2017年06月01日

医療費削減目的のあら探し

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年05月26日
医療費削減目的のあら探し

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 千葉県後期高齢者医療広域センターから「親展」「照会文在沖」と印した封書がきた。何事かと中身を見たら「整骨院、接骨院での施術内容の確認について(照会)」という文書で「施術内容回答書」が同封されていた。おれが今年の2月に五香整骨院に通った経過をアンケート形式で回答しろというわけだ。

 「ご存知ですか?後期高齢者医療保険は整骨院・接骨院で『使える場合』と『使えない場合』があります」というチラシも入っているところをみると、おれの整骨院での治療が、医療費請求に適合しているかどうかを知るためのようだ。それはそれで分かるのだが分からないのは、この点検・照会が後期高齢者医療広域連合が直接しているのでなく、株式会社コアジャパンなる会社に業務委託している点だ。

 そこで株式会社コアジャパンなるものをネットで調べてみた。コアジャパンの自社紹介によると「柔道整復療養費 鍼灸マッサージ療養費の点検はスペシャリストにお任せください」とあり、少子高齢化社会を迎え、日本の医療費が急激に増大しているので、「療養費の適正化」「業務コストの軽減」に貢献するためつくった会社だという。設立は2007年12月、本社は大阪市西区だ。

 ここまで調べてからもう一度「整骨院・接骨院の保険診療についての照会」なるアンケートをよく読んでみた。@受診の有無、A受診金額・受診状況(何故か回数券等の割引の有無も質問している)、B受診理由(負傷の場合はその詳細)、C同じ負傷で他の医療機関にもかかっているか。かなり細かい質問だ。さらに人体図が描いてあって、そのどこを治療したか治療個所を塗りつぶすよう求めている。

 このアンケートは整骨院が提出した広域連合への請求書と実際の施術の違いを見つけて(点検して)請求を棄却する目的が見え透いている。しかもそのあら探し・点検をするのはそれ専門の株式会社なのだ。「療養費の適正化」とか「制度の公平、公正」とかいう名目で医療費節減を図るためとしか思えない。

 おれもそうだが患者はとにかく痛くてたまらないから整骨院に駆け込んだのだ。整骨師は専門家だから患者の症状を聞いて治療を行う。それが保険が利かないとか言われて膨大な金を取られるのではたまらない。整形外科へ行くか整骨院へ行くかは患者の判断だ。広域センターが自分で責任を持たず、株式会社に委託して、医療費請求のあら探しをするのは止めてもらいたい。
posted by マスコミ9条の会 at 16:47| Comment(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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