2018年03月15日

オホーツク海・流氷観光B止 

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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18年03月15日
11571 オホーツク海・流氷観光B止 

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

2日目。

 もしかしたら船が動いているかもしれないという期待を込めて、再度、網走港へ。結果は前日と同じように空振りだった。それでは、もう一つの流氷観光の拠点になっている「紋別港」はどうだろうかということで、問い合わせてみた。こちらは網走とは逆で、流氷は遠く沖まで移動しており、時間的にそこまでたどり着くことはできないという。こちらもアウトであった。

 こういう事態になった場合どうするかは、前夜相談してあった。なんと、北見に行こうというのである。平昌五輪でカーリングの選手が食べていた、あの「赤いサイロ」を買い求めようというのだ。女満別空港にも、網走港にも売り切れで存在しなかったためだ。販売元の北見に行けばあるだろうと、勝手に考えた次第である。

 その前に、濤沸湖(とうふつこ)を訪ねることにした。ここは別名「白鳥湖」ともいわれるほどたくさんの白鳥が飛来してくる場所だ。ところが残念ながら白鳥は数えるほどしかいなかった。バス3台を連ねた、中国語の客が大勢いた。

【濤沸湖にて】
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【濤沸湖の白鳥】
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 濤沸湖をあとにして、北見に向かう。とりあえずナビを北見駅にセットして走る。1時間半ほどで北見駅に到着。早速、女性陣は駅に走ったがそこにもあの「赤いサイロ」はなかった。これで諦めるメンバーではない、本店の場所を聞き出してそこへ直行した。が、ここにもなかった。店の説明によると、全国から注文が殺到し、それに追われて地元で売る分がないという。テレビの効果は抜群である。

 北見駅前で昼食をとり、この日は敗北感を味わいながら、すごすごと退却。網走にもどる途中、雪が舞い始めた。東京では趣があるが、北海道のそれは鬱陶しかった。

【JR北見駅】
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 3日目。

 北海道とはお別れの日である。午前中、時間があったため「流氷館」を訪ねることにした。流氷館は天都山の山頂にある。前日降った雪は止んで、やや薄曇りだが眼下に網走港が広がっていた。

【流氷館屋上の展望台から網走港方面】
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【流氷館入口】
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 流氷館内には、流氷そのものが保存してある。濡れたタオルを貸してもらって、その場で回すとカチカチに凍ってしまう。寒さ具合を知るにはちょうどいい。クリオネが展示してあった。まさに天使である。写真を撮ったが水槽の中にいて、失敗した(ゴメンなさい)。

 流氷館をあとにして、女満別空港へ直行。帰りはこの項の冒頭に述べたとおり、3時間25分遅れとなり、忍耐力≠試された。


★脈絡のないきょうの一行
「うちの妻が言っているから間違いない」……。この人、恐妻家か? それとも単なるアホか。
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オホーツク海・流氷観光A

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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18年03月14日
11570 オホーツク海・流氷観光A   

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

 ここ網走に初めて来たのは1969年の4月、49年前だ。遥か遠い昔になった。当時私は不当解雇撤回闘争を展開中だった。仕事をしていないという特徴≠生かして、白鳥事件の村上国治さんの釈放を求める「全国大行進」が行われ、全行程に参加したが、その最終地点が網走だった。3月から4月にかけて、北海道はまだ寒い季節だった。

 福岡市・大濠公園を皮切りに、主要都市を歩いた。今でいう「キャラバン」だ。行進の模様をはがきにしたためて毎日、獄中の村上国治さんに送った。そのときの様子は、村上さんが仮釈放後に出版した「網走獄中記」に見ることができる。札幌で大規模報告集会を開き、網走まで村上さんを激励に行くことになった。

 札幌から網走までの電車は長かった。4月上旬の北海道は雪化粧したままだった。その寒空でたたかう村上国治さんのことを思うと、胸が締め付けられる思いだった。網走駅から外へ出ると、そこは凍結の世界だった。

 刑務所の門をくぐり、2分ほど歩いた場所に設置してある面会所に入った。村上さんはニコニコと笑顔で迎えてくれ「長い間お疲れ様でした」とねぎらってくれた。もちろん、村上さんと会ったのはこれが初めてだった。人懐っこいその目に、「この人に殺人はできない」そう確信した。

 この年の6月に札幌高裁は再審請求を棄却した。その報告を兼ねて2度目の面会をしたが、そのあと11月に村上さんは仮釈放され再会の場面は東京となった。以来、村上さんとの交友は続いたが、94年11月に自宅の火事に遭いそれに巻き込まれて帰らぬ人となった。71歳だった。

 村上国治さんの再審は実現できなかったものの、「再審においても疑わしきは被告人の利益に」という最高裁のいわゆる白鳥決定≠ェ確定した。これにより死刑台から生還した人が生まれたのはご承知のとおりである。

 そんな思いのある網走刑務所は、以前見たときと同じように荒涼としていた。

【網走刑務所の門。昔、金網の先に面会所があった】
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 泊まったホテルは天都山の中腹にあった。部屋の窓から網走湖が眼下に見える。ちょうど日没の時間となり、その変化を楽しんだ。湖は全面凍結しており、ワカサギ釣りのテントが張り巡らされていた。カニがついた夕食に舌鼓を打ち、早めの就寝とした。

【ホテルから網走湖の日没風景】
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(次回につづく)


★脈絡のないきょうの一行
森友疑惑に「かかわっていたら議員も辞める」というあの言葉、改めて確認したいものだ。
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オホーツク海・流氷観光@

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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18年03月13日
11568 オホーツク海・流氷観光@ 

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

 先月22日から3日間、流氷を見ようということで網走を訪ねた。女性3人と私の仲良し4人旅となった。流氷観光は結論からいうと、勝率60%というところだっただろうか。以下、観光旅行だが報告したい。

 旅行はスタートから遅延となった。初日に流氷を見る予定にしていたため、気を揉んだがセーフであった。帰りはご覧のように大幅遅延。航空会社はお詫びとして一人2000円の「お食事券」を支給してくれた。それを活用し、ビールやジンギスカンとなって腹に納まったことはいうまでもない。

【行きは30分遅れ】
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【帰りは3時間25分遅れ】
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 女満別空港でレンタカーをゲット。雪道運転は久しぶりだったが、10分もすれば慣れた。一路、網走港へ。行くまでの間、同行者のケイタイで流氷船の運航状況を聞いてもらった。「流氷が接岸し、船が沖に出ることができず、網走港内をぐるぐると周るだけ」という回答を得た。明日はどうなるか、という質問には「分からない」。とにかく、網走港まで行ってみようということになり港を目指した。

