2017年06月17日

共謀罪「急いては事を仕損じる」ぞ

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年06月15日
共謀罪「急いては事を仕損じる」ぞ

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 「急いては事を仕損じる」「慌てる乞食はもらいが少ない」「急がば回れ」「そのスピードが死を招く」「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」――急ぎ過ぎを戒めることわざや惹句は多い。ところが「モリ」と「カケ」で追いつめられた安倍政権はそんなことわざに構ってはいられないらしい。

 本15日午前7時30分過ぎ、共謀罪法案が委員会省略という新手を使って強行成立した。『毎日』は15日付朝刊1面で「立法府の劣化深刻」と平田政治部編集委員名で政権のやり方を批判。「長期政権のおごりと、それをただすべき立法府の劣化が日本の民主主義に禍根を残した」。

 同日付『赤旗』によれば、昨夜から今朝にかけて国会周辺はもちろん全国会地で「共謀罪採決を許すな」の声が唱和したという。おれも腰が痛くなければ参加したかったな。1989年に総評が解体してから、日本の大衆運動はずっと沈滞していた。数万人規模の政治的な集会・デモは絶滅したかに思えた。

 それが復活したのはあの福島・原発事故が契機だ。2011年9月19日、代々木公園を埋めた7万人の人波の中でおれは感激に震えたね。日本の民衆は沈黙を脱して「さよなら原発」の声を上げたのだ。この日の集会は大江健三郎、澤地久枝さんら個人の呼びかけだったが、それが組織化され、翌12年7月16日の代々木公園17万人集会・デモに引き継がれた。若者の参加が目立ってきたのはこの頃からだ。

 それからは特定秘密保護法、戦争法、沖縄辺野古基地などに反対する大衆運動が日に日に大きく膨れ上がった。運動の特長は「法案が強行されても諦めない」こと。おれたちの若い頃の大衆運動は、例えば60年や70年安保闘争のように政府権力に負けるとすぐ挫折感にとわれてへこたれた。そこが違う。

 秘密保護法でも、戦争法でも権力側が無理を通して強行すればするほど新しい運動が起こり、新しい人たちが参加、新しい組織がつくられる。今度の共謀罪反対闘争でも、戦争法当時のシールズの精神を引き継いだ「未来のための公共」(未来公共)という若者組織が大活躍した。凄いことだ。

 だからこそ政権側は大衆行動を封じ込める策謀にのめりこむ。今回の共謀罪強行はその最たるものだ。法案成立によってたたかいは新たな段階になるが、日本の大衆運動がさらに強大になる展望が見えている気がする。
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2017年06月12日

なんでもござれの「共謀罪」277項目

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年06月04日
なんでもござれの「共謀罪」277項目

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 5月30日付『赤旗』に「共謀罪」対象犯罪の一覧表が載っている。277項目のうち「えっこんなものが」「やはりそうか」と特に印象に残る「犯罪」を拾ってみた。

 汽車転覆等=松川事件、三鷹事件を思い起こす。
 強制わいせつ=何故これがオリンピック開催の要件なのか。
 組織的な強制執行(威力業務)妨害等=ストライキのピケや倒産会社の職場占拠が犯罪になる。

 人身売買=犯罪に違いないが、何で共謀罪対象なのか。
 電子計算機使用詐欺=範囲が広すぎて何でも犯罪にできる。しかも未遂でも罪になる。
 偽証、強盗、強姦、収賄、障害、背任、横領、騒乱、児童淫行=なんでもござれだ。
 
暴行等による職業紹介等=こんなことを共謀してやる奴がいるのか。
 無資格競馬(競輪、競艇、オートレース)等=私設ノミ屋の取り締まりに新たな法律が必要なのか。
 自衛隊の所有する武器等の損傷=基地拡張反対の議論をしただけで犯罪になる。

 著作権の侵害等=これは大問題。これまでの著作権法では侵害された本人が申告しなければ犯罪にならなかったが、今度は警察が独自の判断で摘発できる。
 株主等の権利の行使に関する利益の受供与についての威嚇行為=争議団が株主総会に乗り込んで争議解決を迫る行為が(そのような争議方針を話し合っただけでも)犯罪になる。
 民事再生の詐欺再生、会社更生法の詐欺更生=労働組合や争議団の倒産反対闘争に縛りがかけられる。
 会社財産を危うくする行為=労働争議が弾圧の口実になる。

 こんな犯罪項目がずらりと277。テロ防止とか安全なオリンピック開催のためにとかはまったくの口実であることは明白だ。「往来危険行為」「建造物侵害等」の項目を使えば、国会前集会や銀座デモも禁止できる。日本は再び物の言えない、お上や企業に逆らうことのできない暗黒社会になってしまう。
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2017年06月01日

「問答無用」で採決強行

2017年05月28日
「問答無用」で採決強行

■仲築間 卓蔵(元日本テレビプロデユーサー)

5月26日、午後4時過ぎ。稀代の悪法「共謀罪」が衆議院本会議で与党と日本維新の会の賛成多数で可決された。

◆その日の『報道ステーション』(テレビ朝日系)は、本会議の模様を報じながら、「国連特別報告者からも懸念」というタイトルで安倍首相宛てに届いた一通の書簡をとり上げた。
 差出人は国連特別報告者(国連の人権理事会から任命され、プライバシー権の保護を任務としている。各国のプライバシー問題を調査し、国連人権理事会に報告してきた)ジョセフ・ケナタッチ氏。書簡の大要は「この法案が成立すれば適用範囲が広いため、プライバシー権と表現の自由が過度に制限される恐れがある」「犯罪を立証するため、国民への監視を強化する必要がある場合に、適切にプライバシーを保護するための新たな特定の条文や措置が盛り込まれていない」である。

◆この指摘に菅官房長官は「なんでこんなことになったのか・・。強く抗議した」という。日本政府の抗議書の要旨は「国民の意見を十分に踏まえて策定されたもの」「ケナタッチ氏は独立した個人の資格で人権状況の調査報告を行う立場であって、国連の立場を反映するものではない。ここは明確に申し上げておきます」という。(因みに、ケナタッチ書簡は国連人権高等弁務官の公式ホームページにも掲載されている)。

◆日本政府の抗議に対してケナタッチ氏は、「日本政府から受けとった“強い抗議”は、ただ怒りの言葉が並べられているだけで、まったく中身のあるものではなかった」という反論を発表している。
 番組は、ケナタッチ氏に「安倍総理に書簡を送った経緯」を質問した。答えは「この法案が閣議決定されたのは3月21日だったと思う。法案の文言を見ておどろいた」と。
さらに、「国連の人権理事会に報告する可能性は?」に対しては「私が送った書簡や日本政府からの回答を含めすべてを報告する」という。

