2016年04月30日

11334 舛添都知事、も少しマシだと思ったけどなー

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年04月29日
11334 舛添都知事、も少しマシだと思ったけどなー

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 とりあえず、以下。

                           ◇=◇=◇
舛添知事、公用車は「動く知事室」 別荘通いの必要性、改めて強調
産経新聞 4月28日(木)16時36分配信


 公用車でほぼ毎週末、温泉地として知られる神奈川県湯河原町の別荘に通っていたことが発覚した東京都の舛添要一知事が28日、都庁で定例会見を行った。舛添知事は「公用車は『動く知事室』。移動中もしょっちゅう電話のやりとりをしている。運転手には守秘義務もあり、セキュリティーも確保されている。これはタクシーではできない」と述べ、別荘までの移動に公用車は不可欠との認識を示した。

 また、東京都世田谷区の自宅の風呂が狭く、昨年4月の股関節の手術後、半身浴しかできないことから、「リハビリのためにも、週に1度くらいは(別荘の)広い風呂で脚を伸ばしたい」とも述べ、別荘通いの必要性も改めて強調した。

 「今後、別荘通いの回数を減らすことはあるのか」との質問には、「いろんな仕事の状況や体調を考えながら、考えたい」と述べるに留めた。

 舛添知事はここ1年、定例会見後に湯河原に直行するケースが多く、「今週も行くのか」とする質問には、「今週はいきません」と答えた。
                           ◇=◇=◇

 百歩譲ろう。別荘に行くことは自由であるが、そこで仕事するな、である。別荘は第二都庁≠ナはない。仕事をするから公用車を使う、と強弁しているが仕事しに別荘行くな、である。やはりこの人、「公と私の区別」が出来ないらしい。公私混同とはこれを言う。

 最近、海外出張費があまりにも高額だったことを指摘されて、舛添知事は「ホテルは二流、三流だと(相手に)『その程度なら会わない』と思われてしまう」と語り、22日の定例会見でも「会議を毎日やる。スイートルームという言葉だけで遊び回っている部屋みたいな誤解があってはいけない」と述べた(4月23日・毎日新聞)。

 この記事に代表されるようにこの人の頭の中は「遊び回る」という私的行為と、「会議をやる」という公的行為が同次元に混在しているらしい。会議をやるのであれば、会議室を借りればいいことだ。外国のホテルにも会議室はあるだろう。

 この高額海外出張費の問題について、神奈川、千葉、埼玉の首都圏3知事は批判的だという(前出毎日新聞)。これは識見である。国内であろうと、海外であろうと出張費は税金で賄われている。切り詰めて使うのは当然のことである。都民税をポケットマネーのように考えているのではないかと疑いたくなる。

 そのことを理解していないから、別荘行きに公用車を使うことが、舛添知事には何らの疑問も抵抗もないのだろう。嗤ってしまうのは、私だけか。そういえば、ゴルフ場通いに公用車を使って批判された、NHK籾井勝人会長とオーバーラップする。

★脈絡のないきょうの一行
熊本県で地震による危険家屋が9994件に(同県調査)。住む場所が奪われては復興もない。厳しい現実に政治はどうする。

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2016年04月28日

三菱自報道から見えるもの見えないもの

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年04月28日
三菱自報道から見えるもの見えないもの

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 三菱自動車の燃費データ不正事件が企業存続まで危ぶまれる状況になっている。事件発覚は4月20日。日産の指摘を受けて三菱側が自ら不正行為の存在を告白し発表した。それ以後の経過を、『毎日』の関連記事の見出しを通じて辿ってみた。日本の大企業経営がいかに腐っているかが具体的に見えてきた。

 「三菱自データ不正操作」「燃費良く見せる」「対象62万台」(21日付1面)「日産の指摘で発覚」「燃費審査『言い値』制度悪用」(同2面)「法令順守意識低く」「三菱自不正 経営に影響も」「株価が急落 終値131円安」(同6面)「消費者『何を信じたら』三菱自に不信感」(同社会面)。

 「燃費不正 三菱自立ち入り」「国交省 名古屋製作所に」(21日付夕刊1面)「燃費検査見直し検討 国交省」「三菱自不正 自主申告を悪用」(22日付1面)「三菱自株ストップ安」(同6面)「燃費不正 三菱自追加納税へ」「エコカー減税100億円超か」(23日付1面)「燃費不正 三菱自経営に打撃」「グループ支援不透明」「株価3日続落 4割安水準に」(同6面)。

 「三菱自週末の客まばら」「燃費不正低迷に追い打ち」(24日付7面)「三菱自、日産に補償」「燃費不正 数百億円規模」「供給46万台分」「ゴーン社長『調査待つ』提携関係」(26日付7面)「燃費不正 三菱自社長、引責辞任へ」「91年から違法測定」(27日付1面)。

 「三菱自燃費不正報告書」「経営陣関与焦点に」「他社情報で仮題目標」「国交省再提出を指示」(4月27日付3面)「変わらぬ企業体質」「グループ内 突き放す声」「『自浄作用働かず』社長、副社長一問一答」(同4面)。3面は特集「クローズア2016」 4面は連載記事「果てなき闇(上)」。

 「三菱自受注半減」「益子会長辞任へ」「今期業績予想見送り」(28日付2面)「燃費競争背伸びの果て」「乏しい開発資金影響か」(28日付6面「果てなき闇(下)」)「三菱自不正 減収半年で1000億円にも」「関連企業への波及の恐れ」(同6面)。――記事の総行数を数え始めたが途中で挫折した。

 確かに燃費データの不正操作は悪い。エコカー減税の恩恵も受けていたようだから一種の企業犯罪だ。新聞がそれを報道するのは当然だが、『毎日』記事を読んでる限りではこの問題を巡る社内事情は分かるものの事件の本質をえぐるものになっていないように思う。それにしても労働組合は何をしていたのだろう。

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11333 原発避難者への東電の賠償は当然だ

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年04月28日
11333 原発避難者への東電の賠償は当然だ

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 以下、時事通信ウェブ。

                           ◇=◇=◇
原発避難で死亡、東電に賠償命令=双葉病院の患者遺族に3100万円―東京地裁
時事通信 4月27日(水)13時27分配信


 東京電力福島第1原発事故で、避難中に適切な医療行為を受けられず死亡したとして、福島県大熊町の双葉病院に入院していた患者2人の遺族が、東電に計約6600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。

 中吉徹郎裁判長は「事故で過酷な環境にさらされ、脱水症状などに陥り死亡した」と述べ、東電に計約3100万円の支払いを命じた。

 双葉病院と系列の介護施設では入院患者50人以上が死亡したとされる。うち7人の遺族が東京地裁に提訴しているが、判決は初めて。遺族側の弁護士によると、ほかに福島、千葉両地裁で和解したケースが2件あるという。

