2017年02月04日

11513 戦争と共謀罪A

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
17年02月04日
11513 戦争と共謀罪A

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 今回のテーマである共謀罪は、この3つ目の「戦時体制づくり」にあたる。それでは、戦時体制づくりに必要なものは何か。主だったものに@メディア規制A戦争教育の徹底B貧困化の促進C市民への言論・結社の規制――などがあげられる。

 これに基づいてここ3年ほどを振り返ってみよう。何が行われてきたか一目瞭然である。

 ▼特定秘密保護法強行採決(13.12.6)▼防衛装備移転(武器輸出)三原則閣議決定(14.4.1)▼集団的自衛権行使閣議決定(14.7.1)▼戦争法強行採決(15.9.19)▼盗聴法・刑訴法改悪強行採決(16.5.24)▼南スーダン派遣自衛隊員に駆けつけ警護任務付与閣議決定(16.11.15)――が行われてきた。

 これらすべては戦争準備であり、戦時体制づくりの一環であることは言を俟たない。これらに加えて、沖縄高江のオスプレイパッドと辺野古の新基地建設強行も、戦時体制づくりの一つと断言できる。辺野古新基地は米軍普天間基地の代替というが、あの規模は代替にしては大きすぎる。地元では「自衛隊が使うことを前提にした戦争準備だ」という声もある。横田基地へのオスプレイ配備計画も同様に見て取れる。

 前述した4項目について一つずつ見てみよう。まず、メディア規制。それは秘密保護法に代表される。モノ言えぬメディアは歌を忘れたカナリアである。この延長線に報道の検閲が待っていることは間違いなかろう。政府(戦争)批判の報道が排除される恐怖が待っている。国連が日本の言論状況について危惧するのは頷ける。

 二つ目の教育。教育基本法が改悪されて久しい。沖縄における戦中の集団自決≠ノ関する記述が、すべての教科書から消えたという。従軍慰安婦問題についても消し去ろうとしている。南京大虐殺も、アパホテルでなかったことにした本が室内に置かれ、国際問題になっているのはご承知のとおりだ。子どもたちが戦争教育に埋没されようとしている。

 三つめの貧困の促進。貧困は戦争の入り口であることは知られるとおりだ。ISなどのテロ組織も、貧困を背景にしている。日本では自衛隊が貧困ビジネス化してきた。仕事のない若者たちが「自衛隊にでも行くか」という風潮になるのは時間の問題ではなかろうか。

 働いても年収200万円以下のワーキングプアは、1140万人(15年度)に膨れ上がった。これにはパート勤務の人たちは入っていない。その人たちを含めると3000万人はくだらないという専門家もいる。これらは政策的ではないかとさえ思われる。

 貧困は人々の心まで蝕む。戦争が悪であることが分かっていても、これに勝てば未来が開けるという報道と教育によって、マインドコントロールされる。かつて、農家で口減らしのために娘を身売りさせなければ生きていけなかった時代があった。それはついこの前のことである。

 そして、4つ目の言論・結社の規制という市民的自由の束縛である。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
国交省、全自動車の自動ブレーキ搭載義務化を検討。高齢者対策だというが、費用対策はどうするの?
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2017年02月03日

草津・四万(しま)温泉の夫婦旅

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年02月02日
草津・四万(しま)温泉の夫婦旅

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 上州も寒いには寒かったがこちらの寒さはまた違った寒さ。野菜たっぷりのトン汁を2杯飲んでやっと体が温まった。明日の午前、年に1度の定期健康診断を受ける。今晩はアルコールを控えめにして明日に備えることにした。まだ7時、布団に入るわけにもいかないので、パソコンに向かうことにする。

 草津温泉までどんな方法で行くか考えて、結局JRの高速バスに。乗り換えなしだし運賃も安い。バスタ新宿というのは初めて。なるほどばかでかい施設だ。遠距離の路線バスが次々に出る。おれたちの乗ったのは「上州ゆめぐり号」草津温泉行き。10:05発。高速バスというから草津までぶっ飛ばすのかと思ったら、渋川で高速を降り、あとは伊香保温泉などを各駅停車。草津温泉に着いたのは14:30。

 旅館の車でお迎えだというからよほど遠いのかと思ったら3分ほどで到着。暖房のきいた部屋で浴衣に着替え早速風呂へ。これが何とも言えぬ快適な湯加減。まだ早いのでおれ1人、湯船につかっていたら係の番頭さんが湯の温度を測りに来た。話を聞いてみると湯の温度調節は熱を加えたり水で薄めたりするのでなく、源泉の湯量で加減するのだそうだ。さすがだね。露店風呂もおれ1人で占領。最高だった。

 6時からお食事処で夕食。ひと品づつ吟味した会席風で結構な料理。女房も全部平らげて満足顔。ビールと水芭蕉という地酒1.5合というおれにしては上品な酒量。食事後もう一度風呂に入って、部屋で持参の赤ワイン。結局ボトル半分空ける(何が上品だ)。翌朝、草津名物の湯畑を写真に撮る。

 バスで長野原草津口へ行き、JR吾妻線で中之条へ。30分待って路線バスの四万温泉行きに乗る。四万温泉には子どもたちが小さいとき家族旅行で来たことがあるが、夫婦ともにその時の記憶はない。約40分で終点。創業60年というそばやさんで舞茸の天ぷらが付いたざるそばを食う。もちろんビールも。

 宿は昨夜と違ってコンクリートづくりの大旅館。しかしここもお風呂は素晴らしかった。四万川の流れを見下ろす露店風呂で、結局翌朝までに4回湯に浸かった。夕食後入った時は雪がかなり吹き込んできて、一段と幻想的な風景。幸せ感に包まれたね。夕食は草津よりはちょっと落ちたが、酒3合でカバーした。

 9:23のバスで中之条に戻って、また30分待合室で過ごし、吾妻線の鈍行で高崎へ。そこから上野まで上越新幹線。あっという間に都会の景色。寒さは上州に比べて質が悪い感じだ。

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2017年02月02日

11512 戦争と共謀罪@

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年02月02日
11512 戦争と共謀罪@

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 テロ対策の名前を冠して、共謀罪(テロ等組織犯罪準備罪)法案がまたしても国会に上程されようとしている。恋人どうしの語らいも、ご近所主婦のお茶飲み会も、戦争法廃止を考える集まりも、そして労働組合の執行委員会も当局が犯罪準備の共謀≠ニ判断すれば適用されてしまうという恐ろしい法律だ。

 それゆえに、過去3回にわたって廃案になったシロモノである。それをあえて再提出し、「強行採決病」という中毒≠ノかかったあの人たちは、しゃにむに通そうとしている。許せないのは、公明党の態度だ。対象を絞り込めばOKだという。何を考えているんだ、といいたい。

