2017年01月19日

11505 ポスト真実∞B止

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
http://96k.blog98.fc2.com/
17年01月19日
11505 ポスト真実∞B止

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 問題は、これにメディアがどう対応しているかだ。

 民主党(当時)が政権を担ったとき、マニフェスト(政権公約)がよく取りざたされた。代表格は高速道路の無料化だ。民主党はマニフェストにそのことを盛り込んだ。しかし、現実的には予算化できなかったし、車を使う頻度が多くなり排ガス問題も生じる、という批判が出て沙汰止みになった。このときのメディアは民主党を「マニフェスト違反だ」とスクラムを組んで批判した。ウソの政治が許されないことを考えれば、それは当たり前だった。

 ところが、自民党・安倍政権にもどりTPPに関してマニフェスト違反であったにもかかわらず、メディアは自民党を批判しないばかりか「推進せよ」と煽り立てた。先述した福島第一原発の「コントロールされている」発言も、明らかにウソであったにもかかわらず、批判はなかった。

 南スーダンの情勢についてもそうだ。安倍首相は「首都ジュバは比較的落ち着いている」と述べ、自衛隊のPKO派遣は問題ないと主張した。が、実際はどうか。誰がどう見てもジュバも含めて南スーダンは内戦状態ではないか。ところがメディアからの反論はない。

 最たるものは、アベノミクス戦略である。経済学者のほとんどが「破たんした」と分析している。が、安倍首相は「道半ばである」と強弁し、経済はますます悪化している。これは明らかなウソであるにもかかわらず、メディアは批判していない。

 これらを見ていると、「ポスト真実」という言葉は、嘘を言った政治家本人と、それを批判しないメディアの合作≠セったのではないか、と、私は思いたくなる。

 戦前のジャーナリズムを振り返ってみたい。大政翼賛政治は当時のメディアが支えたのではなかったか。今国会に提出されようとしている共謀罪は、平成の治安維持法と言われる。その治安維持法が、あの戦争を批判した人たちをどれだけ弾圧したか、メディアが知らない訳はない。が、共謀罪への批判は弱い。

 戦前のあり方を反省して、「戦争のためのペン、カメラ、マイクは取らない」と誓ってつくられたのが日本ジャーナリスト会議であった。その精神は、貫かれているだろうか。(私もその会員の端くれだが)一部でがんばっているジャーナリストはいるが、総体としてはそうなっておらず、隔靴掻痒感は免れない。

 この状況を見たとき「ポスト真実」という言葉は、前述した一部政治家とメディアの合作≠ナあると同時に、政治家の嘘を放置しているメディアを批判したものではないのか、そんな気がしてならない。オックスフォード大学に聞いてみよう(笑)。

★脈絡のないきょうの一行
台湾で脱原発法が成立(1月11日)。見識である。
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2017年01月18日

11504 ポスト真実∞A

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月18日
11504 ポスト真実∞A

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 この現象は、日本に限ったことではない。最大のものは昨年のアメリカ大統領選挙に起きている。トランプ候補の発言が明らかに事実と違っているにもかかわらず、まかり通ったことだ。アメリカメディアのなかには4分の3がウソだった、と伝えているものもあるという。オックスフォード辞典はトランプ発言を総称して「ポスト真実」という新しい言葉を生み出したと言われる。

 この問題で古くを訪ねれば、ヒトラーの側近、ヨーゼフ・ゲッペルスの「ウソを100回も重ねると本当になる」という言葉を想起させる。この言葉の翻訳は若干違うという。技術コンサルタント:中村 友一氏のブログ「雑多な事」(http://techpr.cocolog-nifty.com/nakamura/2011/06/post-5fef.html)2011年6月のもので、その件について述べられている。

 英語を翻訳すると「もしあなたが十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう。嘘によって生じる政治的、経済的、軍事的な結果から人々を保護する国家を維持している限り、あなたは嘘を使える。よって、国家のために全ての力を反対意見の抑圧に用いることは極めて重要だ。真実は嘘の不倶戴天の敵であり、したがって、真実は国家の最大の敵だ。」ということになるという。