 中吉裁判長は、搬送を待つ間に脱水症状となり、長距離のバス移動で状態が悪化し死亡したと指摘。一方、賠償額は事故前の疾病による影響を認めて2〜4割を減額した。

 東電側は、避難と死亡との因果関係は認めた上で、金額面で争っていた。

 判決によると、双葉病院を含む原発の半径10キロ圏内に避難指示が出されたのは2011年3月12日早朝。当時98歳と73歳の男性患者は16日未明までに救出されたが、搬送先の病院などで同日死亡した。
                           ◇=◇=◇

 「あれ(原発事故)さえなかったなら、こんなことにはなっていないのに……」語り継がれている会話だ。原発事故は今でも終息しておらず、東電が冒した罪は計り知れない。とりわけ、地震からは助かったものの、放射線から逃れるために体力を使い果たし亡くなった人の無念さは推して余りある。

 その賠償金の算出根拠が分からないので判断しようがないが、東電は誠意をもって対処すべきだ。裁判にならざるを得ない対応にこそ問題がある。本来なら裁判になる前にきちんとした賠償責任を果たすべきではなかったのか。

 この種の裁判でもう一つ見落としてならないものがある。避難指定地域以外からの避難者(家族)の賠償請求に対して、東電が拒否している問題だ。避難指定地域に隣接している自治体から逃れている人は少なくない。この人たちに対して「お前らが勝手に逃げたのだから」とでも言いたげで、生活補償すらしないその対応に怒りを覚える。

 避難してきた家族と話したことがある。いわき市から逃れて来た母親だが、「子どもの健康のことを考えるといわきには住めない」と語った。子を守る母親の心情として当然のことである(だからと言って避難しない家族を批判するつもりはない)。逃げざるを得ない状況をつくったのは東電であり、その責任は決して免れない。

 今回の賠償命令を機に、現在すすんでいる避難区域外の裁判の結果を待つことなく、東電は賠償責任を全うすべきである。

★脈絡のないきょうの一行
「パナマ文書」に記載されているタックスヘイブン(租税回避地)の法人・個人名が近く公表される見込み(TBS)。おそらく、ヤツは入っている。
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2016年04月27日

11332 保育士賃金引上げ、透けて見える意図

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年04月27日
11332 保育士賃金引上げ、透けて見える意図

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 こういうことができるのなら、全労働者にやってほしいものだ。大企業をはじめとした企業の内部留保は、300兆円を超えるという。その4%程度を使えば、全労働者の賃金を1万円引き上げることが可能である。しかもそれは国の財源を全く必要としない。

 ところがこの報道は、保育士と介護士の賃金引上げに限っている。それも2000億円程度の財源が必要だという。1億総活躍社会≠ダシにしているが、「保育園落ちた!」という若いママたちの声に怯えた結果ともいえる。

 いやいや、7月の参議院選挙対策のバラマキだ。さらにその先には、来年4月の消費税引き上げ理由の一つにするのではないか、という図式が透けて見える。

 いま行うべきは、「企業が世界一活動しやすい国づくり」などではなく、大企業が貯め込んだカネを吐き出させるための対策なり法律をつくり、労働者に還元することだ。目先の選挙対策ではなく、根源にメスを入れるべきだ。

 それとも今回のこの対策は、アベノミクスの失敗を早々に認めたことになるのか。以下、時事通信ウェブから。

                           ◇=◇=◇
保育士給与、2%増を表明=介護士も月1万円引き上げへ―安倍首相
時事通信 4月26日(火)20時14分配信


 政府は26日、安倍政権が重視する「1億総活躍社会」に関する国民会議を首相官邸で開いた。

 安倍晋三首相は、保育・介護分野の人材不足を解消するため、2017年度から保育士については実質2%の給与引き上げを行う考えを表明。介護士についても「他産業との賃金差がなくなるよう処遇改善を行う」と述べ、月額で約1万円引き上げる方針を明らかにした。

 首相は席上、「(処遇改善は)財源を確保しつつ、17年度から実行する。来月中に『ニッポン1億総活躍プラン』の閣議決定ができるよう作業を加速してほしい」と関係閣僚に指示した。政府関係者によると、17年度予算案で保育・介護合わせ2000億円程度の財源を確保する見通し。

 保育士の平均月収は約22万円。賃上げは人事院勧告分を含めると約4%になる。首相はまた、技能や経験を有する保育士の処遇をさらに改善する意向も示した。

 一方、介護士については、勤続年数に応じた賃金体系を構築し、他のサービス業との賃金格差の解消を目指す方針を打ち出した。
                           ◇=◇=◇

★脈絡のないきょうの一行
年間3万人に達する孤独死(昨年度内閣府調査)。自殺者も同数程度だが、これらの対策は聞かない。

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2016年04月26日

海外旅行・ソ連東独(1990)A

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年04月26日
海外旅行・ソ連東独(1990)A

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 9月19日、ヤルタ2日目。爽やかさを通り越して寒い。市内見物。案内するのはクリミヤ文化労組書記のラーリャさん。骨太の体格のいい美人で41歳独身。徒歩で海岸へ。文化労組専用のプライベートビーチだ。海水パンツをはいて足を海に浸したが冷たくて泳ぐ勇気はない。ソ連人はゆうゆうと泳いでいる。

 海は黒海で対岸はトルコだが、無論見えない。海岸には日本と同じようにお土産屋や飲食店が並んでいる。生ビールの店があったので飲んだのだがこれがまるで「馬の小便」。ちびちび飲むと吐きそうなので一気に喉へ送り込んだ。午後はワイン工場を見学。1945年ものという赤ワインを買った。

 夕食後、宿舎のヤルタホテル16階にある「カリンカ」という小劇場で民族舞踊を鑑賞。ロシア民謡を歌う男声歌手の音量に圧倒された。その後は幹事部屋で昨夜に引き続いて大討論会。ボリスさんによるとソ連の経済はマフィアに抑えられていると言う。何だか国家として末期症状だ。

 翌日は今回のヤルタ訪問の目玉、ヤルタ会談が行われたリバージュ宮殿の見学だ。朝9時にホテルを出てまずガガーリン宇宙博物館へ。宇宙船の模型があり中に入って写真を撮ってもらった。そばに子どもキャンプ場があり、7月には日本からも30人ほど参加すると言うが、今は閑散としている。そこから下を覗くと岩に砕ける紺碧の海が見えた。昼食。トマトスープが美味い。満腹になってリバージュ宮殿へ。

 ここは革命前、貴族(サ―)のニコライが建てた別荘。ただし彼は2〜3回しか使わず、革命により国家の所有になった。第二次大戦中はナチ・ドイツに占領されたが、1944年9月、ソ連軍によって解放された。1945年2月4日〜11日に行われたヤルタ会談の舞台になる。

 会談が行われた豪華な部屋には分厚い丸テーブルが置かれ、壁にはルーズベルト、チャーチル、スターリンの写真が飾られていた。そう言えば今回のソ連旅行中スターリンの写真を観たのははここだけだ。16:40ホテルに戻り、今晩のサヨナラパーティのための買い物に市場へ。サッカーのボールのようなメロンを買い、ラ―リャさんと2人で持って帰った。美人のラーリャさんはいい匂いがした。