 安倍政権が、なぜここまでこだわるのか、以下、考えてみたい。

 戦争を行うには、大きく3つの要件があると私は考えている。@経済的行き詰まりの打開A軍事同盟も含む戦争できる軍事力の存在B国民を戦争に駆り出す戦時体制の確立――がそれである。

 経済的行き詰まりの打開策としての戦争は、古今東西、歴史が示しているとおりだ。それを現代に引き写してみると、恐ろしいほど第2次世界大戦の前夜と似ている。1929年のウオール街の大暴落を引き金として始まった世界恐慌は、一直線に戦争につき進んだ。

 この時期、アメリカは不思議な現象が起きていた。不況にもかかわらず、株価は異常な高騰を続けていたのである。このとき、投資家のジョセフ・P・ケネディは、靴磨きの少年から株を買った話を聞いて「これは危ない」と思い、売り抜けて巨万の富を作ったといわれる。この人こそ(暗殺された)ジョン・F・ケネディ米大統領の父親であった。その富が息子を大統領にするための力になったという。

 そこで現代。トランプ人気とやらで、アメリカの株価は史上最高値を更新し続けている。これは危ない。日本では、アベノミクスが破たんした。それを誤魔化すために、新しい「矢」を次々と放っているが、ことごとく的外れで財政赤字は増加の一途である。ヨーロッパでも、イギリスのEU離脱に代表されるように、事態は深刻である。

 世界経済は、いつか来た道を辿っていると言えないか。

 軍備力についても、日本は聖域≠ニして膨張し続けてきた。最近、アメリカは日本の軍事費について、GDPの1%を確保すべきだと言い始めた。他国への内部干渉であり大きなお世話だが、戦争できるだけの軍備力を持ったことは疑いない。

 そして、3つ目の戦時体制づくりである。この中に「共謀罪」が含まれる。この問題をもう少し深めてみよう。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
トランプ大統領の「円安誘導」論にアベ首相めずらしく反論。「企業が世界一活動しやすい国」のためだね。
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2017年02月01日

11511 日本はどうなる? 「終末時計」

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年02月01日
11511 日本はどうなる? 「終末時計」

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)



 アメリカの科学誌「原子力科学者会報」が、核戦争などによる人類の絶滅を午前零時になぞらえて、それまでの時間を表紙に採用した『終末時計』が先週、30秒縮まって2分30秒になったという。理由は、アメリカでトランプ大統領が誕生し、核廃絶や温暖化対策への消極的発言をもとにしている。

 やや長くなるが、その時計の推移を追ってみよう(出典はウイキペディア)。

▼2017年:2分30秒前/ドナルド・トランプ米大統領が核廃絶や気候変動対策に対して消極的な発言
▼2015年:3分前/気候変動や核軍備競争のため
▼2012年:5分前/核兵器拡散の危険性が増大したことや、福島第一原子力発電所事故が起きたことなど
▼2010年:6分前/バラク・オバマ米大統領による核廃絶運動
▼2007年:5分前/北朝鮮の核実験強行、イランの核開発問題、地球温暖化の更なる進行
▼2002年:7分前/アメリカがABM条約からの脱退を宣言、テロリストによる大量破壊兵器使用の懸念が高まる
▼1998年:9分前/インドとパキスタンが相次いで核兵器の保有を宣言
▼1995年:14分前/ソ連崩壊後もロシアに残る核兵器の不安
▼1991年:17分前/ソビエト連邦崩壊、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国解体
▼1990年:10分前/東欧の民主化、冷戦の終結、湾岸戦争
▼1988年:6分前/米ソが中距離核戦力全廃条約を締結
▼1984年:3分前/米ソ間の軍拡競争が激化
※途中省略
▼1960年:7分前/アメリカとソ連の国交回復、パグウォッシュ会議の開催
▼1953年:2分前/アメリカとソ連が水爆実験に成功
▼1949年:3分前/ソ連が核実験に成功、核兵器開発競争の始まり
▼1947年:7分前/創設

 今回の変更は創設以来、1953年につづいて2番目に短いことになる。思い起こせば、1984年の「3分前」になったとき、大騒ぎしたことを覚えている。一昨年も同じ3分前になっていたことは、正直、知らなかった(反省)。

 翻って、日本が戦争に参加・加担するまでの「時計」はどうなるだろうか。私は30秒前とみる。南スーダンへの自衛隊派遣が理由だ。戦争法=安保法制によって、自衛隊員が南スーダンで殺され、殺す関係が生じる危険性が高まっているからだ。

 日本はまだ間に合う。時計を止めるために南スーダンから自衛隊を撤退させれば。

★脈絡のないきょうの一行
JALとANA、米トランプが入国拒否した7ヶ国(シリア、イラク、イラン、リビア、ソマリア、スーダン、イエメン)の人々の搭乗を拒否。日本にも飛び火。
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2017年01月31日

11510 「一行」編97

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月31日
11510 「一行」編97

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


16/10/01
またまた大型台風襲来の可能性。いい加減にしてほしいが、人的被害のないよう祈りたい。

16/10/05
政府・自民党の「働き方改革」はウソ。真実は「働かせ方改悪」。

16/10/08
36年ぶりに阿蘇山が大噴火。日本列島のマグマに異変が起きていないか。情報を隠していないか。不安。

16/10/10
米大統領選挙の討論会、政策が吹っ飛んでスキャンダル暴露合戦。おいおい、アメリカ大丈夫か?

16/10/11
キューバの隣国ハイチ、ハリケーン被害で死者1000人超(ロイター通信)。コレラも発生し深刻に。世界からの支援を。

16/10/12
小池都知事の給与、半減が決定。不言実行、ビシビシやってほしいものだ。

16/10/13
安倍首相、「南スーダンは永田町より危険」。いま、世界で一番危険なのは永田町。それより危険な南スーダンには行くべきではない。

16/10/17
多品目の食事が認知症予防につながる(17日毎日新聞)。認知症だけでなく健康にもいいと思うが、留意したいもの。

16/10/18
死刑廃止に反対が73.3%(FNN調査)。「殺された人も殺した人も同じいのち」の教育不足が露見。課題は重い。

16/10/19
北方領土問題が急浮上。返還が筋だが、返ってくると観光化で島の環境破壊が進むのでは?