◆番組は「結局、多くの懸念が払拭されないまま本会議での採決を迎えることになった」と。 インタビューに答えた日本共産党の志位委員長は、「国連のTOC条約批准のためだと、それを最大の錦の御旗にしながら、その肝心の国連から強い懸念と質問が寄せられているにもかかわらず、それに一切答えず、問答無用の態度をとっている。国会にもまともに説明しない、国連にも説明していない。内外共に問答無用の態度をとって採決を強行したことは本当に許しがたい」と。富川悠太キャスターは。「期限を決めずに、国民の理解がすすむようにしっかり議論してほしい」と結んだ。

◆舞台は参議院に移った。廃案に向けてとりくみはさらに広がることになる。

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無題

元ワイドショープロデューサー仲築間 卓蔵(なかつくま・たくぞう)のブログ
「テレビ」と「平和」と「憲法」のblogより転載
http://blog.goo.ne.jp/takuzou4108
2017年05月28日
無題

■仲築間 卓蔵(元日本テレビプロデユーサー)

◆「共謀罪」の採決が強行された。
 当然、NHKは衆議院法務委員会の中継をするものと思っていたが・・・なし。当然、(総括質疑だから)アベ首相が出席するものと思っていたが・・・欠席。「森友学園」「加計学園」問題追及を怖れていたとしか思えない。これで「森友学園」「加計学園」問題追及は加速するにちがいない。
 「共謀罪」NO!、「憲法変えるな政治を変えろ!」の怒りの声は全国でこだましている。東京では日比谷野音、国会前などで連日のように抗議集会・デモが展開しているが、なぜか大手メディアの反応は鈍い。
◆5月16日のテレビ朝日『モーニングショー』が、「9条改正で世論調査 新聞社で結果に違い・・・なぜ?」というテーマで朝日新聞と産経新聞の世論調査比較をやっていた。「憲法9条に自衛隊の存在を明記する」ことについてどう思うか」という質問である。質問していることは同じだが、質問の仕方によってこんなにも違う結果になるいい例を示してくれた。

◆「憲法9条に自衛隊の存在を明記する」ことについて
朝日新聞  9条改正「必要」――41%
          「不要」――44%
       改憲提案評価する――35%
          評価しない――47%
     自衛隊の存在を憲法に明記する9条改正は「必要」――41%
                        「不要」――44%
産経新聞 自衛隊の存在を憲法に明記する9条改正は「賛成」――55%
                        「反対」――36%

である。

◆41%と55%・・・・この違いは?
 質問の違いにある。
 朝日新聞の質問は 「安倍首相は、憲法9条について戦争を放棄することや戦力を持たないことを定めた項目はそのままにして、自衛隊の存在を明記する項目を追加することを提案しました。 このような憲法9条の改正をする必要があると思いますか」である。その結果は41%と44%と拮抗している。
 一方、産経新聞の質問は 「安倍首相が憲法9条に自衛隊の存在を明記する意向を表明したことに賛成か」だ。 結果は55.4%と36%。拮抗していない。産経新聞の別の質問(いま憲法改正をすることに賛成か)では、賛成 49.8%、反対 44.0%。ここでは拮抗している。
その違いは
朝日新聞「・・・このような憲法9条の改正をする必要があると思いますか」
産経新聞「・・・明記する意向を表明したことに賛成か」

の違いである。
 同じ産経新聞でも、「意向の表明ならいいが、変えるということになると“ちょっと待ってよ」ということになる。番組の司会者は「(調査の結果で)見える数字は、どのような質問にしているかですね」と結んだ。
◆大手メディアによる世論調査に、視聴者・読者は影響される。いまにはじまったことではない。
 各紙、各局が、世論調査にあたって「どのような質問をしているのか」まで見極める必要がある。「世論調査リテラシー(読み解く力)」を養っていこう。 これから先、どんな「目くらまし」が飛び出してくるか・・・。要注意である。

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世相診断7題

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年05月20日
世相診断7題

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

 トランプ米大統領が初の外遊でサウジアラビアへ。「サウジ 歓迎と不信感」「トランプ氏訪問 入国禁止令が影」(21日付『毎日』)。「彼がイスラムを敵視したことは、神にあらがう行為だ」と言われてはトランプ氏も楽じゃない。国内で叩かれるとすぐ外遊したがるのはどこかの国の首相と同じだな。

 「陛下 政府に不満」と1面トップの見出し(21日付『毎日』)。何のことかと読んでみたら、政府の有識者会議で自分のやってきたことが全然評価されないことに不満を述べた。彼は退位問題をを一代限りの特別立法でなく制度化してもらいたかったらしい。むしろ天皇制そのものを廃止したら・・・。

 身から出たさびとは言え、安倍さんも次々と疑惑発覚で大変だ。森友の次は加計学園。おそば屋さんじゃあるまいし「もり」の次に「かけ」とは何事だ。こうなったら安倍さん、誰かをカモにして「鴨南蛮」でも食わなきゃなんない。当面籠池で泳ぐ鴨を料理したいが、思ったよりしたたか。手こずる安倍さん、さあどうする。

 共謀罪法案が国会法務委員会で強行採決された。テレビの実況中継を見たが、維新の何とかいう若手議員の話ぶりに驚いた。まるで山口組の中堅幹部の口ぶりた。あんなのが国会議員として通用しているんだから世も末だね。あの強引な多数派のやり口を見ていると。あいつらを凶暴罪でひっくくりたい。

 北朝鮮に対するアメリカの挑発行為がエスカレートしている。「米空母、2隻演習へ」「北朝鮮の反発必至」(20日付『毎日』)。日本海で作戦展開中の米原子力空母カ―ル・ビンソンに加えて横須賀を基地にしているロナルド・レーガンも合同するというのだ。日米政府は北のミサイル開発を「重大な挑発行為」と大騒ぎしているが、どちらが超発しているのかと言いたい。ミサイル発射を待っているのか。

 「未来のための公共」という若者中心の団体がある。共謀罪が法務委員会で強行採決された19日夜、国会前にのべ1万人を集めて同法案廃案を求める集会を開いた。今日は若者憲法集会に合同して新宿中央公園からのデモに参加する。シールズは解散したがエキタスもがんばっているし、頼もしい限りだ。

