあのやり口である。Mさんは新聞関連合同ユニオンの組合員だった。

 解雇の翌年の3月にMさんと新聞労連は東京地裁に解雇無効の訴訟を起こす。12年10月、解雇無効の判決が出たが会社は控訴。控訴審の東京高裁も13年4月、解雇無効の判決交付。会社は最高裁への上告を断念したが、素直に判決に従わずいろんな難癖を付けて再び解雇。また裁判である。

 この第二次解雇争議の裁判も15年5月にMさん側の勝利判決。会社はまたも控訴したがどう考えても会社に勝ち目はない。裁判所を仲介にして和解に入る。そして11月25日に@解雇撤回、A本人退社を基本にした和解協定が結ばれ解決したというわけだ。Mさんは職場に戻れなかったが「労働者の権利と尊厳」は守られたというのが本人と新聞労連、MIC、弁護団、合同ユニオンの評価だ。

 会社の代理人で、「『転向』した敏腕弁護士」と言われ組合側の怨嗟の的になっていたのが岡田和樹さん。実は岡田さんとは都労委時代、出版関係やJR事件でずいぶん一緒に仕事をした仲だ。おれが「平準化」攻撃で参っているとき毅然と援護してくれた。ブルームバーグ裁判の傍聴に行って声をかけたら、それまでとは別人の顔で親しそうににっこりした。おれにはどうしても岡田さんを憎む気になれなかった。

 報告集会が終わって、地下鉄後楽園駅ビルの6階で懇親会が開かれた。5年半にわたるMさんとユニオンの不屈のたたかいを称える心温まる宴席だった。鍋をつつきおいしい酒を飲みながら、新聞労連のたたかいの伝統が脈々と引き継がれていることを実感した。感動の一夜だった。

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2016年02月07日

最賃審議の透明度を高めるために

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年02月06日
最賃審議の透明度を高めるために

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 『毎日』経済面のコラム「経済観測」は、多彩な執筆者を揃えていてなかなか面白い。2月4日付は日中友好協会会長の丹羽宇一郎氏。タイトルは「最低賃金の審議 透明度高めよ」。貧富の差が拡大して社会問題になり、選挙にも影響しかねない。「格差拡大がテロ問題の背景(との声も)」との書き出し。

 「日本の最低賃金は先進国の中で極端に低い」「現在の全国平均は798円で、最も高い東京でも907円だ。最も低い沖縄など4県は693円でその差は214円と大きい」「講演などで地方に行くと、格差の広がりに不満や懸念をもらす声をしばしば耳にする」。――何故地域格差が生じるのか。

 「日本の最低賃金は、厚生労働相の諮問機関である中央最低賃金審議会が示した目安を参考に、各都道府県の地方審議会が協議して決定する。ただそこで出る結論は中央審議会の目安と同額か1円程度の違いしかない。あたかも国がすべてを決めているようにも見える。格差はなかなか縮まらない」。そこで丹羽氏は「審議過程の透明度を高めて、国民が納得できるようにすべきだろう」と提言する。

 中央最低賃金審議会(中賃)は公益、労働者、使用者各代表6人ずつの委員で構成されている。公益委員は全員大学教授。法政が2人で他は学習院、明治、同志社、国士館から1人ずつだ。使用者委員は日本経団連、中小企業団体中央会から1人ずつ。他は企業からだが、バラエティよく選任されているように見える。

 問題は労働者委員である。サービス・流通労組、JAM、フード連合、UIゼンセン、電機連合、それと連合副事務局長の6人とも全員連合所属。低賃金労働者を組織し活動している全労連や全労協からは1人も審議会に入っていない。これが中賃の透明度を低くさせ、審議の過程を国民から隠ぺいしている元凶なのだ。

 いまの最低賃金制度になる前に「16条最賃」という時代があった。これは金属加工とか出版印刷とか産業別に最低賃金を決める制度で、やはり公労使の審議会があった。おれは1975年から76年にかけて出版印刷部門の審議委員を務めたことがある。審議内容を逐一ニュースにして関係労組に流し、運動を組織した。経営者団体とも協議して堂々と最低賃金を上げていった。その頃中賃のような国の組織はなかった。

 中央や地方の最低賃金審議の透明化への課題は沢山あるが、おれはまず審議会の労働者委員を連合独占にしている現状を改め、全労連、全労協などから委員を選出すること、それが絶対不可欠だと断言する。

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2016年02月04日

11299 自然科学と社会科学

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年02月04日
11299 自然科学と社会科学

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 高校生のときだった。化学に強いクラスメートがいた。あるとき何の拍子だったか、社会の動きや政治・経済に関して彼は「自分は化学の世界に進むつもりだから、そういうことは知る必要もなければ関係もない」と、言い放ったことがある。

 この一言が意外な展開をみせた。果たしてそうだろうか、という議論になったのである。高校生だったから、そう深めた意見交換にはならなかったと思うが、自然科学も社会科学も並行して学ぶ必要があるという結論だった。

 そのときの意見の一つに「自分が学んだ自然科学が、武器に転用されたりして戦争に使われるようなことになったらどうするのか。それでは無責任すぎる。自然科学者を志向する者は社会科学も学んでおかないと、学んだことが暴走の道具に使われることもあるのではないか」というものがあった。これは面白く今でも覚えている。