16/10/20
山本有二農林水産相の「強行採決」発言、辞任に相当。品も格もない大臣に失望だ。

16/10/26
ETC料金で4万件の過剰請求。中央道と圏央道に関する路線だと。うちも被害に遭っているかも。怒。

★脈絡のないきょうの一行
トランプ米大統領、難民・移民の入国制限に反対した米司法長官代行を解任。きっとドヤ顔しているのだろうが、ひどいね。

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11509 「一行」編96

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月30日
11509 「一行」編96

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


16/09/01
きょうは防災の日。いのち守る行動、何よりも優先させたい。

16/09/05
アフリカに2兆円の大盤振る舞い。国内では14000億円の社会保障費削減案。狂っているぞ。

16/09/06
新たな台風、13号が発生。矢継ぎ早の台風襲来が、何かを予見しているのでなければいいが…。

16/09/13
北朝鮮で、豪雨による被害が広がっているという。政治は政治、災害支援は災害支援。緊急な被災者支援、必要ではないのか。

16/09/14
政府、外国人労働者の受け入れ拡充を検討(毎日新聞)。その前に、国内労働者の雇用問題を解決しろよ、と言いたい。

16/09/15
二重国籍問題で、民進党党首選挙のやり直し論が浮上。こりゃまー、単なる蓮舫下ろしだね。

16/09/17
またまた三菱自動車で燃費データの不正発覚。度し難いこの体質、改善は無理なのか?

16/09/17
民進党・蓮舫執行部の幹事長に前首相の野田佳彦氏。曰く、蓮舫の名前にちなんで蓮(はす)の根っこ「レンコンになる」と。気をつけて! レンコンにはアナがある。

16/09/18
沖縄・辺野古新基地訴訟、想定通りの判決。権力(行政)と権力(司法)の合作、むべなるかな。それでも沖縄県民は闘う。

16/09/19
米政策研究機関「外交問題評議会」が、北朝鮮空爆の可能性を提言。知恵がなさすぎる。

16/09/20
納付率が60%程度に低迷している国民年金。強制納付を強めるというが、どこかヘンだぞ。

★脈絡のないきょうの一行
介護福祉士の養成学校の応募者、定員の46%に。低賃金・重労働が間違いなく反映している。

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2017年01月29日

海外旅行・ロシア、ブルガリア(2005年)B

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月29日
海外旅行・ロシア、ブルガリア(2005年)B

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 リラの僧院からの帰途、バスの中で吹き込んだテープの中味が面白い。

 《午後5時20分、リラの僧院からソフィアに戻る途中です。向日葵の畑がずっと続いています。空はきれいに晴れて素晴らしい青空です。ブルガリアは第一次大戦も第二次大戦もドイツの側で戦争に参加した、珍しい国だよね。ただ当時のブルガリア皇帝はナチに協力はしたんだけどユダヤ系住民を殺すとかいう酷いことは、命令はされたんだけど実行はしなかった。ドイツの思い通りにはならなかったとこれはガイドさんの話です。

 国内にドイツと一緒に戦争することに反対する勢力があって、その勢力が国を解放して、結局はソ連圏の一員になる。ただソ連軍はブルガリアには駐留しなかった。そこがハンガリーやルーマニアと違う。ブルガリアは農業国だがソ連型の農業経営は押し付けられなかった。自分の土地で耕作する自由があった。

 確かにコメコンには入っていたわけだけど、他の東欧の国より経済の自由があった。ブルガリア独自の経済運営の権利を持っていた。とはいうけれどややはりソ連圏という縛りはあったんだよね。今回の東欧自由化の波でブルガリアも政権が変わった。これから自由主義経済となるんだけど、これはこれでいろんな問題がある。西欧から資本が入ってくるけどそれはブルガリアの経済をよくするためではない。利益第一主義の資本の論理が貫かれたとき、それにどう対抗するのか、できるのか、そこを考えておくべきだろう。

 2年後の2007年にはEUに加盟することになっている。ハンガリー、チェコなどもそうだが、これからどうなるのか。EUも極楽ではないわけだから、その中の経済力の優劣によっていろいろ問題も起こってくるだろうし、政治、外交でもアメリカやNATOの要請で中東派兵に協力させられるとかの危険がある。ガイドさんの話では国内の政局も安定していないようだし、その辺が心配だ。

 バスから見てると山の多い国だけど、国としては豊かなんだと思う。緑と水が豊富なこの国の特長を生かす西欧との付き合い方が必要になるんじゃないかな。市場経済にまきこまれては国の富を奪われることになりかねない。バスの窓から牛や羊の放牧が見える。これがブルガリアの財産なのだと思う》。

 31日から夫婦で草津温泉と四万温泉に行ってくる。しばらくブログはお休みだ。
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2017年01月28日

11507 「一行」編94

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月27日
11507 「一行」編94

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 脈絡のないきょうの一行、の総集編です。しばしおつきあいを。

16/07/05
いよいよ参議院選挙、終盤。平和を守る態度を示したいものである。

16/07/06
参議院選挙の新聞各紙予想は、自民優勢。忸怩たるものがある。

16/07/07
小池百合子氏、都知事選挙に正式出馬表明。自民党分裂含みに。単なるワガママ女≠フ所業だね。

16/07/10
アメリカ、韓国に迎撃ミサイル配備を発表。挑発にしては度が過ぎるのではないか。

16/07/10
参院選投票日。投票率に期待したいが。

16/07/10
参議院選挙結果、改憲勢力が3分の2へ。憲法守る闘いは厳しくなるが、それでも後には引かない

16/07/11
今度は東京都知事選挙。自民党サイドは二分したが、野党共闘の候補者選びがどうなるか。よもや二分はなかろう。

16/07/12
都知事選挙候補者に鳥越俊太郎さんの名前。今の危険な政治に、居ても立ってもいられない気持ちからだろう。

16/07/13
鳥越俊太郎さん、都民のなかに飛び込んだ。参議院で示した野党共闘の力で、知事選に勝利を。

16/07/14
都知事選挙三つ巴戦に。鳥越さんに参議院選挙区の野党票が入れば、勝利。全力あるのみ。

16/07/18
上野公園の国立西洋美術館が世界文化遺産に登録。世界遺産登録が増えると、ありがたみが減るなー。

16/07/19
19日、北朝鮮がミサイル発射実験。米韓への当てつけだろうが、断固、抗議。

16/07/20
きょう、八海山で滑落死したY君の一周忌・命日。改めて、Y君、優しさをありがとう。

16/07/22
イチロー、メジャーで3000本安打まであと「4」。金字塔へ一歩、一歩。

16/07/27
相模原の障害者施設19人殺害事件。社会の歯車が、どこかで齟齬をきたしていないか。

★脈絡のないきょうの一行
またまた年金引き下げへ。どこまで続く泥濘(ぬかるみ)ぞ。怒り心頭。

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2017年01月27日

11506 正気の沙汰ではない

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月27日
11506 正気の沙汰ではない

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 正気の沙汰ではない、国境の壁作り。 以下、時事通信ウェブから。

