2016年07月30日

年金積立金の株式運用は即座に止めよ

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年07月30日
年金積立金の株式運用は即座に止めよ

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 既に分かっていたことではあるが、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による、年金運用損失5兆3000億円(2015年度)というのは頭にくる。「年金運用損5.3兆円」「15年度 株価下落が影響」(30日付『毎日』1面)。「株価上げ狙い裏目」「国民の不安強まる」「短期損失『給付に影響せず』」「薄れる株価上昇期期待」(同6面総合・経済面)。

 運用資産の総額は134兆7475億円で、前年度より2兆7294億円減(マイナス3.81%)。損失を資産項目別に見ると、外国株式3兆2451億円、日本株式3兆4895億円、外国債券6600億円。一方国内債券は2兆94億円の黒字である。以前は国内債券主体の運用だったのに14年10月から株式重点に変えた、そのしっぺ返しが今回の大幅損失につながっているのは間違いない。

 何故株式重点の運用に切り替えたのか。アベノミクスを維持するためである。アベノミクスの実績を示す指標として株価の高騰がどうしても必要だった。アベノミクスの当初は日銀の垂れ流し金融緩和のおかげで株価が上がったが、そんな見せかけの「景気回復」が続くわけがない。すぐ株価は下がり出した。

 そこで安倍首相と塩崎厚労相が、株価つり上げのカンフル剤として目を付けたのが140兆円もの運用資金を有する年金積立金である。それまで投資先として安全とみなされていた国内債券を縮小して国内外株式への投資幅を運用全体の24%から50%に倍増した。この巨額のGPIF資金を証券界では「くじら」と呼んでいる。

 どんな運用をしているか。アナリストの末沢豪謙氏は「海外投資家は1年間で日本株を5兆1000億円売ったが、GPIFはその半分近くを買っている。GPIFが買わなかったらさらに株価は下がっており、株価上昇につながらなくても下支え効果は大きい」と分析する(30日付『毎日』)。

 何のことはない、日本株を買って大儲けした外国ヘッジファンドが利益を確保するために売り抜けた穴を、おれたちの年金積立金で埋めていたのだ。政府やGPIFは「短期の損益が多少へこんでも受け取る年金には影響が出ない」と強弁するが、問題の本質はそんなことではない。

 例えば投資先の筆頭は国内ではトヨタ(1兆5499億円)、国外ではアップル(6025億円)だ。いずれも世界を股にかけて稼ぎまくる超独占企業だ。おれたちはそんな連中の企業資金のために年金を積み立てたのではない。即座に年金積立金の株式運用を止めていただきたい。
posted by マスコミ9条の会 at 22:29| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

海外旅行・ベトナム(1996年)B

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年07月29日
海外旅行・ベトナム(1996年)B

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 23日午前はフォンガイの露天掘りの炭鉱を見学。途中、昨日の台風の中をハロン湾で泳いでいて水死したというロシア人の死体が海岸に打ち上げられているのを見た。蝋のような顔色で腹が異常に膨らんでいた。

 なんとも広大で荒々しい炭鉱風景だ。台風のため休業で人影はなかった。午後短時間のハロン湾クルージングを楽しむ。台風直後だというのに波は静かだった。ハロン湾でもう1泊して24日午前にバスで出発、ハノイへ。ハノイで2泊したのだが、記憶も記録も無い。

 旅の最後にニヤンザン新聞社を訪問した。テープに感想が入っているが、「とうとう8日間のベトナムの旅も終りに近づきました。(25日)午前中ニヤンザンへ行って、国際部副部長に会って新聞の発行状況をいろいろ聞きました。全体で20万部の発行部数ということで、経営的にもこれからが大変なようです」と味もそっけもない。26日、バンコクで飛行機を乗り継いで帰国の途へ。

 「ギャラクシーホテルで最後の荷物整理。これから空港へ行って、8日間お付き合いをしてくれたガイドのアンさんと別れてバンコクへ向かいます。この8日間で知った重要な知識としては、バイクが突っ走る、横断歩道も信号も無い道をどう渡るかということで、これは大変勇気と運動神経の要る作業です。しかしびくびくしないで渡っているとむしろ相手が気にしてよけてくれるわけでして、これは重要な発見です。

 10時半になります。かなり暑くなってきてこれからの移動の過程が思いやられます。去るとなるといささか離れがたい感情に襲われます。8月18日に日本を発って10日間の旅が終わりに近づいています。バンコク国際空港36番待合室。まあいろいろありました。猛烈台風下の鉄板だけの渡し舟は怖かったですね。ま、命を失わないでここまで体を運んでくることができたことに感謝しなくちゃ」。

 22:15発の深夜便でバンコクを発ち、27日の早朝6:10に成田に無事着陸。ご苦労さんでした。

posted by マスコミ9条の会 at 22:27| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月27日

11464 「ポケモンGO」――ゲームやるなら場所を選べ

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年07月27日
11464 「ポケモンGO」――ゲームやるなら場所を選べ

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 込み合った電車の中。左右前方の二人が、しきりに指を動かしている。知り合いどうしだとは思えない。背中に何かが当たる。真後ろの人もスマホをいじっているようだ。不快だから、電車の揺れに乗じて場所を移動して、向きを変えてみるとこれまた、先ほどの二人と同じゲームをやっていた。

 何をしているか、お分かりだろう。「ポケモンGO」だ。

 評論家のやくみつるさんは、テレビ番組のなかで「もし都内で『ポケモンGO』禁止を言う候補者がいたらすぐ投票する」と一言。続けざまに「(VTRの内容に)こんなの愚かでしかない」「こんなのに打ち興じている人を心の底から侮蔑します」(7月25日・J-CASTニュース)と語ったという。

 かなり手厳しいが、確かにこの現象はヘンだ。ずいぶん昔の話しで恐縮だが、「インベーダーゲーム」というのがあった。これはかなり流行った。私も一度ならずやったことがあるが、あれは喫茶店などの限られたスペースで興じるもので、他人に迷惑をかけるものではなかった。

 ところが「ポケゴー」をはじめ、スマホやケイタイを使ったゲームはどこでもできる。電車やバス、飛行機のなかでさえ可能だ。本来便利なはずのモバイルという、外にいても情報収集が可能になった技術が、(人間が)どこでもゲームに動かされる道具化している。朝のラッシュ時間でも、スマホ片手にゲームに興じる人を見るたびに、おい、おいと眉をひそめたくなる。

 きょうの毎日新聞の投書欄に、「『ポケモン白痴化』が心配」という記事が載っている。その中で投書氏は「思考や読書や人との会話にこそ使うべき時間を、ポケモンを追いかけるのに費やす人生であっていいのか」と嘆いている。同感である。