 都議選で日本共産党は「共産党と自公の対決」をスローガンにする。確かに国政と違って都議会では野党共闘の芽はない。だからといって共産党だけが自公と対決していると強調するのはいかがなものか。ひと昔前の「自共対決」路線に先祖返りしたのかという誤解を受けかねない。表現にひと工夫必要だと思う。

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2017年05月31日

失言・虚言より悪質な言論封殺の首相発言

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
17年05月06日
11538 失言・虚言より悪質な言論封殺の首相発言

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

 実に情けない。これが政治家を自認している人の言葉か。笑うに嗤えず、怒りさえ覚える。

                              ◇
 「自民党総裁としての考え方は読売新聞に相当詳しく書いてあるから、ぜひ熟読していただきたい」「党総裁としての考えをここで縷々述べるべきではなく、そこで知っていただきたいということ。その中で、草案との考え方についても説明している。そもそも、新聞記事などを発端に質問をされている」
                              ◇

 きのうの国会で民進党の長妻昭議員の質問へのアベ答弁である。

 新聞記事などを発端にした質問だから新聞を読め。そうすれば質問する必要はないし答弁も必要ない、と言っているのである。しかも国会で読売新聞の大宣伝をやってくれた。やはりあの人は読売の広告塔だった。読売新聞が政府・自民党の広報紙的役割を果たしていることに強く納得。こういうのを相思相愛、というのか。それとも忖度した上での阿吽(あうん)の呼吸か。

 野党は「国会軽視」であるとして一斉に反発している。当然だ。こういう手法が許されるのなら、国会はいらない。新聞紙上や出版物で自らの主張や考えを述べることは、言論・表現の自由である。その意見に対して、質問をすることもまた自由である。

 が、今回の問題は実に深刻だ。よく考えてみると長妻議員の質問をアベさんは封じたことになるからだ。つまり、自分の自由は保障しながら、相手の質問の自由を切って捨てたのである。これはもっとよく考えてみると、ファッショである。

 つい先日、小ブログで「失言」と「虚言」の問題を書いた。失言も虚言もある意味「言論・表現の自由」の範疇に入る。だからと言って、何でもOKではない。政治家、とりわけ大臣の席に座った人は、国の代表なのだから発言には責任がついて回る。(平気な人もいるが)だから大臣としての資質を問われ、失言した場合、辞任を求められるのだ。虚言が問われないのは釈然としないが……。

 今回のアベ発言は、失言や虚言よりも悪質である。言論を封殺したからだ。フランスで新大統領が誕生したとき「(新大統領とともに)平和や自由、民主主義を守る」と言ったその日の、いわば舌の根も乾かない時間差の答弁だった。この言葉自体がウソだったのだ。

 この人はもう何枚のレッドカードを突き付けられただろうか。「嘘つき総理大臣」は、即刻退場しかない。

★脈絡のないきょうの一行
忖度させる典型。首相夫人との記念撮影提示は、効果てきめん。やるねー、籠池さん。
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2017年05月24日

「失言」はNGで「虚言」はOKなのか?

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
17年04月27日
11533 「失言」はNGで「虚言」はOKなのか?

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

◇=◇=◇

<今村復興相辞任>実際は首相の更迭「かばうことできない」
毎日新聞 4/26(水) 23:34配信

 今村雅弘復興相(70)=衆院比例代表九州ブロック=は26日、東日本大震災を巡る自身の失言の責任を取り、辞任した。今村氏は同日、安倍晋三首相に辞表を提出したが、実際には、首相による更迭だった。

 今村氏が25日、自民党二階派のパーティーで東日本大震災を「まだ東北だったからよかった」と述べたことは、首相官邸で経済財政諮問会議に出席中の菅義偉官房長官にすぐに伝わった。菅氏は会議終了後、首相と協議し、「かばうことはできない」という認識で一致した。更迭方針はこの場で決まった。(以下、省略)

◇=◇=◇


 きのうの続編である。

 昨日も書いたが、この「更迭シナリオ」は当然だと思う。2万人を超える人々が犠牲になり、今もって復旧すら出来ていない東北に対して、冗談でも言ってはならない言葉を発した責任は軽くない。辞任は当然だし、国会議員としての資質も問われており、こちらも返上すべき事柄である。「言葉」というのはそれほど大切なものだからだ。

 その言葉を安倍首相は、復興相の比ではない弄(もてあそ)び方をしている。安倍首相の言葉と、今回の失言を単純に比較することはできないが、誤解を恐れずに言い換えると「失言はクビで虚言はOK」ということになるらしい。これはどうしても納得できない。

 きのうのブログで首相の虚言問題をいくつか例示した。これらは、「ポスト真実」などと言って見過ごすことのできない内容ばかりだ。「原発事故はコントロールされている」というウソと、「まだ東北だったからよかった」という失言を比較してみるとよく分かる。どう贔屓目に見ても、両方ともNGである。いや、首相発言は東北の人だけでなく、世界の人々を騙している点を考えると、今回の復興相失言より罪は重いと言える。

 その首相は「任命責任は私にある」と豪語したが、任命した責任を取ろうとしていない。(首相自身に何らのペナルティーを課していない)現段階で、これはいつもの虚言であったとしか思えない。もしかしたら更迭によって任命責任を果たした、と考えているのかもしれないが筋が違う。現状のままでは虚言的であり釈然としない。あなたはどう考えますか。

★脈絡のないきょうの一行
福岡の現金強奪事件、小説みたい。同じ日に大金が福岡空港から運ばれようとしていた。偶然とは実に面白い。
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2017年04月26日

米のアジア経済支配に手を貸す日本

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年04月22日
米のアジア経済支配に手を貸す日本

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 トランプ米大統領の出現でとん挫したTPPの代わりを何にするか。アメリカは日本との2国間貿易協定を目指しているが、日本政府は「米抜きTPP」を考えていると言われている。「『米抜きTPP』へ転換」「日本 来月11カ国協議」(21日付『毎日』)。「米抜き」なんてほんとにあるのだろうか。

 この『毎日』記事を読んだ後で、『赤旗』日曜版(23日付)を開いたら「経済これは何?」という解説記事が目に入った。「RSEPの貿易交渉」「日本主導の過度な自由化に批判」の見出し。えっなんだこれは?おれは恥ずかしながらRSEP(アールセップ)なるものの存在を知らなかった。早速ネットで調べてみた。

 RSEP(東アジア地域包括的経済連携)の参加国はASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国とインド、中国、韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランドの16カ国。域内人口は34億人で世界人口の半数を占める。2012年に第1回会合が持たれ、今年5月2日からの会合は18回目となる。