                           ◇=◇=◇
メキシコとの首脳会談中止も=国境の壁費用拒否なら―米大統領
時事通信 1/27(金) 0:22配信


 【ワシントン時事】トランプ米大統領は26日、ツイッターで、メキシコ国境沿いに築く壁の建設費用を同国が払いたくないなら、31日に予定されるペニャニエト・メキシコ大統領との首脳会談を「中止した方がよい」と述べた。

 この問題ではメキシコ側も会談中止を検討しているとされ、実現が一層不透明となった。

 トランプ氏は「米国はメキシコとの間で600億ドル(約6兆9000億円)の貿易赤字がある。北米自由貿易協定(NAFTA)の始まりから一方的取引で、(米国は)多くの仕事や企業を失った」と主張。「メキシコが、非常に必要とされている壁の費用を払いたくないなら、近く予定される会談をキャンセルした方がよい」と強調した。

 トランプ大統領は25日、不法移民対策として目玉公約と位置付けてきた対メキシコ国境の壁建設を実行するため、手続きを指示した大統領令に署名した。費用については、まず自前で建設を進め、後でメキシコ側に何らかの形で負担を要求する案を示している。

 しかし、ペニャニエト大統領は「決して払わない」と一貫して拒否。野党などメキシコ国内でも訪米中止の訴えが相次いでいた。トランプ氏は選挙戦中の昨年8月、メキシコ市を訪問してペニャニエト大統領と会談。31日の首脳会談は就任以来2度目の外国首脳との会談として予定されている。
                           ◇=◇=◇

 万里の長城ではあるまいし、国境に壁をつくることを本気で考えているのか。笑止千万と言って切り捨てる訳にもいかなそうだ。この人、精神構造のネジ一本をどこかに落としてきたのではないかと疑いたくなる。

 壁を作ればアメリカは安全になるという考えそのものが幼稚だ。しかもその費用を相手国に払わせるという。こういう無法ぶりがまかり通れば、世界の秩序は総崩れになる。日本の総理大臣も五十歩百歩だ。「強行採決など考えたこともない」と言いながら、堂々と強行採決をやる。

 この人を指して、確か、同志社大学大学院・浜矩子教授だったと思うが、「幼児的凶暴性」と評していたが、アメリカにも同じ人種が出現した。これは最近の流行なのだろうか。単なる流行り病(はやりやまい)≠ナあれば良いが、それが慢性病になれば、人類は存続の危機に陥る。早く治癒せねば。

★脈絡のないきょうの一行
落ち込んだり不安になる頻度が高い人は、がん死リスクが高まる恐れがあるという研究論文(時事)。これはありそう。
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2017年01月25日

海外旅行・ロシア、ブルガリア(2005年)A

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月25日
海外旅行・ロシア、ブルガリア(2005年)A

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 7月19日は街中にある有名人が眠る墓地に行く。ここでドストエフスキーのお墓に出会えたのは収穫。そんなに大きくないがどっしりした墓だった。目をつぶって手を合わせると「悪霊」や「カラマーゾフの兄弟」を夢中で読んだ青春時代が瞼に浮かんだ。昼飯を食ってサンクトペテルブルグとお別れだ。

 16:35分発のOK887便でまずプラハへ。854便に乗り継いでソフィアに着いたら午後10時。もう寝るだけだ。翌朝、バスで約2時間かけて世界遺産のリラの僧院へ。かなりの山の中という感じだ。ここで飲んだ清水はうまかった。ペットボトルに入れて持ち帰る。僧院それ自体はまあ普通だ。

 朝食にドンブリみたいな容器にかっぽり出たヨーグルトが美味。午後は市内見学。聖ぺトカ地下教会、セルディカの遺跡、ネフスキー寺院など。夕食に何を食ったか覚えていないが、ペテルブルグがいかに酷い料理だったか改めて思い知った。ビールとワインも最高。ホテルの部屋でも盛り上がった。

 21日は午前中市内をバスで巡った後、13:40発の列車で黒海沿岸のブルガスへ。7時間を超える鉄道の旅だ。当然ながら好きもの同士でワインやウィスキー。窓外は平野が続く。豊かな土地のようだ。21:06にブルガス到着。すぐホテル・AQUAへ。アメリカ系のチェーンホテルのようだ。

 22日はバスで世界遺産の街セネバルへ。セネバルにはブリガリア随一の海水浴場がある。ここでバスを降りて水着に着替えて海岸へ出る。おれはこれで黒海を3方面から見ることになる。ウクライナのヤルタとトルコのパラボラス海峡、そして今度のブルガリアだ。黒海は想像を絶する巨大な内海だ。

 その夜はヴァルナ泊まり。ホテルはやはりAQUAだ。翌日は午前いっぱいヴアルナ海水浴場で遊ぶ。若い女性のトップレス姿がまぶしい。隠れて素早くシャッターを押した。午後はヴアルナの市内見学をして夜22:20発の夜行列車でソフィアに戻る。ソフィアに着いたのは翌朝06:50。

 ひと休みして15:20のOK857便でプラハへ。翌日プラハ城などを見物して1泊。25日19:20発のKE936便で帰国の途へ。ソウルのインチョン空港で6時間も時間つぶしさせられたが、26日20:55無事成田に着いた。ブルガリアという初めての国に出会えたそれなりに楽しい旅行だった。
  
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2017年01月21日

海外旅行・ロシア、ブルガリア(2005年)@

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月21日
海外旅行・ロシア、ブルガリア(2005年)@

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 新聞労連元書記の長谷さんからエル・ネット・トラベルの永島さんを紹介された。井川君、牛越さんと相談してロシア・サンクトペテルブルグからフルガリアへの旅を計画し永島さんにツアーを組んでもらった。メンバーは日立の篠田夫妻、出版の生駒夫妻、日経の斉藤夫妻、他は藤沢七郎、高橋純、竹下幸雄、岩瀬仁子、紙川明子、石坂政雄、横田一雄、大坂正、清水勝之、それに戸塚夫妻と井川、牛越の総勢19人。

 7月16日13:55成田発の大韓航空でまずソウル・インチョン空港へ。そこで乗りついでサンクトペテルブルグに着いたのは夜の21:50。空港から外へ出たのが11時。陽は沈んでいたが空はまだ明るい。ライトをつけなくても車が走れる。宿舎のプリパルチスカヤは3000人も泊まれるホテルだ。