 しかし私は、ゲームを否定しているのではない。遊ぶのであれば場所を選べ、と言いたいのである。そのうちゲームに夢中になり、死に至る事故が起きるだろう。これは容易に想定できる。すでに事故が発生していることが伝えられている。

 悲しい現実であるが、ゲームをやる人のマナーが問われているのだ。歩きたばこの禁止はかなり徹底された。同様に、歩きスマホ、歩きケイタイも禁止すべきである。その流れに逆行する「ポケモンGO」。それを提供している企業のマナーも問いたい。

 歩きたばこと道路での禁煙条例を、日本で最初に作ったのは千代田区だった。その時のスローガンは「マナーからルールへ」だった。このスローガンのように、歩きスマホや歩きケイタイを禁止する条例や法律をつくり、ルール化しなければならないのか。それではあまりにも、先述の投書氏ではないが白痴状態≠ナはないのか。

★脈絡のないきょうの一行
相模原の障害者施設19人殺害事件。社会の歯車が、どこかで齟齬をきたしていないか。

posted by マスコミ9条の会 at 15:46| Comment(0) | 新聞報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

韓国労総の10万人一斉ストに思う

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年07月26日
韓国労総の10万人一斉ストに思う

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 この暑いさなか韓国の労働組合ががんばっている。ネットに配信されたハンギョレ新聞から抜粋する。まず写真が凄い。説明文「20日午後、汝矣島の産業銀行前で民主労総の組合員1万人が出席したなか開かれた『一斉スト 総力闘争』首都圏大会で参加者がスローガンを叫んでいる」。

 「全国民主労働組合総連合(民主労総)が20日、政府が推進中の労働改革と成果年俸制に反対する大規模な屋外集会を開いた。蔚山(ウルサン)では現代自動車と現代重工業の労働者6万人余りが23年ふりに同時ストライキを行った」。現代自動車と現代重工業と言えば韓国産業の中枢だ。そこで6万人が結集するストだというから、日本の労働組合の現状から考えると目のくらむような話だ。

 「民主労総は20日午後、ソウル・汝矣島(ヨイド)の産業銀行前で『労働改悪・成果退出制度廃止、労働基本権保障、ハン・サンギュン民主労総委員長釈放』を掲げ、首都圏一斉ストライキ総力闘争集会を開き1万人余りが参加した。民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行は、大会辞を通じて『我々の闘争を非正社員の現実を無視した闘争と罵倒する者がいるが、非正社員を大量解雇と死に追い込んでいるのは政権と資本』とし『一斉ストライキは朴槿恵(パククネ)政権の不正を阻む正当な闘争』と主張した。。

 事情がよく分からないので推測だが、こういうことが言えるのではないか。今回の10万人余を結集した韓国のストは「労働改悪、成果年俸制(成果退出制)の廃止」を求めたものといえるだろう。ここで言われている成果年俸制と成果退出制が同じものかどうか分からないが、いずれにしても日本の成果型賃金の系譜のようだ。賃金を時間や労働密度などの客観的物差しでなく、使用者の恣意にゆだねるということだ。

 「ハン・サンギュン民主労総委員長釈放」との要求には驚いた。スト決行の民主労総の最高幹部が逮捕されているというわけだ。韓国ではストで被害を被ったとしてしばしば組合幹部を逮捕する。組合に多額の損害賠償を請求することもしょっちゅうだ。それでも弾圧にめげずにストをぶつ根性が素晴らしい。

 秋には公共輸送、鉄道、エネルギー産業の民営化反対がたたかわれる。9月27日からは、鉄道、地下鉄の組合が無期限一斉ストに入ると予告している。韓国労組のいずれの要求も日本と共通している。ダメなものはダメとストに訴える韓国と、組合の姿が見えない日本。どちらが開かれた国と言えるのだろう。
posted by マスコミ9条の会 at 07:04| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月25日

海外旅行・ベトナム(1996年)A

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年07月24日
海外旅行・ベトナム(1996年)A

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 結局島(ライオン島)の観光売店で果物をふるまわれ、宣伝に乗せられてみんなお土産を買わされた。おれは1本2ドルのコプラ酒を買った。試飲した時はからだに効きそうな気がしたが、帰国して飲んでみると薬臭くて飲める代物ではなかった。島の水路を6人乗りの小舟で下ってメコン本流に出、待っていたクルージング船に戻る。船はそこから帰路につき、出航した船着き場へ。1時にバスに乗り換える。

 メコン河畔の町ミトのレストランで海鮮料理の昼食を食べた後、ホーチミンへ。突如スコール。たちまち道路が川のようになる。物凄い渋滞。30分全然動けない。路線バスから人が降りて歩き出す。水しぶきをあげるバイク。やっと市内に入りスーパーやお寺に寄る。ホテルに着いたら夕食の時間だった。

 8月21日、統一会堂(旧大統領官邸)見学。「いま統一会堂の地下にいます。地下放送局があります。秘密の入り口がありますね。大統領さんが戦局危うくなった時に寝る宿直室、実は奥さんと喧嘩をした時に寝たのではないかという説明でした。こんなところに逃げ込むようになったらおしまいだな」。

 午後はクチへ。べトコンが米軍への奇襲に使った地下通路。入ってみろというから入ったが真っ暗で腹がつかえて前へ進めず息苦しくなる。閉所恐怖症のおれは死ぬ思いをした。よくこんな洞窟を武器を持って走ったものだ。もっともそのくらいできなければあの強大なアメリカ帝国主義に勝てるわけがない。

 その夜は船上レストランで夕食。二胡の調べに乗ってベトナムの民謡が。歌っているアオザイ女性のなよやかで美しいこと。帰りはホテルまでタクシーに分乗したのだが、おれたちの乗ったタクシーの運転手が法外な運賃をふっかけてきた。ドアを開けて大声を出したらホテルの従業員が飛んできて運転手に何か言い、正常運賃になった。ホーチミン市は旧サイゴンだけあっては怖い街だ。

 22日はハノイへ飛び、昼飯を食べてバスでハロン湾へ向かった。かなり広い川をフェリーで渡る。ちょうど台風来襲で物凄い暴風雨に見舞われ悲鳴を上げた。夕方やっとハロン湾の見えるフォンガイに辿り着いた。
posted by マスコミ9条の会 at 00:45| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月22日

トランプ氏の米大統領候補指名に思う

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年07月22日
トランプ氏の米大統領候補指名に思う

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 米大統領候補として共和党の指名を受けたトランプ氏の思想は間違いなく右翼である。それなのに労働者・労働組合の支持があるというのが理解できなかった。トランプ指名を報じる21日付『毎日』が、おれの疑問に答える解説記事を書いている。「白人不満層が支援」「労組 民主からくら替え」。