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2016年04月25日

11331 衆議院補選・北海道5区健闘せり

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年04月25日
11331 衆議院補選・北海道5区健闘せり

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 町村信孝自民党議員(前衆議院議長)の死去に伴う、北海道5区衆議院議員補選は、残念ながら市民連合・野党共闘側は敗北した。札幌に住む友人からのメールも参考にしながら、この問題を考えてみたい。まず、投票結果から。以下の表はネットから拾ったもので、鮮明さに欠けているが数字のチェックをしてみた結果、間違いはない。

【投票結果】
160425.jpg

 自公両党候補は和田義明氏。鈴木宗男率いる「新党大地」も応援した。対する市民連合側の池田真紀氏は、民進・共産・社民など野党の推薦を受けた。表の得票差で赤字表記になっているのが、池田氏が負けた自治体。8自治体の数だけで見れば、五分五分。
 千歳市と恵庭市で及ばなかったのが響いているのは一目瞭然。この両市には自衛隊基地があり、自衛隊員とその家族の影響は小さくない。そこに野党陣営が食い込めなかったのが、敗因の一つではなかろうか。

 過去2回の自民党と野党の票数を見てみよう。▼14年総選挙/自民党13万1千票、野党総得票12万6千票▼12年総選挙/自民党12万8千票、野党総得票13万5千票――となっている。今回の補選同様、互角のたたかいをしている。

 ではなぜ負けたのか。その背景に自衛隊基地があることは異論のないところだと思うが、それ以外の要素について、札幌の友人は@選挙期間中、自民党議員延べ100人が応援に入り危機感と引き締めを強めたA高橋北海道知事、新党大地・鈴木宗男親子によるすさまじい反共宣伝による分断攻撃Bかつてない全戸ビラ入れの徹底――などをあげている。

 同時に友人は「新篠津村の池田票の660票は、TPPに不安、反対を表面出来る環境にないものの、大きな変化である」と結んでいる。これは注目すべき指摘だと思う。3分の1近くが自民党に反旗を翻している現実は重い。

 とりあえずは負けたが、市民連合・野党共闘は大健闘した、と言える。北海道5区における次回の総選挙への地盤固めができたのではなかろうか。奮闘した池田真紀候補に改めて敬意を表したい。そして、きたる参議院選挙でも「野党は共闘」が広がっており、戦争させない政府づくりの礎となることを願いたい。

★脈絡のないきょうの一行
東京五輪の新エンブレムが決まったらしい。今度は大丈夫かな……。
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2016年04月24日

新党大地・鈴木宗男代表の変節

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年04月24日
新党大地・鈴木宗男代表の変節

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 4月22日付の「週刊金曜日」が、新党大地・鈴木宗男代表の変節ぶりを辛辣に衝いている。これが面白い。鈴木宗男氏はいま話題の北海道5区衆院補選で自公擁立の和田よしあき候補を熱烈応援。TPPにも安保法にも反対してきた鈴木さんはどう言い訳するのか。ジャーナリストの横田一氏が直撃する。

 横田「なぜ自民党に鞍替えしたのか」
 鈴木「いや、俺は共産党とは一緒にやっていけないという話で。日本はいま、みんな保守の国なのですから」

 横田「TPP反対をしていたのに、賛成の自民党と組むのか
 鈴木「TPP交渉はまとまったのですから反対してどうします。(批准反対が)国会を通りますか。反対だけしておっても(農業の)生産性が上がらないから、(TPPでも)逆に農家がやっていける、中小企業がやっていける、薬剤師の方がやっていけるように、そういう形をとるのが現実的な政治ではないかということです。決まった以上もうひっくり返えりませんよ」

 横田「安倍政権は立憲主義を壊していると言っていたが」
 鈴木「選挙で選ばれた国会議員が国会の場で議論している、これ以上の立憲主義はないでしょう。私は『安保法制で地球の裏側まで行くのは自衛隊の立場からしてあってはならない』ということでした」「参議院の審議で公明党山口那津男代表が『極東に限定』の安倍首相答弁を引き出した」「衆議院では地球の裏側に行く話だったが、参議院では地理的限定が入った。私はこれが一番重いものだと思っています」

 横田「では地理的限定は何故安保法案に書きこまれなかったのか」
 鈴木「『初から法律で縛るべきだ』という話もあれば『使う時にきちんと判断する』というのも民主主義の議論の中でやればいい。地球の裏側まで行けないことは首相答弁ではっきりした。何も懸念はないと思っている」

 そもそも鈴木宗男という男はこの程度のレベルだったのかと思うと腹も立たない。それにしても「週刊金曜日」は過去に鈴木宗男氏を誌面に登場させて煽てあげたのではなかったかな。同じ号の「佐高信の新・政経外科」では佐藤優氏についても変節したとして批判して訣別を宣言しているが、人を見る目がなかったということか。鈴木宗男氏が熱烈応援した北海道補選結果が10時間後には出る。
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2016年04月23日

11330 防げ、二重災害

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年04月22日
11330 防げ、二重災害

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 岩登りにとって前進する際に、岩の割れ目・クラックは大事な手がかりとなるが、こちらはそうはいかない。住民のいのちにかかわる重要問題だ。イギリスだっただろうか、諺(ことわざ)に「不幸は友だちを連れてくる」というのがある。

 この友だち≠ヘお断り願いたいし、事前の対策で被害は阻止できるはずだ。熊本市につながる河川の堤防にひび割れが見つかったという。これは軽視できない。堤防の一穴どころではない。ひび割れだから堤防の亀裂≠ニいうことになろうか。とりあえず、以下。

                           ◇=◇=◇
熊本地震で堤防にひび割れ多数 大雨で決壊のおそれも
朝日新聞デジタル 4月21日(木)15時44分配信

 一連の熊本地震によって、熊本市や周辺を流れる主要な川の堤防で、クラック(亀裂)と地盤沈下が計100カ所以上できたことが国の調査で分かった。大雨が降れば決壊のおそれもあるとして、専門家は早急な対策を求めている。

 熊本市は中心部を蛇行する白川や、市南部を流れ、多くの支流を持つ緑川の流域。いずれも1級河川で、国土交通省によると、両水系の氾濫(はんらん)では最大50万人が住む地域が被災するとされる。

 同省熊本河川国道事務所が14日の前震と16日の本震の後で、白川の約17キロと緑川水系の約55キロを調べたところ、堤防が地盤沈下して波打ったり、堤防上の道路に最長で約300メートルのクラックができたりしていた。堤防を横切る形のひびも見つかった。地震による液状化などが原因とみられるという。

 堤防が地盤沈下すると、従来の想定水位より低くても洪水が起こる可能性があるため、本来の基準より警戒を強めている。

 同事務所は前震の翌15日から、クラックにモルタルや土砂を入れる工事を行い、21日中の完了を目指す。今後、堤防を造り直すなどの復旧工事をする。「地震で明らかに堤防が弱くなっている。応急処置はほぼ終わったが何が起こるかわからない。緊迫感をもって対応している」と話す。