 RSEPとTPPを比べると@アメリカが入っていない、A中国、韓国が入っている、BASEAN加盟のアジアの小規模国も含まれる、などの違いがある。おれに言わせてもらえば「アメリカ抜きで中国が入っているんならTPPよりこっちの方がよほどいい」となるんだがそれほど単純ではない。

 『赤旗』の解説によると、RSEPも自由貿易協定の一種だから「多国籍企業の活動をしやすくするため」の側面が強い。そこへもってきて最近さらに問題が生じた。TPP参加の日本、オーストラリア、ニュージランド、アメリカとFTAを結んでいる韓国が「TPPの中でも最悪の内容を持ちこんできた」というのだ。

 例えば種子の知的財産権を強化して途上国の農業に打撃を与えるとか、医薬品の特許権を強めてジュネリック医療品を入手困難にさせるとかの提案である。国境なき医師団は「世界中で何百万もの命が脅かされる」と警告する。あちらがダメならこちらでという多国籍企業の魂胆が見え見えだ。

 多国籍企業に自由な商売を保障するというのがTPP交渉におけるアメリカの狙いだった。トランプがTPPをふっ壊したのはその狙いを諦めたからでなく、物足りなかっただけだ。日本やオーストラリアを使ってRSET乗っ取りを謀っている感じがしてならない。日本の外交に「米抜き」は考えられないからだ。
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2017年04月18日

韓国訪問レポートA 記憶されない歴史は繰り返される

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
17年04月18日
11527 韓国訪問レポートA 記憶されない歴史は繰り返される

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 小高い丘にソウルタワーが見える。その麓あたりに、いくつかの碑が建っていた。まだ工事をしていたが、従軍慰安婦問題や国民への圧政を忘れないために、こういうスペースをつくることになったという。慰安婦として強制連行された人たちの名前が碑に刻まれている。かなりの数だ。それでも分かっているだけだというから、推して知るべし、である。

 一角に「ヘソ」と呼ばれる楕円形の碑が横たわっていた。その石には、韓国語、英語、日本語、中国語で「記憶されない歴史は繰り返される」と書いてあった。私は一瞬、旧西ドイツの故・バイツゼッカー大統領の言葉とオーバーラップした。「過去に目を閉ざす者は未来に盲目となる」――。

 まさにその通りである。歴史修正主義を唱える人たちは、従軍慰安婦や南京大虐殺、沖縄戦における集団自決など、なかったことにしようと腐心している。記憶から消し去ろうとしているのだ。それは言い換えると、「歴史を繰り返そうとしている」ということになりはしないか。戦争法の強行採決も、審議が始まった共謀罪もそのための準備ではないのか。

 夕暮れ時になり、「ハラ減ったー」の声に促され明洞の繁華街にもどり、本場の焼肉に舌鼓を打った。韓国のお金の単位は「ウォン」だが、日本円のほぼ10分の1。計算はしやすいが1000円のものが、1万ウォンだからややギョッとする。

【「記憶されない歴史は繰り返される」と書いた碑の前で】
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記憶されない歴史は繰り返される

【明洞の夜の賑わい】
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明洞夜の賑わい

 2日目。ホテルの前に集合。前日、「通訳をしてくれる人がいる」と言われていたが、その人を見てびっくり。昨年秋に千代田区労協が主催して植村さんの話しを聞く集会を開いたときに、上智大学の学生だと紹介された姜さんだったからだ。彼も私のことを覚えていてくれた。

流ちょうな日本語で「久しぶりです」と言われたときは嬉しかった。そしてもう一人若者がいた。植村さんの息子さんで今年から医者として働くことになっているという。最後の春休みを利用してソウルに来たという。精悍な青年である。活躍を期待したい。

 最初に案内されたのは、ナヌムの家。電車を3回ほど乗り継いで、最後の駅からはタクシーでそこへ。ナヌムというのは「分かち合い」という意味だという。事前に植村さんから連絡が行っていた。事務所に案内され、ナヌムの家の所長と懇談した。

 ハルモニ(おばあちゃん)と呼ばれる元従軍慰安婦のみなさんは高齢化し、認知症や寝たきり状態の人が増えたという。昨年12月の慰安婦問題の「日韓合意」について、誰一人として納得していない。政府の役人が来て「もう終わった。心配しないでいい。補償金を出したいから銀行の通帳番号を教えてくれ」と言われても、だれも教えなかった。あの合意にみんな怒っている――。

 朴政権の国民不在の政治が、ここにも表れていたのだ。弾劾が決まったことが頷けた。
(次回につづく)

【ナヌムの家の安所長を囲んで・左側中央】
20170417c.jpg
ナヌムの家所長を囲んで

★脈絡のないきょうの一行
政府、北朝鮮に「武力攻撃切迫事態」に認定する方向で検討(読売新聞ウェブ)。これは武力衝突前段の準備で、明らかな挑発だ。
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古くから稀なるもの

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年04月16日
11525 古くから稀なるもの

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 きょうは私の誕生日。70歳・古希である。馬齢を重ねている訳だが、私は自分の「年齢の節目」を考えてきた。

 最初に年齢のことを思い立ったのは、息子が生まれたときだ。私はちょうど30歳だった。この子が自分の年齢に達したとき世の中はどうなっているだろうかと考えた。息子が30のとき私は60歳・還暦になっているはずだ。これは、楽にクリアした。

 次の目標は67歳にした。オヤジが鬼籍に入った年齢だ。とりあえず父親の年齢を超えようと考えた。今だから言えるが、実は少し緊張した。大丈夫だろうか≠ニいう得も知れぬ不安感と、期待感が入り混じった。誕生日を迎えたとき、なぜかほっとした。

 その次は古希である。昔は古稀と書いたそうだが「稀」という字は常用漢字にないことから、「希」を使うようになったという。由来は「唐の詩人杜甫の詩・曲江(きょっこう)『酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり』(酒代のつけは私が普通行く所には、どこにでもある。(しかし)七十年生きる人は古くから稀である)」(Wikipedia)だという。飲み屋のツケと年齢を重ねたところが実におもしろい。

 何か古希の記念になるものはないかと考えた。あった。山に登ることだ。思い立ったら吉日だ。きのう、誕生日には1日早かったが奥多摩三山(大岳山、御前山、三頭山)の一つ、御前山(ごぜんやま 1,405M)にチャレンジした。この山はカタクリの花が群生することで有名だ。5月中旬過ぎにはハイカーが列を作る。