 翌朝ホテルから出てみる。天気は晴れ。気温は15度程度。見上げるとなるほどでかいホテルだ。前にこの街に来たのは1990年。ソ連崩壊直前だった。それから15年、落ち着いたと言えばそうだろうが矛盾はずっと続いているようだ。今日は日曜日。9時半集合、10時からバスで市内見物だという。

 スフィンクスの彫刻が見えた。ワシリー島の港で停車。ピョートル大帝の銅像。殺されたキリストがお棺に入ってる。レーニンのロシア革命で宮殿に向かって一発かましたオーロラ号。船内を見物。アレキサンドリア2世が暗殺された血の宮殿。きらびやかなタイル張りの大きな建物だ。中には入れない。

 一日中市内をバスで回って疲れてホテルに帰った。さて楽しみなディナーと期待したが、ホテルそばの貧弱な中華料理の店。みんながっかり。永島さんが添乗しているのだが、どうも手配が行き届いていない。メンバ―から不満の声が。この中華屋さんは料理の出方が遅くしかもまずかったな。

 7月18日は9時にホテルを出て地下鉄を使った徒歩の市内観光だ。地下鉄の深いこと。地上入り口から駅ホームまでエスカレーターで3分はかかる。2駅乗って出口を出る直前、人相の悪い若者が突然現れ、おれの後ろで通せんぼをした。あっという間に篠田さんが現金を盗られる。物騒な街だ。

 楽しみにしていたエルミタージュ美術館は閉館30分前で鑑賞は駆け足。その後みんはバレーを観に行くというので、おれと井川、牛越、清水は先にホテルに帰ることに。その途中女性と子どものジプシーの集団に襲われ、井川君が尻のポケットから財布を抜き取られた。日本円換算で5万円入っていた。おれたちは大声で対応したのだが、通行人は見て見ぬふり。なんという街になってしまったのか。

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沖縄誹謗のMXテレビ問題の本質

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月20日
沖縄誹謗のMXテレビ問題の本質

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 MXテレビが番組でデマを流し、沖縄への偏見をあおったとして問題になっている。「訂正・謝罪求め抗議」「東京MXテレビ前で市民」(20日付『赤旗』)。MXテレビってどこかで聞いたことがある。多分東京都が関係しているんじゃいかな。そんなことから改めてネットで調べてみた。

 MXテレビは略称(愛称)で正式には「東京メトロポリタンテレビジョン」。「TOKYO MX」ともいう。1993年に東京で6番目の民間放送テレビ局として設立された。他の局はいわゆるキー局だから東京エリアのテレビとしては唯一の局だ。新聞社との提携では、中日新聞が株主に名を連ねている。

 それまで東京都には他府県のようなローカルテレビ局がなかった。そこで当時の鈴木俊一知事や東京商工会議所などが「東京密着のテレビ局」をと公募した。メトロポリタンテレビはジャパンキャピタルテレビとの競争に勝って免許を与えられた。東京都は有力株主として経営に深くタッチしている。

 初代社長は当時の第一勧銀相談役の藤森鐵雄氏だったが、発足当初は経営陣の内紛が絶えなかった。1997年にエフエム東京の後藤亘社長が経営を握る。そのころからニュース主体の番組から一般娯楽や通販に重きを置くようになった。そこから今回問題にになったような偏向番組が派生してくるのである。

 「デマ・差別放送流した東京MX}「化粧品製造販売DHCが最大スポンサー」「ニュース女子制作も子会社」「極右論客登場番組作り続け」(20日付『赤旗』)。DHCの吉田会長は、当時みんなの党の渡辺嘉美代表に8億円を提供して話題になった男。今度は公共放送の番組を金で買ったというわけだ。

 今、ネットの進出で既存メディアの新聞もテレビ局もある意味で青息吐息である。札ビラで頬をはたかれたらどうなるか分からない。東電がメディアを取り込んで原発安全神話を日本中に流したように、金の力で情報・報道を操作する惧れがますます強まっている。今回のMXテレビ問題はその先触れだと思う。今でも有力株主の一画を占める東京都と中日新聞の責任は重い。

 イギリスで、EU離脱の風を吹かせたのはテレビのスポット広告だと言われている。「EU離脱が福祉を守る」と根拠もなしに繰り返した。国民は無批判にその宣伝に乗せられた。もし日本で憲法改悪の国民投票が行われるとしたら、恐ろしいのは金に任せて繰り返すスポット広告だとおれは思う。

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2017年01月19日

11505 ポスト真実∞B止

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
17年01月19日
11505 ポスト真実∞B止

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 問題は、これにメディアがどう対応しているかだ。

 民主党(当時)が政権を担ったとき、マニフェスト(政権公約)がよく取りざたされた。代表格は高速道路の無料化だ。民主党はマニフェストにそのことを盛り込んだ。しかし、現実的には予算化できなかったし、車を使う頻度が多くなり排ガス問題も生じる、という批判が出て沙汰止みになった。このときのメディアは民主党を「マニフェスト違反だ」とスクラムを組んで批判した。ウソの政治が許されないことを考えれば、それは当たり前だった。

 ところが、自民党・安倍政権にもどりTPPに関してマニフェスト違反であったにもかかわらず、メディアは自民党を批判しないばかりか「推進せよ」と煽り立てた。先述した福島第一原発の「コントロールされている」発言も、明らかにウソであったにもかかわらず、批判はなかった。

 南スーダンの情勢についてもそうだ。安倍首相は「首都ジュバは比較的落ち着いている」と述べ、自衛隊のPKO派遣は問題ないと主張した。が、実際はどうか。誰がどう見てもジュバも含めて南スーダンは内戦状態ではないか。ところがメディアからの反論はない。

 最たるものは、アベノミクス戦略である。経済学者のほとんどが「破たんした」と分析している。が、安倍首相は「道半ばである」と強弁し、経済はますます悪化している。これは明らかなウソであるにもかかわらず、メディアは批判していない。

 これらを見ていると、「ポスト真実」という言葉は、嘘を言った政治家本人と、それを批判しないメディアの合作≠セったのではないか、と、私は思いたくなる。

 戦前のジャーナリズムを振り返ってみたい。大政翼賛政治は当時のメディアが支えたのではなかったか。今国会に提出されようとしている共謀罪は、平成の治安維持法と言われる。その治安維持法が、あの戦争を批判した人たちをどれだけ弾圧したか、メディアが知らない訳はない。が、共謀罪への批判は弱い。

 戦前のあり方を反省して、「戦争のためのペン、カメラ、マイクは取らない」と誓ってつくられたのが日本ジャーナリスト会議であった。その精神は、貫かれているだろうか。(私もその会員の端くれだが)一部でがんばっているジャーナリストはいるが、総体としてはそうなっておらず、隔靴掻痒感は免れない。