 緑川水系を調べた東京電機大の安田進教授(地震・地盤工学)は「相当な被害が広範囲にある。梅雨や台風が来る6月までに復旧させなければ、昨年の鬼怒川のような被害につながる可能性がある」と指摘する。

 21日の降雨を前に、地震の影響で白川の堤防の一部が壊れる恐れがあるとして、熊本市は20日、一部地域の住民に避難勧告を出した。(竹野内崇宏、中川壮)
                           ◇=◇=◇

 昨年10月12日から3回にわたって、小ブログでも紹介したが鬼怒川決壊による茨城県常総市の被害はひどかった。一瞬にして平穏な生活が破壊された。もし、この報道で指摘するような事態になれば、その被害ははかり知れない。常総市は6万5千人弱、今回のそれは50万人。想像に難くない。

 すでに警戒報は出ているようだが、梅雨時を前にしつかり補修してほしいものである。もし放置されて、想像が現実のものとなればそれは「人災」である。それを引き起こさないためにも、きちんとして対策を行うべきである。

★脈絡のないきょうの一行
あほ、と違うかおおさか維新の会。同党の足立康史衆院議員が民進党議員を「あほ」などと中傷した問題で、謝罪など必要ない、と強弁。すごいなー、そのアホさ加減。
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2016年04月22日

11329 避難生活の長期化を憂う

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年04月22日
11329 避難生活の長期化を憂う

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 あの大地震から1週間が過ぎた。避難生活が長引き、テレビで流れてくる映像を見る限り、避難者の疲れが目立つ。エコノミー症候群で亡くなった人もいる。高齢者や障がい者にとっては、より厳しいものとなっている。

 地震に追い打ちをかけるかのように、低気圧が接近し雨の予報がつづく。緩んだ地盤に浸み込む水は、土石流の危険性があり二重災害を引き起こす恐れがある。これまで経験したことのない余震の連続は、専門家を戸惑わせている。そんななかで避難した人たちの生活がつづく。

 昨夜、前回ブログで紹介した従妹の娘と連絡をとった。概略以下である。

 ▼避難所になっている学校の体育館にいますが、元気にやっています。体育館はいっぱいになっています。避難所から着替えなどを取りに行くために、自宅に行くこともあります。揺れは相変わらずで、怖いです。

 ▼今日、1週間ぶりに野菜を口にしました。ありがたいです。食事も出ています。ご飯は自分が作るものよりおいしいです(笑)。電気は通じましたが、ガスはまだです。

 ▼会社には公共交通が動き出し、それを利用してなんとか通勤しています。職場は、最初の震源地のすぐ近くにありますが、ひどい状態になっています。被害状況は、テレビで流れているものより実際はひどいです。西原村では6割の家屋がダメになったと言われています。

 ▼被害は、貧乏人も富裕層も関係なく平等に襲っています。私の住んでいるアパートは古くても無傷状態でしたが、近くの新築マンションはカベが壊れたりして、損傷はひどいです。そこの住人で、車に寝泊まりしている人がいます。

 ▼福島と違って、原発がなかったことがさいわいしています。津波もなかったし、大きな火事もありませんでした。東日本大震災と違うところはこういうところでしょうか。

 ――とりあえず元気な声が聞けてよかった。私にとっては実の娘のようなものだが、元来元気な子である。3.11のとき東京では手に入らなかった携帯ガスコンロやガスボンベを「被災者に届けて」と、熊本から送ってくれた優しい子でもある。

 今すぐにでも飛んで行って激励したい気持ちだが、現地に迷惑をかけてはいけないと我慢である。「がんばって」と声をかけることしか出来ないことに隔靴掻痒感である。それでも言おう、ガンバレえりちゃん。

★脈絡のないきょうの一行
NHK昼のニュース、国産ステルス機の初飛行を自慢げに流していた。大地震で苦しむ人がいるなか、無神経さにハラが立つ。

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2016年04月21日

海外旅行・ソ連東独(1990年)@

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年04月20日
海外旅行・ソ連東独(1990年)@

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 この旅行からは100%自費だ。1990年9月16日〜26日。崩壊1年2ヵ月前のソ連と統一ひと月前の東ドイツ。大げさに言えば世界史の転換点をこの目で見てきたわけだ。マスコミ文化情報労組会議(MIC)が募集したツアーで、参加者は24人。映画の堀江さんが団長で事務局長が新聞の井川君だった。

 参加者には今思い出せる範囲で、民放の岩崎、中川、川村(女性)、新聞の高山夫妻、窪添、鈴木さん、あと出版や音楽の人もいたと思うが名前は忘れた。9月16日(日)13:55にソ連機アエロフロートで成田を発つ。モスクワ着陸は18:50(現地時間)だったが、空港を出られたのは21:30。荷物受け取りと入国手続きののろさにうんざり。気温は10度。大型バスでホテルに向かう。

 モスクワ市街地のセントラルツーリストホテルで朝を迎える。空港まで出迎えに来ていたソ連文化労組のボリスさんの案内でまずは市内見物。繁華街のアルバート通りではタバコ売場に行列ができ、道の端でゴルバチョフ批判の演説をする若者も。午後は、クレムリン博物館、赤の広場を見た後バレー鑑賞。最前列特等席で料金は2ルーブル50カペイカ。1ルーブルは約250円だから650円というところか。

 9月18日(火)はウクライナへの移動日。ホテルは鈴木益邦さんと同室だった。6:00起床。朝食後空港へ。9:00離陸。機中に何故か蝿が飛んでいた。2時間ほどで、ウクライナのなんとかいう空港に着陸してバスでヤルタへ向かう。途中の田舎町で昼飯を食ったが、トマトの酢漬けの旨かったこと。

 17:30にヤルタに着いてホテルにチェックイン。ヤルタは黒海に面した、熱海と鎌倉を足して2で割った感じの保養地だ。1945年2月、第二次世界大戦の終結を見越してルーズベルト、チャーチル、スターリンが額を寄せ合って戦後処理の段取りを決めた。いわゆるヤルタ会談だ。そこで取り決められたドイツの分割占領が国家分裂になり、それが再び統一する直前におれたちがヤルタを訪れたわけだ。奇縁だね。

 ヤルタ第一日目の夜は夕食後、教会のような会場で催されている音楽会に行った。フルート、バイオリン、コントラバス、パイプオルガンの伴奏で肥った女性がソプラノ独唱をしたが、芸術音痴のおれにはいささか退屈だった。21:00にホテルに戻り、ボリスさんとウォッカのボトルを囲んで大討論会。ペレストロイカの評価について侃侃諤々の議論を夜の更けるまで・・・。おかげで翌日は二日酔い気味でした。
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11328 九州中部大地震――人間性の回復を

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年04月19日
11328 九州中部大地震――人間性の回復を