 山頂で記念写真を撮った。仕上がりを見てみるとおもしろい写真になっていた。黄色だけがカラーで、あとはモノクロなのだ(写真)。どうも、自動シャッターを操作するとき、ほかのどこかを触ったらしい。紹介したい。

【御前山山頂にて】
20170416.jpg

 古希の次の目標は76歳だ。理由がある。私が賭けた更生年金の積立額(本人、使用者、国の総額)は76歳までいけば、全額回収することができるからだ。76でチャラ。ここまでは意地でも生きたいものだと考えている。

 欲張りだと言われそうだが、その次は89歳である。母が逝った年齢だ。これは遠い。一歩一歩、一日一日がそこに近づく道だ。気楽にいきたい。

★脈絡のないきょうの一行
アメリカによる北朝鮮への一撃≠ヘ杞憂ではない。武力攻撃だけは何としても止めなければ。
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2017年02月19日

明乳事件の中労委命令に思う

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年02月19日
明乳事件の中労委命令に思う

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 明乳全国工場事件の中労委命令が出た。主文は「本件各再審査申立てをいずれも棄却する」というのだから、労働者側の敗訴には違いない。しかし命令書の最後に異例の「付言」項目があり、中労委はそこで争議解決へ向けた「当事者双方の互譲による合意」を求めている。つまり解決へ向けて話し合えということである。

 もし会社が、付言は付け足しみたいなものだから無視してもいいなどと思っているとしたら大間違いである。異例の付言に至った中労委の「事実認定」および「判断」は、申立人らに対する長年にわたる会社の行為を厳しく指弾している。つまり会社の不当労働行為意思を明確に認定しいるのだ。

 都労委命令(市川工場事件も含む)は、@インフォーマル組織の組合分裂工作に会社は加担していない、A申立人らが提出した証拠文書は真正のものとは認められない、B申立人らの低職分、低賃金は公平な人事考課の結果であり有意の格差は存在しない、と会社主張をそのまま丸飲みした認定を下していた。

 中労委の今回の命令は@会社はインフォーマル組織の結成に関与し、申立人らへの誹謗中傷を抑制しなかった、A会社の不当労働行為意思の証拠として申立人らが提出した高島、笠原、村田らのノート等は成立の真正が認められる、B昭和40〜50代にかけて申立人らとその他集団間に職分・賃金の格差が存在したことは事実である、とした。普通の事件ならこの認定だけで申立人らは救済されるはずなのだ。

 では何故全面棄却の敗訴になったのか。労組法第27条2項の「除斥期間」が壁になっている。申立ては不当労働行為があった時点から1年以内でなければならないという規定だ。明乳で新しい職分制度が導入されたのが昭和44年、その運用で差別が生じたとして市川工場の労働者が都労委に申立てたのが昭和60年、全国工場事件はさらに9年後である。これはどう考えても間が空きすぎるというわけだ。

 この除斥期間問題についてはこちらにもいろんな言い分があるが、今は言っても始まらない。問題はこの命令を活用して長期争議の解決へどう持っていくかということだと思う。普通の会社なら結論は結論として命令文の中で「あなたたちは社業に従事していた労働者に、特段の落ち度もないのに酷い仕打ちをしたのですよ」と指摘されたことを真摯に受け止めるはずだ。裁判所で更に争う前にぜひ話し合いに応じてほしい。

 これまでの経過があるからそう簡単ではないとは思うが、明乳も企業としての社会的責任があるはず。しかも個人顧客に直接商品を買ってもらわなくてはならない食品企業なのだ。中労委命令の「付言」を「主文」として読むくらいの見識、大局的見地を示されることを切に望む。

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2017年02月07日

11514 戦争と共謀罪B止

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
17年02月06日
11514 戦争と共謀罪B止

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 共謀罪は、言論・結社規制そのものである。戦争を進めようとする者にとって、戦争反対を唱えるものは邪魔者でしかない。それを排除する仕組みが共謀罪だ。テロ対策という名目であるが、それならば現行制度で十分ではないか。

 政府は対象を絞ると言い出した。公明党はそれを前提に法案を容認するという。公明党は過去について学んでいない。戦前の治安維持法がいかなるものであったか。創価学会の先達・牧口常三郎、戸田城聖らは治安維持法違反で検挙され、牧口は巣鴨刑務所で獄死している。普通の庶民が、宗教を広げ平和を口にしただけで投獄されたのである。

 この種の法律はいくらでも拡大解釈できる。軍機保護法も同じだった。この法律を作るにあたって、当時の国会は「軍事上の秘密を知った者だけを対象とする」という付帯決議をつけた。しかし、元北大生・宮澤弘幸に見られるように秘密でもなんでもないものを話したことをもって、検挙し15年の刑に処したのである。

 過日、「stop秘密法共同行動」の会議が開かれ、共謀罪反対運動の進め方について議論した。スローガンについて『合コンでも共謀罪』とすることにした。この項の冒頭に述べたが、当局がその気になれば夫婦の語らいも、酒場での議論も共謀罪になるのである。この法律は明らかに思想弾圧であり、戦争に反対する勢力を排除するもの以外の何ものでもない。

 「終末時計」が30秒短くなった。トランプ米大統領就任がその理由であるが、日本もそれに加担しているように思えてならない。共謀罪の座視はゆるされない。

 戦後間もなくドイツの牧師、マルチン・ニーメラさんが戦争を起こしたことを悔いる意味から短文を発表した。実に的を射ている。この言葉を改めて噛み締めたい。

共産党が弾圧された。
私は共産党員ではないので黙っていた。
社会党が弾圧された。
私は社会党員ではないので黙っていた。
組合や学校が閉鎖された。
私は不安だったが、関係ないので黙っていた。
教会が弾圧された。
私は牧師なので立ち上がった。
そのときはもう遅かった。

★脈絡のないきょうの一行

米国入国拒否を批判した裁判所に「何か起きたら判事の責任」とトランプ大統領。ひどすぎる。

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2017年01月30日

11508 「一行」編95

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月30日
11508 「一行」編95

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


16/08/08
イチロー、メジャー史上30人目の3000安打を達成。新たな記録は「すごい」の一言。

16/08/10
オリンピックの報道を見ていると、ナショナリスト(民族主義者)になってしまう。私も小市民である。

16/08/11
中国船の尖閣諸島周辺への挑発航行、報道が事実だとしたら、行き過ぎじゃないの?