 トランプ氏が共和党候補の座をつかめた一因は「労働組合への食い込み」だという。背景には米製造業の没落と失われた職や低賃金の実態がある。「今までずっと民主党に投票してきた。俺らのような労働者階級の味方だと思っていたから。悲しいけどくら替えする」(オハイオ州トランブル郡の電気技術者)。

 トランブル郡は製鉄と自動車部品生産の拠点だった。ところが1970年をピークにして製鋼工場は徐々に閉鎖し、自動車部品メーカーはより賃金の安いミシシッピー州や国外のメキシコ、中国に工場を移転した。最盛期に1万5000人いた自動車部品メーカーの従業員は数百人になってしまった。

 そんな中でトランプ氏は「工場を海外に移転する会社は罰する」とのスローガンを掲げた。過激で実現不可能に思える主張だが、閉塞状態の労働者には魅力的に映った。「トランプしかいない。政治を激変させなければいけない」(34年間自動車部品メーカーで働いて退職したメル・リドルさん)。

 トランプ氏は違法移民を防止するためにメキシコ国境に巨大な壁をつくると公言した。移民労働者や難民が国内労働者の職を奪い、賃金を切り下げているという主張は貧しい人たちの中に入りやすい。英国のEU離脱の論理もそうだった。しかしそれは事の本質を衝いた議論ではない。少なくとも労働組合が安易に取り入れるのは危険だ。歴史的に見ればナチス・ヒットラー時代に逆戻りしてしまう。

 日本ではどうか。トランプ氏と並んでもひけをとらぬほど右翼的な安倍晋三首相がなかなか人気が衰えない。選挙で「圧勝」する。もちろん、メディアが自民党の争点隠しに協力したためでもあるが、アメリカやイギリスと同じように「現状不満層」が「強い日本」に期待している心理も否定できない。

 いま都知事選の真っただ中だ。この選挙を「現状不満層を誰が、どんな政策で獲りこむのか」という観点から見る必要があると思う。「強い日本」を志向するトランプ的右翼陣営に負けるわけにはいかないからだ。
posted by マスコミ9条の会 at 13:23| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

11463 がんばる、ばん馬

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年07月22日
11463 がんばる、ばん馬

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 マジック・ミュージアムのテレビ報道が、ユーチューブにアップされています。
https://www.youtube.com/watch?v=5uO7zedFBDE
か、これでダメでしたら『HBC「今日ドキ」マジックミュージアム特集』を入力して検索してみてください。

 前回の報告のように、17日に帯広のばんえい競馬場を訪ねた。第1レースだけを見て引き上げたが、そのときの「6番」の馬ががんばった。その模様をお伝えしよう。

【パドックにて】
160722-1.jpg

 パドックでは普通どおり。ゆっくりと歩いていた。

【スタート直後】
160722-2.jpg

 二つ目の坂道の手前。各馬とも一息入れるために小休止。この辺りまでは横一戦。力を蓄えなければ、次の坂は上れない。

【上り坂の途中】
160722-3.jpg

 6番はかなり疲れたようだ。前足を折り曲げて休んでいる。すでに苦しそうに見える。

【ピークには立ったが】
160722-4.jpg

 いったん、ピークまではかがんばったが、力尽きたようだ。止まってしまった。この時点で他の馬はゴール近くまで進んでいる。

【ついにダウン】
160722-5.jpg

 疲れたのだろう、ピークでダウン。ストライキを起こしている訳ではない。何回か、ばんえい競馬は見ているがこういう光景は初めて。

【それでも立ち上がって】
160722-6.jpg

 精根使い果たしたと思ったが、立ち上がった。しっかり前方のゴールを見ている。つい、「がんばれ、がんばれ」と叫んでしまう。

【ゴールめざして】
160722-7.jpg

 橇のひもを短くしてもらい、砂ぼこりを立てて、なんとかゴールイン。競馬場いっぱいに拍手がなり響いた。

 坂道のピークで倒れたとき、もうダメだろうと思った。が、前に進まなければならないという習性だろうか、立ち上がった。騎手は橇と手綱の紐を短くした。こうすれば、力が入るのかもしれない。

 あの必死さは、なんだろうか。「走らなければならない」という本能がはたらいているのだろうか。(コースの都合上、出来ないのかもしれないが)リタイヤしないでゴールを走り抜けた。そのひたむきさは、感動ですらあった。よくぞがんばった。

★脈絡のないきょうの一行
イチロー、メジャーで3000本安打まであと「4」。金字塔へ一歩、一歩。

posted by マスコミ9条の会 at 13:21| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月20日

海外旅行・ベトナム(1996年)@

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年07月20日
海外旅行・ベトナム(1996年)@

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 18年ぶり3度目のベトナム。96年8月18日〜27日。93年6月に満56歳で会社定年になり、その後95年11月までは都労委委員。ほぼ毎日仕事があり、賃金(報酬)も45万円ほど出た。95年12月以降はまったくの無職。女房の扶養家族になった。なんやかやと連日用事で出歩いていたけどね。

 ベトナムは3年前の中国と同じ全印総連の川村好正さんの企画で、映画の堀江さんや民放の川村女子、その友人、全印総連の佐野さんら10人ほどのメンバーだった。うちの女房は参加しなかった。この時のメモや旅行日程表などどこかにとってあると思うのだがみつからない。かわりにテープがあった。

 8月18日午後に全日空便で成田を発ってその夜はバンコク泊まり。旅行社の手配違いで空港で現地ガイドと会えずに苦労した。やっとホテルに辿り着く。翌日ホーチミンへ。18年ぶりのホーチミン市は自転車が少なくなってオートバイが道を占領していた。20日は朝からメコン川のクルージング。

 「ベトナムで2日目の朝、いい天気です。午前11時メコンデルタのクルージングに出ました。茶色い細かい粒子、水は茶色ですがとてもきれいです。椰子の実を飲みました。ちょっと酸っぱく牛乳のような感じでおいしいのですが、なにしろ生温かく、喉に抵抗がありちょっと飲みきれません。

 メコン川は対岸まで3キロ以上あるそうです。中流に島がいくつかあって、島伝いにクルージングをやるようです。そんなに深くないようですが、ま、とにかく大変な広い川です。これから70キロ遡るそうです。並走している船に西洋人のおばさんが乗っていてやはりココナッツを飲んで顔をしかめています。

 エビを獲る定置網がありました。手足の長い大きなエビが獲れるそうです。水の中に3人浸かっています。衣類のままですが、何してるのかな、体洗ってるのかな、衣類の方を洗っているのかも知れません。あ、手を振ってますね。対岸に大きな工場が見えてきました。BBIKCと書いてあります。