 流氷船・おーろら号の乗り場は、道の駅と同居している。その道の駅に車を止めて、改めて様子を聞く。やはり、同じ。どういう状態になるのか、実際に見てみようということになり港沿いを車で走り様子を見る。

【停泊中のおーろら号、乗客はいっぱい】
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【走る船を背景に記念写真】
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 上記写真よりさらに右側に進んだ所で船の様子をうかがったが、説明通り、港内を周るだけだった。シャレではないが「ぐるぐる周るだけと言っていたから、2周するのかな」と笑いながらみていたら、3周目に入った。周る様子を見ているだけでは面白くないとその場を撤退、この日の乗船をあきらめてホテルへの道についた。

【流氷の海に浮かぶ水鳥。元気に潜っていた】
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【港内の流氷を割いて悠然とすすむ船】
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 ホテルに向かう途中、「網走刑務所」という看板を見つけた。時間的余裕あるということで、ここに立ち寄ってみることにした。

(次回につづく)


★脈絡のないきょうの一行
文書改ざん究明のため、辞任しないと麻生財務大臣。刑事被告と検察官が同一人物に見えるのは私だけかなー。
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2018年02月15日

少し春 

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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18年02月12日
11558 少し春  

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

 北陸・新潟地方にまたしても大雪警報。「不幸は友達を連れてくる」ということわざがあるが、いい加減にしてほしい。用水路に落ちて亡くなった人もいる。心からお見舞い申し上げます。くれぐれもご用心ください。

 その一方で、春は間違いなく近づいている。昨日、秩父・長瀞の「宝登山」(ほどさん・497m)に登ってきた。この山は、ロウバイを育てていることで有名。この季節に私はよくここを訪ねる。春を感じたいからだ。ロウバイとともにもう一つのお目当てがある。フクジュソウだ。

 北陸の方々には申し訳ないほど、いい天気になった。青い空と黄色の花びらは実にマッチする。その花を見ていただこう。

【ロウバイ】
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【フクジュソウ】
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 ロウバイは、その名の通り蝋のように光っている。触ってみると普通の花と同じ感触である。蝋細工のように見えるそれは、芸術といえる。フクジュソウは地面に生えているから、空はお見せできない。これまた可憐な花である。季語は「新年」を表すそうだが、楚々として咲くその姿は、春を呼ぶにふさわしい。

 山頂から、両神山(りょうかみさん)と武甲山(ぶこうさん)が手に取る位置に見えた。宝登山には何回も来ているが、このようにきれいに見えるのは珍しい。両神山は「日本百名山」の一つ。武甲山も含めて私は登っている。

 かわいそうなのは武甲山だ。石灰石が採取できることから山は削られ続けている。それは「秩父セメント」の原料となる。この山に登った時、山が削られることは自分が削られるような錯覚に陥ったものだ。

 時間が早かったせいだろう、人は少なく静かだ。こんなに静かな宝登山は初めてであった。春探し≠フ宝登山、ほっとするひとときだった。

【宝登山頂から両神山】
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【宝登山頂から武甲山】
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★脈絡のないきょうの一行
平昌五輪が始まった。南北朝鮮の統一に寄与することを願いたい。
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2018年02月10日

本白根山の噴火、夏だったら……

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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18年02月06日
11557 本白根山の噴火、夏だったら…… 

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

 1月23日に前触れもなく突然噴火した本白根山(2,165M)。この山には1997年8月5日と2003年7月27日の2回登っている。両方とも夏場であったが、これには理由があった。コマクサを観るためだ。この山はコマクサの育成に力を入れており、あちこちに群落を見ることができる。特に今回、噴火のあった地点近くはすばらしい。

 97年のときは今回の噴火で話題になったロープウェイの頂上駅まで車で入れたが、03年時は国道沿いの大駐車場までしか入れなかった。したがって、初回は1時間半で山頂往復を果たしている。とはいっても、2回目の03年も2時間5分しか歩いておらず、「百名山」登山としては楽なほうである。

 03年の記録を引用してみる。

                               
◇=◇=◇

 カラ釜と呼ばれるガレ場の斜面に、コマクサが群生している。5年ぶりに訪ねたわけだが、前回はこんなに多くはなかった。意図的に育てていることがよく分かる。こういう努力があってこそ、コマクサが生きていけるのだ。何やらその光景に嬉しくなる。

 本白根山の最高点まで歩く途中にも、コマクサとヒメシャジンの競演を見ることができる。赤のコマクサと、青がかった紫色のヒメシャジンが奇妙にミックスしている。それらの写真を撮りながら、のんびりと歩く。最高点には先客が休んでおりその傍らで一休み。

 早い時間に登り始めたことが功を奏したようで、下山中、かなり多くの団体とすれ違うことになり、混雑を避けることができたことに安堵感を味わう。登山客のほとんどはコマクサが目当てであることはいうまでもない。駐車場にもどり、万座温泉で汗を流して帰路についた。
              ◇=◇=◇

【コマクサ】
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【ヒメシャジン】
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 これを書こうと思ったのは、「多くの団体とすれ違った」という部分を強調したかったからだ。あの噴火が真夏であったら、御嶽山の噴火(2014年9月27日/死者・行方不明者63人)の比ではない大惨事になった可能性があった。

 本白根山は御嶽山と違って登りやすく、高山植物の女王・コマクサを見ることができるため人気の山なのだ。前述の団体のなかには夏休みということもあったのだろう、子どもたちがたくさん混じっていた。

 97年に登った時は、カラ釜を一周したため「鏡池」の縁を歩いているが、ここは今回噴火した真横にあたる。もしあのとき噴火していたら、と思うと背筋が凍り付く。山とはそういうものであり、今回の噴火は真冬であり、登山客がいなかったことが(亡くなった方には申し訳ないが)犠牲者を少なくしたと言える。いずれにしろ、登山にはそういうリスクが付き物であることを肝に銘じておく必要がある。


★脈絡のないきょうの一行
名護市長選挙で辺野古基地建設反対派の現職・稲嶺進市長が敗北。政府の執拗な攻撃で、市民も疲弊か?
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2018年02月02日

天体ショウ・皆既月食 

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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18年02月01日
11556 天体ショウ・皆既月食 