16/08/12
伊方原発再稼働、高江ヘリパッ建設…。強行の裏に潜むファッショ性を見逃してはならない。

16/08/13
天皇の生前退位、あっていいこと。天皇の人権を守るためにも。

16/08/14
SMAPが今年12月末に解散。いつかはあるのだろうが、この時期だったのだろう。

16/08/23
リオ五輪マラソン、エチオピアの銀メダリストのゴール直前の行動は、政府への抗議だった。

16/08/23
リオ五輪閉会式、スーパーマリオに悲劇が起きた。あんな人と一緒じゃかわいそうだ。

16/08/25
おいおい、台風9号と11号は消滅したけど、10号が勢力を強めてるって? 沖縄が心配だ。

16/08/26
な、なんと。台風10号は迷走を繰り返し今度は、本土急襲の可能性も。ゾンビみたいなヤツだ。心配。

16/08/30
台風10号、東北地方に上陸。せっかく実った秋の味覚の被害のないことを祈りたい。

★脈絡のないきょうの一行
アメリカでイスラム教徒が多数派を占める7か国からの入国禁止が始まり、大混乱に。新たな火種の発生である。

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2017年01月28日

「壁」で思い出すこと

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月28日
「壁」で思い出すこと

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 トランプ米大統領はメキシコとの国境に本気で壁をつくるらしい。国境を隔てる壁というと歴史的に有名なのは「ベルリンの壁」だろう。「ベルリンの壁は、第二次世界大戦後に東西に分割された敗戦国ドイツの首都ベルリンで、東ドイツによって1961年夏に建設された壁である」(ウィキペディア)。

 ベルリンは東ドイツの領内にあり、その西半分だけが西ドイツとされた。戦後しばらく東西ベルリンは自由に往来できた。そのため毎年多くの人が東ドイツを逃れて西に流れた。それを嫌った東ドイツ政府は1961年8月、突如西ベルリンの周囲を有刺鉄線で遮断し、それが後にコンクリートの壁になった。

 壁は高さが3m60cmから4m20cm。足場や掴まるところのない構造だ。壁は二重にはりめぐらされ、間に60m程の空きスペースが設けられた。逃亡者を逃さないためである。それでも壁を乗り越えたり地下道を掘ったりして越境する事件が頻繁に起こった。警備する軍に射殺された人も多い。

 このようにして長い間壁は「ドイツ分断と東西冷戦の象徴とされてきた」(ウィキペディア)が1989年11月、いわゆる東欧革命の嵐の中で市民の力によって破壊される。壁に乗ってハンマーで壊している若者の写真が日本の新聞にも載った。どんなに頑丈に見える壁も歴史の流れにはもろいものだ。

 おれは壁崩壊10カ月後の90年9月24日、壊された壁に面したビルの2階の東独印刷製紙労組の事務所を訪問した。組合副議長氏から「みなさんがわが労組を訪問する最後のお客さんです」と歓迎された。東西ドイツは10日後の10月3日に統一、組合は西ドイツのメディア労組に吸収される。

 組合事務所を辞すると暗い空から冷たい雨が落ちてきた。壁の残骸が瓦礫となって積み上げられてあった。おれは手ごろなコンクリート片を拾ってポケットにしまった。街を回ると壊されずに残されてある壁もあって、色鮮やかなイラストが描かれていた。有名なフルシチョフとホーネッカーがキスしている壁画も見た。もう通行自由になったウィンデンブルグ門を通って西ベルリンに入ったが車の洪水だった。

 トランプ大統領のメキシコ国境の壁だが、どんな高さでどんな構造になるのかはよく分からない。分からないけど、コンクリート壁なんかで国が守れないことは確かだ。対等で誠意ある話し合いが必要なんだとおれは思う。
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2017年01月22日

米国で裁かれる原発事故「トモダチ作戦」

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月21日
米国で裁かれる原発事故「トモダチ作戦」

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 「週刊金曜日」1月20日号の「被爆兵士の裁判は米国で実施か」という記事が興味深い。書いたのはアメリカ在住のジャーナリスト、エィミー・ツジモトさん。東日本大震災の「トモダチ作戦」に従事した米軍兵士らが原発事故の影響で放射能被曝したとして東電やGMなどを訴えている裁判の管轄権問題だ。

 原告の兵士らはサンディエゴ連邦地裁に提訴したが、被告の東電は日本での裁判を主張。地裁は「米国での裁判進行」の判断を示したが、東電は上級審のパサデナ連邦高裁に不服を申し立てた。「法定助言人」の日本政府も東電主張を支持する意見陳述をした。高裁は米国政府に判断を仰いだ。

 そして昨年12月19日、米国政府は「日本でなくても正当な裁判は受けられ、そのことによって日米の親善関係に亀裂が入ることはない」として地裁の判断を支持する見解を発表した。高裁は近々日本政府や東電の不服申し立てを却下すると考えられている。日本側は米国での裁判に追い込まれることになる。

 するとどうなるか。エィミーさんは言う。「フクシマ事故から6年にして、当時の『真相』がようやく明らかになろうとしている」「米国で裁判が開廷した暁には、訴訟手続きの『ディスカバリー』(証拠及び情報開示制度)によって、未だ明らかにされていない事実が見えてくるだろう。これまで『真相』を公表せずに逃げ切れると考えていた東電や日本政府は、ついに米国で幾多の情報開示を迫られることになる」。

 日本では十分にできなかった原発事故の真相究明が、アメリカの司法によって実現する可能性が出てきた。そればかりではない。「兵士たちの様々な病状が『トモダチ作戦』の参加によってもたらされた結果と認められた場合、今なお低線量被曝による健康被害を認めない日本政府の立場も大きく崩れていくだろう」というエィミーさんの指摘の意味は重い。まさに世界的な関心事と言えるだろう。

 それにしてもこんな重大なニュースが、何故日本のメディアで取り上げられないのだろう。原発事故被害の裁判は福島をはじめ各地で起こされている。おれもそれらの裁判の一つ「福島原発告訴団」の原告の1人である。だが正直言って原発事故への関心は日々薄れている感じがする。

 放射能汚染は人類の未来への赤信号だ。おれも含め、日本人全ての頭の切り替えが必要な気がする。
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2016年12月11日

海外旅行・ポーランド、ハンガリー(2003年)A

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2016年12月11日
海外旅行・ポーランド、ハンガリー(2003年)A