 島に寄るようです。たいして大きい島ではありませんが、この島だけで6000人住んでいるそうです。職業は漁師。とっても綺麗な建物が見えます。どうやらそこへ船が着くようです。着きました。今から上陸します。ブーゲンビリアの花が咲いています。確かに観光客が喜びそうな島です」。
posted by マスコミ9条の会 at 12:49| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

11362 マジック・ミュージアム誕生B止

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年07月20日
11362 マジック・ミュージアム誕生B止

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 マジック・ミュージアムは日本で初めての設立になるという。もしかしたら、世界で初めてではないか、という人もいる。それだけにメディアも注目している。新聞報道がどうなっているか、その切り抜きが紹介してある。これもまた、多様だ。宣伝効果に期待したいところである。

【新聞報道の切り抜き】
160720-1.jpg

 開館に先立って前日15日の夜、レセプションが開かれた。これにも参加させていただいた。ジミー忍さんの奥さん、こまだまこ(本名・駒田昌子)さんをはじめ、地元の人たちがたくさん集まっていた。帯広に到着したのが遅くなったため、座る場所をスタッフの方に追加していただくほどの盛況であった。

 その座ったテーブルが、メインの場所。やや気おくれしたが、同行の野田さん一家とその場所を占拠=B現役プロのマジックを見せていただくなど、なごやかな時間となった。レセプションの締めは、一本締め。翌日、前述したように博物館を訪ねた。レセプションの写真は以下。

【ミュージアムの成功を願って一本締め。右から3人目が館長の坂本和昭さん】
160720-2.jpg

 新しい試みである。マジックという文化を後世に伝える、意味のある大きな試みである。この種のものは普通、東京が出発点になる。が、今回はマジックの存在を北の地から発信するという、角度を変えた試みとなった。今回はセミ・オープンで来年、グランドオープンをめざすという。成功を祈りたい。ちなみに入館料は500円。これは価値ある。多くのみなさんの訪問をお願いしたい。

 マジック・ミュージアムの次は、帯広のもう一つの観光地・ばんえい競馬場を訪ねた。ばん馬たちの、レースへの必死さに涙が出た。そのことは次の機会に報告したい。1レースだけを観て、ばんえい競馬場から今度は大急ぎで札幌へ。2日目の宿泊は札幌であり、その夜、市内の北光教会で「宮澤・レーン事件」の被害者、レーンさんの没後50年の「集い」に参加した。

【ばんえい競馬】
160720-3.jpg

 会場となった教会にはレーンさんにゆかりのある人たちがたくさん集まっていた。在りし日のレーンさんを偲んで、一緒の時を過ごした人たちが思いを語っていた。「レーンさんはスパイをできるような人ではなかった」――その発言の重さに、改めて同じことを繰り返してはならない、そんなことを考えていた。

 北海道からの帰り道、ふと「平和」が気になった。もしも戦争という事態になれば、ばんえい競馬やマジック・ミュージアムは国権によって禁止されるだろう。それは歴史が証明している。「歌舞音曲の禁止」は、文化の発展の禁止でもあった。

 戦争はヒトを殺すだけでなく、文化をも壊滅させる。日本で初めて設立された、帯広のマジック・ミュージアム。戦禍にまみれさせることなく、いつまでも残したいし発展して欲しいものである。

★脈絡のないきょうの一行
きょう、八海山で滑落死したY君の一周忌・命日。改めて、Y君、優しさをありがとう。
posted by マスコミ9条の会 at 12:46| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

反原発が嫌だから自主投票?

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年07月19日
反原発が嫌だから自主投票?

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 野党4党統一の鳥越俊太郎都知事候補が37年ぶりの革新都政奪還を目指して奮闘している。それなのに本来革新都政の一翼を担うべき労働組合の「連合東京」が、支持政党の民進党の方針に逆らって「自主投票」を決めた。政党に従属しないということは見上げた話だが、ことはそんなレベルの話じゃない。何故自主投票なのか。7月14日に発表された連合東京杉浦賢次事務局長談話を見てみよう。

 「連合東京は、『今都知事選において各政党は、国政における党利・党略に基く対決軸を都政に持ち込むのではなく、東京都民のために、その枠を超えてオ―ル東京の発想で対応すべきである』との認識で対応を図ってきた。しかし、告示直前までの参院選における激しい戦いの影響もあって、こうした私たちの思いは残念ながら通じず、自民党は分裂、民進党は候補者擁立に日々迷走を繰り返しながら、国政と同様に野党共闘という全面対決の構図となった。このような状況の中で、連合東京執行部として

 @東京都がおかれている現状の中で、連合東京が今都知事選で特定の候補者を支援することは、国政のような与野党の対決姿勢を助長することとなり、妥当ではないと判断する。
 A連合東京が都知事選候補者の支援を判断する最も重要な視点は、連合東京の政策を東京都政に反映できる候補者かどうかであるが、今回は、そのことを検証し組織的理解を得るための時間がない」。

 よって「自主投票とする」というのである。連合東京は1年半前の都知事選で、民主党からの反原発細川候補の推薦要請を拒否してあの金権舛添を推した。その結果の反省がまったくない。いずれにしても反原発はどうしても困るのだ。何故なら連合東京の主力単産は電力総連東電労組なのだから。

 国政の対立構図を都政に持ち込まない、というのだが要するに反原発の勢力には与(くみ)しないということなのだ。今度の都知事選でも、ついこのあいだまで東電の社外取締役をしていた増田寛也候補が出ている。本来なら増田推薦で行きたいところだがさすがにそこまでは言い切れない、というだけの話だ。

 おれとしてはそんな連合東京に「オール東京」なんて言葉は使ってほしくない。「オール○○」の元祖は「オール沖縄」だ。その意味するところは米軍基地の拡張に反対するという大義の旗の下に結集するということであって、味噌もくそも一緒にするというのとはまったく無縁だ。都政を安倍政治の思うままにさせないという点では鳥越候補こそオール東京なのだ。
posted by マスコミ9条の会 at 06:28| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

11361 マジック・ミュージアム誕生A

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年07月19日
11361 マジック・ミュージアム誕生A

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 衣装ケース前の通路に、水が流れ落ちる絵が貼りつけてある。これがクセもの。気づかずに通り過ぎてしまう恐れあり。この絵は特定の場所に立つと、断崖絶壁の真上にいるように見えるのだ。からくり屋敷≠ノ置いてあることが多いが、かなりリアルである。

【危ない!】
160719-1.jpg

 さらに進むと、図書室みたいなものが表れる。マジックに関する本や資料など15000点に達するという。本だけでも5000冊。よくぞ集めたものである。これは圧巻だ。図書館にはない資料もあるだろう。このコーナーを訪ねるだけでも、博物館に来た意味がある。