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 14日から始まった、熊本県益城(ましき)町を1回目の震源とした地震は被害を広げている。この地震について、気象庁は15日、「平成28年(2016年)熊本地震」と命名した。が、震源地が大分県にまたがり、被害も熊本県だけにとどまっていないこともあり、ネットでいろいろな意見が書き込まれている。私は「九州中部大地震」と呼びたい。

 地震被害は日を追うごとに広がっている。テレビに映し出される家屋倒壊の映像は、首都圏で同じことが起きたら……という恐怖を引き起こす。大火にならなかったのは不幸中の幸いだったが、それでも今朝の段階で死者は44人にのぼり、行方不明者の捜索が懸命に続けられている。車中生活を余儀なくされて、エコノミー症候群を発症したと思われる犠牲者も出た。亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。

 突然の災害は、火山列島・日本につきものとは言え厳し過ぎる。普段、地震の少ない土地でもありその恐怖はいかほどか。外敵から守るため幾重もの装備をした、強固な熊本城の瓦と城壁が崩れ落ちる様子は、築城に当たった加藤清正すら想定しなかったことなのであろう。14日から始まり、19日の現在でも揺れが続いているが、その恐怖は推して余りある。

 私の従姉妹(長崎県大村市在住)の娘が、熊本市内に住んでいる。16日の夜、ケイタイ電話がやっとつながった。自宅マンションに隣接している学校に避難していた。「なんとかしてあげたい」と思っても遠い。隔靴掻痒である。

 災害発生時にまず必要なものは、水と食料である。とりわけ水は、赤ちゃんのミルクづくりに欠かすことが出来ず、まさに命の綱だ。孤立した場所からのテレビの生中継で「SOS」「水」という文字が見えたが、まさにそのとおりだ。

 食料が集積所に集まっているが、それを避難場所に運ぶ人手が足りないという。ありがちなことだが、改善されてきているようだ。早く届けてほしい。自衛隊が投入されている。それは結構なことだ。災害救助派遣こそが自衛隊の重要な仕事だから。

 しかし、オスプレイが救援活動に配備されたことが気になる。ドサクサに紛れる手法と思えてならない。救助の手段としてそれしかないのであればやむを得ないが、普通のヘリもあるだろう。にもかかわらず、敢えて批判のあるヘリを使う神経を疑いたい。災害救助にオスプレイを使用することで、国民のオスプレイ慣れ≠狙おうとする魂胆が丸見えである。

 避難所生活が長期化しそうだ。これは厳しい。とりわけ幼児と高齢者には。これまでの経験から、この対策を早急に立てる必要がある。避難所生活は、食料はもとよりトイレの問題は深刻である。阪神淡路大震災の被災者から「人間性が損なわれる」と聞いたことがある。

 だから、災害からの復旧・復興は「人間性の回復」なのである。

★脈絡のないきょうの一行
六大学野球、東大が明大に12年ぶりの勝利。ヤッタネ、おめでとう!!
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2016年04月19日

九州地震は心配だらけだ

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年04月18日
九州地震は心配だらけだ

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 14日から続いている熊本、大分地方の地震はいろんな不安材料でいっぱいだ。まず今回の地震が活断層のずれによる直下型地震だということ。最初の地震から4日経ってもまだ続いている。こんな執拗な地震はかつてなかったと思われる。おれはこの地震と5年前の東日本大震災との因果関係を心配する。

 東日本大震災クラスの地震が起きるとそれに刺激されて、それまでバランスを保っていた活断層が動きだす惧れがあると聞いたことがある。なにしろ日本は、地下を活断層が縦横に走っている国だ。今回は何かの原因で九州となったが、いつ東海になるかも分からない。関東だって危ない。

 次の心配は企業活動への影響とそれが労働者にしわ寄せされることだ。「トヨタ全工場停止へ」「一部部品の調達困難」(18日付『毎日』)。トヨタはカンバン方式といって下請に対し、必要な部品を必要なだけ納品するよう強制している。だから部品の在庫や備蓄がない。効率的生産方式が裏目に出たわけだ。『毎日』記事によれば三菱自動車も同じように理由で岡山の水島製作所の操業を停止する。

 操業停止になれば正社員・本工はともかく、派遣・臨時工など非正規労働者は「派遣切り」の矢面に立たされる。全国の工場での操業停止なのだから、影響は全国に広がる。

 もう一つの心配は災害を日米の軍事協力作戦に利用しようという政府の魂胆である。災害救助に自衛隊を動員するのはいいとして、なにもオスプレイを使うことはないではないか。それ自体が危険な乗り物で、災害を引き起こしかねないオスプレイをどうして使うのか。過去世界のどこでもオスプレイが災害救助に使われた例はない。人の不幸につけこんで人の嫌がるやっかいものを押し付けようとしているとしか思えない。

 最後は原発との関係である。被災地の近くには川内原発がある。いま次第に震源地が大分県から四国へと移動しているが、その先には伊方原発がある。政府は例によって川内原発は異常なしと軽く言っているが、鹿児島県も震度4なのだ。そう急に安全が確認できるわけがない。

 今回の地震で20万人が避難生活をしているという。それらの方々は大きな不安を抱えていることだろう。熊本には熊本日日という新聞社があり知人もいる。現地の人たちと不安を共有しながら早期収束を願うのみである。
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2016年04月15日

TPP交渉経過隠ぺいに黙る新聞

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年04月14日
TPP交渉経過隠ぺいに黙る新聞

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 衆院TPP特別委員会で7日、黒塗りの交渉経過資料を示された安倍首相は「交渉して妥結した結果が全てだ。結果に至る過程がすぐ表に出るなら、外交交渉は成立しない」と居直った。そのくせ西川公也TPP特別委員会委員長の著書「TPPの真実」(5月出版予定)では交渉過程が詳しく載っている。

 これに民進党が怒って委員会の審議が止まっていたが、自民・民進の国対委員長が話し合って15日から再開されることになった。この問題で『毎日』は「TPP審議再開合意」「会期内成立厳しく」と報じたが、黒塗り資料(情報隠ぺい)については触れていない。社説等での論評もない。

 その点『赤旗』はさすがだ。14日付「主張」欄できちんと取り上げて論評した。「TPPの交渉記録」「『外交は結果がすべて』は暴論」「国会の審議権踏みにじる」「協定承認案の撤回こそ」。「18、19世紀の秘密外交でもあるまいに、『外交は秘密』というのはとんでもない暴論です」。

 何故政府はTPP交渉の公開をかなくなに拒むのか。「日本やアメリカなど12カ国で行われたTPPの交渉に、協定発効から4年間は内容を秘匿する『守秘義務』があるためとされています」「秘密の交渉で合意し、その結果だけを押し付けるTPPの、他の外交交渉とも異なる著しい危険は明白です」。

 その通りだと思う。秘密交渉を記録した黒塗り資料にこそTPP協定の本質が存在する。国家による反国民的な黒い意図が隠されているのだ。新聞はその隠された黒い意図を明らかにしてこそ存在意義があるのではないか。それがまるで感じられない。なぜなら新聞は初めから「TPP推進」だったからだ。