 この状況を見たとき「ポスト真実」という言葉は、前述した一部政治家とメディアの合作≠ナあると同時に、政治家の嘘を放置しているメディアを批判したものではないのか、そんな気がしてならない。オックスフォード大学に聞いてみよう(笑)。

★脈絡のないきょうの一行
台湾で脱原発法が成立(1月11日)。見識である。
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2017年01月18日

11504 ポスト真実∞A

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月18日
11504 ポスト真実∞A

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 この現象は、日本に限ったことではない。最大のものは昨年のアメリカ大統領選挙に起きている。トランプ候補の発言が明らかに事実と違っているにもかかわらず、まかり通ったことだ。アメリカメディアのなかには4分の3がウソだった、と伝えているものもあるという。オックスフォード辞典はトランプ発言を総称して「ポスト真実」という新しい言葉を生み出したと言われる。

 この問題で古くを訪ねれば、ヒトラーの側近、ヨーゼフ・ゲッペルスの「ウソを100回も重ねると本当になる」という言葉を想起させる。この言葉の翻訳は若干違うという。技術コンサルタント:中村 友一氏のブログ「雑多な事」(http://techpr.cocolog-nifty.com/nakamura/2011/06/post-5fef.html)2011年6月のもので、その件について述べられている。

 英語を翻訳すると「もしあなたが十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう。嘘によって生じる政治的、経済的、軍事的な結果から人々を保護する国家を維持している限り、あなたは嘘を使える。よって、国家のために全ての力を反対意見の抑圧に用いることは極めて重要だ。真実は嘘の不倶戴天の敵であり、したがって、真実は国家の最大の敵だ。」ということになるという。

 今回のテーマをこれに引き写してみると、実にしっくりする。2011年のブログだから、6年も前になるが中村氏は「ポスト真実」について見通していたことになる。この翻訳を少し分解してみよう。

 「十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう。」この部分が100回繰り返せば≠ニいうふうに転嫁したものと思われる。ヒトラーが繰り返したウソが、事実のようにドイツ国民には映ったのではなかろうか。

 「嘘によって生じる政治的、経済的、軍事的な結果から人々を保護する国家を維持している限り、あなたは嘘を使える。」という部分はすごい。つまり一般市民の嘘は否定されるが、権力(国家を維持)を持った者の嘘は使える、と断じているのである。

 そして次の部分は恐怖すら感じる。「国家のために全ての力を反対意見の抑圧に用いることは極めて重要だ。」これも思い当る。安倍政権が反対意見を封じるために『特定秘密保護法』を制定したことはこの間私たちが学んできたとおりであり、これから国会に提出されようとしている共謀罪もこの範疇に入る。

 極めつけは「真実は嘘の不倶戴天の敵であり、したがって、真実は国家の最大の敵だ。」という部分だ。「真実が不倶戴天の敵」という規定は、まさにファシストの思考回路と言える。真実を国民に知られては困るからだ。「ポスト真実」という新しい言葉は、ヒトラーがたどった道と同じように、トランプや安倍に通じるものと言えよう。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
JR蕨駅の盲人転落死事故、駅員を減らしホームドアの設置を遅らせたことが原因。そこにメスを入れた対策こそ大事。

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2017年01月17日

11503 ポスト真実∞@

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月17日
11503 ポスト真実∞@

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 昨年来、「ポスト真実の政治」「ポスト真実」という言葉が目につくようになった。「脱真実」という記述もあるが、意味は同じである。この言葉はどうも無視できそうにない。少し考えてみたい。

 もちろん、わが家の広辞苑(第三版)には載っていない。そこでちょい、調べてみた。ウイキペディアが比較的分かりやすく説明している。以下。

                             ◇=◇
 ポスト真実の政治(英:post-factual politics、ポスト事実の政治、脱真実の政治、真実後の政治)、事実に基づかない政治(英:post-factual politics)とは、政策の詳細や客観的な事実より個人的信条や感情へのアピール(Appeal to emotion)が重視され、世論が形成される政治文化である。

「Post-」という修飾語は、「後に」「次の」という意味を持ち、「脱」とも訳される。「Post-」の後にくる言葉は「過去のもの」となるので、「Post-」は転じて「重要ではない」という意味にもなる。よってpost-truthは「客観的な事実や真実が重視されない時代」を意味する。

政治社会学者の津田正太郎は、日本語の「事実」と「真実」とは異なっており、「事実」とは「一般には誰の目から見ても明らかな事柄や出来事を指す」ように思うが、真実は様々な解釈が可能であるため、真実は一つではなく、「ポスト真実」以前に真実が人びとにきちんと伝えられ共有されていたというわけではない、と述べている。「事実関係の明白な誤りを含む情報が大手を振ってまかり通るようになっている」といった意味では「ポスト事実」の方が訳語として適しているが、日本では「ポスト真実」で定着しつつある。
                             ◇=◇

 この言葉は、昨年11月にオックスフォード英語辞典(※注)が、「今年の言葉」に「post-truth」を選んだことによるという。日本では「ポスト真実」と訳されることが多い。しかし主として政治の世界で使われることから「ポスト真実の政治」という使い方がさている。

 ※注・オックスフォード英語辞典/イギリスのオックスフォード大学出版局が刊行する英語辞典。英語辞典としては最大のものと言われる。

 前出説明の政治的文化≠ニいう言い回しが気になるが、早い話しが、政治の世界では事実と異なる発言をしても許され、それが大勢を占めることがありうる、という見方である。これは承服できないが、現実として起きているのである。

 日本におけるその典型は、福島第一原発事故の影響について「完全にコントロールされている」という安倍発言があげられる。これは世界を相手に堂々とウソをついて、東京オリンピックを招致したときに使われた。凍土壁の失敗を例示するまでもなく、いまでも放射能はダダ漏れ状態にある。ところが社会的には、「コントロールされている」ということになってしまっている。これは変だ。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
阪神淡路大震災から22年。私たちは決して忘れない。

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2017年01月15日

海外旅行・パリ(2005年)C

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月15日
海外旅行・パリ(2005年)C

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 《パリはもう5回目くらいになるのかな。伝統の街、石造りの街。この石はパリの地下から掘り出したそうです。パリという街全体が硬い岩盤の上に乗っている。石造りの家をつくるために地下道を掘ってその地下道が縦横に延びたのでそこへ電車を通らせて地下鉄にしたという説もある。あまり信用できる説じゃないけどね。とにかくシャトルなんて駅は大手町以上に複雑な地下道でできていることは確かだ》