【ものすごい量の本と資料。通路両側に並んでいる】
160719-2.jpg

 次のトランプコーナーにも驚かされる。マジックにトランプはつきものだが、よくもまあ集めたものだ。使い込んだものもあれば新品もあるという。大きさもさまざまだ。前述の昨年12月に訪ねたときは、部屋に並べてありかなりのスペースを占拠していた。どうやって整理したのか興味があったが、カベを利用したのだ。

 トランプにもいろいろあることが分かる。ヌードの女性のそれもあり、ちょっと楽しみ。930個に圧倒される。トランプを使っているマジシャンの姿をイメージすると、これまた楽しくなる。

【すごいぞトランプのカベ=z
160719-3.jpg

 ポスターにも驚かされた。その古さは素人目にも分かる。海外の物(と思われる)もある。初代引田天功のポスターに目を引かされた。1979年の大晦日、45歳の若さで亡くなっているが一世を風靡した。残念ながら私はそのショーを見る機会にめぐり合えなかった。この引田天功のショーで、坂本和昭さんは助手を務めたことがあるという。(次回につづく)

【マジックショーなどのポスター】
160719-4.jpg

【初代の引田天功】
160719-5.jpg

★脈絡のないきょうの一行
19日、北朝鮮がミサイル発射実験。米韓への当てつけだろうが、断固、抗議。
posted by マスコミ9条の会 at 06:26| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月18日

11360 マジック・ミュージアム@

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年07月18日
11360 マジック・ミュージアム@

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 北海道帯広市に新しい観光スポットが生まれた。「マジック・ミュージアム」がそれだ。16日にセミオープンした。ここの館長・坂本和昭さんは「北大生・宮澤弘幸『スパイ冤罪事件』の真相を広める会」の幹事となっている。その関係もあり開館祝いもかねて、行ってみた。

 この坂本さんが前述「真相広める会」の幹事になった経緯を、少し説明しておいたほうがいいだろう。坂本さんは、帯広の中心部に建っているビルのオーナーである。地元商工会の役員をやったり、帯広ではすっかり有名になった「北の屋台」構想の提唱者の一人である。

 その彼が、ずいぶん前だが商工会の人たちと一緒にアメリカに渡ったことがある。そのとき、北大生・宮澤弘幸の妹・秋間美江子さんにお世話になったという。その関係もあり、「真相広める会」を作ることになったとき、「お世話になった秋間さんのために」ということで会の役員になってくれ、帯広にも会員を増やしてくれた。実に義理堅い人である。

 その関係から、私は坂本さんと付き合うようになった。ちなみに、坂本さんは高校生の頃からマジックに興味を抱くようになり、大学時代にプロのマジシャンをめざしたが、父親の稼業を継がなければならず諦めて帯広にもどったらしい。

 大学時代、師事した「ジミー忍」さんがマジック関係の資料を大量に持っており、ご自身のそれらと合体して博物館をつくる構想をもち、準備を始めたという。90年代のころである。ところがジミー忍さんは病で亡くなり、その奥さん・こまだまこさんの協力を得ながらこつこつと資料集めをして、開館にこぎつけたのである。

【お知らせチラシ】
160718-1.jpg

 前説が長くなってしまったが、ミュージアムを紹介しよう。中に入ると人形たちが待ってくれている。マジックにちなんだそれらが大量に飾ってある。実に多様で、見ていて飽きない。その人形の名前を全て言い当てる人がいたら、表彰ものだ。心和む。

【大量の人形たち】
160718-2.jpg

 人形ケースの上の方も見ていただきたい。モナリザの絵や子どもの写真が飾ってある。「なんだ、写真か」と素通りしないで、角度を変えて見て欲しい。ぎょっとするようなものが出てくる。これは見てからのお楽しみ。すでにマジックが始まっているのだ。

【実際に使われた衣装も】
160718-3.jpg

 次に衣装ケースが出てくる。師匠のジミーさんや坂本さんご自身が実際に使ったものもあるという。昨年12月に訪ねたとき、準備の最中だったがハトはどうやって衣装にしまい込むのか説明してもらったことがある。そのときはケースに入っていなかったので、現物で説明していただいたが、実によくできていた。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
上野公園の国立西洋美術館が世界文化遺産に登録。世界遺産登録が増えると、ありがたみが減るなー。
posted by マスコミ9条の会 at 12:42| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月17日

野党共闘への連合の姿勢を憂慮する

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年07月15日
野党共闘への連合の姿勢を憂慮する

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 ファドとはポルトガル語で「宿命」とか「運命」とかいう意味だそうだ。ギターラという普通より少し小型のポルトガルギターの伴奏で独特の旋律を奏でる。もちろん歌詞は分からないが、おれには「私がこんなに愛しているのにあなたは再び遠くへ行ってしまった。世界中干からびても私の涙は涸れることはない」という風に聞こえる。これもテープに録った。今でも時々聞いてポルトガルを偲んでいる。

 それからもう一つ思い出すのは、今は亡き加藤親至さんが転んで手を骨折したしたことだ。エストレモスの古代遺蹟を見学している時雨が降ってきた。加藤さんが石畳の坂道で転んで顔をかばって手で巨体を支えた。最初はたいして痛みがなかったようだが、その夜酷くなって救急車で病院に運ばれた。

 リスボン滞在3日で今旅行のすべてを終わり、2月24日にはパリ経由で帰国の途に着く予定だった。ところが前夜遅くなって、団長の佐藤さんが旅行社の手配違いに気がついた。リスボン発のAF機は14:35のはずなのに航空チケットは早朝になっている。4時か5時にはホテルを出なければならない。

 それから深夜までかかって旅行社とやりあった結果早朝便はキャンセルし、昼ごろの便でともかくパリまで行くことになった。パリからはチケットがとれた分だけ順番に乗りこむことにする。どうしても早く帰らなければならない人が優先だ。一行はとりあえずドゴール空港隣接のシェラトンホテルに入った。

 行き違いをこれ幸いにパリ市内まで遊びに出かけた人もいたが、おれたち夫婦は加藤さんたちとホテル内でおとなしく過ごした。結局おれたちはホテルに2泊して、27日18:30発のAF便にやっと乗れた。空席待ちのチケットらしく搭乗手続きは最後にされた。その夜は機中泊で28日9:10に成田に着く。出発時ごたごたしていたので心配だったがやはりトランクが未着だった。

 翌日航空会社負担の宅配便でトランクが帰ってきた。16日間の波乱に富んだスペイン、ポルトガル旅行がこれで終わった。

posted by マスコミ9条の会 at 11:41| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月14日

海外旅行・スペイン、ポルトガル(1996年)C

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年07月14日
海外旅行・スペイン、ポルトガル(1996年)C