 3年前の2013年3月15日、安倍首相はアメリカ滞在中に「TPP交渉参加」を表明した。これに対して日本の新聞は一せいに交渉参加支持の論評を掲げ、交渉の推進を政府に迫ったのだ。

 「自由化は避けて通ることもできない。TPPに加わって、その中で主張を通していくべきだ」(『朝日』)。「米国への妥協はやむを得ない。TPP交渉の勝負はこれから」(『読売』)。「自由化の先導役を担え」(『毎日』)。「日本国内にくすぶる保護主義の声を抑えて、日本経済の開放と改革にカジを切った首相の決断を評価したい」(『日経』)。以後一貫して「TPPは成長戦略の要」という立場で報道してきた。こんな姿勢で黒塗り資料を批判することなどできっこないではないか。
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11327 釈然としない、栃木女児殺害事件判決C止

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年04月14日
11327 釈然としない、栃木女児殺害事件判決C止

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 人間には弱さがつきまとう。あの強靭と言われた村上国治さんでさえ、揺らいだことがあったという。ましてや一般市民の容疑者が捜査側に問い詰められて、ウソの自白をしてしまうことはあり得ることなのだ。私たちはこの事実を銘記しておかなければならない。だからこそ、刑事裁判において物証が重視されるのである。いや、物証に基づいた厳格な判断が求められるのである。

 今回の事件の場合、公判過程で取り調べ中のビデオが公開された。公開されたそれはすべてではなく、ほんの一部に過ぎないという。テレビに映し出されたそれは、(少なくとも私が知るかぎりでは)被疑者が犯罪を認めた部分だけであった。

 取り調べの可視化がよく言われるが、公開されたのは捜査側に有利≠ネ部分だけだったのではないか。無実を主張したはずの被告が、犯罪行為を否定した部分が出てきていないからだ。一部を公開し、「可視化した」ことを裏付けるための単なるアリバイ≠セったのではないかと思いたくなる。

 裁判員制度にもとづいておこなわれた今回のこの裁判も、裁判員の意見が判決に反映した。担当した裁判員は、前述したとおり「ビデオを見て有罪を確信した」と言っている。物証がない、あるいは乏しい事件の場合、自白だけが決め手になる恐れが多いことは知られているとおりだ。

 事実、裁判員の一人は「評議時間の短さへの指摘も多く、女性看護師は『(読み込む調書の量など)情報量があまりにも膨大で、どう処理していいか分からなかった。振り返る時間がほしかった』と注文をつけた。」(4月8日・毎日新聞ウェブ)と発言しているように、時間も制約された中で、物証のない事件への判断は難しいものがあることは想像に難くない。

 裁判員も人の子だ。判断を間違えることもあるだろう。だがこの種の刑事事件は、判断を誤ると大変なことを引き起こす。それが死刑や無期懲役など極刑の場合、「推定無罪」の被告の人生を閉ざしてしまう取り返しのつかない誤謬(ごびゅう)となる。判断の誤りは許されないのである。

 私はそういう問題もあり、裁判員裁判について疑問を唱えた一人である。小ブログの2009年5月11日から27日にかけ12回にわたってこの問題について触れた。そのとき私は「捜査当局は裁判員裁判という形をとって、国民に冤罪の片棒をかつがせるのではないか」と懸念したが、今回の判決はそれが的中したような気がしてならない。

 栃木県警と宇都宮地検は、「足利事件」(1990年5月に栃木県足利市で女児が行方不明となり、渡良瀬川で遺体となって発見された事件。容疑者として菅家利和さんが逮捕・起訴され有罪となり服役。その後DNA鑑定で再審によって無罪となった)で、冤罪を作った前科≠持っている。この事件と同じことを繰り返しているのではないか、疑問は膨らむばかりだ。

★脈絡のないきょうの一行
日本の最も所得の低い層の所得は中程度の所得層の4割で、一般的な子育て世帯の所得の半分にも満たない(国連児童基金報告書)。格差は広がるばかりだ。
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2016年04月13日

11326 釈然としない、栃木女児殺害事件判決B

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年04月13日
11326 釈然としない、栃木女児殺害事件判決B

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 本題から少し離れるが、ご容赦いただきたい(村上国治さんとの関連は後段に収録)。

 村上国治さんのこの話しを活字にするのは初めてである。村上さんは不慮の事故ですでに亡くなって(1994年)おり、この話しを証明することはできない関係上、私は公にすることを避けて来た。しかしこの事件に触れて、冤罪ではないかという疑念がムクムクと起き上がり、自白に到るヒトの精神状態を推察するにあたって、国治さんの事例を出す必要があると感じたのだ。

 国治さんが自白をしようと思ったことを語った動機は、「日和見」に関する議論のときだった。日和見主義は「悪」なのかという議論であった。その時の彼の言葉を私は鮮明に覚えている。「日和(ひよ)るということは人間的なことだと思う」というのが国治さんの主張であった。

 その理由として彼が挙げたのは自分の経験だった。「私はウソの自白をしようと思ったことが何回かある。それは取り調べ検事から、ばぁちゃん(彼は母親のことをこう呼んでいた)が心配している。ばぁちゃんに心配かけるのは親不孝だ、と言われたときだった」と当時を振り返った。

 しかし彼は踏みとどまり、犯意も犯行も否定した。その結果が、網走刑務所も含めて18年余にわたる獄中生活であった。「自分の経験からも人間は日和見に陥ることは多々ある。その延長でウソの自白をしてしまうこともある。しかし、そのことは単純に批判されることではなく、むしろ人間的なことなのだと思う」――と国治さんは語ったのである。

 実に人間・村上国治≠轤オい発言であった。このことを、国治さんが亡くなった後年、白鳥事件の運動にかかわった人たちの集まりで、(この人もすでに鬼籍入っているが)白鳥事件の弁護団の一人として活躍された、上田誠吉さんに話したことがある。上田さんは、「村上さんのその発言は理解できる。実に彼らしい人間味ある発言だ」と、高く評価していた。

 自由法曹団の団長も経験したことのある上田誠吉弁護士が、国治さんのそういう発言があったであろうことを認めた上で、「村上国治という男は、そういう人間臭さを持った優しい人だったのだ」と評価したのである。(次回につづく)