 今回のテーマをこれに引き写してみると、実にしっくりする。2011年のブログだから、6年も前になるが中村氏は「ポスト真実」について見通していたことになる。この翻訳を少し分解してみよう。

 「十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう。」この部分が100回繰り返せば≠ニいうふうに転嫁したものと思われる。ヒトラーが繰り返したウソが、事実のようにドイツ国民には映ったのではなかろうか。

 「嘘によって生じる政治的、経済的、軍事的な結果から人々を保護する国家を維持している限り、あなたは嘘を使える。」という部分はすごい。つまり一般市民の嘘は否定されるが、権力(国家を維持)を持った者の嘘は使える、と断じているのである。

 そして次の部分は恐怖すら感じる。「国家のために全ての力を反対意見の抑圧に用いることは極めて重要だ。」これも思い当る。安倍政権が反対意見を封じるために『特定秘密保護法』を制定したことはこの間私たちが学んできたとおりであり、これから国会に提出されようとしている共謀罪もこの範疇に入る。

 極めつけは「真実は嘘の不倶戴天の敵であり、したがって、真実は国家の最大の敵だ。」という部分だ。「真実が不倶戴天の敵」という規定は、まさにファシストの思考回路と言える。真実を国民に知られては困るからだ。「ポスト真実」という新しい言葉は、ヒトラーがたどった道と同じように、トランプや安倍に通じるものと言えよう。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
JR蕨駅の盲人転落死事故、駅員を減らしホームドアの設置を遅らせたことが原因。そこにメスを入れた対策こそ大事。

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2017年01月17日

11503 ポスト真実∞@

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月17日
11503 ポスト真実∞@

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 昨年来、「ポスト真実の政治」「ポスト真実」という言葉が目につくようになった。「脱真実」という記述もあるが、意味は同じである。この言葉はどうも無視できそうにない。少し考えてみたい。

 もちろん、わが家の広辞苑(第三版)には載っていない。そこでちょい、調べてみた。ウイキペディアが比較的分かりやすく説明している。以下。

                             ◇=◇
 ポスト真実の政治(英:post-factual politics、ポスト事実の政治、脱真実の政治、真実後の政治)、事実に基づかない政治(英:post-factual politics)とは、政策の詳細や客観的な事実より個人的信条や感情へのアピール(Appeal to emotion)が重視され、世論が形成される政治文化である。

「Post-」という修飾語は、「後に」「次の」という意味を持ち、「脱」とも訳される。「Post-」の後にくる言葉は「過去のもの」となるので、「Post-」は転じて「重要ではない」という意味にもなる。よってpost-truthは「客観的な事実や真実が重視されない時代」を意味する。

政治社会学者の津田正太郎は、日本語の「事実」と「真実」とは異なっており、「事実」とは「一般には誰の目から見ても明らかな事柄や出来事を指す」ように思うが、真実は様々な解釈が可能であるため、真実は一つではなく、「ポスト真実」以前に真実が人びとにきちんと伝えられ共有されていたというわけではない、と述べている。「事実関係の明白な誤りを含む情報が大手を振ってまかり通るようになっている」といった意味では「ポスト事実」の方が訳語として適しているが、日本では「ポスト真実」で定着しつつある。
                             ◇=◇

 この言葉は、昨年11月にオックスフォード英語辞典(※注)が、「今年の言葉」に「post-truth」を選んだことによるという。日本では「ポスト真実」と訳されることが多い。しかし主として政治の世界で使われることから「ポスト真実の政治」という使い方がさている。

 ※注・オックスフォード英語辞典/イギリスのオックスフォード大学出版局が刊行する英語辞典。英語辞典としては最大のものと言われる。

 前出説明の政治的文化≠ニいう言い回しが気になるが、早い話しが、政治の世界では事実と異なる発言をしても許され、それが大勢を占めることがありうる、という見方である。これは承服できないが、現実として起きているのである。