 《2月6日、日曜日。午後3時です。今朝、川崎さんと梶さんが風邪や腹痛で具合悪いというので、豊さんと2人だけでドライブに出かけることになりました。ホテルの近所でレンタカーを借りて10時前に出たんですが、豊ちゃん、最初からどの道を通ればいいか分からない。しかも無茶苦茶な走り方です》

 《やっと高速13号線を探し当ててパリが一望できるという郊外の高級住宅地へ向かいました。やっと着いたと思ったら駐車できるところがない。道路も空き地も立錐の余地もなく車で埋まっている。結局一回りしてまた13号線をさらに遠くへ。ゴッホが住んでた街があるはすだと豊ちゃんはいうけど、それらしい街はない。小便がしたくて寄った喫茶店はどうやら競馬の私設馬券売り場(ノミ屋)だった》

 《もうドライブは諦めて引き返すことに。パリ環状道路まで戻ったがそこからどうモンパルナスへ行くかが大問題。モンパルナスタワ―を目当てにやっと辿り着きました。豊ちゃんご苦労さん。でもあの運転見てたら川崎さんと梶さんが今朝になって急に腹痛起こした謎が解けた感じです》

 《今回の旅行、ほんとに金を使わないな。パリに着いて5万円両替。それで316ユーロ。そのうち200ユーロを団費に出す。後は小遣いだがほとんど手つかずに残っている》《ドライブから戻って1人で福来楼でラーメンとビール。11.4ユーロ。店を出てセーターとチョッキで歩いても全然寒くない》

 夕食は念願の「牡蠣の3段重ね」を食う。細かく砕いた氷の上に生牡蠣をはじめいろんな貝が乗っている。茹でたイセエビやワタリガニもある。よく冷えた白ワインが豪華な食事をさらに引き立たせた。

《2月7日、午前10時15分。5日間お世話になったホテルセントラルとお別れしてこれから帰路につきます。空は雲一つない青空。気温も千葉県なみ。快適です。ホテルの前、道の両端を水が流れています。紙屑や犬のウンコが流されてきれいな街に変貌いたします。それではパリの街、ごきげんよう》

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2017年01月13日

40年前の新聞労連「統一スト」

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月13日
40年前の新聞労連「統一スト」

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 「英国労働者立つ」「航空・鉄道・郵便窓口・地下鉄・・・スト相次ぐ」「賃金引下げ、人減らしに反発」(13日付『赤旗』)。航空大手のブリティシュ・エアウェイズ(BA)、ロンドンへの通勤鉄道サザン・レール、郵便局、地下鉄などで今年に入ってからストが続いている。

 ストの課題は、客室乗務員の大幅賃下げ、鉄道の民営化にともなう車掌乗務の廃止、地方の郵便局閉鎖、地下鉄の人員削減などで、労働者への攻撃はどの国でも似たりよったりと言える。ただしその攻撃に対してストをうてる国と黙って受け入れざるを得ない国の差があることが悲しい。昔は違ったのにな。

 ちょっと待て、日本の労働組合も黙ってばかりいるわけではない。「月2万円、時給150円以上アップ」「国民春闘共闘が賃上げ要求決定」(同『赤旗』)。全労連小田川議長は政府の「働き方改革」を批判し「すべての労働者の実質賃金の改善、くらしを維持する賃金・労働条件にこだわる」と強調した。

 そうは言っても正直なところ、今の日本の労働組合にストをうって要求実現するだけの力量は無い。この前必要があって新聞労連東京地連30年史(1985年刊)をめくっていたら、76年春闘で新聞大手労組が「統一スト」をうつ記述があった。「統一スト」を前にした共立講堂での決起集会の場面だ。

 「当日は雨。しかもドシャ降り。もう駄目だと観念した。とにかく受付を作り、2階は閉鎖して1階の中央だけでも埋まればいいと考え、雨の中をやってきた先発組を無理矢理演壇正面に座らせた。ところがだ。あの比較的動員の悪い共同通信労組がストをうって集団でやってきた。

 会場近くの毎日労組からは『あれ、こんな人も』と私がびっくりするような労連嫌いの組合員も『やあ』なんて私に挨拶しながら受付にやってきた。朝日も読売も大動員。たちまち1階は埋まり、2階の階段を封鎖していたロープを取り外して2階へも上げた。会場は超満員の1700人。壁に沿って立ち見の人さえ出る盛況に私は唖然とした」。地連委員長のおれは思わず涙して感動したんだよね。

 さて3月31日の「統一スト」当日。読売が青年行動隊の指名ストと社屋前ビラ配布、日刊工業が15:30〜16:30、毎日、共同、東京が16:30〜18:00、朝日が17:00〜18:00のスト決行。日経は午後6時から社屋前大決起集会。――いま思い出しても胸躍る1日だったな。
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2017年01月11日

海外旅行・パリ(2005年)B

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月11日
海外旅行・パリ(2005年)B

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 《電器店です。ソニーの携帯が179ユーロ。高いですね。小さいテレビが45ユーロ。ソニーのミニコンポ149ユーロ。ホットドックが2.5ユーロから3ユーロ。セーターが18ユーロ。腕時計が13ユーロから100ユーロ。14から24ユーロで結構なカバンが買えます。クロワッサン1ユーロ》

 《ここがピガール広場。夜になると綺麗なおねえちゃんが誘うそうです。4時半、少し早いですけどこれから地下鉄に乗ってモンパルナスに帰ります》

 《2月4日午前8時半。おれの朝飯は昨夜スーパーで買ってきた炊き込みごはん。ぽろぽろで固いけど、よく噛むと味がでてくる。あったかいね。3度から5度という感じ。ホテルから歩いて2分ほどのお墓にきました。入り口近くにジャンポールサルトルとボーボワールの入っているお墓が。サルトル1905年から1980年、ボーボワール08年から86年。質素なお墓で墓石の上に誰かが供えた本》

 《露店がありました。ホタテ貝、牡蠣その他貝類。生の魚、肉、野菜、果物が並んでいます。そんな通りにもスーパーがあって主婦で賑わっています。あ、やきとりを焼いています。凄いね》《パリの運河です。船が来ると水門を閉めて水位をセーヌ川と同じにしてこの地点で地下へ潜ります》《ちょうど船がきました。水門を閉めて水位を下げています。セーヌ川と同水位になったら出て行きます。見ていた私たちが拍手すると甲板の乗組員が手を振って応えてくれました。1人は若い女性でした》

 《パリには雑多な人種が集まっています。街を歩いていて幼稚園児の行列に出会ったんだけど、半分が黒い顔してたよね。それをフランス人は違和感として感じていないようだけど》