 以下の手記問題を考えるとき自然科学者としての小保方さんは、大変失礼だが、社会科学を真に学んでいないのではないかと思わざるを得ない。STAP細胞は存在しなかったという結論は、検証に検証を重ねて出されたものだろう。それは「科学的」であったはずだ。

 その検証に対して彼女は異議を唱えているのだろう。社会科学の立場からみれば、その異議は自然科学のなかで立証したり、議論すべきことである。ところが、手記(出版)という社会科学の分野で彼女は主張したのである。自然科学を論じるのであれば、自然科学の中で行うべきだ。小保方さんの手記は、自然科学と社会科学をごちゃまぜにした思考としか思えない。これはいただけない。

 以下、産経新聞ウェブから。

                           ◇=◇=◇
小保方さん手記 ネット通販1位、反響大きく…理研側困惑「科学の場で議論を」
産経新聞 2月1日(月)19時8分配信


 STAP細胞の論文不正問題をめぐり元理化学研究所研究員の小保方晴子氏(32)が執筆した手記が波紋を広げている。一連の騒動を謝罪する一方、実験の一部は再現できていたとの主張に、理研関係者からは「科学者なら科学の場で議論すべきだ」などと困惑の声が上がっている。

 手記は1月28日に発売された『あの日』(講談社)。ネット通販大手アマゾンの書籍の売れ筋ランキング1位になるなど反響は大きい。

 理研の調査では、STAP細胞の正体は何らかの理由で混入した胚性幹細胞(ES細胞)とされた。小保方氏は手記で「私は混入犯に仕立て上げられ、社会の大逆風の渦に巻き込まれていった」と振り返った。

 論文の調査や撤回過程については、理研への不満などをつづった。特に実験当時の上司で共著者の若山照彦山梨大教授への批判が目立つ。検証実験では「私が実験を行っていた範囲でのSTAP現象は、たしかに確認されていた」とした。

 理研関係者からは「出版は個人の自由なので権利は守られるべきだ」との意見がある一方、「なぜいまさら蒸し返すのか。論文の評価や調査結果が変わることはあり得ない」との声も。若山氏は大学広報を通じ「取材対応は控えたい」とした。

 手記はメディアに対しても「個人攻撃的な報道がどんどん流された」「真実が書かれた記事は果たしていくつあっただろうか」と反発。毎日新聞とNHKの記者の実名を挙げ批判した。
                            ◇=◇=◇

★脈絡のないきょうの一行
甘利の「甘」の字の上の部分「廿」を取り去ると、「口利」(くちきき)になるね。笑。
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JMITUの結成に思う

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年02月03日
JMITUの結成に思う

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 1月31日、日本金属製造情報通信労働組合(JMITU・6500人)が、全日本金属機器労働組合(JMIU)と通信産業労働組合(通信労組)の統一組織として結成された。2月2日付『赤旗』は結成大会で拳を振り上げる写真を付けて大きく報じている。当該委員長と来賓の挨拶は次の通り。

 「組織統一によって、お互いの知識や経験を学ぶことで、組織拡大の可能性がさらに広がる」(通信労組宇佐美俊一委員長)。「JMITU結成を契機に、春闘で労働者の要求実現とともに、安倍政権による戦争法強行成立や労働法制などの攻撃に対して、参院選で『野党は共闘』を実現し、平和な社会を勝ち取るために奮闘しよう」(JMIU生熊茂美委員長)。

 「いま戦争法案廃止など個人の尊厳を基礎にした運動が発展している。労働運動では民間職場が課題となっており、JMITUは重要な位置づけになる」(全労連小田川義和議長)。

 労働組合の統一・合同は1989年の連合、全労連誕生以降急速に進み、特に連合の産別組織はほとんどが新しい名称と組織形態に衣替えした。全労連では1999年9月に結成された全日本建設交運一般労働組合(建交労)がある。合同したのは建設一般、運輸一般、全動労の3組合。結成当時の登録組合員数は3万5000人。

 建設一般のルーツは戦後いち早く結成された全日自労(全日本自由労働組合)。当時街には失業者が溢れており、彼らはニコヨンと言われた1日240円の失対事業で食いつないでいた。毎朝職安の前で「仕事をよこせ」と声を上げ労働組合をつくった。それが自由労働組合。ネーミングがいいよね。

 運輸一般も全動労もおれは付き合いがあったが、それぞれいい組合だった。いい組合が3つ一緒になったのだから、さらに飛躍すると思われたのだが、12年後の2011年には登録人員が2万人に減少。財政的に苦しくなったとの理由で2008年9月、鈴木信幸本部書記を解雇した。

 そのやり口があまりに酷かったので鈴木さんが地位保全の裁判に訴えた。「解雇を撤回する会」が結成され、おれは事務局長になった。会として建交労3役と団交をしたが、全日自労当時の志(こころざし)は見られなかった。――縁起の悪い話になってしまったが、新生JMTIUが「他山の石」にしてくれることを願ってのことで他意はない。

posted by マスコミ9条の会 at 05:57| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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