 日本におけるその典型は、福島第一原発事故の影響について「完全にコントロールされている」という安倍発言があげられる。これは世界を相手に堂々とウソをついて、東京オリンピックを招致したときに使われた。凍土壁の失敗を例示するまでもなく、いまでも放射能はダダ漏れ状態にある。ところが社会的には、「コントロールされている」ということになってしまっている。これは変だ。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
阪神淡路大震災から22年。私たちは決して忘れない。

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2017年01月15日

海外旅行・パリ(2005年)C

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月15日
海外旅行・パリ(2005年)C

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 《パリはもう5回目くらいになるのかな。伝統の街、石造りの街。この石はパリの地下から掘り出したそうです。パリという街全体が硬い岩盤の上に乗っている。石造りの家をつくるために地下道を掘ってその地下道が縦横に延びたのでそこへ電車を通らせて地下鉄にしたという説もある。あまり信用できる説じゃないけどね。とにかくシャトルなんて駅は大手町以上に複雑な地下道でできていることは確かだ》

 《2月6日、日曜日。午後3時です。今朝、川崎さんと梶さんが風邪や腹痛で具合悪いというので、豊さんと2人だけでドライブに出かけることになりました。ホテルの近所でレンタカーを借りて10時前に出たんですが、豊ちゃん、最初からどの道を通ればいいか分からない。しかも無茶苦茶な走り方です》

 《やっと高速13号線を探し当ててパリが一望できるという郊外の高級住宅地へ向かいました。やっと着いたと思ったら駐車できるところがない。道路も空き地も立錐の余地もなく車で埋まっている。結局一回りしてまた13号線をさらに遠くへ。ゴッホが住んでた街があるはすだと豊ちゃんはいうけど、それらしい街はない。小便がしたくて寄った喫茶店はどうやら競馬の私設馬券売り場(ノミ屋)だった》

 《もうドライブは諦めて引き返すことに。パリ環状道路まで戻ったがそこからどうモンパルナスへ行くかが大問題。モンパルナスタワ―を目当てにやっと辿り着きました。豊ちゃんご苦労さん。でもあの運転見てたら川崎さんと梶さんが今朝になって急に腹痛起こした謎が解けた感じです》

 《今回の旅行、ほんとに金を使わないな。パリに着いて5万円両替。それで316ユーロ。そのうち200ユーロを団費に出す。後は小遣いだがほとんど手つかずに残っている》《ドライブから戻って1人で福来楼でラーメンとビール。11.4ユーロ。店を出てセーターとチョッキで歩いても全然寒くない》

 夕食は念願の「牡蠣の3段重ね」を食う。細かく砕いた氷の上に生牡蠣をはじめいろんな貝が乗っている。茹でたイセエビやワタリガニもある。よく冷えた白ワインが豪華な食事をさらに引き立たせた。

《2月7日、午前10時15分。5日間お世話になったホテルセントラルとお別れしてこれから帰路につきます。空は雲一つない青空。気温も千葉県なみ。快適です。ホテルの前、道の両端を水が流れています。紙屑や犬のウンコが流されてきれいな街に変貌いたします。それではパリの街、ごきげんよう》

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2017年01月13日

40年前の新聞労連「統一スト」

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月13日
40年前の新聞労連「統一スト」

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 「英国労働者立つ」「航空・鉄道・郵便窓口・地下鉄・・・スト相次ぐ」「賃金引下げ、人減らしに反発」(13日付『赤旗』)。航空大手のブリティシュ・エアウェイズ(BA)、ロンドンへの通勤鉄道サザン・レール、郵便局、地下鉄などで今年に入ってからストが続いている。

 ストの課題は、客室乗務員の大幅賃下げ、鉄道の民営化にともなう車掌乗務の廃止、地方の郵便局閉鎖、地下鉄の人員削減などで、労働者への攻撃はどの国でも似たりよったりと言える。ただしその攻撃に対してストをうてる国と黙って受け入れざるを得ない国の差があることが悲しい。昔は違ったのにな。

 ちょっと待て、日本の労働組合も黙ってばかりいるわけではない。「月2万円、時給150円以上アップ」「国民春闘共闘が賃上げ要求決定」(同『赤旗』)。全労連小田川議長は政府の「働き方改革」を批判し「すべての労働者の実質賃金の改善、くらしを維持する賃金・労働条件にこだわる」と強調した。