 《2月5日土曜日朝の7時半。昨夜はこの部屋に4人が集まって、ワインを4本飲んでソーメンのパーティということで夕飯を済ませました。例によって途中でおれだけダウン》《ああ疲れた。お昼前にみんなで出てコンコルドまで地下鉄。そこから歩いてサッポロラーメンの店へ。おれはラーメンと餃子のセットで10ユーロ。ビールは2人で1本。結構おいしかったんだけど凄く混んでてしばらく待たされました》

 《そこを出てオペラ座まで歩いて、デパートのプランタンをちょっと覗いて、結局またコンコルド広場へ。さて凱旋門へ行きたいと地下鉄で4駅乗る。凱旋門を下から見上げてそれからシャンゼリゼ大通りをぶらぶら。途中喫茶店で休んだがかなりの時間をかけて三たびコンコルド広場へ。疲れ果てて地下鉄でホテルに帰った、とそういうことです。同室の川崎さんは今夕食の店を探しに出ています》
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11502 不透明の時代C止

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月11日
11502 不透明の時代C止

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 いつの間にか、小ブログは1500回を超えていました。ご声援に改めてお礼を申し上げます。

 前回のつづきであるが、国際的な政治、経済状況を見てみよう。まずお隣の韓国。韓国国会は朴大統領の弾劾を決議した。大統領の職務は停止され180日以内に憲法裁判所がこれを認めたら失職する。現在はその手続き中であり、先は見えない。

 北朝鮮は、金正恩体制が強化され無法ぶりは目に余る。核兵器を所持している可能性は大きく、長距離弾道弾の開発は間違いなく進んでいる。体制に反対する者の排除は日常的に行われているようで、自由をはく奪された国民のくらしぶりは見えない。

 中国はどうか。日本との関係では尖閣諸島問題がある。あの石原東京都知事が、(それまでは私人が所有していた)島を買い取ると言い出したことをきっかけに、この問題が浮上した。神経質な問題であるだけに放置しておけばよかったものを、中国を刺激したのである。石原元都知事の(豊洲問題を含めて)罪と罰は小さくない。

 以来、尖閣諸島周辺は日中両国の船舶がけん制しあい、危ない関係に陥っているのはご承知のとおりである。中国は、初めて空母をつくり東シナ海から太平洋にそれを展開、戦闘力を誇示している。きな臭さを拭えない。

 中国国内で発生するPM2.5(微小粒子状物質)の問題は軽視できない。日本がかつて辿った企業優先の公害である。中国から届くその映像は、東京で起きたスモッグの比ではない。遅からず、いやもうすでに起きていると思うが住民の健康被害は広がる。その数も、東京大気裁判や水俣病をはるかに凌ぐものとなろう。これらが表面化すれば、中国経済は内部から危機に瀕する。

 アメリカはどうか。紙数は必要としない。今月20日にトランプ大統領が就任するが、アメリカ国内はその是非をめぐって分断状態にある。貿易摩擦もすでに勃発している。ISをはじめイスラム圏への対抗心は異常とも思える。核のボタン≠押す権限を持っている大統領だけに、危惧は深まる。

 ヨーロッパでも異変が起きている。イギリスは国民投票でEU離脱を決めた。アメリカの大統領選挙同様に、想定外であった。ギリシャの財政破綻も含めて、EUに暗雲が立ち込めている。

 中近東では石油利権と宗教・民族対立は武力衝突を生み、収まる気配はない。アフリカ中部の南スーダンでは、前述したように内戦状態がつづいている。日露関係では、北方領土問題解決の見通しはなく、ロシアとウクライナも「宇露関係」という言葉が生まれるほど、小競り合いが続いている。

 いま、世界はどこで何が起きるか予測できない事態となっている。それはまさに「不透明の時代」であり、心せねばならない事由である。なかでも、過去の戦争が経済問題に端を発していることを考えれば、人類は改めて歴史を学ぶ必要がある。そのうえで、戦争だけは起こしてはならないという原点は何としても堅持しなくてはならない。

★脈絡のないきょうの一行
いつの間にか「新元号は改元の半年以上前に公表」(読売新聞)。天皇生前退位の議論中だったのでは?
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2017年01月09日

時の権力と癒着した組合の末路

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月09日
時の権力と癒着した組合の末路

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 連合の自民党への傾斜が顕著である。昨年暮れには安倍首相、神津会長会談も。2人は自民党の目玉商品「働き方改革」で意気投合した。連合は賃上げばかりでなく、雇用確保、労働時間規制、非正規対策などを政権与党に丸投げする方針のようだ。これでは労働組合無用論が出てくるのも仕方あるまい。

 そんなことを考えながら、たまたまある組合史をめくっていた。1988年に出版労連が高文研から出した「出版労働者が歩いてきた道」(出版労連30年史)である。最近亡くなった森下昭平さんが3人の執筆者の1人だ。あとがきによると、戦前編の記述は森下さんの書き下ろしだという。

 中国侵略戦争が泥沼化する中で日本労働組合全国協議会(全協)など左派の労働組合はどんどん潰され、1936年、反共労使協調の日本労働組合総同盟(全総)に統一される。全総は「進んで全産業に亘り同盟罷業の絶滅を期す」と有名なスト絶滅宣言を発し、戦時体制への協力を打ちだす。「しかし『戦局』は、たとえ右派であれ労資協調であれ、『自主的』な労働者の組織を許すほど甘くはなかった」。

 「1936年には労働組合員数は973組合42万人と戦前のピークを示すが、この組織労働者のかなりの部分を占めたのは大企業の『会社組合』だった。そしてこの頃から、単なる労資協調をこえた、戦争協力・推進の日本主義的愛国労働運動が主流となる。そしてついに1940(昭和15)年には右派組合も含めて主要組合のすべてが解散して『大日本産業報国会』(産報)が生まれる。産報は、中央本部―道府県産報ー支部産報(警察署ごと)―事業所ごとの単位産報(社長・工場長が会長)というビラミット型組織で、争議未然防止から生産増強運動に重点を移す。そしてこの年、労働組合組織率は0.12%」。

 なんだか背筋が寒くなるような記述である。たとえ右翼的労資協調の労働組合でも、国家権力や資本が邪魔だと判断すれば簡単に潰されるのである。いや労資協調でたたかう力がない組合ほど簡単に抹消される。例えばユニオンショップ協定を破棄されれば現存の大企業労組のほとんどは間違いなく壊滅する。

 労働組合が時の政治権力や資本と癒着すればどうなるか。戦前の歴史が厳しく教えているのだ。連合の中と外からそのことを指摘しなければならない。警鐘乱打しなければならない。手遅れにならないうちに。
posted by マスコミ9条の会 at 13:05| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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