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

 昨日は皆既月食だった。天気情報は、下り坂で諦めかけていた。が、帰途、東京ドームと地下鉄後楽園駅を結ぶ陸橋に差し掛かったら、空を見上げているひとたちがいた。なんだろうと、私もその仲間に加わってみると、ジェットコースターの上に輝く月を見かけた。

 慌ててカメラのシャッターを切った。以下、その写真だが写りはイマイチでも雰囲気を味わうことができる。ぜひ写真をクリックしてみてください。

【21:33 ジェットコースターの上の月。すでにショウは始まっていたが、遠いせいだろう丸く見える】
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【21:34 上弦の月風に変身】
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【21:43 かなり小さくなった】
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【21:48 息をのむ瞬間】
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【21:50 見えなくなる寸前】
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 広い、広い宇宙で、こういう変化を見ることができるのは有り難い。これも、平和だからこそ出来ることだ。


★脈絡のないきょうの一行
年金未納7ヶ月で強制徴収へ(時事通信)。これはもうオイハギだ。国にそんな権利があるのだろうか。
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扇山(1,138M)、犬目丸(794M)

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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18年01月30日
11555 扇山(1,138M)、犬目丸(794M)

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

 1月20日、今年初めての山に登った。山梨県の扇山と犬目丸だ。扇山は中央自動車道・談合坂SAから北側方面に扇型をした山が見えるが、これである。調べてみたらこの山は1994年12月に登っており、実に23年ぶりということになる。

 このときは総勢11人の大所帯で、下山後は「君恋温泉」に泊まっている。山頂からの富士山は見事で歓喜したものだ。泊まる場所が決めてあったことから、日本酒の1升びん3本を交代で持ち歩き、宿でそれを飲んだときの旨さは忘れられない。

 23年前は電車だったが今回はマイカーを利用、鋤柄好子さんの車に同乗させてもらい、中央道上野原ICで降り県道で「犬目」まで進み、この近くの盛り土された「一里塚」の空き地に車を止めてスタートした。この一里塚は江戸時代に、目印として1里間隔で盛り土した名残りの一つだという。これは先人たちの知恵である。

 登山道に取り付いて10分足らずで、「君恋温泉」に着いた。この温泉はすでに休館になっていて営業していない。昔のことを思い出して、寂しくなった。ここからさらに進むと沢への下りに取り掛かる。せっかく登ってきたのにと、下るときの心境はイヤなものである。滝が見えた。大滝だ。高さはそうないが、立派である。その先に「大滝不動」を祀っている祠がありその横を抜けていく。

 しばらく歩くと人声がした。5、6人の集団だ。私と同じように中高年のグループで元気に歩いていた。急登がつづく。犬目丸との分岐で一休みし、扇山への道を急ぐ。最初はなだらかであるが、山頂が近づくとそれは厳しくなる。それを凌いで山頂に到着。先客が思い思いに休んでいた。

【扇山山頂風景、天気が良ければ正面に富士山が……】
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 われわれもその中に溶け込み、早めの昼食とした。今回は残念ながら雲に隠れて富士山は欠席≠セった。山頂をあとにして帰路についたが、「こんな急坂を登ったんだ」と驚くほどのそれであった。下山は今年の干支「戌」にちなんで犬目丸まで行ってみることにし、前進。分岐から10分ほどで到着。ここからの展望もなかなかいい。

 犬目丸をあとにして本格的に下山である。帰りは少し遠回りになるが、県道に出る道を選んだ。下山はいつものように足の筋肉に負担がかかる。車にもどったとき、すでに足はくたびれ果てていた。高速道路に乗る直前で、ふくらはぎがこむら返りを起こして道路わきに車を停車。薬を服用し小休止して前進したものである。5日間ほど階段を下りるときに、ふくらはぎや太ももに痛みが走り苦労した。

 風もなく、日差しもなく、富士山が見えないという不満は残ったものの、いい山行だった。

※行程/一里塚(9:00)−犬目分岐(10:15 10:25)−扇山山頂(11:15 11:50)−犬目丸(12:25 12:35)−一里塚(13:30) ▼徒歩総時間・3時間45分


★脈絡のないきょうの一行
年金未納7ヶ月で強制徴収へ(時事通信)。これはもうオイハギだ。国にそんな権利があるのだろうか。
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2017年10月02日

初秋の秋吉台、萩、津和野を巡ってきた

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年09月30日
初秋の秋吉台、萩、津和野を巡ってきた

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 26日に宇品港のグランドプリンスホテルに前泊し、27日から29日まで第38回たまたま会で広島、山口、島根を回ってきた。萩、津和野は初体験、秋吉台は新婚旅行以来53年ぶり。足腰が痛いのによく歩いた。特に秋芳洞は足場の悪い上に暗くて登り降りがきつく参った。そう言えば53年前は秋芳洞なんて見なかった。どうも当時は見物コースが整備されてなかったみたいだ。疲れたけど面白かった。

 バスで秋吉台から萩に行く途中に長戸という日本海に面した集落があり、金子みすず記念館がある。26歳で自殺したみすずだが、たくさんの童謡と一緒にこの地に観光名所を残した。記念館のほかにみすず通りとかみすず公園とかもある。彼女の意図とは違うのかも知れないが名所としては全国区だ。
 
 萩は幕末志士の街で、でかい松陰神社がある。どうもおれはこの吉田松陰という人物は好きになれない。徳川幕府を倒す、つまり封建社会を打ち破って近代国家をつくろうとしたのだろうが、どうして天皇を引きずり出さねばならなかったのか。彼には国民主権という思想がなかったんだよな。

 第一他の志士は坂本竜馬にしても高杉晋作にしても銅像が立つくらいだが、何故松陰だけ神社なのか。神様なのか。多分明治から昭和20年までの天皇制軍国主義にとって重宝な存在だったんだろうな。そんなことも考えたので、みんなは松陰神社の神殿にお参りしたが、おれはパスさせてもらった。

 津和野が島根県とは知らなかった。山口県か兵庫県と思っていた。津和野へ着くとすぐ地元ガイドに森鴎外旧宅へ連れていかれた。何の変哲もない家だ。折から照りつける太陽で汗まみれ。立っているのが辛い。そこから歩いて殿町へ。通りの両側に掘割があり、片方の堀にばかでかい錦鯉が泳いでいた。