 そうは言っても正直なところ、今の日本の労働組合にストをうって要求実現するだけの力量は無い。この前必要があって新聞労連東京地連30年史(1985年刊)をめくっていたら、76年春闘で新聞大手労組が「統一スト」をうつ記述があった。「統一スト」を前にした共立講堂での決起集会の場面だ。

 「当日は雨。しかもドシャ降り。もう駄目だと観念した。とにかく受付を作り、2階は閉鎖して1階の中央だけでも埋まればいいと考え、雨の中をやってきた先発組を無理矢理演壇正面に座らせた。ところがだ。あの比較的動員の悪い共同通信労組がストをうって集団でやってきた。

 会場近くの毎日労組からは『あれ、こんな人も』と私がびっくりするような労連嫌いの組合員も『やあ』なんて私に挨拶しながら受付にやってきた。朝日も読売も大動員。たちまち1階は埋まり、2階の階段を封鎖していたロープを取り外して2階へも上げた。会場は超満員の1700人。壁に沿って立ち見の人さえ出る盛況に私は唖然とした」。地連委員長のおれは思わず涙して感動したんだよね。

 さて3月31日の「統一スト」当日。読売が青年行動隊の指名ストと社屋前ビラ配布、日刊工業が15:30〜16:30、毎日、共同、東京が16:30〜18:00、朝日が17:00〜18:00のスト決行。日経は午後6時から社屋前大決起集会。――いま思い出しても胸躍る1日だったな。
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2017年01月11日

海外旅行・パリ(2005年)B

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月11日
海外旅行・パリ(2005年)B

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 《電器店です。ソニーの携帯が179ユーロ。高いですね。小さいテレビが45ユーロ。ソニーのミニコンポ149ユーロ。ホットドックが2.5ユーロから3ユーロ。セーターが18ユーロ。腕時計が13ユーロから100ユーロ。14から24ユーロで結構なカバンが買えます。クロワッサン1ユーロ》

 《ここがピガール広場。夜になると綺麗なおねえちゃんが誘うそうです。4時半、少し早いですけどこれから地下鉄に乗ってモンパルナスに帰ります》

 《2月4日午前8時半。おれの朝飯は昨夜スーパーで買ってきた炊き込みごはん。ぽろぽろで固いけど、よく噛むと味がでてくる。あったかいね。3度から5度という感じ。ホテルから歩いて2分ほどのお墓にきました。入り口近くにジャンポールサルトルとボーボワールの入っているお墓が。サルトル1905年から1980年、ボーボワール08年から86年。質素なお墓で墓石の上に誰かが供えた本》

 《露店がありました。ホタテ貝、牡蠣その他貝類。生の魚、肉、野菜、果物が並んでいます。そんな通りにもスーパーがあって主婦で賑わっています。あ、やきとりを焼いています。凄いね》《パリの運河です。船が来ると水門を閉めて水位をセーヌ川と同じにしてこの地点で地下へ潜ります》《ちょうど船がきました。水門を閉めて水位を下げています。セーヌ川と同水位になったら出て行きます。見ていた私たちが拍手すると甲板の乗組員が手を振って応えてくれました。1人は若い女性でした》

 《パリには雑多な人種が集まっています。街を歩いていて幼稚園児の行列に出会ったんだけど、半分が黒い顔してたよね。それをフランス人は違和感として感じていないようだけど》

 《2月5日土曜日朝の7時半。昨夜はこの部屋に4人が集まって、ワインを4本飲んでソーメンのパーティということで夕飯を済ませました。例によって途中でおれだけダウン》《ああ疲れた。お昼前にみんなで出てコンコルドまで地下鉄。そこから歩いてサッポロラーメンの店へ。おれはラーメンと餃子のセットで10ユーロ。ビールは2人で1本。結構おいしかったんだけど凄く混んでてしばらく待たされました》