  ※注・村上国治さんとの関係/私は、村上国治さんが仮釈放された1969年当時は不当解雇撤回闘争を展開する争議団の一員だった。この年、「村上国治を返せ」という運動が全国的に展開され、大きく盛り上がった。その運動の一環として、「白鳥大行進」と銘打って九州から北海道まで、行進が行われた。今で言う「キャラバン」である。
 その行進に私は「返せ国治」というハチマキを締めて、全行程に参加した。当時まだ22歳と若く、争議団で職場がなかったことが幸い≠オ、代表になってしまったのだ。3月から4月にかけて福岡市を皮切りに、主要都市を歩き網走刑務所まで歩いた。寒い年で、震えながら歩いたことを思い出す。雪の中の網走刑務所の面会室で、笑顔で迎えてくれた国治さんと握手したとき、その手のぬくもりが嬉しかった。
 この運動を通じて獄中の国治さんと手紙のやり取りをすることになり、仮釈放されてからも白鳥事件の再審運動にかかわりながら、交友がつづいていた。その運動の成果が「再審においても疑わしきは被告人の利益に」という白鳥決定を導き出し、その影響で何人かの死刑囚が生還しているのはご承知のとおりだ。

★脈絡のないきょうの一行
TPP批准審議、秋に先送り(読売)。またウソを並べ立てる、選挙対策かい?
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2016年04月11日

海外旅行・英仏西独(1985年)A

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年04月11日
海外旅行・英仏西独(1985年)A

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 最後に訪問したのが西ドイツのケルン。東西ドイツを隔てる「ベルリンの壁」が破壊されるのは5年後のこと。おれたちがケルンに2泊したこの頃はまだ東ドイツが厳然と存在していた。従ってドイツは分裂国家であり、西ドイツは軍事的にも経済的にも西側の有力国家であった。

 10月29日、ニースからケルンに。ケルン着が18:40。そのままホテルに直行したが、もう夜も遅い。ホテルのレストランで軽く食事してそれぞれの部屋に散った。ここでも1人1ルーム。豪華な旅だ。ケルンは第二次世界大戦で街の90%が破壊されたが、ケルン大聖堂は無事だったという。

 翌日日本大使館で西独労働事情の説明を受けた後、ケルン労働裁判所を訪れた。労働裁判所と名前はいかめしいが、街中の普通のビルの3階にある簡素なオフィスだ。おれたちに応対してくれたのは所長判事のタイレンベック氏。ケルンだけで年間1万2500件の労使紛争を処理しているのだそうだ。

 タイレンベック氏は職業裁判官だが、審議には労働者代表と経営者代表の2人の名誉裁判官が加わる。「労使名誉裁判官に任命された人は、経営者は職を辞めてもらい、労働者は州に賃金分を請求し、自営業者には日当を支払う。こうして日常的に裁判所業務に専念してもらう」。片手間ではないということだ。

 30日はほぼ観光に費やされた。有名なケルン大聖堂を見学したが、それほどの感銘はなかった。街中もいろいろ見たのだろうがほとんど記憶に残っていない。おれは金物屋みたいな店でゾーリンゲンの包丁を買った。かなりでかいもので、それをトランクに入れたまま日本に持ち帰った。あの頃は空港の荷物検査が緩やかだったんだな。買ってきた包丁は、思ったほど切れ味がよくなくてそのうち台所から姿を消した。

 かなりの値段のブランデーを3本、他にもおみやげをどっさり抱え(トランクの底にはパリの新聞スタンドで買ったポルノ雑誌も)11月1日午後5時羽田空港に帰着した。2週間の豪勢な官費旅行だった。

 団長の山本先生も、橋元さんも、事務局の及川さんもすでに鬼籍に入られた。東西ドイツは統合され、いまやEUの要の国になっている。5年後にそのドイツを訪問することになる。

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11325 釈然としない、栃木女児殺害事件判決A

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年04月11日
11325 釈然としない、栃木女児殺害事件判決A

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 偽ブランドの所持・販売につづいて再逮捕された容疑者は、捜査段階で殺害を認めたものの、裁判が始まった今年2月「被告は『殺してません』と起訴内容を否認し、無罪を主張した。」(朝日新聞2月29日)のである。

 検察側が有罪と主張する主な論点を報道から整理すると@事件の起きた連れ去り現場付近で被告が所有していた白い乗用車が目撃されていたことA通過車両の自動車ナンバー自動読み取り装置に女児の遺体が発見された現場方面へ被告が走行していたことB遺体の傷痕の一部が被告が当時持っていたスタンガンによるものと考えられることC女児の遺体に付着していた猫の毛が被告の飼い猫の毛と考えても矛盾しない――などということになる。

 これに対して弁護側は@女児の死亡推定時刻は女児の胃の内容物などから、検査側の主張と矛盾するA遺体発見現場からは女児の血液がほとんど発見されなかったB自白には犯人しか知り得ない事実がなく、自白を強いられたのが理由だ――と強調し、自白には信用性も任意性もないと反論している。

 (重複して恐縮だが)検察側の上記主張を再度、要約し問題点を整理すると@数多くある白い乗用車が目撃され、それが被告のものではないかと見られた/が、被告の車とは特定していない。A女児が発見された現場方向へ被告の車が読み取り装置に映し出されている/が、その場所を通過しただけに過ぎない可能性もある。

 B遺体の傷が被告が持っていたスタンガンによるものと考えられる/が、スタンガンによる傷を百歩譲っても、そのスタンガンが本人所有のものという証拠はない。C遺体に付着していたネコの毛は被告が飼っていたネコの毛と考えられる/が、その猫の毛はどこで付着したのか全く明らかになっていない。――ということが考えられる。

 検察側は上記のような状況証拠を事実上の「物証」としている。私は刑事事件などについて、まったくのシロウトであるが、これははっきり言って物証とは言えないと思う。全てが単なる状況証拠≠ノ過ぎないからだ。

 ではなぜ、裁判員裁判であったにもかかわらず、有罪になったのだろうか。決め手≠ノなったのは、どうも取り調べのビデオらしい。それは「裁判員たちは物証の「弱さ」を指摘する一方、『(犯行を自供した)録音・録画がなければ判断は違っていた』と話した。」(4月9日、毎日新聞)に代表されよう。

 テレビでもその一部が放映されたが、被告が殺害を認める供述の部分があった。1分足らずの短い時間で、理解に苦しんだがそれを見ながら、自白とはこういうものかと思ったものだ。ずいぶん昔のことだが、私は白鳥事件の元被告・村上国治さんと交友があった。その村上さんが「実はボクもウソの自白をしようと思ったことがある」と語ったことがある。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
G7外相が、広島の平和公園を訪問。原爆の実相をしっかり見て、核廃絶に活かしてほしい。
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2016年04月10日

奥田英朗「港町食堂」「最悪」を読む

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年04月10日
奥田英朗「港町食堂」「最悪」を読む

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 時間潰しの本屋で軽いものを読みたいと思って買った文庫本が「港町食堂」。著者奥田英朗。新潮社文庫。256ページ。税別490円。語り口は椎名誠に似ているが、食べた後に必ずその土地のスナックに行くあたりが違うし面白い。土佐の高知のスナックで「美人ママに叱られたい」と甘えたりする。

 奥田英朗という作家、恥ずかしながら初めて知った。扉の著者紹介を見たら、大藪春彦賞や直木賞、吉川英治文学賞、柴田練三郎賞ももらっている。わざわざ本屋に出向いてベストセラーになったという「最悪」を買った。講談社文庫。656ページ。税別876円。これが面白くて10日で読み終えた。