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 19日はいよいよアウシュビッツに行く日。朝早くにバスでホテルを出発、アウシュビッツへ直行かと思っていたが、まず世界遺産のヴィエリチカ岩塩採掘場跡へ行くという。1時間ほどで着いたが、思った以上に大がかりな採掘場だ。380段の危なかしい階段を手摺りを頼りに降りて地底へ。広場や教会もある。ま言ってみれば地下宮殿みたいなもの。そんなところに2時間も閉じ込められて文字通り閉口した。

 上りのエレベーターも怖かったな。何時ロープが切れて墜落するかヒヤヒヤ。坑道から外へ出て太陽を拝んだ時の安心感。そこで昼飯。相変わらずワインはまずかったが、大きい丸いパンをくりぬいてそこへキャベツやハムの炒め物を詰め込んだ料理が美味かった。空がにわかに曇ってきた。

 早々にバスに乗り込んで、アウシュビッツ強制収容所跡のあるオシフェンチムへ。収容所の入り口のアーチに「働けば自由になる」の看板がかかっている。殺すためでなく、働かせるためにユダヤ人を集めたというわけだ。ガイドは保存会専従の日本の青年。約2時間にわたる見学は肉体的にも精神的にも疲れた。途中で沛然とした雨。雨宿りした煉瓦の部屋は心なしか血の匂いがした。

 アルバムに貼り付けたメモ。《世界遺産のアウシュビッツ強制収容所跡。人間が人間に対していかに残酷になれるか。背筋が寒くなる。しかし、よく考えてみると、アウシュビッツ的現象は、21世紀の今でもまだまだ残っているのだ。ますます心が凍える。死者の遺したメガネの山、靴の山、カバンの山、それらは60年もの間何を語ろうとしていたのか。人間はまだその言葉を解読していない》。

 ポーランド最後のディナーはクラクフの小さなレストラン。そこでおれは小演説をやった。

 「ショパンの演奏会はよかったね。最初退屈だったが、半分過ぎくらいからおれのような芸術音痴のガサツな男でもジーンときた。これがポーランドの文化の深さなんだよね。ワルシャワは駅前の大工事に象徴されているように今大きく変わろうとしている。街が変われば人間も変わる」

 「どのように変わっていくのか。私もこれから何年生きられか分からないけどもう一度来て変わったワルシャワを見てみたいものだ。足かけ4日間でしたが、一度はポーランドに来たいという長年の願いが叶い、今とても充実した気持ちです。今夜は心ゆくまで飲みましょう」。
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2016年11月29日

トランプ当選へのサンダース議員の提言

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
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2016年11月29日
トランプ当選へのサンダース議員の提言

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 米大統領選結果について、予備選挙でヒラリー・クリントンと争い善戦したバーニー・サンダース上院議員が厳しく論評している(11月11日付『ニューヨークタイムス』ウェブ版。12月1日発行『労働情報』誌掲載)。アメリカの民主勢力はトランプとどう向き合おうとしているのか、興味深い。

 サンダース議員は選挙結果について「私はこの結果を悲しいことだと思うが、驚きはしない。何百万人もの人々が既存の経済・政治・メディアにうんざりし、我慢できなくなって投票したということは驚くことではない」と受け止める。「トランプが『アメリカ人は変化を望んでいる』と言うのは正しい」。

 ではトランプは国民が望んでいる「変化」を実現できるのだろうか。サンダース議員はいくつかの疑問を呈する。「彼は多くの労働者家族が感じている経済的苦痛を作り出してきた強大な勢力に立ち向かう勇気があるだろうか」「彼はウォール街に立ち向かい、『巨大すぎて潰せない』金融機関を解体し、大銀行に小企業への投資や農村、インナーシティでの雇用創出を要求する勇気があるだろうか」「彼は本当に、選挙中に公約していたように医薬品産業に闘いを挑み、薬価を引き下げるだろうか」。

 サンダース議員は結局はトランプが「別のウォール街の銀行家を財務長官に据え、これまで通りのやり方を継続する」のではないかと警告する。それを見極めるのはこれからだ。「彼が本気で労働者家族の生活を改善するような政策を追求するつもりなら、私は彼が私の支持を獲得するチャンスを提供するだろう」。

 一方サンダース議員は民主党も今までやってきたことの反省の上に立って一連の改革をしなければならないと提言する。「私は民主党が企業エスタブリッシュメント(既成勢力)の束縛を断ち切り、再び働く人々や高齢者、貧困層の草の根の政党になるべきだと強く確信している」「われわれはウォール街、製薬会社、保険企業、化石燃料企業の強欲と権力に立ち向かう勇気を持たなければならない」。

 サンダース議員の提言は、日本の政治、経済状況にもぴたり当てはまるのではないだろうか。日本の野党、中でも最大勢力の民進党がサンダースが提示するような方向に舵を切ることができれば、ずいぶんと政治状況も変わると思う。確かにトランプは歴史を逆行させる危険をはらんでいるが、これを機に民主勢力が大きく飛躍する可能性もあるということだ。

 「われわれは退行するのでなく、前進しなければならない」(サンダース議員の結びの言葉)。

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2016年09月13日

11479 「一行」編92

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年09月13日
11479 「一行」編92

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


16/04/04
「保育園落ちた!」も深刻だが、「特養(ホーム)落ちた!」はもっと深刻。政治の貧困、止めなければ。

16/04/06
ニューヨーク外国為替市場で円急騰。アベノミクスの化けの皮がますます剥がれてきたぞ。

16/04/09
バトミントン選手も違法賭博汚染。プロ野球といい、アスリートのメンタル面に問題があるのでは?

16/04/11
G7外相が、広島の平和公園を訪問。原爆の実相をしっかり見て、核廃絶に活かしてほしい。

16/04/13
TPP批准審議、秋に先送り(読売)。またウソを並べ立てる、選挙対策かい?

16/04/13
日本の最も所得の低い層の所得は中程度の所得層の4割で、一般的な子育て世帯の所得の半分にも満たない(国連児童基金報告書)。格差は広がるばかりだ。

16/04/19
六大学野球、東大が明大に12年ぶりの勝利。ヤッタネ、おめでとう!!