 1978年から39年、38回を数えるたまたま会もみんな年取った。それでも今回の参加者56人、夫婦で参加が10組、亭主が死んじゃった未亡人参加者も数人いる。おれは1995年の第16回からの参加だ。99年の鎌倉、浅草、05年の日光、裏磐梯、08年の箱根、15年の富士山麓周遊では実行委員をやった。

 もう止めようかという話が出ているが、まだやりたいという人もいる。大阪の街をまだ歩いていないのでできれば歩きたいの声。問題は誰が企画運営をやるかだ。来年やる人が出てくれば継続するが、駄目なら消滅、と確認して散会した。とにかく足腰の痛みでいろんな人に助けられた。ありがとうございます。
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2017年09月19日

「のぞみ」特急券と腰痛ととんかつの話

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年09月15日
「のぞみ」特急券と腰痛ととんかつの話

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 朝から晴れているのに爽やかだ。お昼前自転車で八柱まで行き、JR武蔵野線新八柱駅の緑の窓口で29日広島―東京の新幹線「のぞみ」36号の特急券を買ってきた。27日から3日間、例のたまたま会で岩国ー秋芳洞ー萩ー津和野を回ってくる。たまたま会旅行も今回が38回、これが最後になりそうだ。

 おれは第16回(1995年10月9日〜11日)の天橋立ー伊根ー出石からほぼ毎回の参加だ。おかげで日本国中くまなく歩くことができた。初めの頃は新聞労連運動の同窓会的色合いが濃くて男ども中心だったが、次第に夫婦での参加が多数を占めるようになった。我が家もそうだ。

 八柱で特急券を買い、常盤平駅前まで快適に自転車を飛ばす(電動機付きだけどね)。足腰の痛みは相変わらずだけど自転車だけは普通に乗れる。もしこれが乗れなくなったら買い物や五香駅前のやきとり「栄」にも行けなくなってしまう。もう寝たきり状態だ。人生終わりだね。自転車様さまだ。

 駅前の千葉銀行で3万円下ろし、スーパー「TOPS」で昼飯の「かつ重」を買う。398円だ。「またとんかつなの?」と女房ドノはあきれる。痛いのは足腰で、内臓はいたって丈夫だ。3日にあげずとんかつを食ってもちゃんと消化する。このところ便秘も治って排泄も快調だ。これが一番嬉しい。

 今日はスーパーでかつ重を買ってきたが、日頃は自分で揚げる。以前は懇意の「石井精肉店」で茨城県産の豚肉ロースを買っていたが1年前に何故か廃業してしまった。今は業務スーパーでロースのブロックを買ってきて自分で厚めにカットし冷凍庫で保存している。輸入肉かも知れないが結構旨い。

 これも以前の話だが、とんかつは2枚食うことにしていた。さすがにちょっとオ―バ―になったので今は厚めのやつ1枚にしている。160度の油でじっくり揚げるとかりかりして、大げさに言えば生きてる実感を味わえる。肉だけでは野菜不足になってまた便秘になるので、とんかつにはたっぷりのキャベツを添える。

 いや量からいえば「添える」なんてものじゃないな。とんかつがキャベツの千切りで埋まるという方が正しい。キャベツは食う2時間程前に自分できざむ。ザルに入れて冷水に漬けておく。新鮮な野菜を長時間水に晒すと折角の栄養素が飛んでしまうと言われているが構うことはない。シャキシャキ感が何とも言えない。――さて今夜は女房が馴染みの魚屋さんで寿司を買ってきた。とんかつは来週にしよう。
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2017年07月28日

ウブド通信K

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年07月28日
ウブド通信K

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 7月6日に到着して今日は28日、とうとうバリを離れる日がやってきた。正味23日、日本へ帰るのは24日ぶりということになる。この間で一番いい天気だ。朝から雲ひとつない。孫たちはボンさんの運転でキンタマーニ高原へ行った。おれは相変わらず足と腰が痛いのでパス。午後まで静かだ。

 『じゃかるた新聞』を見る限りインドネシア経済は玉石混交で急成長を遂げているようだ。全国で28ものショッピングモールができる一方、東南アジアで一番と言われたジャカルタ郊外の電機製品大型店がシャッタービルになってしまったという。時代の波は想像以上に荒いらしい。自動車、石油・ガス、住宅などの分野での日本の投資は盛んなようだが、低賃金だけをあてこんだ事業進出には限界がありそうだ。

 インターネットで日本のニュースも刻々入る。安倍首相がしぶとく生き延びているのに民進党の蓮舫代表の方が先に辞任とは驚いた。民進党一党支持の連合も一部幹部が功を焦ってドジを踏み、方針転換を再転換する羽目になった。これで確実視されていた次期会長候補の逢見事務局長が失脚したらしい。

 さてバリ島23日間だが、なにせ足と腰が痛くてほとんどコテージから動けない。この間スーパーへ3度行ったのと、村の集会所でのジェゴクと踊り、村の住民の2年に1辺の祠祀りの参加くらい。あとは食事。マンデラ・ケイコさんのホテルのランチ、ワルン・スシ(寿司、日本料理)、べ・パシェ(魚料理)、和るん・あんかさ(本の交換会)、ワルン・タマン(中華)、マンガ・マドウ(バリ料理)など。

 来バリ後一週間は連日雨にたたられた。一緒に来たわくわく旅行一行が帰った後は基本的には晴れだったが、気温は低く南国という気がしない。ここは南半球なので今は秋から冬にかけての季節。朝晩は寒いくらいだ。長袖のシャツを持ってきてよかった。下着、Tシャツは毎日洗濯して間に合わせた。

 後半一週間は娘一家と一緒。おれが1号コテージで孫たちはすぐ前の2号。凌は5泊のうち3回おれと寝た。凰太はますますたくましくなった、といよりかいたずらが過ぎて言うことをきかない。ママが叱るのを見てると40年くらい前の女房と子どもたちが浮かんでくる。歴史は繰り返すらしい。

 孫たちが帰ってきたら、荷物の整理をして宿泊費などを清算し、夕飯を食べて夜8時頃空港へ向けて出発する。来た時、水が張ってあった田んぼに青々と田植えが済んだ。それではバリよさようなら。
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2017年07月26日

ウブド通信J

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年07月26日
ウブド通信J

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 娘一家4人がやってきてもう4日目、毎日孫2人に追い回されている。午前9時、一家が象の動物園に出かけたのでやっとパソコンに向かえた。雨模様だがそんなに強くない。そのうち上がりそうだ。