 《そこを出てオペラ座まで歩いて、デパートのプランタンをちょっと覗いて、結局またコンコルド広場へ。さて凱旋門へ行きたいと地下鉄で4駅乗る。凱旋門を下から見上げてそれからシャンゼリゼ大通りをぶらぶら。途中喫茶店で休んだがかなりの時間をかけて三たびコンコルド広場へ。疲れ果てて地下鉄でホテルに帰った、とそういうことです。同室の川崎さんは今夕食の店を探しに出ています》
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11502 不透明の時代C止

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月11日
11502 不透明の時代C止

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 いつの間にか、小ブログは1500回を超えていました。ご声援に改めてお礼を申し上げます。

 前回のつづきであるが、国際的な政治、経済状況を見てみよう。まずお隣の韓国。韓国国会は朴大統領の弾劾を決議した。大統領の職務は停止され180日以内に憲法裁判所がこれを認めたら失職する。現在はその手続き中であり、先は見えない。

 北朝鮮は、金正恩体制が強化され無法ぶりは目に余る。核兵器を所持している可能性は大きく、長距離弾道弾の開発は間違いなく進んでいる。体制に反対する者の排除は日常的に行われているようで、自由をはく奪された国民のくらしぶりは見えない。

 中国はどうか。日本との関係では尖閣諸島問題がある。あの石原東京都知事が、(それまでは私人が所有していた)島を買い取ると言い出したことをきっかけに、この問題が浮上した。神経質な問題であるだけに放置しておけばよかったものを、中国を刺激したのである。石原元都知事の(豊洲問題を含めて)罪と罰は小さくない。

 以来、尖閣諸島周辺は日中両国の船舶がけん制しあい、危ない関係に陥っているのはご承知のとおりである。中国は、初めて空母をつくり東シナ海から太平洋にそれを展開、戦闘力を誇示している。きな臭さを拭えない。

 中国国内で発生するPM2.5(微小粒子状物質)の問題は軽視できない。日本がかつて辿った企業優先の公害である。中国から届くその映像は、東京で起きたスモッグの比ではない。遅からず、いやもうすでに起きていると思うが住民の健康被害は広がる。その数も、東京大気裁判や水俣病をはるかに凌ぐものとなろう。これらが表面化すれば、中国経済は内部から危機に瀕する。

 アメリカはどうか。紙数は必要としない。今月20日にトランプ大統領が就任するが、アメリカ国内はその是非をめぐって分断状態にある。貿易摩擦もすでに勃発している。ISをはじめイスラム圏への対抗心は異常とも思える。核のボタン≠押す権限を持っている大統領だけに、危惧は深まる。

 ヨーロッパでも異変が起きている。イギリスは国民投票でEU離脱を決めた。アメリカの大統領選挙同様に、想定外であった。ギリシャの財政破綻も含めて、EUに暗雲が立ち込めている。

 中近東では石油利権と宗教・民族対立は武力衝突を生み、収まる気配はない。アフリカ中部の南スーダンでは、前述したように内戦状態がつづいている。日露関係では、北方領土問題解決の見通しはなく、ロシアとウクライナも「宇露関係」という言葉が生まれるほど、小競り合いが続いている。

 いま、世界はどこで何が起きるか予測できない事態となっている。それはまさに「不透明の時代」であり、心せねばならない事由である。なかでも、過去の戦争が経済問題に端を発していることを考えれば、人類は改めて歴史を学ぶ必要がある。そのうえで、戦争だけは起こしてはならないという原点は何としても堅持しなくてはならない。

★脈絡のないきょうの一行
いつの間にか「新元号は改元の半年以上前に公表」(読売新聞)。天皇生前退位の議論中だったのでは?
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2017年01月09日

時の権力と癒着した組合の末路

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月09日
時の権力と癒着した組合の末路

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 連合の自民党への傾斜が顕著である。昨年暮れには安倍首相、神津会長会談も。2人は自民党の目玉商品「働き方改革」で意気投合した。連合は賃上げばかりでなく、雇用確保、労働時間規制、非正規対策などを政権与党に丸投げする方針のようだ。これでは労働組合無用論が出てくるのも仕方あるまい。