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 旅行5日目、2月17日土曜日。昼はアルハンブラ宮殿、夜はフラメンコを聞きに行った。小高い丘の上に建つイスラム風宮殿。タイルのモザイク模様に目を奪われた。建物を写すプールや噴水など豊富な水が取り入れられてある。大昔、こんな丘の上まで水道(管ではない)を引いた技術は凄い。

 フラメンコは観光用のチャチなものでなく本格的な歌と踊り。佐藤一晴さんが特に選んだという。手拍子とタップでリズムをとり、主に男性が歌う。肥った女性が声を合わせる。テープで録音したのが残っている。圧倒的な迫力だ。ホテルに帰っても興奮冷めやらず飲み直したことは言うまでもない。

 翌朝グラナダを出て再びコルドバへ。コルドバで出版の今井さん、広告の江草さん、印刷の白戸さんら第二陣と合流し、バスでポルトガルとの国境の町メリーダへ向かった。

「ここはコルドバです。午後5時から6時にかけて、ローマ時代にかけられたという橋を渡りましたが、その周辺はカーニバルのようです。仮装した子どもたち、大人たちが楽しく行き交っています。6時過ぎに町の広場で仮装大会が開かれるそうで、その行列です。とっても楽しそうです。写真を撮るとにこにこして応じてくれます。さあそれではメリーダへ向かって一直線です」。

 メリーダの宿舎はパラドール・デ・メリーダ。昔の修道院をホテルに改装したもの。メリーダに着いたのが午後9時半過ぎ。腹も減ったしトイレにも行きたかった。途中でトイレ休憩をとりたかったらしいが、適当なところがなくて、カーニバルで賑わうバ―ル(居酒屋)に寄った。仮装の若者で一杯だった。

 2月19日、メリーダをバスで発っていよいよポルトガルへ。約2時間で国境を越えた。スペインの沿道はオリーブの林だったが、ポルトガルに入るとコルクの林に変わる。コルクの木は2メートルくらいの高さで、幹の皮が厚くなると剥がされてコルクに加工される。コルク生産世界一なのだそうだ。

 ポルトガル一泊目はエストレモス。静かな街だ。翌日はバスで3時間かけてリスボンへ。ホテル・リスボンに3泊して観光した。ジェロニモ修道院や欧州大陸最西端のロカ岬など名所を巡ったがあまり印象に残っていない。心にズンとくる衝撃を受けたのは小さな酒場で聞いたファドの旋律だ。

posted by マスコミ9条の会 at 13:23| Comment(0) | 新聞報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

11359 参議院選挙を振り返ってC止

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年07月13日
11359 参議院選挙を振り返ってC止

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 以下の名簿を見ていただきたい。メディア関係の委員を上部に集めてみたが、お分かりいただけると思う。労働組合の代表として、当時の連合会長が入っていることも興味深い。労働組合の口も塞いだのである。

【第8次選挙制度審議会委員名簿】
2016071214442664a.jpg

 このように大量の選挙制度審議会の委員を就任させた結果、何が起きたか。小選挙区制導入に弊害となる、メディアの批判をスルーしたのである。94年3月に答申され同法は成立した。もう一度いうが、制度の内容はかつてメディア自らが批判したハトマンダーなどと全く違わないのに、である。しかも、『政党助成金』という税金で政党を養うカネまでつけて。

 このときの議論は実に巧妙であった。同審議会は選挙制度を変更する議論を行っているにもかかわらず、新聞や放送の見出しは「政治改革」という名詞が紙面を席巻した。そのため、国民は汚職をなくすために選挙制度を変えるのだ、という錯覚に陥ったのである。

 この小選挙区比例代表制を導入する審議会にメディア代表が大量に入ったことによって、私は「メディアがルビコン川を渡った」と考えている。本来、権力を監視し批判する立場にあるはずなのに、それを事実上投げ捨てたに等しいからだ。この件以来、国会における対決法案について、メディアの意見が分かれることが多くなったし、政府寄りの論調が多くなった、と見るのは私だけだろうか。

 しかも前述したように、政党助成金を付録につけて「こうすれば企業献金はなくなる」と大嘘キャンペーンの片棒をメディアは担いだのである。ところが現実はどうだ。企業献金はなくなるどころか、増えているではないか。さらに最近では、甘利経産大臣のように口利きでマネーをポケットに仕舞い込むという、破廉恥行為も多々起きている。どこが「政治改革」だったのか、と言いたくなる。

 メディアの罪と罰は重い。重ねて言うが、ジャーナリズムとはあくまでも権力批判を貫くことである。にもかかわらず、取材を制限する特定秘密保護法制定を促進するかの報道があったことは、不幸と言わざるをえない。

 最初にもどるが、今回の参議院選挙結果について「国民がばかだから」という一言は、実に意味深い。誤解を恐れずに言えば、この現象はそういう国民が作られたことの反映なのである。しっかり見据えたい。

★脈絡のないきょうの一行
都知事選挙三つ巴戦に。鳥越さんに参議院東京選挙区の野党票が入れば、勝利。全力あるのみ。

posted by マスコミ9条の会 at 12:33| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月13日

11358 参議院選挙を振り返ってB

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年07月13日
11358 参議院選挙を振り返ってB

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 マスコミのありようについて、もう少し突っ込んでみたい。事例を示そう。衆議院に小選挙区制を導入する過程(1989年から1994年)において、マスコミが果たした役割についてである。

 かつて「ハトマンダー」と呼ばれる小選挙区制導入の画策があった。1965年の鳩山一郎(鳩山由紀夫元首相の祖父)内閣のときである。メディアは民主主義に反するとして一斉に反発、日の目を見なかった。つづいて、1973年に当時の田中角栄首相が小選挙区制導入を提唱した。通称「カクマンダー」といわれるが、これもメディアの反撃で頭を出すことすらできなかった。

 ※注・マンダーとは/1812年にアメリカマサチューセッツ州の、エルブリッジ・ゲリー知事が、自分の所属する党に有利になる選挙区割りを行った結果、その形がトカゲ(サラマンダー)に似ていたことから、知事の名前をとって「ゲリマンダー」と呼ばれるようになり、小選挙区制の代名詞として使われている。

 ところが現行の小選挙区比例代表制(94年3月に成立)導入にあたって、それまでのハトマンダーやカクマンダーと本質的には全く変わらないにもかかわらず、メディアは抵抗せずむしろ推進に回ったのである。

 何故か。やや複雑になるが以下のような経緯がある。1988年に未公開株の贈賄をめぐる「リクルート事件」が発覚した。政財界個人(マスコミ関係者も含まれていた)に、値上がりが見込まれる株の譲渡をするという形の贈賄が行われ、大事件に発展したのである。