16/04/22
NHK昼のニュース、国産ステルス機の初飛行を自慢げに流していた。大地震で苦しむ人がいるなか、無神経さにハラが立つ。

16/04/22
あほ、と違うかおおさか維新の会。同党の足立康史衆院議員が民進党議員を「あほ」などと中傷した問題で、謝罪など必要ない、と強弁。すごいなー、そのアホさ加減。

16/04/25
東京五輪の新エンブレムが決まったらしい。今度は大丈夫かな……。

16/04/27
年間3万人に達する孤独死(昨年度内閣府調査)。自殺者も同数程度だが、これらの対策は聞かない。

16/04/28
「パナマ文書」に記載されているタックスヘイブン(租税回避地)の法人・個人名が近く公表される見込み(TBS)。おそらく、ヤツは入っている。

16/04/29
熊本県で地震による危険家屋が9994件に(同県調査)。住む場所が奪われては復興もない。厳しい現実に政治はどうする。

★脈絡のないきょうの一行
北朝鮮で、豪雨による被害が広がっているという。政治は政治、災害支援は災害支援。緊急な被災者支援、必要ではないのか。
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2016年08月31日

11475 築地移転延期、識見である

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年08月30日
11475 築地移転延期、識見である

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 これは識見である。とりあえず、朝日新聞デジタル版から以下。

                           ◇=◇=◇
小池知事、築地移転の延期の方針 土壌の安全性に疑問
朝日新聞デジタル 8月30日(火)11時22分配信


 東京都の小池百合子知事は、11月7日に予定している築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転時期を延期する方針を固めた。豊洲市場の土壌の安全性確認などが不十分と判断した。30日午前、報道陣の取材に対し「近々会見など開き、その場ではっきり話をする」と述べた。

 小池氏は、豊洲市場の地下水のモニタリング調査が終わっていないことを疑問視。過去7回はすべて環境基準値以下だったが、最終調査は11月18日に始まり、1月中旬ごろに結果が出る。今月26日の定例会見で調査終了を待たずに開場を迎えることに「大きな疑問を持っている」と述べた。

 このほか、2009年2月に4316億円だった豊洲市場の総事業費が5884億円に膨らんだことや、間口の広さなどの「使い勝手」の点で業者らから不満の声が上がっていることも課題に挙げ、改善点を調べる考えを示していた。
                           ◇=◇=◇

 築地移転反対闘争にかかわり始めて、何年になるだろうか。要請行動やデモ・集会にも参加してきてやっと一つのきざし≠ェ見えてきた。上記報道がそれである。移転延期理由として@土壌汚染に連動している地下水のモニタリングが出ていないA移転費用の高騰B豊洲に移転した場合の、使い勝っての悪さ――などを上げている。

 これに本来もう一つ加えるべきことがある。中小仲卸業者が切り捨てられ、場外(現在の築地)の業者の一部も締め出されるという問題だ。これは当事者の皆さんにとっては仕事の場を奪われることになり、死活問題となる。

 築地を残せという主張のなかに、「文化を残せ」という問題がある。築地市場は、間違いなく文化を育んできた。都民の食卓をつくるうえで、欠かせない存在だし「食文化」の一翼を担っている。市場のセリは、外国人も見学にやって来るほど賑わいをみせており間違いなく文化である。

 その意味では移転の、「延期」ではなく「見直し」あるいは断念が正解である。それでは、現在建設中の豊洲はどうするか、という問題が残る。心配することはない。築地の跡地利用を考えていた2020年東京オリンピックの「メディアセンター」にすればいいことだ。オリンピックが終われば、ほかの使いみちは腐るほどある。

 問題は、豊洲への築地移転に伴う利権がらみの動きだ。少なくない人が指摘しているが、かなりの利権が蠢いているという。この連中が黙ってはいないだろうが、移転延期や見直しが現実のものとなった場合、逆に利権屋≠スちをあぶり出すことができる。小池都知事がそこまで考えているとしたら、卓越した識見である。

★脈絡のないきょうの一行
台風10号、東北地方に上陸。せっかく実った秋の味覚の被害のないことを祈りたい。

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2016年08月25日

11473 エチオピアの政情

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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16年08月25日
11473 エチオピアの政情

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 前回の小ブログについて、「エチオピアの政治状況はどうなっているのか知りたい」という問い合わせがあった。私もよく分からない、というのが正直なところで、調べてみた。以下のURLが分かりやすく解説していると思う。国際政治学者・六辻彰二氏のもので、興味のある方はぜひご覧ください。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mutsujishoji/20160822-00061391/

 概略は以下。
                              ◇
 エチオピアでは、主に同国北部のオロモ州と北西部のアムハラ州で、昨年11月頃から政府に対する抗議デモと、これに対する鎮圧が繰り返されてきた。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、今年6月までにオモロ州だけで少なくとも400人が治安部隊によって殺害されている。

 現在のエチオピアは、議院内閣制のもと、憲法に基づいて定期的に選挙が行われている。実質的な権限は首相に集まっており、大統領はいわば形式的・儀典的な役職。この体制は、内戦によって1991年に社会主義政権が崩壊した後に成立した。

 憲法に基づいて選挙が行われているからといって、必ずしも民主的とは限らない。2015年のエチオピア議会選挙では、547議席中500議席を与党「エチオピア人民革命民主戦線(EPRDF)」が獲得している。もちろん、これが自由かつ公正な選挙の結果であれば、それは有権者の意志と呼べるだろう。

 しかし、エチオピアでの選挙プロセスは、疑問の余地が大きい。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、2015年選挙では選挙監視委員会が半数以上の野党系候補の登録を拒否。実際に立候補できた野党系候補は400人中139人だけだったという。

 EPRDFと野党の対立は、「反民主主義と民主主義」という次元だけで語ることはできない。そこには、複雑な民族対立の構図がある。EPRDFは、もともと内戦時代に社会主義政権と敵対した4つのゲリラ組織の連合体だった。内戦終結後、それぞれが政党に衣替えし、それらの連合体としてEPRDFは存続。EPRDFを構成する4つの政党はそれぞれ民族を支持基盤としており、それらにはオロモ、アムハラ、ティグライ、南部に暮らす少数民族の連合体が含まれる。

 かつてEPRDFと敵対した社会主義政権は、エチオピア帝国を革命で打倒した勢力が中心だった。しかし、皇帝と社会主義政権指導者は、アムハラ人という点で一致、そのため他の民族からみれば、皇帝の支配が社会主義政権の支配に代わっても、首都アディスアベバの中央集権的な体制には何も変化がなかった。さらに、社会主義政権のもとでは国有地での強制労働などが横行したため、アムハラ人からも離反者を呼んだ。こうして、多くの民族の連合体としてのEPRDFが生まれた。
                              ◇ 

 (以下、略)

★脈絡のないきょうの一行
おいおい、台風9号と11号は消滅したけど、10号が勢力を強めてるって? 沖縄が心配だ。
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