 そんなことを考えながら、たまたまある組合史をめくっていた。1988年に出版労連が高文研から出した「出版労働者が歩いてきた道」(出版労連30年史)である。最近亡くなった森下昭平さんが3人の執筆者の1人だ。あとがきによると、戦前編の記述は森下さんの書き下ろしだという。

 中国侵略戦争が泥沼化する中で日本労働組合全国協議会(全協)など左派の労働組合はどんどん潰され、1936年、反共労使協調の日本労働組合総同盟(全総)に統一される。全総は「進んで全産業に亘り同盟罷業の絶滅を期す」と有名なスト絶滅宣言を発し、戦時体制への協力を打ちだす。「しかし『戦局』は、たとえ右派であれ労資協調であれ、『自主的』な労働者の組織を許すほど甘くはなかった」。

 「1936年には労働組合員数は973組合42万人と戦前のピークを示すが、この組織労働者のかなりの部分を占めたのは大企業の『会社組合』だった。そしてこの頃から、単なる労資協調をこえた、戦争協力・推進の日本主義的愛国労働運動が主流となる。そしてついに1940(昭和15)年には右派組合も含めて主要組合のすべてが解散して『大日本産業報国会』(産報)が生まれる。産報は、中央本部―道府県産報ー支部産報(警察署ごと)―事業所ごとの単位産報(社長・工場長が会長)というビラミット型組織で、争議未然防止から生産増強運動に重点を移す。そしてこの年、労働組合組織率は0.12%」。

 なんだか背筋が寒くなるような記述である。たとえ右翼的労資協調の労働組合でも、国家権力や資本が邪魔だと判断すれば簡単に潰されるのである。いや労資協調でたたかう力がない組合ほど簡単に抹消される。例えばユニオンショップ協定を破棄されれば現存の大企業労組のほとんどは間違いなく壊滅する。

 労働組合が時の政治権力や資本と癒着すればどうなるか。戦前の歴史が厳しく教えているのだ。連合の中と外からそのことを指摘しなければならない。警鐘乱打しなければならない。手遅れにならないうちに。
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11501 不透明の時代B

水久保文明さんのブログ「ヘボやんの独り言」より転載
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17年01月09日
11501 不透明の時代B

■水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)


 次に政治状況をみてみたい。これもまた不透明である。

 まず、日本。安倍暴走政治はますます狂暴化している。海外に行って、「円借款」なとど言いながら、バラマキを続けている。アフリカへの3兆円は、破格であった。まるで、打ち出の小槌を持っているかのようだ。そのカネはどこから出るのか。企業が出す訳はなく、国民からにほかならない。

 そのカネを捻出するためと思われても仕方のない、年金カット法の強行や、介護切り下げ、高齢者医療費の負担増などにみられるように、福祉予算をひたすら削りつづけている。それは一方で、予定していた消費税増税が出来なかったことへの幼児的意趣返し≠ノも映る。

 解散・総選挙問題は霧の中だ。3月までに行わなければ10月以降になる。7月には都議選があり、公明党が困ったことになるからだ。10月以降ということになれば、選挙区割りを余儀なくされる。この問題は自民党内部でも、現役議員にとっては死活問題でありもめること必定。いや、暗礁に乗り上げかねない。

 沖縄の辺野古新基地建設と高江のオスプレイ・パッドの建設強行も目に余る。県民の総意は「新基地建設ノー」なのだ。それは、先の総選挙と参議院選挙で(比例区を除いて)自民党の沖縄出身国会議員がゼロになったことに象徴される。にもかかわらず、アメリカ追随の政策はますますひどいものとなっている。

 TPP(環太平洋経済連携協定)の批准もひどかった。アメリカの大統領選挙の最中からトランプ候補はTPPからの撤退を言い続けていた。にもかかわらず安倍政権は批准をゴリ押しした。あれはどういう意味があったのか。不可解である。

 この問題で、私は出来の悪い飼い犬・ポチを引き合いに出して例えた。散歩の時、飼い主より先に歩く犬は駄犬とされる。賢い盲導犬をよく観察してほしい。必ず飼い主の横に寄り添い、一緒に歩く。ところが出来の悪いポチは、飼い主を引っ張るように先を歩くのである。