 23日午後8時に孫たち到着。早速ダイニングで歓迎夕食会。長い空の旅だったというのに孫たちの元気なこと。注文してあったナシチャンプル(ご飯おかず盛り合わせ)、ミンゴレン(やきそば)、焼き餃子(2皿)、チキン・サテ(やきとり)10本、とんかつ一皿をペロリ。ナシゴレンを追加。

 凰太が「じいじ反省会しよう」というのでおれの部屋のテラスでまた騒ぐ。おれと桃子はワイン。そこへ蛍が一匹飛びこんできた。電気を消すとすーっと光って飛んでいった。凌がおれのベッドで寝るという。夜中何回か小便に起きたが、いつもは明け方に向かうパソコンはしなかった。それなのに24日朝6時半におれが起きたら凌も起きてしまった。ママたちの部屋のドアを叩いたらしく「じいじと一緒じゃ朝早く起こされる」とのママの判断で翌日からはこちらで寝なくなった。

 24日朝飯前に凰太とビラビンタン3号室前の池の周りで遊んでいたら、はずみで凰太が池にドボン。全身水浸し。おれが救いあげてママのところへ抱いていったが。ママに2人ともきつく叱られた。その日孫たちは午前中モンキーフォレストへ。昼飯食って帰ってきて、隣のホテルのプールへ。

 午後3時頃、おれが湯をたっぷり張って風呂に入っていたらドアが激しく叩かれた。ママが凰太を抱えていて「うんちしちゃった」という。水着を脱がせておれと一緒にシャワーを浴びる。夕食は6年前にも食ったバリ風中華料理の「ワルン・タマン」。前あった場所から移転して、スーパー隣のビルの2階へ。店も広い。中国人の店主がおれを覚えていてくれた。相変わらず魚のスープがおいしい。

 昨日は午前中、パパと凌はラフティング(急流下り)。ママはネカ美術館はす向かいの美容室でエステ。その待合室で、ボンさんと凰太とおれは一時間待たされた。ママは安くて(2000円)気持ちよかったと大満足だったけどね。お昼は天ぷら盛り合わせとコロッケの出前を頼んて蕎麦を食った。

 夜は3日前に「本の交換会」で行ったモンキーフォレスト通りにある「和るん・あんかさ」へ。おれはまたまぐろユッケ丼を満喫。凰太はカツカレー、凌は餃子ライスでデザートにかき氷と満足顔でした。
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2017年07月24日

ウブド通信I

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年07月23日
ウブド通信I

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 今午後3時半、日本時間4時半だ。プロ野球速報をハラハライライラしながら見ていた。ロッテがソフトバンクに3対1でやっと勝った。あと2時間弱で凌たちがデンパサール空港に着く。最初ボンさんの車に乗って空港まで出迎えに行こうかと思っていたのだが、あの出口のところは人が混んでいて座る場所もない。とても立ったまま待っているのは無理なので諦め、ビンタンダイニングで待つことにした。

 昨夜光森さん夫妻に連れられて毎月開催している本の交換会に行ってきた。交換会は3カ所交代で開く。今回はモンキーフォレスト通りの「和るん・あんかさ」という日本人経営の居酒屋風食堂が会場。おれ好みの雰囲気の店だ。ちなみに来月はビラビンタンのミーティングルームが会場になる。

 5時に会場に着き、螺旋階段を2階に上がる。手摺りがないので少しきつい。まだ参加者はちらほら。交換会というから何かセレモニーがあるのかと思っていたが、参加者は勝手に来て、それぞれ好きな飲み物と料理を頼み、知り合いと交流し、ついでに本も交換するというまったくのフリースタイルだ。

 おれはまぐろユッケ丼と冷奴、それとビンタンビールの大瓶。このまぐろユッケ丼がうまかった。こちらのご飯の炊き方は普通硬めだが、この丼のは柔らかい。上にたっぷりのまぐろ。赤身の中落ちというところ。ちょっと甘いめの醤油タレもよく味が素材となじんでいる。白ゴマのかかっているのもうれしい。

 冷奴の豆腐は少し堅すぎるが、削り鰹節がたっぷりかかっているのでこれはこれで美味い。すつかりうれしくなってアラックのオンザロックを2杯も飲んでしまった。それで勘定は16万ルピア。1500円ぐらい。この和るん・あんかさという、表通りから横町へ20メートルほど入った開けっぴろげの店。突き当たりがホテルだというが、横町の雰囲気が北千住の駅前通りというところ。おれのご推奨だ。

 今日でウブド滞在18日に、さらにこれから1週間ある。おれの海外旅行歴でも最長記録だ。それはそれで楽しいのだが、光森さんには悪いけどこちらに移住する気にはならないな。やはりいろいろ不便を感じるし、精神的にも落ち着かない。パソコンのメールで日本と繋がっているとは言え、人間関係が狭く、行動範囲が限られる。とは言え貴重な経験をしたことは確かだ。光森さんや女房はじめ、関係者のみなさんありがとう。
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2017年07月23日

ウブド通信H

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年07月20日
ウブド通信H

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 バリ滞在15日になる。わくわく旅行のメンバーが帰った後は連日晴天、初秋の爽やかさに恵まれている。スーパーへ買い物に行ったほかはコテージに閉じこもる毎日だが、昨夜は素晴らしいお祭り(祀り)体験をさせてもらった。村やお寺の公式な行事でなく、親族だけの祀りに村中が集うのだ。

 ビラビンタンの夜間セキュリティを担当しているコマンさんは近くのブントウユ村に親と兄弟で住んでいる。家の入り口は狭いが奥行きは長くて広い。突き当たりに立派な祠(ほこら)がある。これを祀る祭儀で、バリ特有のウク歴(210日が1年)の2年に1辺行われるのだそうだ。

 元村長のストウさんに略式正装の腰巻のようなものを着けてもらって午後7時にコマンさん宅へ向かった。光森さん夫妻と泊まり合わせた画家の前田さん夫妻が一緒。車を降り家の石塀の中に足を踏み入れて驚いた。コマンさんの居住エリアから奥の祠にかけてぎっしりの人。正装した子どもたちも目立つ。全体で100人は優に超す。おれたちのために椅子が用意されていた。優しい心遣いに感謝。

 祠の前には地域のガムラン集団。リーダーは「日バリ友好パーティ」でおなじみのスウエチさん。特徴のある鼻ヒゲの顔で笑って挨拶してくれた。他にも知った顔が何人も。祠の中ではレジエンと呼ばれる子どもたちの踊りが奉納されている。スウエチさんの楽団も演奏を始めた。