 この事件を機に、カネのかからない選挙、政治資金の透明化などを求める「政治改革」が叫ばれるようになった。そこに目をつけたのが選挙制度だった。ここはチャンスとばかりに、「政治改革」を旗印に小選挙区制を導入を画策したのである。

 このとき政府は、ハトマンダーやカクマンダーからしっかり学んでいた。何をか。マスコミを黙らせないかぎり、コトはうまく進まないことを、だ。結果、何をやったか。なんと選挙制度審議会に大量のマスコミ関係者を登用したのである。

 小選挙区比例代表制を審議したのは、第8次選挙制度審議会であった。この審議会は89年6月に発足した。問題はこの審議会に大量のメディア関係者が入ったことである。なんと、27人の委員のうち、メディア関係者は8人となっている。しかも、審議会会長に当時の新聞協会会長(読売新聞社社長)の小林与三次氏が就任したのである。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
鳥越俊太郎さん、都民のなかに飛び込んだ。参議院で示した野党共闘の力で、知事選に勝利を。
posted by マスコミ9条の会 at 11:48| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月12日

野党共闘は今後が大事

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年07月12日
野党共闘は今後が大事

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 参院選の結果が出た。改選121議席のうち自民56、公明14、おおさか維新7で改憲派が3分の2を超えた。安倍首相は早速国会の憲法審査会を再開させ9条改憲へ向けて突っ走る構えだ。

 今度の選挙、18歳選挙権などいろんな「初もの」があったが、何といっても注目されたのは歴史上初の「野党共闘」だった。結果は32の1人区すべてで野党統一候補が実現し11議席を獲得した。前回野党はは2議席だったのだから大成功と言える。12日付『毎日』も「共闘『足し算』以上」との評価だ。

 野党共闘を主導した日本共産党は常任幹部会声明で「全国32の1人区すべてで野党統一候補を実現し、11の選挙区で激戦を制して自民党候補に勝利したことは、きわめて重要な成果です」と強調した。

 野党共闘がすべてスムースに進んだわけではない。また結果についてもいろんな評価の違いがある。それはむしろ当然だと思う。なにしろこんな本格的な野党選挙協力は歴史上かつてなかったことなのだ。おれはそもそも32の1人区全部で統一候補ができるなんて信じていなかった。それが実現した。そのことだけでも凄い話だと思う。さて野党共闘の今後だが、カギを握るのは労働組合だとおれは思う。

 民進党は今回の選挙で比例区は11人の当選だったが、そのうちなんと8人が次のように連合加盟大単産の組織内候補なのである。小林正夫(現69)=電力総連、浜口誠(新51)=自動車総連、矢田稚子(新50)=電機連合、川合孝典(元52)=UIゼンセン、難波奨二(現57)=JP労組、江崎孝(現59)=自治労、那谷屋正義(現58)=日教組、石橋通宏(現51)=NTT労組。

 比例区だけではない。選挙区も含めて民進党の選挙活動を組織的に支えているのは連合傘下の大単産である。これらのうち電力総連は原発再稼働の急先鋒だし、自動車総連や電機連合はTPP推進を叫んでいる。このような労働組合に依拠した政党と協力関係を結ぶのはかなり難儀だということは確かだろう。

 しかしそれをやり遂げたのが今回の選挙区での統一候補擁立である。それぞれの地方で大変な努力が払われたのだと思う。政党や労組などの組織だけではどうしょうもなかった難関を市民運動が突破したところが多かったのではなかろうか。改憲勢力3分2獲得でますますきな臭くなる政局をどう乗り越えていくのか。カギを握るのは民主勢力の協力共闘であり、労働組合の動向ではないかとおれは思う。

posted by マスコミ9条の会 at 13:07| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

11357 参議院選挙を振り返ってA

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年07月12日
11357 参議院選挙を振り返ってA

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 選挙結果についての、論考追加である。

 私の友人は選挙結果について、「国民がばかだから」と一刀両断した。つい笑ってしまったが、笑えないことに気づいた。見方を変えると、「バカになる状態にされているから」と言い換えることもできるからだ。もちろん生まれていなかったが、戦前の世相と似通っているのではないか、脈絡のないそんなことを考えていた。

 以前、小ブログにも書いたことがあるが、一つの国を制するには3つの分野を制すればいいという。「教育、司法、マスコミ」がそれである――ということを。この3つのカテゴリーを精査してみていただきたい。

 教育はどうか。教育の憲法ともいうべき教育基本法が改悪され、モノ言う教師は放逐される。日の丸・君が代の押し付けに反対する教師が処罰され、従軍慰安婦の記述や沖縄における日本軍による県民逆殺が教科書から消える。ゆとり教育≠ニいう名の詰め込み教育で子どもたちは塾通いを強要される……。

 大学に進学しても奨学金を借りなければならず、卒業と同時に数百万円の借金を背負い返済が始まる。そんな教育をされ、教育環境にあればモノを深く考えることすらできなくなる。実際に18歳選挙権を得た若者の40%から50%が自公与党に投票したという出口調査結果もある。あの人たちがめざしてきた教育の成果≠ナある。

 司法はどうか。イラク判決のように時折、いい判決が出ることがある。私たちは拍手するが、よく考えてみると憲法と照らし合わせてみると、ごく当たり前の判決なのである。それが光って見えるのは、権力寄りの判断が圧倒的だからである。労働裁判は、「最高裁に行ったら負ける」とまで言われ始めた。

 労働審判制度が導入された。解雇や賃金差別について早期解決をめざすという触れ込みだった。が、これもよくよく考えてみると、解雇自由≠司法面から支えているのではなかろうか。結果、労働委員会の役割が薄められている。裁判員制度も、国民の司法参加といいながら、実は冤罪の片棒を担がされる結果になってはいないか。

 マスコミに至っては、目を覆いたくなる惨状だ。「マスゴミ」と揶揄する言葉もあるが、笑っていられない。特定秘密保護法を導入するときのメディアの対応はどうだったか。自らのクビを締めることになる法律制定を促した、その神経を疑う。

 戦争法もしかりだ。集団的自衛権行使の政府解釈は無理があることは、どの角度から見ても明らかだった。しかし、それを助長し法案成立の後押しさえした。メディアの対応は二分したが、二分する問題ではなかったはずだ。変だ。どこか歯車が狂っている。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
都知事選挙候補者に鳥越俊太郎さんの名前。今の危険な政治に、居ても立ってもいられない気持ちからだろう。

posted by マスコミ9条の会 at 13:05| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

11356 参議院選挙を振り返って

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年07月11日
11356 参議院選挙を振り返って

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 参議院選挙の結果は、ほぼメディアの予想どおりとなった。意外だったのは共産党が思ったより伸びなかったことだ。政策委員長の「自衛隊予算は人殺し予算」発言が響いたのか、それともほかのところに原因があるのか。どうしたことだろう。

