2015年06月02日

検証・都労委「明治乳業事件」(43)

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2015年6月2日
検証・都労委「明治乳業事件」(43)

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


  2、新職分制度と移行格付試験
 前項で見たように外形的格差の存在は明らかであり、それは申立人らが基幹監督職になっていないことに主たる原因がある。ちなみに94年現在では、85年当時技能職だった申立人全員が基幹職2級までは昇格したが、相変わらず基幹監督職はゼロである(唯一の基幹監督職だった沢口は91年に定年退職している)。

 会社は「新職分制度によって昇格については『コース別管理』を採用し、コース別に最終職分を定めている。申立人らは沢口を除いて『事業所採用者コース』であり、このコースの最終職分は基幹職1級である。それにもかかわらずその上位の基幹監督職を求めるのは制度上不可能を強いるものだ」として申立の却下を主張している。以下この問題を解明したい、
 
 @新職分制度とコース別管理
 会社は、69年4月1日から旧職分制度に替わって新職分制度を実施した。これにより職分区分は旧制度の5職分から12職分に増えた。「管理企画職1級」(組合員範囲)以下の9職分は次の通り。
 「技能職」―「基幹職2級」―「基幹職1級」―「基幹監督職」―「管理補佐3級」―「管理補佐2級」―「管理補佐1級」―「管理企画職2級」―「管理企画職1級」
 
 さらに会社はこれらの職分昇格をコース別に管理するとして次の4コースをつくった。
   コース                      最終職分
  事業所採用者コース             基幹職1級
  第1種詮衡試験合格者コース        基幹監督職
  第2種詮衡試験合格・本社採用者コース  管理補佐職1級
  第3種詮衡試験合格者コース        管理企画職1級

 沢口を除く申立人らは事業所採用者コースに編入された。なお沢口は旧職分制度で「指導職」だったため移行措置として基幹監督職に格付けされた。
posted by マスコミ9条の会 at 15:51| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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