 演奏が2曲ほど続いた後、みんなの視線が暗闇に向く。トペン(仮面舞踏)がゆっくりゆっくり現れた。最初は1人、次の曲では2人になって掛け合いで唄ったり、漫才のように言葉を投げ合ったりした。そのうちの1人はおれたちに握手してくれた。光森さんに聞くと彼はトペンの名手なのだそうだ。

 2年(420日)に1辺とはいえ個人の家であれだけのお祭りをするのは出費が大変だと思うが、こうして村の共同体としての絆が深まるのだろうな。これまでケチャダンスやレゴンダンスを鑑賞してそれなりに感銘を受けたが、今夜のトペンやレジエンを見るとあれは見世物に過ぎなかったとも思える。

 8時半、ストウさん運転の車で帰ってきた。いつもの晩より蒸し暑く感じられた。シャワーを浴びたが、なんか興奮していて缶ビールとワインと焼酎の水割りを飲んでしまった。反省。
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2017年07月18日

ウブド通信F

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年07月16日
ウブド通信F

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 いい天気が続く。風も爽やか、日本の初秋という感じだ。11日には6人中4人が帰国し、昨夜石坂さんが帰った。これで23日の夕方孫たちがくるまで基本的にはおれ1人。足腰が痛いので出歩けない。毎日食って飲んで寝てたまにパソコンと読書。また肥ってしまう。情けないけどどうしようもない。

 ワインがあと1本しかなくなったので、今日、スーパーへ買い出しに行きたかった。ところが運転をしてくれるボンさんが出身地のボン村へ帰ったとかで明日になった。そう言えば今日は日曜だよな。ボンさんにも休日が必要だ。ダイニングの女の子も今日は休んでいるようだ。朝の食事時、経営者が自ら注文とったり料理したりしていた。部屋の掃除にくる、なんて言うんだっけ、彼だけは休みなしのようだ。

 ダイニングから眺めた田んぼの風景には目が醒める。田植え前の水を張った田んぼ。アヒルが10羽ほどのグループをつくって首を水の中に突っ込んでは餌を探っている。ドジョウやタニシでもいるのかな。アヒルが移動すると水紋が広がる。水に映った椰子の木やコテージがさあーっと崩れる。ほんとは3毛作ができるのだが、この辺ではコメの品質を高めるため2毛作なのだそうだ。

 『じゅかるた新聞』は日曜休刊だ。昨日の1面に、例のコンビニ「セブンイレブン」の店舗閉鎖で1300人も解雇されたと出ていた。雇用保険のようなものがあるのかな。それにしても解雇された人たちは困っているだろうな。日本資本は労働者の生活なんか関係なく儲からなければ簡単に潰すけどね。

 昼寝しようと、ベランダの簡易ベッドに横になったのだが、眼が冴えて眠れない。そりゃそうだ。毎日寝過ぎだもんな。こんな時こそパソコンに入っている長い原稿を整頓・整理しようとしたのだが、データが重過ぎたのか「保存エラー」の表示。折角の作業がパーになってしまった。もう止めた。

 さてそろそろ夕飯のメニューを考えよう。昨夜食ったとんかつはうまかった。刻んだキャベツにマヨネーズなんかがかかってなかったし。ソースをたっぷりかけておいしく食べた。それにしてもあんなに肉を叩かなくてもいいのに、と言ったら光森さんに「こっちの肉は硬いから」と言われた。

 なるほどとんかつも「郷に入れば郷に従え」か。このほかメニューでは焼きギョーザ、だしまき卵、野菜スープ、豚生姜焼きなどがうまい。インドネシア料理のナシゴレン(焼き飯)、ミンゴレン(焼きそば)はサテ(やきとり)などの付属物の量が多過ぎる。天ぷら盛り合わせもとても食いきれない量だ。
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ウブド通信D

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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2017年07月12日
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■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 朝のうち青空がのぞいていたので「今日は晴れるかな」と希望を抱かせたがやはり雨だ。今午前10時半、ヒマなので『じゃかるた新聞』を読んでいる。10日付1面トップは「トランプ氏と初会談」「G7で大統領 経済協力とテロ対策」。ジョコウイ大統領とトランプが膝つき合わせている写真付き記事だ。

 11日付2面には「ヤマザキパンの販売倍増」という記事が目立つ。当地で製造販売するヤマザキ・インドネシアの幹部は「柔らかさと白さが持ち味のふんわり食パンシリーズで、新たにハチミツや全粒粉を使用した商品を投入した。これがヒットした」と分析。技術革新の成果を誇っている。

 日系資本は別の製パン業界にも手を伸ばしている。双日と敷島製パンが出資した「ニッポン・インドサリー・コービンド」はこの7日に新株発行を発表。ジャワ島、フィリッピンに新工場を建設する。国内パン市場は2000億円程度だが、屋台などで売られる安価なパンが7割を占める。そこへ日系資本の高級感のある「ふんわりパン」がどこまで食い込めるか、ということらしい。今後の市場競争に注目だ。

 これからのインドネシアの消費社会を左右するのは「格差の拡大」に政府がどう対処するかにかかっている。10日付『じゃかるた新聞』に「格差社会と民主主義」という署名論文が載っている。近年インドネシアの経済的格差は拡大の傾向だ。前大統領のユドヨノ氏は貧困家庭の生活保護策を推進したが、その程度では格差の拡大に歯止めがかからなかった。社会保障分野への予算配分が少なかったためだ。

 そこで現ジョコウイ政権がまず手掛けたのが「石油燃料補助金」の廃止だった。この補助金は車を保有できる比較的富裕層を優遇するものだった。ジョコウイ大統領は補助金廃止の財源で、国民皆保険の確立や低所得者層への生活援助を実施。論文の筆者は「今後の政治の安定は格差の是正にかかっている」と提起する。

 昨日、王宮前通りのスーパーへ行った。商品の量も質も目を見張る高いレベルだ。しかしここで買い物をしているのはおれたちような外国人観光客と地元の富裕層だ。ビラビンタンの隣のホテルの従業員は月3万円の賃金だ。それでもバリは観光地なので破格の高さだという。一般の庶民はどのくらいなのか。

 雨は降らないが陽も射さない。日本の梅雨のような天気だ。もうそろそろお昼だが、蕎麦でも茹でようかな。
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ウブド通信C