 選挙結果は、もう一つの問題を生み出した。改憲の発議に必要な議員の3分の2以上を、改憲勢力が確保したことだ。衆議院はすでにそうなっており、両院で発議の条件が整ったことになる。

 これは率直に言って厳しい。特定秘密保護法も、安保法制(戦争法)も事前の選挙で争点にすることなく、いきなり成立させた。TPPに至っては(成立こそはしていないものの)選挙で反対していたにもかかわらず、参加方向に傾いている。その安倍政権の手口≠見るならば、今回の選挙で改憲問題に触れなかったからと言って油断できない。

 公明党は「その議論の時期ではない」といっているが、これも信用できない。手のひらを反すことについて、説明も躊躇もしない党だから。さらに安倍首相の精神構造からすると、むしろ強行してくると考えたほうが正解だろう。しかし、恐れることはない。国会議員の発議が成立したとしても、国民投票が待っている。投票数の過半数の賛成がなければ、改憲は出来ないからだ。

 いよいよ憲法を守る正念場である。国民投票にかけられても、憲法9条は守るという構えを今から作っておくことが大事だろう。率直に言って体力に自信がなくなってきた。しかし、未来の子どもたちのことを考えると、沈黙する訳には行かない。

 もう一つ、経済問題がある。選挙戦で「アベノミクスのエンジンを吹かせる」と安倍首相は豪語した。冗談じゃない。格差がますます広がるアベノミクスは、すでに破たんしており、破たんのエンジンを吹かすということは、経済そのものの破綻に突き進むということだ。

 これは危ない。すでに懸念されていることだが、経済危機に陥った場合、一番先に切り捨てられるのが福祉だからだ。子ども、若者、年寄り、母子家庭、生活保護者、障がい者……例を上げればきりがないが、目に見えている。

 なかでも年金生活者の私にとって看過できないのは、年金基金の株式流用だ。すでに5兆円が消えたという。その事実を選挙後に正式発表する、という国民不在の姑息な手口にますますハラが立つ。株が下がったら基金を投入してつり上げる、ということを繰り返したらどうなるか、小学生にも分かる理屈だ。

 いずれにせよ、国民は自公政権とその補完勢力を選んだ。その結果がどうなるか、大筋は見えている。時代の歯車はいつか来た道へと動き始めている。それを止めるのが国民なら、前に進めるのも国民だ。今回の選挙は、悪い意味での歴史の転換点≠ノなってしまうのではないか、いやな感じがしている。

★脈絡のないきょうの一行

今度は東京都知事選挙。自民党サイドは二分したが、野党共闘の候補者選びがどうなるか。よもや二分はなかろう。

posted by マスコミ9条の会 at 07:20| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月11日

11355 6.19怒りの沖縄県民大会E止

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
16年07月10日
11355 6.19怒りの沖縄県民大会E止

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 ガマから外へ出ると、太陽の光にほっとする。ヒトは光がなければ生きていけないのだ、と、奇妙なことを考えていた。3日間で遺棄現場、辺野古新基地建設現場、普天間基地の調査、県民大会参加、ひめゆりの塔、平和祈念公園、糸数アブチラガマなど戦争の爪痕や沖縄県民のみなさんの心に触れた。改めて戦争を許してはいけない、という思いを強くした。

                              ◇
 冒頭部分で述べたが、私は長年、沖縄を訪ねることをためらっていた。50年を超えるつきあいの沖縄出身の友人がいる。その友人から「沖縄に行こう」と何回も誘われたことがあるが、断ってきた。沖縄が虐げられてきたその原因を取り除くために、自分が何も出来ていないという申し訳なさがあったからだ。

 1995年に起きた少女暴行事件のときは、何とかしなければならないという思いから、意見広告運動に取り組んだ。千代田区労協を拠点にカンパ活動を展開、琉球新報に1ページの全面広告を成功させた。イラストを絵本作家の田島征三さんに依頼した。拳を振り上げた力強いイラストが出来上がった。

 このときも、私は沖縄に行くことをためらった。

 オール沖縄の当面の目標は、「海兵隊の撤退」である。これはこれで私は支持する。が、本質的には日米安保条約による被害であり、これを廃棄することこそが真の解決策であると断言できる。私は安保廃棄論者≠ナある。政治的、経済的、軍事的、文化的にもアメリカに従属させられる日米安保条約は、片務契約にほかならず廃棄すべき対象だと思うからだ。

 安保廃棄のスローガンは遠景に追いやられ、運動もままならない状況下で沖縄を訪ねることに罪悪感のような澱が私の中にあった。沖縄に行こうと思った動機は、カミさんに押されたからである。毎年、2、3回ほど夫婦旅行をしているが、カミさんは復帰前の沖縄にパスポート持参で行ったことはあるが、復帰後はないという。私は47都道府県のうち行ったことがないのは沖縄だけになっていた。時はすでに21世紀に入っていた。

 背中を押されて初めて沖縄を訪ねた。現在の美ら海水族館が開館した2002年11月のことである。美ら海水族館や首里城などの観光地だけでなく、今回行ったひめゆりの塔なども回った。戦争の傷跡は小さくない動揺を私の中に起こしていた。

 二度目の訪問は定年を前にした2007年4月だ。このとき私は47都道府県の最高峰すべてを踏むという課題があり、沖縄だけが残っていた。沖縄県の最高峰は石垣島の於茂登岳(おもとだけ 標高525.5メートル)である。早朝、於茂登岳に登ってホテルに帰ってきたら、右足のふくらはぎにヒルがまとわりついており、驚いたことを覚えている。このときは西表島や水牛車に引かれて由布島、竹富島にも行った。

 1995年に起きた少女暴行事件を契機に、普天間基地撤去・返還運動が高まり日本政府は「移転」を検討せざるをえなくなった。当初は移転先として「海外」無理なら「沖縄県外」の動きもあったが、米軍の要望もあり辺野古への新基地づくりが始まった。この動きをきっかけに私の沖縄闘争≠ヨの参加が本格的になった。

 紙数の関係もあり詳細は難しいが、「沖縄闘争」に関する私の偽らざる思いを述べさせていただいた。19日の県民大会で、本土の人たちは「第二の加害者」であると批判してくれた、玉城愛さんの腹の底から絞り出すような訴えに、耳を傾けなければならないと考えている。

★脈絡のないきょうの一行

参議院選挙結果、改憲勢力が3分の2へ。憲法守る闘いは厳しくなるが、それでも後には引かない。

posted by マスコミ9条の会 at 22:24| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マスコミ9条の会ブログ