 本カバーの惹句に「比類なき犯罪小説」とあるが、確かに「比類」はなさそうだ。犯罪そのものより犯罪者の心理を描くことにウエートが置かれている。従業員2人の町工場の経営者信次郎。、上司のセクハラに悩む銀行員みどり、パチンコでその日暮らしの20歳の和也。いずれも行き場のない苦悩を背負う。

 中でも20歳の和也青年。父がアル中で母が男を作った。家族や社会には何も期待しない。危なかしいチンピラやくざの友だちと組んで金儲けしようとするが、ドジって組の兄貴分からリンチを受ける。世間的に見て一番信じちゃ駄目なものを信じるしか生き方がない。そしてどんどん深みにはまる。

 この小説が出たのは20世紀のどんづまりの1999年。新しい世紀になれば若者に希望の持てる世の中が来るかとの期待もあったが、ますます状況は悪化している。例の秋葉原大量殺人や常磐線沿線の通り魔事件は、青年の絶望感が青年自身を襲って犯罪に至ったんだとおれは思っている。

 経営の苦しい信次郎の工場で働く松村青年にも働く意欲や将来への希望がまるで見えない。無断欠勤や雇い主への無言電話で腹いせするしか感情処理の方法がない。みどりの銀行での労働も嫌なことばかり押し付けられて喜びややり甲斐とは無縁だ。そこへきて上司のセクハラだからもうやりきれない。

 そんな3人が銀行強盗という極限状態の中で共同行動を余儀なくされる。信用してない相手なのにその相手がいなければ破滅してしまう。命をたてにした究極の駆け引きが要求される。その中から生まれる奇妙な連帯感。そこら辺がこの小説の醍醐味だ。ラストは3人それぞれ希望らしきものを持って終わるのだが、ほんとのところはどうなったんだろう。和也は今もパチンコで毎日をしのいでいるのだろうか。
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11324 釈然としない、栃木女児殺害事件判決@

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年04月09日
11324 釈然としない、栃木女児殺害事件判決@

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 きのう宇都宮地裁で、「栃木女児殺害事件」の判決が言い渡された。被告は取り調べ段階で殺害を認めたものの、公判では全面拒否したという事件である。この事件で私が重視したいのは、自白≠セけで物証が何一つない、ということ。そしてもう一つは、取り調べのビデオが裁判で公開されたが、これが可視化にあたいするものかどうか、という点だ。

 考察の前に、まずその報道から。

                           ◇=◇=◇
勝又被告、「無期懲役」に表情変えず=体硬くし、前見据える―栃木女児殺害
時事通信  4月8日(金)16時18分配信


 「被告人を無期懲役に処する」。

 宇都宮地裁で判決を言い渡された勝又拓哉被告は、体を硬くし、前を見据えて聞き入った。有罪の宣告にも、表情を変えることはなかった。

 午後3時前に入廷した勝又被告はグレーのシャツに黒のパンツ姿。弁護人の隣に座ると声を掛けられ、何度かうなずいた。

 松原里美裁判長に促されて証言台の前へ。緊張した面持ちで、一度大きく息を吐いてから裁判長らに向き直り、判決を聞いた。

 判決理由が読み上げられる間は椅子に座り、手を膝の上に置いたまま。体は動かさず、表情もほとんど変わらなかった。

 6人の裁判員は一様に険しい表情で、判決文に目を通していた。
                           ◇=◇=◇

 事件のおさらいをしよう。

 栃木県今市市(現・日光市)に住む小学1年生の女児が、2005年12月1日に行方不明となり、翌2日に60q離れた茨城県常陸大宮市の山林で刺殺体となって発見された事件。捜査は難航、07年3月に遺体の複数箇所から同じ男のDNA型が検出されたことが報道されたものの、これは栃木県警の元捜査幹部のものであったという。

 14年4月、偽ブランド品を所持・販売したとして32歳の男性が逮捕され、栃木県警は女児殺害の容疑者の可能性を示唆、捜査中であることを発表。事件発生から9年目である。この事件は捜査特別報奨金の対象になっていたことから、情報提供の2人に500万円を支払った。報奨金支払いは全国的に見てもこれで2例目だという。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
バトミントン選手も違法賭博汚染。プロ野球といい、アスリートのメンタル面に問題があるのでは?
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2016年04月06日

海外旅行・英仏西独(1985年)@

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年04月06日
海外旅行・英仏西独(1985年)@

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 中労委主催「昭和60年度欧州労使紛争処理機関視察」。85年10月18日〜11月1日。総勢18人。1人80万円くらいの官費旅行だった。視察団長は茨城県労委の山本吉人会長。都労委からは、後に最高裁判事になった橋元四郎平公益委員、事務局の及川悌二さんとおれの3人。おれ48歳。

 18日8:55に成田を発ってアンカレッジで給油し、ロンドン・ヒ―スロー空港に着いたのが現地時間の19日5:20。ロンドンではマンチェスターにある労使紛争処理機関(ACAS)を訪問。空いてる時間は大英博物館の見学や繁華街のピカデリー付近をぶらつく。22日にビートルズ発祥の地リバプールへ。

 リバプール労働審判所を視察、人のよさそうな判事の話を聞く。しきりに日本の「安定した」労使関係を羨まれる。山本団長も苦笑。その夜はリバプールに泊まって翌日またロンドン。24日にロンドンを発って花の都パリに着いたのが12:30。仕事は25日からなのでその夜は団員揃ってワインを楽しむ。

 25日午前、OECD日本政府代表部でフランスの労働事情についてのレクチャー。午後はフランス労働雇用省を訪問する。係官の説明によるとフランスの失業問題(特に若年層の)は深刻なようだ。時の大統領は社共推薦のミッテラン氏だったが、労働組合のミッテラン離れも起こっていた。

 パリの宿舎はオペラ座近くのグランドホテル。重厚な高級ホテルの広い部屋を1人で占領。ダブルベッドに大の字で寝た。レストランでの夕食を終え、1人でホテル横の暗い道を歩いていたら、化粧の濃い若い女性に声をかけられた。誘いに乗っていたらどうなったかなどと想像しながら眠りに入った。

 27日9:20パリ発。南仏のニースへ。28日午前、ニース労働審判所。労働者出身のMブランク副所長判事が視察団に対応。CGTの幹部でもあるブランク氏は立派な髭を蓄え、首から勲章を下げていた。もしかすると第二次大戦生き残りのレジスタンス闘士かも知れない。そんな雰囲気だった。

 その夜は数人の団員でタクシーに乗り、ニースからモナコへ行った。山本さんも橋本さんもいた。モナコでカジノに入り、スロットマシンとルーレットをやった。橋元さんがスロットで大当たりをしてコインを山ほど獲得。カジノで儲けた最高裁判事というのは話として希少価値があるんじゃないかな。もっとも、その時は数年後に最高裁判事になるとは本人も思っていなかったろうけどね。

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