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年07月11日
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■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 やっと晴れた。やはり晴れると気持ちがいい。南国の太陽がカッと照りつける中、スーパーで買い物をした。ハッテンというパリワイン3本(赤2、白1)と350mlの缶ビール9本(ビンタン6、ハイネッケン3、おれはビンタン7のつもりだったが)、計59万400ルピアだった。

 昨日のランチはマンデラ・ケイコさんのホテルで豪華に食べた。ケイコさんは40年ほど前ウブド王家の当主の目に止まり長男の嫁になった。愛知県の古いお医者さんの家の出身。いろいろあったが、今では舞踏家の長男、実業家の次男の母親。ホテル経営のかたわら、自ら絵を描いて日本で個展も開く。

 夜はわくわく旅行組のラストナイトということで、ミーティングルームでサヨナラパーティ。ダイニングから天ぷらと焼き餃子、出し巻き卵と青菜のお浸しといんげんの胡麻和え、光森さんからのやきとりの差し入れもあって盛り沢山。おれは何回にも分けて蕎麦とそうめんを茹でた。ビール、ワイン、焼酎を飲みながら午後6時半から11時半までの5時間、何かしきりに大激論。今朝はいささか二日酔い気味だった。

 今回は長期滞在なのでTシャツやパンツなどをこまめに洗濯している。ところが雨のせいもあってなかなか乾かない。今日の好天気でやっと乾くメドがついたところ。ほっとしている。ほっとしていると言えば心配だった腰痛がそれほど酷くならずになんとか動けている。夜もよく眠れる。

 夕食後、6人中4人が帰る。おれと石坂さんが残るが、その石坂さんも14日にはいなくなる。凌たちが来るのは23日の夜なのでその間1人だ。もちろん光森さんやボンさんがいるし、パソコンもあってインターネットがつながっている。退屈はしない。山川さんが、ソーセージやチーズなどのつまみ類、即席ラーメン、汁の素、珈琲などを置いて行った。持ってきたそうめんもあるので自炊生活ができる。

 今日の昼飯は隣のボンさん経営のホテル「メサリ」のレストランで食った。イカと海老と白身の魚の海鮮アラカルトに白ワイン。昼にしてはワインの飲み過ぎでちょっと吐き気がする。ま、これから夕飯にビールを飲めば治ると思うが、少しアルコールは控えめにしよう。

 さあそろそろ夕飯だ。今シャワーを浴びてさっぱりしてゆかたに着替えた。今夜はパソコンでロッテ対西武戦の速報を見よう。というわけでなんとものんびりした一日だった。明日も同じだな。
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2017年07月13日

ウブド通信B

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2017年07月09日
ウブド通信B

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 7月1日付『じゃかるた新聞』におやっと思う記事があった。「各地で撤収作業 セブンイレブン」。6月30日限りでインドネシア各地に展開していたコンビニのセブンイレブンが全店閉鎖。その撤収作業が急ピッチで進められているというのだ。日本を出る時、セブンイレブンがベトナムに進出することになったニュースを新聞で見た記憶がある。同じ東南アジアで「進出」と「閉鎖」とはどういうことか。

 インドネシアにおけるセブンイレブン1号店は2009年オープンだというから7年しか経っていない。『じゃかるた新聞』によれば「14年までは順調に店舗数を伸ばしたが、競合他社との競争激化などりより、不振に陥った」ということだ。競合他社とは「インドマレット」とか「アルファマート」とかの地域系コンビニ。これらに比べセブンは「商品の種類も少なく個性も感じられなかった」という。

 全店閉鎖に追い込まれたセブンイレブンだが、完全に白旗を上げたわけではない。セブン・ホールディング広報部は「インドネシアは重要な国であり、これで終わりではない。フランチャイズ先を探し、事業を再開したい」と希望をつないでいる。どうやら外国からの進出企業対地域企業の対決構図らしい。

 インドネシアのジョコウイ大統領は、外資を導入して経済の活性化を図ろうとしている。例えば大和ハウスが東ジャカルタに40億円出資して5000戸の住宅を建設する計画が進んでいる(8日付『じゃかるた新聞』)。「(住宅建設は)2024年度竣工予定。海外交通・都市開発事業支援機構(本社・東京都千代田区)と地域系不動産開発トリポ社とプロジェクト会社を立ち上げる」。

 またインドネシアは石油産出国でもある。ジョコウイ大統領は6日、石油ガス開発を中心にした国家戦略事業の改定を発表した。計画の遅れた事業を削除して新たに「東南アジア最大規模のガス埋蔵量」を見込むアラフラ海マセラ鉱区の開発などを加えた(7日付『じゃかるた新聞』)。

 外資を導入しながら地域企業の育成を図るということだろう。その舵取りはそう簡単ではないと思う。ここバリ島でも米資本による巨大アウトレット等の建設が目立つ。肝心なのは企業動向だけでなく、国民生活の向上にどう結び付けることができるかという観点だろう。

 まだ鬱陶しい雨空だ。おれ以外は車で観光に出かけた。おれはこれから冷麦でも茹でて昼飯にしよう。
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ウブド通信A

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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2017年07月08日
ウブド通信A

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 8日午後3時、朝から続いていた土砂降りの雨がやっと上がった。まだ日が射すところまでいかないが、空が何となく明るくなってきた。一行のうち4人は光森さんの案内で美術館巡りに出かけたが、おれは辞退した。同じくコテージで絵を描くため残った山川さんが昼食に蕎麦を茹でてくれた。ビールを飲みながら降りしきる雨の中で蕎麦をすすったがこれが美味かった。薬味のネギも持ってきたとはさすがだ。

 ひと眠りして目が覚めたら人の声がする。ミーティングルームに美術館組がいた。美術館が雨漏りしていたそうだ。河合さんが「スト―さんが来てるよ」というのでスタッフの溜まり場に行ったら、以前よりさらに肥ったスト―さんが「やあ」と言って手を差し出した。スト―さんは5年ほど務めたこの村の村長さんを退任したばかり。村長時代に、古くなったお寺の改築を何千万円かで完成させた実績を残した。

 古いスタッフのスト―さんとはいろいろ思い出がある。あれは7〜8年前だったと思うが、キンタマーニ高原の温泉プールに行った。おれたちの車のドライバーがスト―さん。高原の帰り道で果物の王様といわれるドリアンを売っていた。何個か買ったら試食させてくれた。よせばいいのにおれも一切れ食べた。