 TPPで見せた日本の対応はまさにこれで、飼い主=アメリカをなんとか引っ張り込もうとして、先を歩いたのである。ニッポンは駄犬・ポチを演じたのだ。それを糊塗するために、安倍首相は他国に先駆けてトランプ氏に会いに行った。これもまた、そこまでアメリカに服従するのかと思いたくなる、笑止行動≠セった。

 昨年11月、戦争法(安保法制)がついに発動された。自衛隊の南スーダンへの新たな派遣がそれだ。今回はそれまでのPKO派遣と違い、駆け付け警護≠ニいう名を冠して、武器使用を認めたのである。南スーダンはどう見ても内戦状態である。そこに武器使用を許可された軍隊が入るということは、事実上、戦闘行為を認めたことである。

 戦後71年間、日本は戦闘行為で相手を殺すこともなかったし、殺されることもなかった。それは憲法9条に依るところが大きかった。今回の南スーダンへの派遣は、もしかしたら、ついに戦後初めての戦死者が出る可能性がある。それは同時に憲法9条の死≠ナもある。

 安倍暴走政治の先行きは不透明である。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
釜山の日本総領事館前の少女像設置に抗議して、駐韓大使が一時帰国。大人気ないなー。

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2017年01月08日

海外旅行・パリ(2005年)A

戸塚章介さんのブログ「明日へのうた」より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
労働運動は社会の米・野菜・肉だ。
2017年01月08日
海外旅行・パリ(2005年)A

■戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)


 《やっぱり寒いね。どのくらいの温度かな。今ちょっと外へ出てみたんだけど、おれの感じでは1度か2度。もしかするとそれ以下かも知れません》《モンパルナスから地下鉄の12番線に乗って、コンコルドで降りて、ぶらぶら歩きながらルーブル美術館に来ました。右手にセーヌ川が流れています》

 《どんよりしていて寒いです。北関東なみというところですかね。ルーブル美術館の通りを一つ入ると街の様相ががらりと変わります。2両連結のバス。免税店があります。2階建ての観光バスは上がオープンで、お年寄りの観光客が5〜6人コートの襟を立てて乗っています。風邪ひかなきゃいいけど》

 《市内観光ツアーで今シャンゼリゼ通りを凱旋門に向かっています。車は多いけど道が広いのでそれほどの渋滞ではありません》《いよいよ凱旋門をくぐります。凱旋門は祖国愛の象徴です。凱旋門から12本の通りが放射状に広がっています。新しく開発されたビジネス街が行く手遠くに見えます》

 《パリの地下鉄は1900年代につくられ、万博の時に開通したそうです。エッフェル塔の下に来ました。やはり下から見ると高いですね。フランス革命100年のお祝いでもあったのだそうです。ミドリ十字の薬局の看板が目立ちます。薬だけでなく日用雑貨も売っているようです。マツモトキヨシですね》

 《アンバリッドの庭には青い砲身の大砲が並んで威嚇しています。アレキサンダル三世橋。コンコルド橋。セーヌ川を渡ってコンコルド広場からノートルダム寺院に向かっています。シテ島に到着しました。観光客がいっぱいいます。75年かけてつくられたノートルダム寺院》《サンデルマンデプレです。かつてサルトルはじめ文学者や学者・学生が闊歩していました。もうすぐ1時間半のツアーの終点です》

 《モンマルトルです。曇っているのですけど薄日も射します。コートを脱いでも歩けます。テラスでビール。やはり冬のモンマルトルは寂しい。隙あらばと観光客を狙うジプシーもいない。絵描きさんも少ない。閑散としたモンマルトルです。これから坂を下ってピガール方面へいきます》

 《下町ですね。もう少し行くといわゆるピンクゾーンがあるそうです。日本料理の店。やきとりセットで8ユーロですね。店の感じはうす汚い。提灯にやきとりと入っています。靴屋さん、下着の専門店。道にはみ出したテラスのテーブルで黒人が1人ビールを前に置いて何やら考え込んでいます》

posted by マスコミ9条の会 at 15:03| Comment(0) | 労働運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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