 昼飯でおれはひとの分までビールを飲んでる。そこへドリアンを食ったものだからすぐに下痢症状がやってきた。「スト―さんその辺で止めて」と叫んだ。彼が適当な草むらのあるところで止めてくれた。おれはぱっと座って寸前で間に合った。この辺の草は育ちがいいよと言ってテレ笑いした覚えがある。

 それからすぐスト―さんは住人の選挙で村長さんに選ばれた。立候補したわけではないのに勝手に票が集まったと本人は言っていた。2011年東日本大震災の年の7月、孫たちとウブドへ来た。ちょうどガルンガンでお寺でお祈りをした後、スト―さんの家でお祝いのご馳走をいただいた。入り口は狭いが奥行き長い立派な家だった。親戚や光森さん関係の観光客など大勢で楽しく語らいながらの食事だった。

 それからさらに何年か後、この時も何かのお祭りに出くわした。村の集会所で男どもがお祭り用の料理づくりをしていた。ハンドマイクを片手に進行の指揮をしていたのが村長のスト―さん。焼き鳥の串を刺したり、炭火で焼いたり、野菜を刻んだり、男たちは指示通りに動いていた。いつも見るスト―さんと違って威厳と貫禄があった。――さあ今夜は日本人が経営する寿司屋で魚料理だという。楽しみだ。
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戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年07月07日
ウブト通信@

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 朝7時に起きて外を見ると雨だった。バリへ来て2日目。そんなに強い降り方ではないが、ゆかた1枚では寒いくらい。南国バリではあるが、ここは南半球。今は秋から冬になろうとする時期だ。8時からの朝食時には雨は降り止んだが、Tシャツの上に長袖を着た。濃いバリ珈琲で体を芯から温める。

 成田からデンパサールまで乗ったガルーダ航空は満席だった。以前はバリへの直行便が二つあった。ガルーダとJAL。例のJALの経営危機(会社更生法)の下で、不採算路線として廃止されてしまった。近く復活するという話もあるが、現時点ではガルーダの独占、しかも1日1便だ。混むのは当然か。

 昨日のガルーダ航空は気流の関係からか定刻より1時間近く飛行時間が短かった。現地時間4時40分にはデンパサール空港に着陸した。ただしおれたち一行は後部座席だったので機外へ出るのが最後の方。そのため入国審査の列がもう長く伸びていた。おれは腰が痛い。止まっては少しずつ前進というのがほんとに辛い。列の誘導の標識にすがりながら審査窓口に辿り着くのに30分はかかったんじゃないかな。

 そして今度は荷物受取りだ。コンベアの前は二重三重に人垣ができている。コンベアが動き出したがおれたちのトランクは見当たらない。ここでも待つこと30分。もう人垣がなくなる頃やっと見覚えのあるトランク。ほっとして空港出口へ。出迎えのボンさんに会えたのが6時15分だった。

 車でウブドのビラビンタンに移動するし途中、お祭りをしているお寺があった。おれが「お祭りだというのに酔っ払いがいないな」と日本のお祭りを頭に浮かべながら感想を述べたら「こちらのお祭りは神に捧げものをして厳かに祈るもの。お酒のお祭りではない」とぴしゃり。ああ恥ずかしい。

 今、午後4時、1人で部屋にいる。みんなは昼食後、デンパサールのアートセンターへ行った。レゴンダンスなどの民俗芸能や物産展、絵画彫刻など芸術品の展示がある。どうやら歩きそうなのでおれはパス。ボンさんに持参したパソコンをインターネットにつないでもらた。これで退屈しないで済む。

 雨は降ったり止んだりなので気温が低くて湿度が高い。昨夜洗濯した丸首シャツとパンツをベランダに乾したのだが一向に乾かない。もうそろそろアートセンターに行った光森さんとわが一行が帰ってくる時間だ。この辺で今日のブログは止めるが、できれば滞在中毎日書き込むつもりだ。ご愛読を!
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2017年07月05日

海外旅行・台湾(2016年)A

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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2017年07月02日
海外旅行・台湾(2016年)A

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 8日は移動日。専用バスで台中駅へ行き、午前10時31分発の新幹線で台北へ。約1時間。昼食の時間だ。繁華街の鼎泰豊というレストランで小龍包料理。この店は特に日本人観光客に人気で予約なしでは食うことができない。確かに日本人向きの味でおいしいのだが何というかパンチに欠ける。

 午後皆さんお待ちかねの故宮博物館へ。とにかくでかい。イヤホンガイドと日本語の説明パンフを見ながら館内をぐるぐる回る。人混みもあって疲れること。腰がおかしくなった。書道の部屋に柔らかいソファがあったのでそこに座り込んだ。書を眺める振りをしてじっくり休憩する。うちの女房も含めメンバーたちは中国本土から蒋介石が持ってきたという宝物類を見たといってて興奮していた。

 夜はきらびやかなネオンに彩られた北京料理の店へ。席に着くと添乗員の高木マヤさんが「今日が誕生日の方がいます。誰でしょう」と。そうだおれの79歳の誕生日だった。お祝いの中国酒をもらってご機嫌。料理も紹興酒もうまかった。何回も海外旅行しているが誕生日を祝ってもらったのは初めてだ。

 9日は台北近郊の観光名所「九份」見物。昔ここで金の採掘が行われ、その労働者で栄えた街だ。小さな鉄道が走っていて、その線路の上で紙の行燈に願いを書いてガスバーナーで内部の空気を温めて空へ飛ばす「天燈」という商売をしている。女房と2人で「世界に平和を」なんて書いて係のお兄さんに飛ばしてもらった。

 午後台北に戻るとかなり強い雨。傘をさしてもびしょ濡れ。そんな悪環境を乗り越えて「二二八記念館」へ行った。おれは不勉強で知らなかったのだが、日本が戦争に負けた直後、台湾ではインテリに指導された民衆の民主化運動が起こった。それを中国本土からきた軍隊が武力で鎮圧した。その発端が1947年の2月28日だったというわけだ。殺された民衆は何万人か今でもはっきりしない。

 台湾はずっと本土から逃れてきた蒋介石と国府軍によって支配されてきた。それが本省人つまり台湾出身者が選挙で総統に選ばれるようになって、やっと「二二八」の再評価がされる。弾圧犠牲者の名誉回復も行われた。この記念館がつくられたのが1996だという。今の祭英文総統も本省人である。

 旅の最後でやっと「歴史を学んだ」おれたちは、2月10日14:40台北を発って18:55に無事成田に着いたのでした。はいご苦労さん。
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